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2009年7月31日 (金)

馬と羊を巡る冒険

知人がサンデーレーシングで一口出資する2歳馬が、まもなくデビューを迎えるという。これはめでたい話である。

ところが当の本人は何やら浮かない表情。聞けば、そのデビュー予定というのがお盆の札幌競馬場なので、見に行きたくとも行けそうもないというのだ。

Sapporo1  

今からではお盆の飛行機なん取れないし、たとえ取れたとしてもとてつもない高額運賃を請求される。しかも馬のことだから、予定通りレースに出られる保証などどこにもない。大混雑の空港をくぐり抜け、ようやく到達した競馬場で「出走取消」の掲示を見てその場にへたり込む……、なんて可能性だってゼロではないわけだ。

もし、自分がそんな目に遇ってしまったら、果たしてどうするだろうか?

まあ、それでも競馬は見るだろうけど、ひとりで黙々と馬券を買い続けて、最終レースが終わったら東京に帰るのではあまりにもったいない。何と言っても往復7万の飛行機代をかけてきているのだ。

せっかくだから旨い鮨を食いに行くという選択肢がまず頭に浮かぶ。豊平区にある『大喜寿司』は、その鮨だけを目当てに飛行機に乗る価値はある店だと(極めて個人的ながら)思う。だけど、市場が休みになるお盆はお店も休みかもしれない。

すすきのにあるジンギスカン『羊次郎』はどうだろう。一応「年中無休」を謳う店である。すすきのは、お盆の時期こそ観光客でごった返すから、営業しているかもしれない。カウンター主体の店だから一人客でも落ち着けるし、何より旨い。

Yojiro  

 

 

 

 

 

 

 

肉厚で柔らかい生ラム肉をほんのりレアで焼いて一口噛めば、溢れ出る肉汁の甘さに驚かされる。さらに、岩塩にハーブとスパイスをブレンドした”特製塩”が、その甘みを一層引き立ててくれる。そこでグイっと冷えた生ビールを呷る。う~む、至福ですね。

ただし、体につく臭いだけは避けられない。これはジンギスカンに限らず焼き肉屋の宿命である。一応、上着は用意されたビニール袋に入れておけば被害は少ないが、ズボンや靴、そして何より髪の毛に臭いが付くことは避けられない。

日帰りだったら、そのまま飛行機に乗ることになるんだよね。隣に座った客に怪訝な目で見られることが嫌だという場合は、宿を探して一泊した方が良いかもしれない。

 

 

 

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2009年7月30日 (木)

お手当一日25万円也

南関東は重賞レースのない変則開催が続く。今日は船橋の初日。来週火曜まで計4日間の開催である。(土日は非開催)

その船橋競馬は、運営母体の千葉県競馬組合の議員報酬問題に揺れている。千葉県議など5名で構成される県競馬組合議会の議員報酬が、実働年4日間程度であるにもかかわらず、一人あたり年額約100万円にも及ぶことが明るみに出たのだ。そもそも組合議員は、県議として自治体から報酬を得ている立場。そこからさらに高額な報酬を手にしているのである。これを「二重取りでない」と言い張るのは、かなり苦しい説明と言わざるを得ない。

こうした批判を受け、27日には県競馬組合自ら議員報酬を約2割削減する条例案を可決した。それでも削減後の報酬額は約92万円に上る議員もいる。全国で地方競馬を主催する他の一部事務組合と比べ、依然として突出しており、これには、歴代の組合議員を出している自民党県議からさえ呆れ声が上がっている。

この「2割案採択」に際しても曲折があった。俎上に上がった原案は「1割削減」から1割ずつ削減率を刻んで「6割削減」までの6案。だが、最終的に採択されたのは削減率が2番目に少ない「2割削減」である。組合議会に先立ち、唯ひとりの民主党系・堀江議員が、報酬を全額カットし、交通費だけを支給する案を示したが、議員発議に必要なもう1人の賛同者が得られず断念しするという一幕もあった。2割削減を押し通した他の4人の議員は、その数字の根拠を説明するべきだろうが、今のところそれは果たされていない。

競馬場の現場で働く大勢のスタッフたちは、来年に迫ったJBC開催に向けたPRのために、炎天下の場内を日々走り回っている。にもかかわらず、たった4人の既得権益のために競馬場のイメージを悪くされては、正直たまらんだろう。ちなみに、全国で2番目に議員報酬が高いのは愛知県競馬組合で、その最高額は年間約40~50万円だという。

 

 

 

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2009年7月29日 (水)

大井にコロッケ専門店を!

揚げ物の話が続くので、最近胸焼け気味というかたはご注意下さい。

そんで今日はコロッケの話。コロッケは好きですか?

揚げたてのコロッケが美味いことを、くどくど書き立てる必要はあるまい。アツアツをそのまま噛っても良いが、揚げたてをパンに挟んでかぶりつくあの旨さも、捨てがたいものがある。

Aoki都電三ノ輪橋から5分ほど歩いたところにある『青木屋』は、行列のできるコロッケパンの店だ。かつて惣菜店だった頃、コロッケを買い求めたお客さんが「これに挟んで」とパンをよく持ってきたことから、この定番メニューが誕生したと聞く。

コロッケに使うジャガイモは、パンと一緒に食べてもパサつかない北見産の男爵。そのジャガイモがたっぷり詰まったコロッケを包むコッペパンは、甘くて軟らかい食感のものをメーカーに特注しているらしい。ひとくち頬張れば、揚げたての衣のサクッとした歯触りの後、しっとりとしたジャガイモの甘みが口いっぱいに広がる。う~ん、こうして書いているだけで買いに走りたくなりますね。

昔はよく、東京競馬場に行く前に府中本町駅前のイトーヨーカ堂に立ち寄り、惣菜コーナーでコロッケをいくつか買い、さらにコッペパンを1袋買ってから競馬場入りしていたものである。正真正銘の「揚げたて」ではないが、競馬場の広い芝生の上で頬張るコロッケパンの旨さは、他に比べるものがない。間違いなく場内のあらゆるメニューを凌駕していた。

Koro_2だから大井競馬場に「コロちゃんコロッケ」が開店した時は、たいそう喜んだものである。最初は4コーナー側のいちばん奥の方でひっそりと営業していたわけだが、ゴール前付近から片道3分の道のりを苦とも思わず、せっせと往復していた覚えがある。正門近くに引っ越してきてからも、店の前を通るたびに買っていた。何せ1個50円の安さである。こうして、私とコロッケの平和で親密な日々は、永久に続くものと思われた。

Koro2だが、不幸というものは、まるで道道早来鵡川線に潜む覆面パトカーのように突然背後に忍び寄ってくる。コロちゃんコロッケ突然の閉店は、多い時で月に10日ほどを大井競馬場で過ごしていた私にとって誇張抜きで死活問題となった。さらに「吉野家」が撤退するに及んで、事態はいま切迫の度を増している。

これは決して冗談で書いているのではない。大井での飲食事情は、一時期に比べ確実に悪くなっている。サンタアニタトロフィー当日には、ついに「モノ凄い味のコーラ」まで出現した。主催関係諸氏におかれては、いま少しの関心を賜りたい。

かくなる上は、飲食業界転身を目指す、某競馬カメラマン氏の英断を待つしかないわけだ。我々がもっと背中を押してあげる必要があるのだろう。餃子専門店じゃなくって、コロッケ屋さんでも大歓迎です。

 

 

 

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2009年7月28日 (火)

牛肉を揚げるのだ

「カツ」の話を続ける。

トンカツも好きだが、それにも増してビーフカツが好物である。「ギュウカツ」と書くといわゆる「串カツ」のイメージがあるので、ここでは明確に両者を分けておく。私が好きなのは、ステーキ用の牛肉にパン粉を着けて、レア程度にサッと揚げたビーフカツの方。東京では、なかなかこれを出してくれる店がなくて困るのだが、関西では珍しいメニューではなく、美味しいビーフカツを出してくれる店がたくさんある。さすがは、関西は馬のレベルだけでなく「食」のレベルも高い。

Image1 

以前、このブログでは神戸の『洋食の朝日』という店のビーフカツを紹介したが、東京にもたまに足を運ぶ店がある。それが人形町にある『ビーフカツ・そときち』というお店。開店してから、まだ一年と経たない新しい店だが、店名に「ビーフカツ」を謳う意気込みは見るべきものがある。今日は盛岡から知り合いの記者が上京してきたので、昼飯でも食いながら岩手競馬の話を聞かせてくれと、この店に誘った。

Image2  

「そときち」のビーフカツはカツが2枚で1人前である。多過ぎるという方にはハーフサイズメニューもあるから、そちらを頼むと良い。私の個人的な好みを言わせてもらえれば、1枚で良いからもう少し肉を厚くして欲しいと思う。肉が薄いと、レアの状態にならずせっかくの牛肉の味わいに欠けてしまう。だが、そのためには肉のランクを上げなくてはならず、価格設定の都合上難しいのも事実。サラリーマン相手のランチメニューで、3千円取るわけにもいくまい。

