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2009年5月31日 (日)

驟雨に煙るダービー・デー

正午を過ぎたあたりから、1コーナーの遥か向こう、聖蹟桜ヶ丘あたりの上空に、不気味なほど黒い雲がかかっているのが気になりはじめた。「あの雲はこっちにくるのかな?」私を馬主席に招き入れてくれた知人が尋ねる。

Back今日ここまでの東京競馬場は、薄日も差す穏やかな陽気。ウイナーズサークルではダービー当日恒例のダービー出場騎手紹介が華々しく行われており、内田博幸騎手が派手なバック宙を決めると、場内から大歓声があがった。

下でレースを撮っていた時分には、天候や雲の流れには人一倍神経を遣っていた方である。抜けるような青空が広がっていても、ほんの一片の雲が太陽を隠せば、撮影条件は大きく変わる。いま聖蹟桜ヶ丘の上空にある黒い雲が、1時間もしないうちに東京競馬場に到達するのは明らかだった。

「雲は多摩川の流れに沿って西から東へと流れます。これは間違いなく降ってきますね」

そう言って私は深いため息をついた。年に一度、ダービーだけは競馬場に行くという人を私は大勢知っている。そういう方のためにも、せめてダービーだけは好天になって欲しいと願うのだが、6レースが始まる頃には雨が落ちはじめ、7レースになると絶望的な豪雨が容赦なく馬場を叩いた。

Rain  

Rain2向こう正面はおろか、左右の両コーナーも霞んでしまうほどの雨量である。馬場状態はついに「不良」に変わった。実に40年ぶりとなる不良馬場のダービーが始まろうとしている。

 

むらさき賞の発走前に、いそいそとダービーのパドックへと降りる。早めに来たつもりだが、それでも屋根の下は満員御礼。むろんパドックでの傘は御法度である。もはや濡れるに任せるほかはない。

 

 

 

Paddock  

たまたま隣に立った社台スタリオンの方と挨拶を交わす。「残念な雨ですね」と言ったら、「でも条件はみんな一緒でしょ」と競馬目線の言葉を返された。ダービーのパドックで勝負に挑む関係者にかける言葉としては、あまりに軽率だった。反省。

 

 

 

 

 

 

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2009年5月30日 (土)

運動会か、ダービーか

東京は3日連続の雨。明日のダービー当日も雨予報である。

ただ、「ダービー前日が雨→当日は回復」というのはよくあるパターンなので、今日の雨は吉兆と捉えたい。明日は馬場の回復具合も大きなポイントになりそうだが、実はこれも毎年のことである。

ところで、今日は幼稚園&小学校の運動会集中日なんだそうだ。

かくいう我が家でも、下の娘が通う幼稚園の運動会が予定されていたのだが、早々に中止の連絡があった。この雨では仕方ない。

私が子供の頃は、運動会といえば「秋の日曜日」というのが定番だった。だが、小中学校のお受験が珍しいものでなくなるにつれ、「受験を控えた秋開催は避けよう」という空気が生まれ、さらに週休2日制の定着と相まって、いつしか「5月後半の土曜日」という流れが出来上がったのだそうだ。

土曜実施のメリットは、翌日に予備日が取れるので、雨天時の影響を最小限に食い止められることである。

逆にデメリットを挙げれば、競馬ファンのお父さんが天候に気を揉むことであろう。なんせ、明日はダービーである。が、よもや、我が子の応援をほっぽり投げて、アンライバルドに声を枯らしたりすれば、家庭内での立場は一気に凋落する。

今年、ダービー観戦から運動会観覧に予定変更を余儀なくされた世のお父さん方は、ふりしきる雨をさぞや恨んでいることだろう。

なんて、窓の外を見てみたら、雨は上がっている。「今日、運動会やれたんじゃないの?」と思わないでもないが、決める方にしてみれば「傘を差しながらの運動会」というリスクだけは極力避けたいのだろう。順延の判断は理解できる。

ちなみに、先ほど書いたように我が家でも下の娘の運動会が明日に順延となったわけだが、我が家においては

  運動会 < 日本ダービー

という観念が確定しているので、大きな支障は無し。したがって、明日は大手を振って府中の杜に向かう。

 

 

 

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2009年5月29日 (金)

