馬と羊を巡る冒険
知人がサンデーレーシングで一口出資する2歳馬が、まもなくデビューを迎えるという。これはめでたい話である。
ところが当の本人は何やら浮かない表情。聞けば、そのデビュー予定というのがお盆の札幌競馬場なので、見に行きたくとも行けそうもないというのだ。
今からではお盆の飛行機なん取れないし、たとえ取れたとしてもとてつもない高額運賃を請求される。しかも馬のことだから、予定通りレースに出られる保証などどこにもない。大混雑の空港をくぐり抜け、ようやく到達した競馬場で「出走取消」の掲示を見てその場にへたり込む……、なんて可能性だってゼロではないわけだ。
もし、自分がそんな目に遇ってしまったら、果たしてどうするだろうか?
まあ、それでも競馬は見るだろうけど、ひとりで黙々と馬券を買い続けて、最終レースが終わったら東京に帰るのではあまりにもったいない。何と言っても往復7万の飛行機代をかけてきているのだ。
せっかくだから旨い鮨を食いに行くという選択肢がまず頭に浮かぶ。豊平区にある『大喜寿司』は、その鮨だけを目当てに飛行機に乗る価値はある店だと(極めて個人的ながら)思う。だけど、市場が休みになるお盆はお店も休みかもしれない。
すすきのにあるジンギスカン『羊次郎』はどうだろう。一応「年中無休」を謳う店である。すすきのは、お盆の時期こそ観光客でごった返すから、営業しているかもしれない。カウンター主体の店だから一人客でも落ち着けるし、何より旨い。
肉厚で柔らかい生ラム肉をほんのりレアで焼いて一口噛めば、溢れ出る肉汁の甘さに驚かされる。さらに、岩塩にハーブとスパイスをブレンドした”特製塩”が、その甘みを一層引き立ててくれる。そこでグイっと冷えた生ビールを呷る。う~む、至福ですね。
ただし、体につく臭いだけは避けられない。これはジンギスカンに限らず焼き肉屋の宿命である。一応、上着は用意されたビニール袋に入れておけば被害は少ないが、ズボンや靴、そして何より髪の毛に臭いが付くことは避けられない。
日帰りだったら、そのまま飛行機に乗ることになるんだよね。隣に座った客に怪訝な目で見られることが嫌だという場合は、宿を探して一泊した方が良いかもしれない。











































































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