誤解しないで欲しいのだけど、美味しくないと言ってるのではない。わざわざ電車に乗って食べに行ってるのだから、私は美味しいと思ってる。ただ、大阪・神戸のそれとはやはり違うのである。

つまるところは、文化の違いなのだと思う。東京でビーフカツの話をすると、大半の相手は「牛肉を揚げちゃうなんてもったいない」と言う。「カツはステーキに劣る」という固定観念に基づく発想。件の記者も、開口一番そう言った。

東京で「ビーフカツ」を出す店が増えないのは、旨い不味いではなく、固定観念との戦いを強いられるからであろう。それでも敢えて厳しい戦いに挑むこのようなお店には、敬意を表す意味でもマメに足を運びたいのである。

【追伸】

Image3  

この『そときち』だが、諸事情あって、まもなく『そよいち』と店名を改めることになる。商標登録上の問題らしいが、別に店の名前を食べに行ってるわけじゃないんだから全く問題はないのだけれど、とりあえずご案内まで。ご覧のように、新しいロゴも、今までと見た目はほとんど変わりない。

 

 

 

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2009年7月27日 (月)

トンカツは哲学だ

アンカツではなくトンカツの話。

競馬場の食堂のメニューにトンカツは欠かすことはできない。言うまでもなくゲン担ぎで食べる客がいるから。「勝つライス」「勝つ丼」「勝つカレー」と、語呂合わせのままメニュー書きしている店も珍しくはない。

かつて競馬場でよく顔を合わせたベテランの馬券仲間も、昼食には必ずトンカツを食べていた。午前最後のレースを見届けるや素早く食堂の列に並び、トンカツ定食の食券を購入するのである。そこには些かの躊躇も迷いもない。レジでは「トンカツ」とだけ言い、食べ終えると「あぁ、美味かった。“勝つ”食って“馬勝った”だ。ハッハッハ」と、笑いながら午後のパドックに消えていった。

彼は40年以上の馬券歴を誇り、府中・中山の開催時は競馬場での観戦を欠かさなかった。ざっと計算しただけでも、3000回は競馬場のトンカツを食べている計算になる。それだけ続けているのだから、それなりに御利益はあるのだろう。最近姿を見かけないのが、ちょっとばかり心配ではあるが。

なんでこんなトンカツの話を書き連ねているのかと言うと、昨夜食べたトンカツが衝撃的に旨かったのである。

Pork二子新地駅近くに店を構えるその名も「豚子新地」。

写真のヒレカツは、ひとくち噛めばサックリとした衣がなんとも心地よく、しかる後に豚の旨味がジュワーッと口の中いっぱいに広がる、まさに至福の一品である。いわゆるソースではなく、塩をちょっと添えていただくのがこの店のオススメ。様々な天然塩の中でも、「セルグリ」というフランス・ゲランド産の塩との相性は抜群。この塩は口に入れた瞬間ササッと馴染むので、「うわ! 一カ所だけしょっぺー!」なんてこともない。

Salt使用豚肉は「うつくしまエゴマ豚」。肉そのものの味が素晴らしく、それゆえソースではなく塩なわけだが、トンカツには白いご飯がつきものでもある。ご飯と一緒に食うならやっぱりソースという意見もあろう。正論である。

これは難しい。私はヒレカツを前にしてしばし考え込んだ。

ソースによって失うものもあれば、得られるものだってある   

これは哲学にも近い。三千食も食べ続ける人がいるのも、それが哲学だと思えば、なんとなくわかるような気がした。

 

 

 

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2009年7月26日 (日)

ゼッケンを洗おう

ようやくの夏らしい陽射し。こんな天気の日はゼッケンを洗うに限る。

先週訪れた新潟で走った1頭。大雨の降る中、重馬場の芝コースを最後方から追い込む競馬をしたもんだから、馬は泥んこ、騎手も泥んこ、当然ながらゼッケンもこんな具合に汚れていた。

Wash1  

ゼッケンとは、1頭の馬が、その命を賭して競馬に臨んだ大きな証である   

ゼッケンに飛び散った泥もそんな証のひとつだと思えば、それを洗い落としてしまうことも躊躇われるのだが、時季が時季だけにカビが生えたりしても困るので、キレイに洗ってしまうことにした。

裏側も泥んこ。

Wash2  

ゼッケンはペットボトル再生資源のポリエステル素材でできている。その繊維構造は意外に荒く、スニーカーを洗ったりするようなブラシは、毛先が引っ掛かってしまい、まるで使いモノにならない。仕方なく手でもみ洗いしてみると、時間はかかるものの、どうにか泥汚れは落ちる。

Wash3  

でも、端の茶色い汚れがなかなか落ちない。おかしいなおかしいなと、力を込めるが、それでも落ちない。よく見てみたら、馬の毛がゼッケンの繊維に絡み付いているのだった。これはこのままにしておこう。

Wash4  

終了。

Wash5  

思いっきり絞ったり、洗濯機で脱水したりすると、数字とか馬名がはがれてしまうかもしれないので濡れたまま干す。結構きれいになりました。

Wash6  

干していてあることに気づいた。やたら乾きが早いのである。物干しに掛けると一番下からザーッと水が流れ落ちていく。乾きが早いというより、保水性が極めて低いと言った方が近い。

よくよく考えてみれば当然のことで、パドックを周回してから馬場入りして実際にレースを迎えるまで、30分間以上も雨に打たれることもしょっちゅう。そこでゼッケンが雨水を吸ってズッシリ重くなっては話にならんもんね。

 

 

 

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2009年7月25日 (土)

真夏の暑き戦い

前走、福島の未勝利戦で2着に敗れたとある馬が、今日の新潟未勝利戦を勝ち上がった。

Swingengine  

終わってみれば「順当勝ち」などと言われるケースではあるが、現場に立てばそんなに簡単な話ではないし、馬券を買うファンもそれは承知している。現に今日は6番人気での出走だった。

ともあれ、この時期の未勝利脱出というのは、また喜びもひとしおである。もし負けていたら、次の出走機会は8月半ば。その先にはもう秋の中山が見え隠れする。残るチャンスは多くても4回。ただ、これからは未勝利戦の除外ラッシュも始まるから、ヘタをすれば2回もないかもしれない。   なんて不安を抱えたまま過ごす夏というのも悲しい。勝っておきさえすれば、少なくとも楽しみの方が先に立つ。

今でこそ3歳未勝利戦は9月いっぱいで終了するが、つい数年前までは10月と11月に福島開催を2回重ねて、8週間で130鞍の未勝利戦を組んでいた。すなわち130頭が未勝利脱出の機会を減らされたことになる。

未勝利であっても古馬条件戦にチャレンジする馬もいるだろうが、JRAは獲得賞金0円馬に対しては出走優先順位を下げる措置も講じている。事実上の「退場勧告」だ。

しかもである。JRA入着級であっても、地方に行ってすぐに勝てるほど競馬は簡単ではない。厩舎が変わり、人が変わり、コースが変われば、馬も変わってしまうこともある。

競馬を買うだけではその暑さを感じる機会は少ない。だが、競馬場のほんの一角においては、間違いなく3歳未勝利戦がもっとも暑いコトになっているのだ。

 

 

 

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2009年7月24日 (金)

携帯が調教にもたらすもの

携帯電話が壊れそうなんで、ボチボチ買い替えなきゃならんかなぁと感じる今日この頃である。

壊れそうと言っても、通話音声が途切れがちになったとか、カメラモードが立ち上がらなくなったとかいうのではなく、折り畳み式の蝶番のところにヒビが入ってグラグラになってしまったのである。このままでは、真ん中からボッキリと折れてしまいかねない。マイク部とスピーカー部に別れた”セパレートタイプ”として使えないこともないかもしれないが、そこまでして使うくらいなら、面倒くさがりの私でもさすがに買い替えを選ぶ。

Chokyo1  

調教風景を見ていると、馬上の人が携帯電話を耳にあてている姿をよく見かける。最初のうちは「おいおい、騎乗中に携帯なんて不謹慎じゃないか! ぷんぷん!」なんて思ったりもしたもんだが、それが調教スタンドいる調教師との会話であることが多いと聞かされてハタと膝を打った。

携帯電話が普及する以前は、たとえ乗り手が馬の異常を察知しても、事前に調教師から指示された調教メニューを忠実に実行しなければならなかった。調教内容は調教師の責任において決められたものであり、乗り手が独自の判断を下すことは御法度である。馬の歩様がおかしいと感じても、遥か彼方の調教師にそれを伝える術などなく、ために調教中に故障を起こす馬も珍しくはなかった。

だが今では携帯電話で簡単にコミュニケーションが取れる時代である。乗り手からの連絡を受けた調教師の指示で、調教メニューが急遽変更になることも日常茶飯事。むろん馬にはこちらの方が良いに決まっている。

調教中の故障率は以前に比べて減っている。もちろん馬場のたゆみなき改良や、脚元のケア技術の向上など理由は様々あろうが、携帯電話の普及という要素も決して見逃すことはできないと思うのである。

 

 

 

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2009年7月23日 (木)

”馬産地総理”誕生か?