吉祥寺「いちゃりばえん」

ダービー直前恒例の「野平会」が終わって、吉祥寺からの帰途である。なにぶん酔っている上、吉祥寺発24時07分の渋谷行き最終電車にギリギリ間に合った安堵感でいっぱいで、つい今し方の飲み会の記憶がスッポリ抜け落ちてしまった。

今夜の飲み会の話題は……、う~、思い出せない。ついさっきのことなんだけど。

でもたしか

 ・新たな1歳馬購入について
 ・明後日のロジユニヴァースの取り捨てについて
 ・泡盛『泡波』の美味さについて

の3点は間違いなくあったと思う。

1歳馬購入の話というのは、「来るべきセレクトセールでノーザンのディープインパクト産駒を買おう!」などという身の丈違いな話では、当然ない。我々が買うのは地方で走らせる馬であるから、ダート・短距離・早熟血統に狙いを定めるのみ。あと敢えて付け加えるならば、「ツメが丈夫であること」だろうか。話の相手は、実はポーカーアリスも持っている。

今回に限って言えば、とあるフジキセキ産駒に白羽の矢が立った。カネヒキリを除けばダートの印象が薄いフジキセキについては意見の分かれるところだが、「フジキセキにこだわりたい」というとある人物の情熱が、ダート適正云々を押し切りそうな勢いである。

次。ロジユニヴァースについては、正直誰も分からん。ある程度の能力を持ち合わせていることは、わかっている。あとは20キロ以上の体重増を「調整失敗」と見るか「戻した」て見るか。最終判断はパドックまで持ち越される。むしろ明後日の楽しみが増えたと捉えよう。

Awanamiそして最後の一件は、今回もお世話になった吉祥寺の沖縄料理店「いちゃりばえん」によるところが大きい。なんでもこの「泡波」という泡盛は“島”でも入手困難と言われるほどの幻の酒で、その香りは最上級日本酒のように繊細で、その味わいは最上級シングルモルトウイスキーの如く芳醇である。

こんな酒が飲める「いちゃりばえん」は、吉祥寺の至宝と言っても差し支えないと思う。何より、一年前にもこの店で「野平会」を開いたのを、マスターがしっかりそのことを覚えていてくれたことが嬉しいではないか。

いや。あるいは、去年がよほどうるさい客だったんだろうか……(苦笑)

ともあれ去年の「野平会」の様子はコチラ↓。こういう集まりが年に1~2回でもあるというのは、人生における大きな財産だと思うのである。

http://hirotomi.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_28a8.html

 

 

 

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2009年5月28日 (木)

フジノマッケンオーを探せ

別に「ダービーで4着になるのはどいつだ?」とかいう話題ではないですよ。

昨日付で第1回さきたま杯の話を書いたんだけど、一緒に載せた写真はさきたま杯のそれではなく、ましてやフジノマッケンオーでもなく、あまり関係のない96年しらさぎ賞のキクノウインであったことに違和感を覚えた方がいらっしゃるかもしれない。フジノマッケンオーの大ファンの方は、さぞやご立腹であろう。

言い訳になるが、フジノマッケンオーのさきたま杯の写真がどうしても見つからなかったのである。今朝も捜索を継続したが見つからないままだ。

当時のことだから撮影はフィルムを使用。スキャナーで取り込んだ覚えはないから、プリントを探すこととなる。おぼろげながらプリントは見た覚えがあるのだ。ゴールした瞬間のフジノマッケンオー。鞍上の吉田豊騎手はカメラ目線でムチを持った右手を挙げている。泥を蹴り上げる蹄。灰色の空……。

何処へ行ってしまったのだろうか?

たしか当時のさきたま杯は9月に行われていたはずだ。

Dober  

膨大なプリントの山を前にして、だいたいそのあたりの地層を重点的にあたってみる。だが、オールカマー(メジロドーベル)とクイーンS(プロモーション)のプリントは見つかったものの、浦和競馬場らしき絵柄の写真は発掘されない。

Promotion  

さらに捜索範囲を広げると、見慣れた浦和競馬場の水色のゴール板が目に留まった。

思わず「おおっ!」と声が出たが、よくよく見てみれば、その見慣れた勝負服はあからさまに友駿HCのものであり、鞍上も吉田豊騎手ではない。なんのことはない、浦和記念のキョウトシチーであった。

今は夜の11時過ぎである。

こんな時間に、中年の男がガサゴソと昔の写真をひっくり返している姿はどう見ても怪しかろう。原版(現像済みフィルム)を探し出すという手も、もちろんあるが、フィルムスキャナー機はタンスの奥深くに眠っており、こんな時間に起こすのも気が引ける。だいたいが、ブログに載せる写真ごときで、なんでこんなに大騒ぎしているんだろか?

