減量の苦労
昨日の大和の新年会に参加していた高校2年生の女子が、豪華な料理を前にしながら箸を伸ばすのを躊躇っていた。聞けば、明日(すなわち今日)出場する駅伝レースに備えて体重制限しているのだという。
ふーむ、それはたいへんですね。食べ盛りの女子が食べたいモノを我慢するというのは、端から見ていても切ないものがあるけど、レース前に絞るというのは競馬も同じ。ただ、そんな彼女を横目に、バクバクと食べ続けた私の大人げないことといったら……。今年こそは私も減量しなければなりませんなぁ。
このトシになると、嗜好は自然と和食に流れるものなのだが、世間一般に流布されている「和食は太らない」という説は、こと糖分という観点で言えば真逆であろう。寿司と日本酒だけで、ここまで成長した自らの腹が何よりの証左だ。
今から20年前の1992年。その当時に実施されていたヤングワールドジョッキーシリーズに招待されたとある若手外国人ジョッキーが、重量超過のために初戦のオープニングカップに騎乗できないという大失態を犯したことがあった。聞けば「ホテルの食事が美味くてつい食べ過ぎた。日本食は太らないものと思っていた」という。「日本食はヘルシー」という神話は海外にまで広まっていた。ちなみにこのジョッキーは、英ダービーや凱旋門賞を勝ち、昨年のワールドスーパージョッキーシリーズでも総合優勝を果たしたジョニー・ムルタ騎手である。
「1個のおにぎりは1日2回に分けて食べる」
「1日の食事はトマト一個」
「水は口をすすぐだけで絶対に飲まない」
ジョッキーと聞けばすぐに減量を想像する人もいるかと思うが、今も昔もその苦労は変わらない。運動しても体重が落ちなくなったベテラン騎手が最後に頼ったサウナルームも、最近では新人ジョッキーが占拠している有様だという。日本人の平均身長が上がるのに合わせて、若いジョッキーには背の高い人も増えてきているが、それでも体重は維持しなければならない。となれば、アスリートに必要な筋肉も付けられず、無理な減量で身体を痛める必要がある。
ランフランコ・デットーリ騎手が、健康に重大な影響を及ぼす恐れがあるとされる利尿剤を使用していた時期があると告白したのは、10年ほど前だったか。「私は利尿剤や便通促進剤など、あらゆるものを試した。好きでやっているのではなく、体重を減らすためだ」という彼の言葉は、この減量問題の根深さを訴えるのに十分過ぎるインパクトを世界に与えた。
世界一の選手が、プレーを続けるために健康を犠牲にせざるを得ないスポーツなど他にあるだろうか?
そんなことを考えながら帰宅したら、家族から「明日から夕食はサラダだけね」と通告された。なんでも、昨夜放映された「めちゃイケ」で、岡村隆史さんが成功したダイエット法なのだという。「めちゃイケ」の真似なんかをして、私の健康は大丈夫なのだろうか?
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コメント
昨日のめちゃイケ自分も拝見しましたが、あの減量は夕食前にボール一杯分のサラダを食べるというものだったと記憶しています。
ですのでサラダを食べたあとにはしっかり食事しても大丈夫ですよ。
でもボール一杯分のサラダを食べると野菜の水気でお腹一杯になるとは思いますが・・・
通りすがりで失礼しました。
投稿: 通りすがり | 2012年1月10日 (火) 14時28分