総選挙である。

政治に深入りする立場ではないが、競馬や馬産に関わる政策には神経を尖らせているつもりである。ましてや次期首相の呼び声も高い鳩山由紀夫氏の選挙区は北海道9区。胆振、日高といった馬産地からの首相候補となれば、その言動には注目せずにいられない。

先月27日、新ひだか町のポスフール静内店の店頭において、鳩山由紀夫氏の街頭演説会が行われた。民主党代表就任後初の日高入りとなった鳩山氏は、約1000人の聴衆を前に軽種馬産業振興策の必要性を強調したのである。

演説で鳩山氏は、生産費と市場価格の差額を農家に支払う戸別所得補償制度創設について「日高の主産業である軽種馬農家に必要であり、政権交代を実現し振興策としたい」と述べた。さらに、「こちらにもう入れないかもしれないが、新しく優しく強い政治の扉を皆さんと開きたい」と、首相就任への覚悟とも受け取れる発言もしている。

その鳩山氏が準備している選挙区向けの個人マニフェストの原案では、馬産地下支えのためホッカイドウ競馬を支援することが盛り込まれているようだ。マニフェストに掲げて選挙を戦うからには、政府の政策として実行に移される可能性も低くはない。こうなれば道営関係者も気が気ではないだろう。

Hidaka  

対して現政府与党は、総額50億円にも及ぶ馬産地対策事業費を計上した補正予算を5月末に可決させた。「馬産地再活性化緊急対策事業」と銘打つこの事業は、軽種馬生産支援に国が直接乗り出すという点において期を画する出来事となる。

馬産地対策は長らくJRAの専権事項であった。ファンが馬券に投じた額の一部分が生産に向けられるという流れは、我が国の競馬のあり方を考慮すれば多少なりとも理解できる。が、今回は国費を投入するという。国費とはすなわち税金に他ならない。これにはメディアも「バラマキ」と批判しているが、民主党が掲げる政策もバラマキと揶揄されているから、さほどの差はないのかもしれない。

実際、バラまかれる側の日高の生産者の視線は、思いのほか冷やかだ。対症療法だけなら、JRAの手によって幾度となく繰り返されてきたのである。

8月30日になってみなければ、いや、翌日の首班指名まで待たなくては、確実なことは何も分からないが、今回の選挙結果が多少なりとも競馬に影響を及ぼすことは間違いない。そういう視点に立てば、新潟記念だけでなく、選挙でも一票を投じてみようかという気持ちにもなれるのである。

 

 

 

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2009年7月22日 (水)

赤い夜空

今年もやってきました。

ラッキーと

Lucky  

ウイニーです。

Winny  

つまりはサンタアニタトロフィーです。

場内はサンタアニタウィーク限定のお店で賑わってます。

ビーサンのお店。

Beesan  

ホットドッグのお店。

Dogshop_2  

旨そうなので買ってみました。

Hotdog 

準メインのアメリカンアンバサダーカップを勝ったのは今野騎手騎乗のエトワールステージ。

Konno  

表彰式が終わって記念撮影。この光景ももはや夏の風物詩ですな。

Kinen  

さて今日の眼目は、当然ながら第30回サンタアニタトロフィー。

勝ったのは人気のブルーホークでした。半年の休み明けはハンデであったはずだが、負担重量のハンデ54キロはそれを補って余りもあったようだ。

Bluehork  

帰りぎわ、管理事務所3階の窓から外を覗いてみたら、北の夜空が真っ赤に輝いていた。まさか夕焼けであるはずもない。たぶんたいした現象ではないのだろうが、思いがけなかった分だけ日食より見応えがあった。

Redsky  

 

 

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2009年7月21日 (火)

競馬8時間、運転11時間

しつこく新潟の話を続ける。

この3連休は各地の高速道路が大渋滞。連休初日の18日には50キロ以上の渋滞も記録された。連休中の天候は各地とも思わしくなかったわけだが、それでも高速料金一律1000円の効果が如実に現れた格好だ。

我々が新潟に向かった日曜の関越道も激しい渋滞に見舞われたが、我々は朝の5時半には東松山を通過していたから、幸いにも渋滞に巻き込まれることはなかった。

Jocky自宅を出発したのは、まだ周囲も薄暗い午前4時前である。いったん都心部に入って同行者を次々とピックアップし、5時には練馬を通過、6時半に赤城高原SAでゆっくりと朝食をとり、8時に越後川口SAでソフトクリームを食べ(笑)、日本海北陸道の豊栄新潟東港ICを降りたのは9時頃。渋滞を避けるための早起きであったが、こうして振り返ってみると、渋滞の有無に関係なくごく自然な時間設定だったことになる。

Edamame帰途も渋滞を避けるべく意図的に出発を遅らせた。札幌はくぼ開催の最終レースまで競馬場に居座り、競馬が終わってからは古町にくり出して朝採れの枝豆(だだ茶豆の時期はまだ早いので「おつな姫」という品種。これも美味い)やら丸茄子の漬物やらを買い、しかるのちに『田舎家』でゆっくり食事をとった。

ただ、ここではあまりにゆっくりし過ぎた感もある。関越道の渋滞状況は食事中も携帯で逐一チェックしていたのだが、渋滞がほぼ解消されたくらいのタイミングで「さあ、出ようか」となった。だが、その店から関越道花園付近まではどう急いでも2時間半はかかるわけだから、それこそ越後川口あたりでゆっくりしていた方がよかったかもしれない。なんせ、帰宅したのは午前2時である。

新潟競馬場へのクルマ日帰りは初の経験であったが、40過ぎのオッサンひとりの運転では正直キツい。翌日はまったく使いモノにならなかった。やっぱクルマの時は、無理せず泊まった方が良さそうだ。

 

 

 

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2009年7月20日 (月)

スタンドとコースは平行でなきゃダメ?

昨日の新潟の話。

朝3時半に起床で関越道を飛ばして新潟にやってきた。途中高速道路の渋滞は皆無。ただ、新潟競馬場の混雑は尋常ではない。食堂のオバチャンがパドックを覗いて「ひゃ~、今日はどうなってるが?」と驚きの声を上げた。

Konzatsu  

開幕週で重賞開催とはいえ、雨予報にも関わらずこの入りは凄い。スタンド3Fの『イタリア軒』も、11時過ぎから満席に近い状態が続いた。

Itariaken 

昨日も書いたように、午後は暴風雨の競馬が続く。アイビスサマーダッシュの時には雨こそやんだものの、馬場状態は「重」での競馬となった。

新潟競馬場の目玉である直線1000mのコースは、ニルススタンドの屋内席からではアイビススタンドが邪魔してしまい、そのレースのほとんどを肉眼で追うことができないため、モニタに頼らざるを得ない。とはいえ、モニタ映像を見るために東京からわざわざ新潟までやってくる馬鹿はいないから、指定席や馬主席を出てわざわざ下に降りる客もいる。

1000m  

直線1000mは、その特殊性から見えないのも仕方ないと思えぬこともないのだが、外回り芝コースの4コーナーすら見えないのは問題がある。ただ、その対応には、ニルスかアイビスどちらかのスタンドを動かさなければならず、現実的に手の打ちようがない。

そもそも、スタンドはコースにピタリ平行に作られるのが慣わしだが、ほんの少しだけでも4コーナーに向けて斜めに建てれば、見やすさは大きく変わってくるのではないか。競馬場で普通に過ごしていれば、4コーナー側に顔を向けている時間帯が圧倒的に多いように思う。

Aibis  

ともあれ、アイビスサマーダッシュを勝ったのはカノヤザクラ。なんとこのレース初となる連覇達成である。凄い。さすが昨年のサマースプリントチャンピオンである。このレースの連覇のみならず、サマースプリントシリーズの連覇すら予感させるような、強い勝ち方だった。

Chakujunそれにしても、いくら外枠有利とはいえ、大外の2頭のワンツーフィニッシュには多少興醒めの感もある。掲示板も外枠の5頭が占めた。先週までの福島もひどかったが、ここまで露骨ではなかった。なんらかの手当が欲しいのは、スタンドだけではないような気がする。

 

 

 

 

 

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2009年7月19日 (日)