とはいえ、自分が撮ったはずの写真がないという事実は、自身の存在否定であるような気もするので、執念の捜索を続けたら、ついに出てきましたよ。

コレ。

Sakitama  

ここまで書いておいて言うのもナンだけど、それほど大した写真でもなかったのだが、教訓は得た。写真の整理をおろそかにしてはならんのである。

 

 

 

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2009年5月27日 (水)

馬場貸し

諸般の事情により、さきたま杯は行けずじまい。思い返せば、ここ3年間くらい行ってないような気がする。

5月の最終週の半ばって、どうしても忙しくなっちゃうんですよねぇ。いや、別に日本ダービーの取材に奔走しているわけではなく、競馬とはまったく無縁の事情によるわけだけど、JpnⅢとはいえ交流重賞なんだから、万象繰り合わせてでも行くべきなんじゃないかと、我ながら疑問に思う。

12年前に行われた第1回のさきたま杯は、ひどい雨に見舞われ、泥田のような馬場での競馬だった。

当時1番人気に推されたのは、京成盃グランドマイラーズ~船橋記念と重賞連勝中で、重賞通算5勝の実績を誇る南関東屈指のマイラー、キクノウインである。(※写真は96年のしらさぎ賞)

Kiku  

だが、第1回のさきたま杯の覇者となったのは、JRAのフジノマッケンオーだった。根岸SやセントウルSなどJRAでも重賞を勝っていた強豪馬には違いないが、「ダートの鬼」というよりは、マイル以下の適鞍をポツポツと選んで出走していたような馬。そんな馬に、南関東のトップマイラーがなんの抵抗もできずに敗れ去ったことについては、多少なりともショックを覚えたものである。

以後今日まで、さきたま杯は13回を数えたが、JRA12勝に対して地方は僅か1勝。しかもその貴重な1勝をもぎ取ったロッキーアピールにしても、JRAで27戦してオープンまで上り詰めてから移籍してきたことを考えれば、実質的には地方の全敗と言っても過言ではない。

私が「這いつくばってでも浦和に行こう」とまで思えないのは、「交流」との謳い文句とは裏腹にJRAに馬場を貸しているだけのレースが繰り返されていることに対し、競馬としての興味が薄らいでしまっているのかもしれない。

今日のレースにしてもJRAスマートファルコンの圧勝。59キロを背負いながら積極的な競馬で勝ちに行き、それでも健闘むなしく1馬身半及ばなかったバンブーエールまでが、実質的に「競馬に参加していた」とも見え、結局は今年もJRAのレースだった。

それでも、スマートファルコンの勝ちっぷりには脱帽。正直見たかった。ダートグレードJpnⅡ~Ⅲでは無敵の存在ですね。なのに、JpnⅠだと“有敵”だから辛い。弱い相手に強い競馬を見せ付けるのも勝負の世界では大事だが、負けを覚悟で強い相手にぶつかっていくのも、大事なことである。

 

 

 

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2009年5月26日 (火)

広い競馬場、狭い業界

オークス当日の話。

スタンド7Fの馬券売場で、不意に後ろから肩をポンと叩かれた。

振り返ると、浦河で育成&コンサイナー業を営む知人がスーツ姿で立っていたのである。

一瞬驚き、そして事態が飲み込めるまで1秒くらいの間を要した。彼の関係馬が10レースに出走するので、観戦に訪れたという。競馬関係者が競馬場に現れて、いったい何を驚く必要があるのか?と言われればその通りだが、たまたま誘われて競馬場にやってきた私にしてみれば、この業界は狭いと感じるにじゅうぶんな出来事である。

