CTスキャンと南関東日程
クリスマスはもちろん、間近に迫った有馬記念やら、内田博幸騎手の年間最多勝記録やらで、世間はたいそうな盛り上がりを見せているらしいが、そんな浮世の喧騒をよそに、私といえば病院通いの日々である。
いや、巷を騒がすノロではありませんよ。思い返せば、あのJCウィークの騒動はまさしくノロだったんでしょうな。流行先取りはいいとしても、いかんせんタイミングが悪過ぎた。
とにかく今日は、赤坂見附の前田病院でCTを撮るのである。普通バージョンだけでなく『造影剤バージョン』も撮ると聞かされているので、朝からちょっと気が重い。造影剤の注入って嫌なものですよね。腕の血管からドローッとした液体をじゅわじゅわと注入するんだけど、体中に行き渡るまで時間がかかるし、血管が造影剤に反応して熱を持つから、体中が熱くなって「うぅぉ~っ!」って感じに(どんな感じだ?)なるのもキツい。あればっかりはどうにも好きになれない。さらに、CT撮影のために朝飯を抜いていることもテンション低下に追討ちをかける。
とはいえ、今日私のお腹の中を撮影してくれた技師さんはすごく手際が良くて気持ち良かった。何事にも言えることだが、良い仕事をする人は例外なく手際が良い。これは天ぷら職人でも、美容師でも、放射線技師でも、競馬カメラマンでもみな同じ。もちろん手際が良けりゃ、それでイイってもんでもない。逆は必ずしも真ではない。
しかしせっかく撮影がスムースに終わったというのに、撮ったばかりのその画像を別の病院に持ち込んで専門医の所見をもらうのに途方も無く待たされることになった。なにせ年末。病院自体が大混雑である。
しかし、暇な時間を潰すことは実は私の特技のひとつ。ここは来年の手帳にいろいろと書き込みながら、私の名が呼ばれるのを待つことにする。
毎年JRAから手帳(いわゆる『優駿手帳』ではない)を戴いてて、それがものすごく重宝していたのだが、なんと今年に限ってこれがもらえそうもない。こういう時の悩みは深いもので、”慣れ”の問題とかいう以前に、重賞日程をイチから書き込む作業は、やってみないとそのたいへんさは理解してもらえないだろう。さらに私の場合は南関東の重賞日程も記入するのでその苦労は倍にもなる。
2007年12月31日の東京2歳優駿牝馬まで書き終えたが、いっこうに私の診察の順番がやってくる気配はない。仕方ないので、南関東4場の開催日程も書き込んでしまおう。私の場合、カレンダーの日にちの部分を、開催場ごとに色分けした蛍光ペンで塗り潰して日程を区別している。たとえば1月1日~5日は川崎を表す黄色で塗り、9日~12日は船橋だから緑色で……、と言った具合ですね。地味な作業だけど、実際にやってみると色々と(駄洒落か?)発見もある。
冬場は川崎→船橋→浦和→大井→川崎→船橋……、としばらくは几帳面なローテーションが続くのだが、暖かくなってナイター開催の季節を迎えると、ローテーションの法則は破られて、大井と川崎の割合が突出するようにになる。たまに浦和開催が顔を覗かせても、わずか2日間の開催だったりするんだけど、果たして初日の翌日が最終日という開催にどんな意味があるのだろうか? まあ意味があるから、敢えてこんなスケジュールにしてるんだろうけど、こんな隙間家具のような扱いをされても、南関東全体を考えればベストな選択なんでしょうね。もちろん夏場だけでなく、暮れの大井と正月の川崎の薄暮開催もすっかり定着した感がある。日没が早まるこの季節は、やはりナイター設備が大きくモノを言う。
かしわ記念を擁する船橋も、例年通りGWの開催が確保できたことでまずは御の字か。ただ来年はカレンダーの”あや”で、目玉のかしわ記念を5月2日の平日に実施することを余儀なくされた。主催者にとってこれは痛いだろうけど、GWにはこのように暦に左右される要素があり、当たればデカい利があるが、逆にハズれればリスクも大きい。
そうこうしているうちに、ようやく自分の名が呼ばれる。実に2時間も待たされたことになるのだが、開口一番、医師の所見に私は自分の耳を疑った。
「このCTの画像だけでは判断できない」。
なんじゃそりゃ?
とにかく、検査は続けられることになったわけだが、こんなことで今日の重賞・テレビ埼玉杯を潰してしまったのかと思うと、ドッと疲れが押し寄せて急に腹が減ってきた。そういえば、昨夜から何も食べてないのだ。時計を見ると、もう3時過ぎである。むかっ腹を立てて、丸の内の『竹山』で腹一杯鮨を食べ、それでも怒りが収まらずに神田のカレー屋で2人前のテイクアウトをして帰宅。さすがにカレーは妻と二人で分けたけど、また太るなこりゃ。

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