まだ、新潟にいます

Wappa

日帰りだというのに、まだ新潟にいます。

古町の『田舎家』は、わっぱ飯とのっぺい汁で有名なお店です。夕食時なので、2階の30名ほどのお座敷は満席。しかも、すべてのグループが競馬帰りという大盛況でした。

いい加減、関越の渋滞も消える頃合いでしょうから、これから帰ります。

 

 

 

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ブランビーブラック完勝

Shimba  

今日の新潟は新馬戦が2鞍組まれていましたが、芝1600mの方を勝ったのは9番人気ブランビーブラックでした。

稍重の勝ち時計は1分36秒4。ただし、このレースが始まる30分前の雨量はハンパではなかった。実際、直後に「重」に変更となったから、この時計は重馬場でのものとして評価した方がよさそうです。

アフリート産駒で、近親にシロキタクロスがいる血統。

ということはモーニングアフターの近親ということになりますね。モーニングアフターを知らん方には、なんのことやらさっぱりわからない話ですが。

 

 

 

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新潟競馬場は嵐

Arashi 

「新潟競馬場は嵐です」

6レースのレース実況が始まるところで、アナウンサーがそう言い切るほどの暴風雨が競馬場を襲ってます。これから初めてのレースを迎える2歳馬には、ちと厳しいデビューになりそうです。傘を差してるお客さんにも厳しいレースになりそうです。私は馬券的に厳しいレースになりました……(-_-;

 

 

 

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新潟競馬場、雨はやんでます

新潟競馬場、雨はやんでます

自宅を朝4時に出て、新潟競馬場に到着しました。雨予報でしたが、今はやんでます。芝は稍重、ダートは不良で、第1レースのパドックを迎えました。

 

 

 

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2009年7月18日 (土)

市来知競馬場

つい先日、北海道に住まう馬主の方からメロンが届けられた。『三笠メロン』である。

北海道の高級メロンブランドと言えば『夕張』がその嚆矢だが、隣接する三笠のメロンもこれまた美味い。Kさん、毎年ありがとうございます。

Melon  

札幌、旭川、帯広、小樽、函館、釧路、稚内、室蘭、網走、……。数ある北海道の地名の中でも、“市”の名称は他都府県にも広く知れ渡っている。北海道全土がメジャーな観光地であることの表れであろう。だが道外に住まわれていて、この三笠市をご存知という方はかなり少ないのではないか。しかもこの三笠市、いわゆる平成の大合併により誕生した新参市などではない。市政52周年を迎える歴史ある市なのである。

北海道のほぼ中央に位置する三笠市は、石炭で栄えた炭坑街。さらに北海道で最初に鉄道が敷かれた(日本国内では3番目)ことから、鉄道発祥の地としても栄えた。

町が栄え、人と馬が集まり、さらに広い土地さえあれば、そこに競馬が生まれても不思議はない。ここ三笠の市来知(いちきしり)村にも1886年に常設の競馬場ができたとの記録が残る。街に溢れる坑夫や近隣の農家で、競馬場はごった返したという。

そんな市来知競馬も石炭需要の落ち込みと歩調をあわせながら衰退し、1962年には正式に廃止の運びとなった。現在の三笠市立総合病院は、かつての競馬場跡地に建っている。

ところで、私自身がなぜ三笠を知るかといえば、かつて北海道撮影に熱中していた若い時分に、拠点としていた北広島から赤平を経て富良野に抜ける通り道だったことに起因する。

当時は、淡々と通過するだけの街並みに過ぎなかった三笠だが、放置された炭坑施設の跡やうらぶれた遊園地などが散在する街並みは、今にして思えば被写体の宝庫であった。少なくとも「青空とラベンダー畑」みたいな予定調和な写真を撮るよりは、よっぽど価値があったと思う。ただ、当時の私にはそういう感性が欠落していたのだから仕方ない。今もないけど。

 

 

 

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2009年7月17日 (金)

「あわや」の調教試験

昨日の能力調教試験の話の続き。

Alice1  

Alice2言うまでもなく、この日の眼目はポーカーアリスである。1年ぶりにパドックに現れたアリスちゃんの馬体重は476キロ。見た目にそれほどの太目感は感じないが、右前のツメに目をやれば、この1年間の病痕がまだくっきり残っている。

でも、それを除けば馬は素晴らしい。最下級条件(C3クラス)からの再出発が決まっていることもあり、パドックを囲んだ関係者からは「この馬がC3なんてもったいない」「怖いのはツメだけ」「10連勝くらいするでしょ」といった楽観論に花が咲いた。

1500m地点のゲートが開く。五分のスタート。押してハナを奪うと。そのまま1コーナーに飛び込んでいった。

Alice3  

だが向こう正面を行く庄司騎手の手応えは芳しくない。これだけ遠く離れていても、その手応えの悪さは明確に伝わってくる。

案の定、3コーナーで後続の馬に交わされ、直線に向いた時にはバタバタの脚色。まさかの「故障」の2文字が頭を過る。

だが、馬は走り続けている。すると今度は、調験では思ってもいなかったステッキが4発も入った。「不合格!」という声が、どこからか聞こえたような気がした。

結果は5着での入線。7頭立てである。肝心の時計は1分41秒7で、こちらはギリギリながら合格ラインをクリアした。

Alice4  

問題は、これをどのように評価するかである。

ポーカーアリスが受けたのは総合調教試験で、ほかの馬より合格ラインが厳しかった。時計はレース全体のペースが大きく左右するものなので、多少無理してでもテンから飛ばして自らハイペースに持ち込むしかなかった。

騎手の弁である。頷ける部分もある。だが、そんなイチかバチかの覚悟を強いられるほどのハードル設定でもない。これは単なる調教試験なのである。上がりがバタバタになるような競馬を強いるのが調教試験なのだとしたら、その合否ライン設定が間違っていることになる。

帰厩してから2本しか時計を出しておらず、息ができていなかった。これで変わってくるはず。

厩務員の弁である。これはもっと頷ける。たしかにレース後の息の乱れ方はひどかった。それでも別の人からは「日曜にやって息はできている」と聞かされていたから、落胆は大きい。

今日の相手は格上馬ばかりだったから、仕方ない。

調教師の弁である。これも頷ける。たしかにB3とかC1に格付される馬を相手にC3馬がハイペースで逃げれば、こういう結果になってもおかしくはない。しかし逆の見方をすれば、ポーカーアリスの能力はその程度ということにもなり、またまたヘコむ結果となる。

まあ、調教試験は合格することが最大の目的。落ちなかったことは評価しよう。

Alice5ちなみに先ほどの”10連勝”の発言は私の口から飛び出したものである。それくらい勝って貰わにゃ困ることには変わりないのだが、今日の調験のレースぶりは、不可解な最下位に敗れた昨年6月のブルーベリー特別とまるで同じ内容だたった。よもやとは思うが、あの時の敗因は股関節などではなく、別の部分   しかも馬の根本に関わる部分   にあったのではあるまいな。

 

 

 

 

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2009年7月16日 (木)

炎暑の船橋2歳能験

慣れぬ早起きをして能力調教試験の船橋競馬場にやってきた。眠い。眠いが、それ以上に暑い。この日陰から一歩も出たくない。

Hikage  

まずは華代子さんにごあいさつ。いつも早くからいらっしゃいますね。睡眠足りてんだろか?  なんて、心配になるくらいよくお見かけする。

第1組の発走まではまだしばらくあるので、競馬場向かいの「すき家」にて大盛牛丼、玉子、味噌汁、そしてお新香の、いわゆる「フルブレックファースト」を注文。一気に掻き込み、冷たい麦茶をゴクゴクと飲み干したところで、ようやく目が醒めた。

今日はバックヤードツアーみたいのも行われているらしく、普段より人は多い。皆さん、朝早くからお疲れ様です。

Padock  

 

Warmそれにしても、暑い!

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな暑さの中、第1組がスタート。2歳の6頭立て。1位入線はウイングゴールド。マイネルラヴ産駒の牡馬。800mの時計は50秒5。

1r  

 

第2組も2歳能験。1位入線はスパークストライド 。新種牡馬アドマイヤマックス産駒の牡馬。時計は50秒6。

2r  

 

第3組も2歳能験。1位入線はセイントフォース。フサイチコンコルド産駒の牡馬。時計は50秒9。張田騎手は連勝ですな。

3r  

 

第4組もまだ2歳能験。1位入線はドリームビスティー。スウェプトオーヴァーボード産駒の牡馬。時計は49秒5。今日の2歳一番時計ですね。

4r  

 

第5組もまだまだ2歳能験。1位入線はパルスウェーブ 。ウインラディウス産駒の牡馬。時計は52秒2。

5r  

 

第6組が本日の2歳能験のラスト。ここに登場したロッパツノダンガンは、2005年のエンプレス杯でレマーズガールを破って優勝したプルザトリガーの子とあって注目を集めたが、あろうことかゲートを出ず(2秒ぐらい遅れて出た)に不合格。

そんな”六発の弾丸”を尻目に1位入線を果たしたルイジアンナは、スターリングローズ産駒の牝馬。時計は50秒8でした。

6r  

 

このあとに登場するポーカーアリスについては、明日付で。

 

 

 

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2009年7月15日 (水)

ナマラスゴイ13戦目

川崎のメインは、Jpn3のスパーキングレディーカップ。だが、その前にナマラスゴイの出走が控えていり。彼自身の13戦目は、C1クラスの1500m戦。できればあと100m欲しいのだが、こればかりは仕方がない。

休養明けのここ2戦は、5着→3着と調子は上向き。今日はいわゆる「叩き3戦目」であり、勝ち負けの期待も高まるわけだが、彼のレースぶりに過度な期待は禁物。ゲートを出てから1コーナーに入るまでの「反応」を見なければ、なんとも言えないのが彼の難しいところである。

本日の馬体重は471キロ。前走比1キロ増はほぼ変わらない。良くも悪くも普通のデキといったところか。

スタートも普通。押して前に付けると、インの5~6番手で1コーナーに入った。悪くはないが、押した分は後で堪えてくるだろう。

そのせいなのかどうか分からんが、勝負どころの3コーナーでの反応が、ほんの僅かながら普段より鈍かったように思えた。欲しかった内ラチ沿いの3番手のポジションは、あっという間に他馬に取られてしまい、直線でもまったく伸びを欠いたまま9着に沈んだ。堅実な成績が身上のナマラスゴイにしてみれば、これは大敗の部類に入る。

大敗の原因を敢えて探すとするならば、やはり格付け緒戦はラクではないということか。カビの生えた言い訳だが、タイムやペースを云々する前に、他馬の競馬ぶりに翻弄された感がある。いや、たかがC1ごときで……、と思われるかもしれないけど、一頭のレースぶりを毎回つぶさに見ていれば、やはり思うことはたくさんある。たかがC1だが、そこにはC1なりの深いさがあるわけだ。

さて、言うまでもなく本日のキモはこのあとに待ち構えるスパーキングレディーカップである。

だが、諸般の事情これありで、ここで私は引き揚げなければならない。なんか、最近では自分でも何やってんだか分からなくなってきたんだけど、自分一人の力ではどうにも収拾がつかないのが悲しい。今日はカメラも持って来なかった。手ぶらで競馬場に来たのなんて何年ぶりだろうか?

それはそうと、明朝はポーカーアリスの調験です。

 

 

 

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2009年7月14日 (火)

高崎ダービーの日曜日

今週の日曜日。アイビスサマーダッシュ当日の新潟競馬を見に行くことになりそうな雰囲気である。いまひとつ断定口調になれないのは家族の健康問題を抱えているためであるが、おそらく大丈夫であろうと思う。

最近では、たまに競馬場に行くと「行くなら行くとあらかじめ知らせてくれ!」とか、「来るなら来るとひと言教えてくれ!」などというお叱りを受けることが多いので、あらかじめここでお知らせしておきます。今週日曜はたぶん新潟行きます。

ただし日帰りである。しかもクルマの運転を任されているから、競馬が終わってから岩牡蠣で一杯……なんつーわけにもいかない。つまりは単なる運転手役なのである。最近はこんなのばっかり。新潟まで行って酒を飲まないなんて、行く意味あんのか?という気がしないでもないが、今週も関係各馬が出走しそうな気配なので、全身全霊を込めて応援してこようと思う。

新潟までの運転は長丁場である。新幹線の方が楽だし早い。だが、私は新潟競馬に行く時はたいていクルマを利用してきた。というのも、月岡や村上に宿をとることが多いからで、今回のようにクルマで日帰りというのは初めての経験ということになる。

そこで気になるのが、関越道の渋滞である。

12年前の同じ7月の日曜日。ふと新潟競馬を見に行ってみようと思い立ち、妻をクルマに乗せて朝の7時に川崎の自宅を出発した。が、道路は大渋滞。正午を過ぎてなお藤岡JCTという状況に、さすがの私もついに新潟行きを断念する羽目になったのである。

しかし、ここまで来て馬を見ずに引き返すわけにもいかないので、結局は高崎競馬場に向かった。まあ、競馬であればなんだって良いんだし…とか言いながら高崎インターでハンドルを切った覚えがある。あとから思えば、最初から高崎競馬場に行く予定でも良かったのだ。

あれから12年。関越の渋滞は緩和されるどころか、猖獗の一途を辿っている。しかも、こともあろうに高速料金一律1000円時代の到来。3連休の中日とはいえ、大渋滞は避けられまい。長い車クルマの列に行く手を阻まれ、途中で新潟行きを諦めたとしても、今となっては高崎競馬場だって存在しない。

Ikoma  

12年前のあの日。高崎競馬場は、偶然にも高崎ダービーの開催日であった。勝ったアイコマシルバーは、アンドレアモンの産駒。その芦毛の馬体は、夏の陽射しを一身に浴びてさらに輝きを増していたことを思い出す。あの日は高崎に行って正解だった。

 

 

 

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2009年7月13日 (月)

競馬を襲う雨

今日の関東地方は梅雨明けを思わせるような強烈な暑さだったが、逆にセレクトセールが開幕した北海道は冷たい雨に見舞われた。開催替わりの競馬に歩調をあわせるかのように、季節も変わり目に差し掛かっているようである。

そんな中、先週の門別競馬場では、大雨による馬場冠水により予定されていた全レースが中止となるハプニングがあった。実は先月13日にも、帯広のばんえい競馬が大雨による馬場冠水のために中止されたばかりなのだが、大雨による馬場冠水が原因での開催中止が相次ぐというのは非常に珍しい。雨による開催中止は、門別も帯広も今回が初めて。まれに台風が接近して中止となるケースはあるが、馬場の問題というよりは、交通機関の混乱を危惧しての判断という側面もある。そういえば、今年はまだ台風のニュースを聞きませんね。

最近の記録を紐解けば、2006年の北見(ばんえい)、1997年の岩見沢、1991年の船橋で、それぞれ馬場冠水による開催中止が記録されている。北海道が多いのは、競馬場周辺の排水事情によるものかもしれないし、単なる偶然かもしれない。

Rain  

JRAにおいては、(私の知る限りでは)大雨の直接的被害による開催中止という話を聞いたことはない。だが、調教が中止になることは間々ある。10年ほど前の新潟競馬場では、折からの豪雨で地下馬道が冠水、馬の調教ができなくなるという事態が発生した。想定を越える雨量に、ポンプの排水能力が追い付かなくなってしまったのである。

近年では、都市の地下街を遅う「ゲリラ豪雨」なる気象現象が生活上の新たな脅威となりつつあるが、競馬場にも意外と地下スペースは多いものである。馬場冠水ならまだ良いが、開催中のスタンドや地下馬道が冠水するような事態だけは勘弁して欲しい。競馬場で溺れるなんて、絶対イヤだ。

 

 

 

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2009年7月12日 (日)

エグいターフ

福島の話の続き。

スタンド5Fで地元福島在住のKさんと顔を合わせた。

Kさんはこのブログにも何度か登場している馬券名人で、聞けばこの福島開催は今日で7回目の来場だという。つまり、ここまで皆勤賞ということですね。もちろん最終日も来るとのことだった。雨が降ったくらいで「あー、出掛けんの面倒くさいなぁー」と競馬場行きを躊躇ってしまう私などにしてみれば、見習うべき人物ということになろうか。

そんな彼の口から真っ先にに飛び出した言葉は、「多頭数の芝1200mでは、内枠の馬はまったくいらないですよ」というもの。

Shiba_2それは私も認識していた。が、「福島のヌシ」と崇める人物の口からそれを聞けばやはり重みが違う。その言葉を裏付けるように、フルゲートが揃った10レース郡山特別では、内枠を引いた人気馬は揃って圏外に散った。

「内枠不利」の傾向は、距離が短いほど顕在化してくる。馬場は多くの馬が走る内側から傷むもの。その内側を走らざるを得ない馬は、スタミナの無駄遣いを余儀なくされるから、直前では脚におつりが残っていない。外に出したくとも、いったん下げてからポジションを上げるのはもっと大きなロスとなる。結果、本来なら逃げ馬天国であるはずの福島で、外差しがズバズバ決まる競馬が繰り広げられているのだ。

福島は、昨夏の開催が終わってから新種の野芝「エクイターフ」を、全国のJRA競馬場に先駆けて導入した。昨秋から今春の開催は無事に切り抜けたわけだが、肝心の夏競馬を迎える前の天候に恵まれなかったようだ。ただ、こればかりは運もある。ことに昨日の郡山特別の結果には言いたいことが山ほどある私だが、原因を馬場に求めることはしても、馬場管理に求めるつもりはない。

Turf2  

福島と言えば「荒れ馬場」のイメージがある。本命馬が敗れると騎手や調教師は「馬場の悪さ」を理由に挙げ、レース中の故障が相次げば、マスコミは荒れた馬場に矛先を向ける。

それまでに東京競馬場などで試験導入されていたとはいえ、エクイターフの本格導入実績はまだ1年にも満たない。実際、試行錯誤の段階だろう。昨年の夏開催の最終日は、芝コースで故障する馬が続出して満員の観客がドン引きになったが、今年はそうしたシーンを見かけなかったのは評価されるべき。今夏の経験を秋以降の開催に生かし、「荒れ馬場」のイメージ払拭に向けて邁進してほしい。

 

 

 

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2009年7月11日 (土)

福島を駆け抜ける邪念

一時は諦めかけていた夏の福島にやってくることができた。

Fukushima2  

ホント、人生なんてどう転ぶかわからない…、などと福島に来たくらいでたいそうなことを考えてしまうのは、この一週間の間に、実に様々な出来事があったからであろう。パドックの向こうに見える吾妻小富士の稜線を眺めながら、自分がいま福島にいる不思議を、ひとしきり味わった。

Fukushima3  

場内の売店では、冷やしたトマトやキュウリがそのまま売られている。夏開催らしくて、実によろしい。だが、美味そうに見える割には、あまり売れてはいないようで、さきイカとかミックスナッツに完全に負けていた。これは福島のファンが風情とか粋とかに興味がないわけでは決してなく、単に食べにくいからだろう。新聞やマークシートやペンを駆使する競馬は、意外にも手が空かない遊びである。ちなみに私は、風情もへったくれもあるかとばかりに、1Fの吉野家へと走った。

Fukushima4   

3レースの未勝利戦に、いつも世話になる知人の馬が出走する。

繰り返しになるが、今日は来られるだけで奇跡みたいなことなのである。そんな日に、知り合いの馬が走るなんていうのは、もう両手をあわせて神様に感謝しなけりゃならんほどのシチュエーションなのだ。だから私は特に勝ちを意識せず、その馬の単勝だけを勝って、シンプルに応援することにした。もとより単勝オッズ20倍である。ガツガツ期待することもあるまい。

ところがレースが始まると、その馬はこれまでとは打って変わって見事なダッシュを見せて先頭集団に取りついた。そして絶好の手応えのまま、3コーナーに差し掛かったのである。それが勝ち負け必至の展開であることは、誰の目にも明らかだった。

慌てたのは私である。

うわっ! 勝っちゃう! 単勝いくら買ったんだっけ? 2000円か? じゃあ払い戻しは4万越えるな。…っつーコトは、今日の福島往復の新幹線代だけじゃなく、来週の新潟の交通費も出るじゃん。やった、やった。いや、それより綱取りだ。ええと、どっから降りるんだっけ? (後ろを振り返って)あのエレベーターで1Fで降りりゃいいのか。いやあ、暑い中、スーツ着てネクタイ締めてきたかいがあったよ。よかったよかった。

次から次へと頭の中を邪念が駆け抜けて行った。

ようやく我に返り、現実の世界に目を向けたら、私の応援していたのとは全然違う服色の馬が1着でゴール板を駆け抜けており、遠く離れた席から拍手喝采が上がった。

勝った時の心配は、勝ってからでも遅くはない   。今日の教訓ですね。いや、でもホント勝ったと思ったんだよなぁ。

 

 

 

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2009年7月10日 (金)

落馬、放馬、そして3着好走

昨日の大井7レースはC2クラスの1400m戦だった。

1コーナー奥のポケットにある1400mの発走地点では、各馬の枠入りが順調に進んだのだが、「さあスタート!」というほんの一瞬前に、2番枠ゴールデンラプターがゲートに突進して柏木騎手が落馬。興奮した馬はゲートの下をくぐり抜け、カラ馬のまま走り出してしまった。

この馬、スタートに難があるようで、専門紙のレース短評欄には「出遅れ」「アオる」「出足鈍」といった言葉がズラリと並んでいる。今日は真っ先にゲートを飛び出すことができたわけだが、これなら出遅れの方がまだマシだ。

外回りコースの3~4コーナーを周ったカラ馬が、馬場のど真ん中を通ってゴール板を駆け抜けていくと、場内から大歓声が上がった。

Kara  

それほど人気を集めているわけではないが、それでも馬券を買っている人はいる。そんな人たちにしてみれば「競走除外にしてくれ」と願うだろうし、馬券に関係ない私も除外だろうと思って眺めていた。

ところが馬が捕まった直後のアナウンスは「馬体に異常を認めず、そのまま出走させます」と言うもの。先ほどとは比較にならないほどの歓声(怒号、ため息)が場内を包み込む中、仕切り直しのゲートが開いた。

案の定ゴールデンラプターは出遅れ。しかも6~7馬身の大出遅れである。しかし、周囲に迷惑をかけてしまった騎手の心理として、この出遅れは仕方ない。「出遅れ」というよりは、他の馬が出るのを確認してから出したようなスタートにも見えた。

レースは人気2頭のマッチレース。戸崎騎手のノアタイガーと的場文男騎手のワイエスマジックとが激しい争いを演じたが、最終的には戸崎騎手が凌いで勝利をもぎ取り、ワイエスマジックは健闘及ばず2着に敗れた。

だが、驚いたことに、その1馬身半後方で繰り広げられていた混戦の3着争いを制したのは、直前にカラ馬で1400mを走ったばかりで、しかもスタートで1秒以上も出遅れたゴールデンラプターだったのである。

3着争いのスローリプレイが大型ビジョンに映し出され、やはりゴールデンラプターの鼻先が僅かではあるけれど先着していることが分かると、今日いちばんの大歓声が沸き上がった。

もともとゴールデンラプターという馬はこれくらいの実力は備えていたのだろう。そこに今回は、たまたま人気の2頭が作り出した速い流れが向いたのかもしれないし、前日の雨で程よく湿った馬場状態が向いたのかもしれない。

とはいえ、やはりカラ馬で馬場を1周したことが、なんらかの好影響を及ぼしたのではないかと思いたくなるものである。だからといって、次のレースでもわざと放馬させて馬場を1周させてみるわけにはいかないから、確認の術がない。馬に聞いてみたいものである。

 

 

 

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2009年7月 9日 (木)

09スターライトカップ

ジャパンダートダービーを回避してまでやってきた09スターライトカップ。勝ったのは戸崎騎手のグレイトセイヴィア(牡5)でした。

Gs  

道中は3~4番手を追走。圧倒的人気のイニシュモアがまくり上げて行っても慌てて一緒に動いたりせず、相手(的場文男騎手)の手応えを確認しながら、満を持して直線追い出すと、あっという間に2馬身突き放した。快心の騎乗とみる。そういう意味では、JDDにも劣らぬ見応えのあるレースだった。いや、負け惜しみじゃないですよ…(笑)

 

 

 

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大井6日目が終わりました

大井6日目が終わりました 

遅くなりそうなので暫定更新です。

最近では、専門紙のオマケにこんな↑コーナーがあるんですね。ちなみに、今日の戸崎騎手は4勝の固め打ち。オースミベリーもちゃんと勝ちました。関係者の皆さん、おめでとうございます。

Osumiberi  

とにかく、今日は大井に来て良かった。昨日来れなかったことの非は免れるものではないが、少なくとも今日に限れば「良かった」と心から言えるのである。

関係馬が3勝しただけでも凄いコトなんだけど、それにも増して、思わぬ人と出会えたことが何より大きな出来事。このブログを読んで下さっているギムレットさんをはじめ、牧場主さん、馬主さん、さらには10年ぶりに会うカメラマンの方なんかもいたりして、1レースから最終レースまでが、ホントあっと言う間に時間が過ぎていった。

この業界は狭いけど、その狭い業界を結び付けているのは競馬場。だから、競馬場にはなるべく足を運ばなきゃダメ。   というのは前出の牧場主さんに言われたセリフの受け売りだけど、ホントその通り。身に染みてそう思う。

だから、昨日もどうにかして来るべきだったんだろけど、それができなかったんですよねぇ。餃子さん、申し訳ありませんでした。

 

 

 

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2009年7月 8日 (水)

JDDかスターライトカップか

あろうことか、ジャパンダートダービーに行くことができなかった。

今日か明日のどちらかは実家に帰らなければならないという二者択一を迫られ、諸々の事情を勘案して自ら選んだカードは「今日」。

だから厳密に言うなら「行けなかった」のではなく「行かなかった」ことになるが、ジャパンダートダービーと09スターライトカップを秤にかけて後者を選んだわけでも   当然!   ないので、釈然とせぬ思いを抱いたまま、東武線からの車窓を眺めている。明日は大井に行かぬわけには行かんのだから、仕方ないと言えば仕方ないのだ。

さて、JDDには私が注目し続けるロマが唯一の牝馬として牡馬一線級にチャレンジしたわけだが、結果は8着(10番人気)。

自分の時計は大きく詰めたが、3歳一組選抜とJpnⅠとでは、そもそもレースの流れがまったく違う。東京プリンセス賞から中2週、中1週、中2週と使われてきた疲れもあっただろう。黒潮盃にも食指が動くところだが、ここは陣営の判断に注目したい。

それにしても、今日行けなかったのは厳しい。明日の09スターライトカップは、今日のJDDを凌ぐ好レースになってもらわねば気が済まないぞ。

  

 

 

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2009年7月 7日 (火)

大井動物園

まあ、なんだかんだで今日も大井に来てるわけです。

大手を振って競馬場にやって来られるようになった私を出迎えてくれたのは、恐れ多くも開催執務委員長……、では当然なくて一匹の猫でした。こいつは、東門界隈にいつもいるヤツですな。

Cat1  

おとといもスタンドで黒猫と遭遇したし、帝王賞の発走直前にはファンファーレ隊の背後をうろちょろしているヤツがいた。かように大井競馬場には猫がたくさんいる。

Karasu  

鳥も多い。ハトやカラスは言うに及ばず、海の近くだけあって冬場は客よりカモメの方が多いんじゃないかと思う日もある。馬場内の池ではカモや白鷺が羽を休めているが、そこには蛇も住み着いているらしく、まれに猫と戦っているらしい。

Kamome  

レアな目撃例としてはタヌキがいる。

いくらなんでも場内に生息しているとは思えぬのだが、場内には「タヌキおやじ」がたくさん生息しているのだから、本物が一頭くらいいても不思議ではないか。

猫に話を戻すと、競馬場本体をねぐらにするグループもいれば、競馬場に隣接する厩舎で飼われている猫を見かけることもある。

Cat2  

厩舎の猫たちは「どれどれ、ウチの厩舎の馬の応援にでも行ってくるか」、なんて言いながらわざわざやって来ているのかもしれない。猫たちは疾走する馬群に驚いたりすることなく、内ラチの下にちょこんと座って、レースの行方を真剣に見守っているようにも見えるのである。

Cat3  

 

 

 

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2009年7月 6日 (月)

読んで、読んで、また読んで

朝もはよから埼玉の病院まで行かねばならない。

それにしても、今週末で夏の福島が終わってしまうと思うと、なんかあっという間だった。私は、この夏の福島にまだ行ってない。宝塚の週に行く予定だったがドタキャンを余儀なくされ、その余波から先週末も行けるような状況ではなかった。残されたチャンスは今週末の2日間のみ。心置きなく福島に向かうためには、いろんな意味で今日の午前中が大きなヤマなのである。

それにしても高津~春日部間の乗車時間の長さといったらハンパではない。最近では、高津から乗り替えせずに辿り着ける電車も運行されているのだが、大半が地下鉄の通勤電車に2時間近くも揺られるのは、少なくとも私の許容範囲は超えている。それをもって「直通」を喧伝するのは、控えるべきであろう。

道中あまりに暇なので、昨夜届いたばかりの「HBAセレクションセールカタログ(当歳)」を1頭1頭丹念に眺めた。これは暇潰しであり、そして勉強でもある。上場№321サマーワインの牡馬はソングオブウインドやラインクラフトの近親で、上場№322はサムライハートの初年度産駒で、……。

長い旅路の果てに辿り着いた病院でも、その大半はただの待ち時間であった。病院のソファーに座ること実に5時間。そこでも、私はひたすら当歳馬のブラックタイプを眺め続けたのである。上場№361番ダガノセクレタリーの牡馬は、カワカミプリンセスの半弟にしてアドマイヤムーンの初年度産駒で、上場№362番はカーリアンの3×3で、……。

午後2時半。一心不乱に勉強に励んだおかげなのかどうかはわからぬが、ひとまずのヤマは越えることはできた。どっとひと安心。近所のファミレスで、軽く打ち上げ(遅すぎる昼食)してから帰宅の途に着く。

Honセールカタログは読破してしまったので、帰路の友は駅の売店で買った「週刊Gallop」。今日のところはヤマをひとつ越えただけで、決してすべての問題がクリアされたわけではない。だから、あまり楽観的になってもいけないとは思うのだが、福島に行ける可能性がある限りは抜かりなく準備をしておきたい。これも勉強だ。

それにしても、春日部駅の売店に「週刊競馬ブック」が置かれていないのは、いったいどうしたことか? 久しぶりの「Gallop」誌は、読みにくいことこの上ないぞ。

 

 

 

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2009年7月 5日 (日)

日曜の大井

この半月あまり、子供たちをかまう機会がまったく無かったことに気づいた。

このままでは、家庭内における私の立場が危ういものになりかねないと危惧した私は、今日は仕事も見舞いもうち捨てて、子供たちの相手をしようと決めた。そんで、前夜夕食のテーブルを囲みながら、「明日はどこか連れて行ってやろう。ズーラシアでもしながわ水族館でも好きなところを言いなさい」と言ったのである。そしたら小4と幼稚園児の娘は声を揃えて「競馬場」と言い放った。

だがあいにくJRAは福島やら札幌やらに離れてしまっていて、今から出掛けるにはちとハードルが高い。

そこでやってきたのがコチラ。

Tck2   

 

まあ、当然ながら大井です。

Tck1  

 

「競馬場に連れてけ!」と子供にせがまれる世間の親にとって、この日曜開催はたいへんありがたい。とりあえず、せとPさんにと感謝の意を表しておく。ありがとうございます。

今日は日曜だから当然JRA重賞がある。大井でもそれを中継するための大型モニタが設置されているわけだが、札幌メインの時間になっても画面は真っ黒なまんま。アレですかね。もともと中継はラジオNIKKEI賞だけだったんですかね。

Monitor  

ともあれ、大井1レースはわずか6頭立てのマイル戦。勝ったバートンクリークは船橋からの遠征馬で、しかもJRAから転入初戦でした。ボチボチこういう競馬も増えてくる季節である。

猫。

Tck3_3  

 

3レースが終わったところで早々に引き揚げなければならなかったが、わずか3鞍とはいえ久々にリラックスできた1時間あまりであった。

 

 

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2009年7月 4日 (土)

2009年も後半戦に突入

2009年もあっという間に半分が過ぎ、後半最初のJRA開催日を迎えた。いやはや早いもんですね。

一年の折り返しをことさら意識する人は少ないだろうが、かといってゼロでもあるまい。騎手や調教師は星勘定が気になるだろうし、主催者は売上の行く末が気になる。

G1レースで見れば、宝塚記念を終えたところで全22鞍のうちちょうど半分にあたる11鞍を消化した。その入場人員と売上はご覧の通り。まあ、良いとは言えない数字である。

フェブ 149億8254万2100円 103.8%
高松宮 131億9500万9800円  95.9%
桜花賞 190億3704万2700円 105.9%
皐月賞 207億4783万6000円  96.4%
天皇賞 211億9494万1400円  95.6%
NHK 154億9617万9700円  88.4%
ヴィク 150億1190万5600円  87.7%
オーク 167億8571万6000円  87.5%
ダービ 251億9180万 200円  90.0%
安田記 190億7313万7000円  98.2%
宝塚記 192億9244万 200円  90.5%

 (※レース名、売り上げ、売り上げ前年比)

入場人員は横ばいながら、売上は大きく落としている。ひと言で言えば客単価の減少が顕著に現れた   、そんな半年間だった。世を覆う不況の波の中にあっては、健闘している方なのかもしれない。横ばいの入場人員は、ファンの大量離反が起きているわけではないことの証左でもある。

ただ、売上減を不況のせいばかりにして何もせぬまま景気の好転を待つのでは、あまりに楽天的に過ぎる。不況は底を打ったとの発表もあったが、かといってV字回復の保証もない。景気がだらだらと低空飛行を続けるような局面をも想定し、これ以上の売上減少を避ける方策を準備する必要に迫られている。

「G1レースは売上だけのために存在するのではない」という意見もあり、筆者もそれを否定するつもりはない。現在行われている大半のG1レースは、競馬原理に基づくチャンピオン決定の舞台として、入場人員や馬券売上の多寡にかかわらず施行される必要がある。

だが、競馬が国家産業であったり、有力スポンサーの崇高なる理念によって支えられている国とは異なり、日本の競馬が馬券によって成り立っているのも事実。主催者のみならず、競馬メディアまでが売上に神経を尖らす理由はそこにある。ファンが馬券を買わなければ、メディアも打撃を受けるのである。

私は別にJRAの行く末を心配する立場ではないが、JRAの売上が落ち込めば、それに応じて馬産地や地方競馬が打撃を受けることくらいは承知している。特に昨今の地方競馬は、米櫃たるダートグレード競走を中心に、競走資源(ウマ)と賞金原資(カネ)の両面で少なからずJRAに依存している。これを理想形とは思わぬが、もしいま急な変革に襲われたら、脱落する主催者もゼロではないのである。

たとえパンクする主催者が出たとしても、それはJRAの責任ではない。だが、もしそんな事態になれば、JRAだって困るのである。みんなが困るような事態は、できるなら避けた方がいいに決まっている。

あらためて上半期のG1売上を眺めてみると、本来なら目玉であったはずの6週連続G1シリーズ(天皇賞春~安田記念)の落ち込みが、ことのほか目立つ。個々のレースは素晴らしかったが、さすがに6連戦ともなればファンの財布がついて行けなかった。箸休めがあっても良いのかもしれない。 

 

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2009年7月 3日 (金)

ビジネススキルを競馬で磨け

仕事上の飲み会で神田に来ている。

もとより接待、饗応の席を好まず、「酒は気の合う相手だけと飲む」を信とする私であるが、今夜は例外とするしかなかった。断ろうと思えばここ数日の私的なトラブルを理由にできたのに、結果それをしなかったわけだから、私自身「なんでも良いから酒飲みたい」という気分になっていたのかもしれない。飲み方としては、危険な部類であろう。事実、それほどの量を飲んだわけでもないのに、完全なる泥酔に沈んだ。

相手は自分より若い二人。競馬とはまるで無縁のコンサルタント業界で働く優秀な人材で、競馬に興味を持ったのか、いろいろと質問をしてくる。だが、しばらくやりとりをするうちに、彼らの興味の対象は競馬そのものではなく、公営ギャンブルとしての競馬の運営にあることが分かってきた。監督省庁とか、業務委託の実態などは、競馬を知らぬから教えてくれという人が真っ先に聞くことではない。

酒を飲みながら、私は、かつてライブドアを率いた堀江氏のことを思い起こしていた。「ホリエモン」という名のブラックタイアフェアー産駒を所有した彼も、「競馬」というよりは「競馬場」に熱い興味を向けていたのである。

だが、いま目の前にいる二人に、私が嫌悪感を抱いたりしたわけではない。どこかの競馬場が、こういう人たちを頼りにすべき局面だってあり得るわけで、その時に備えて、業界全体の利益のために正確な情報提供を心掛けた。うち一人は、明後日の大井開催に行ってみるとまで言ってくれたから、売上的にも多少なりとも貢献できたかもしれない。是非とも競馬に良い印象を抱いて欲しい。

実は、彼らの上司を中山競馬場で見かけたことがある。昨年のセントライト記念の馬主席にその男は座っていた。馬券の的中有無は分からぬが、メインレースを勝ったダイワワイルドボアと一緒に口取りに収まっているのを、私は階上からぼんやりと眺めていた。

競馬が直接のターゲットでなくとも、ハイソな付き合いの中で競馬が表に出てくることはあると思う。

無論、ここで言う「競馬」とは馬券に限定される話ではないわけだが、ワンランク上のビジネスを目指す上で、競馬って案外役に立つんじゃないか。そういうお仕事に就かれている方は、スキルアップの一環として競馬場に行ってみるといい。

 

 

 

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2009年7月 2日 (木)

WINS渋谷への大冒険

今日も見舞い。なので入院の話を続ける。

昨日付で書いたように、1992年の夏に、私は半月ほど入院生活を送ったことがある。夜になれば五輪中継があるが、点滴と検査の時間を除けば、昼間はまったくと言って良いほどやることがない。せいぜい、夜ふかしに備えて寝る程度。それも入院患者の行状としては、あまり褒められたものではない。

だから、土日の競馬は何よりの楽しみだった。

金曜の夜に来てくれる見舞客には、「花も果物もいらぬから、競馬専門紙を買ってきてくれ!」とあらかじめお願いしておき、翌朝までに全レースの予想を済ませて、知人に馬券購入を依頼する。昼過ぎになるとその知人が頼んだ馬券と翌日の新聞を買ってきてくれた。

そのなんと楽しかったことか。

念のために書いておくけど、今のようにネットで出馬表をチェックして、携帯でピッピッと馬券が買える時代ではないですよ。ネットも携帯もなかった当時、馬券を買うという行為は、少なくとも今ほど簡単ではなかった。

私が入院時に新潟で勝った馬の名は今も忘れない。関屋記念のスプライトパッサー、BSNオープンのフェザーマイハット(2着は大井のジョージモナークだった)、後にクラフトマンシップやクワフトワークの母となるワーキングガールも勝ったし、夏ということでミュゲルージュ、カンセイヒカリ、ワンモアラブウエイといった牝馬の活躍も目立った。

ただ、入院生活も2週目になると「オッズを見て買いたい」という衝動にかられ始めた。件の知人も今週末は忙しくて来てくれそうにない。

そこで私は意を決して、自らWINSに向かうことにしたのである。これはある意味冒険だった。

外出は許可されていない。が、そうと決めたら行かないわけにもいかない。私のいる病院は白金にある。バスに乗ってしまえば、並木橋のWINSまで10分ほどの距離。「どうにかなるだろう」とタカをくくって出かけ、思う存分馬券を買い、ちゃんと翌日の新聞も買いそろえて帰宅(帰院?)したら……、みんな大騒ぎで私を捜していた。

   いやあ、怒られましたね。気のせいかもしれないが、その夜の点滴では、もの凄く痛いトコロに針を刺されたような気がする。

今は、そんな冒険をせずとも、携帯ひとつあれば簡単に馬券を買える時代である。むろん便利になったことは間違いない。だが、あの夏の日、病院を抜け出してバスに乗り込んだ時の、あのなんとも言えぬ高揚感は、そんな利便性ごときで購えるものではないと思うのである。

 

 

 

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2009年7月 1日 (水)

夏の入院

埼玉県の春日部に来ている。

重賞ゴールドカップの行われている浦和競馬場まではクルマで30分もかからぬ近さ。とはいえ、見舞いやら何やらで来ている以上「ちょっと競馬に…」と席を外すこともできない。ただ、これ以上ストレスを溜めると私が入院してしまうことになりかねないので、「たかだか浦和のSⅢ」と無理矢理自分に言い聞かせることにした。だが、決して無視できるタイトルではない。勝ったノースダンデーには、是が非でもサンタアニタトロフィーに出走してきていただきたい。

5Fにある病室の窓からは夏の曇り空が見える。雨は落ちていないが、蒸し暑さは尋常ではない。浦和競馬場はどうであろうか、とまた競馬に心が揺らいだ。

「入院」とか「見舞い」とか言うと、そこに夏の記憶が重なるのは、いったいなぜであろうか。

生前の野平祐二氏が入院生活を送られたのは、たしか今ぐらいの季節。新装なった新潟競馬場の開催を間近に控えた頃だった。ある夜、不意に自宅の電話が鳴り、出ると受話器の向こうからいきなり「死ぬかと思いましたよ」と聞き覚えのある声が聞こえて、こっちがひっくり返った覚えがある。聞けば、体調を崩して入院しているのだとおっしゃる。

後日面会させていただいた時には、サンケイスポーツ紙が主催する「祐ちゃんと行く新潟記念ツアー」をことのほか楽しみにされていて、そのためのYシャツを新調されたことなどを楽しく話されていた。

が、残念ながら、祐ちゃん先生はそのYシャツを着ることなく、この世を去ってしまった。新潟記念まであと3週間。無念である。後日、祐ちゃん先生の娘さんがそのYシャツを着て新潟競馬場に現れると、周囲の人たちはまた涙した。

私自身、真夏の2週間を病院のベッドの上で過ごした経験がある。1992年の夏のこと。入院したのがバルセロナ五輪の開幕日で、退院したのが閉会式の翌日だったものだから、私が13泊15日間の「バルセロナ五輪観戦ツアー」に出掛けていたと信じて疑わぬ人もいた。

しかし、国内にいたとはいえ、夜中は遠くバルセロナで行われている競技の生中継に没頭し、昼間は眠っているか競馬中継を見ていたことに違いはない。ために私の記憶の中では、フェザーマイハットと聞けば岩崎恭子さんを連想するし、有森裕子と聞けばなぜかスプライトパッサーの勝った関屋記念を思い出す。

「入院」「バルセロナ」「スプライトパッサー」。これら一見なんの関連性もなさそうなキーワードが、私のアタマの中では同じ引き出しに入っている。記憶って不思議だ。

 

 

 

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