「こないだはおめでとう!」と私は言った。

彼は、先日のHBAトレーニングセールで、大仕事をやってのけたばかり。巡り合わせが良かったこともあろうが、チャンスを確実にモノにできたのは、技術の裏付けがあったからこそだろう。無死満塁で1点も入らないケースは、よくあることである。

「おかげさまで、うまくいきました」

その短い言葉には、大きな重圧から解放された安堵感と、ビッグビジネスを成し遂げた男の“誇り”のようなものが凝縮していた。聞きたいことは山ほどあるが、それは来月浦河を訪れるまで取っておくことにする。

Paddock  

10レースのパドックに降りると、そこにはさらにもう一人の知人の姿があった。やはりこの業界は狭い。さっきと同じように「こないだはどうも」と言うと、その相手は「あと、1ヶ月だけ時間下さい」と挨拶抜きに本題を付いてきた。

実はその相手というのは、いまポーカーアリスを預かってもらっている育成牧場の社長さんである。

「もちろん待ちます」と返事をする。1年間も待たされた今となっては、あと1ヶ月も2ヶ月も、さほど変わるものではない。むしろ、社台ファームの古参ですら「見たことがない」と言うほど重篤な蟻洞を患った馬を、よくぞ坂路調教ができるようになるまで回復させてくれたものだと驚き、そして感謝しているほどである。トレーニングセールのように結果が数値化されるものではないけれど、彼の仕事も「うまくいった」となって欲しい。そうでないと困る(笑)

そんで今日は何しに来たの?と聞けば、なんと浦河の知人と同じ馬を見に来たのだという。

3人並んでパドックを周回する馬を見つめながら、一頭の馬がレースに出走するまでに関わる人の多さと、その苦労に思いを偲ばせた。そしてなにより「この業界は狭い」と、つくづく思い知らされたのである。

 

 

 

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2009年5月25日 (月)

ミズナラの女王

「日本ダービー」の呼び名の通り、JRAのダービーには「日本」の冠が付くのに対し、オークスを「日本オークス」と呼ぶことはない。だから、日本国内で行われるクラシックレースのうち、オークスだけは本家イギリスと同名になっている。

Oaks1  

ただし、これがいわゆる通称であることは大半の方がご存知だろう。通称「オークス」の正式名称は「優駿牝馬」である。「日本ダービー」の正式名称が「東京優駿」であることも、競馬ファンのほとんどが知っている。

では、英語のOAKSが、実際には「樫」ではなく「ミズナラ」を指す言葉であることをご存知の方は、どれくらいいらっしゃるだろうか。

Oaks2

元を辿れば明治時代の誤訳に原因はある。英語のOAKを「樫」と訳した英文学者は、残念なことに植物学者ではなかった。ちなみに樫とミズナラは遠縁には違いないが、近親と呼べるほどの間柄ではない。桜と桃くらいの間柄だそうだ。

ともあれ、「OAKS」というレース名の起源ともなったダービー卿の別邸に生い茂っていたその木は、樫ではなくミズナラだったのである。

Oaks3しかし少なくとも競馬の世界では「オーク=樫」として定着してしまっている。昨日の表彰式でも「樫の女王」というフレーズが何度も使われていた。が、いまさらオークス馬を「ミズナラの女王」と呼ぶのは難しい。語感的にも「樫」の方がピタッとハマる。「”ミズナラの女王”ブエナビスタ」と言われても、あまり強そうに感じないもんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2009年5月24日 (日)

馬事公苑からオークスへ

Jump全日本ジュニア総合馬術大会は今日が最終日。あいにくの雨模様である。

最終日のクロスカントリー競技では服装の規定もいくぶん緩やかになるようで、昨日までの出で立ちとはまた違うスタイルで障害に向かっていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

Sanzoku馬事公苑の外の「けやき広場」では「世田谷ガーデニングフェア」というイベントが開催中。このテのイベントではすっかりお馴染みとなった群馬県川場村の屋台で、これまたすっかりお馴染みのヨーグルトと山賊焼き(ハム・ソーセージの盛り合わせ)を購入。ところが、まずヨーグルトを飲み、しかる後にソーセージを食べたら、喉が乾いて仕方ない。食べる順番を間違えた。

いったん帰宅。慌ただしく着替えてネクタイを締める。

実は、ついさきほど知人からオークス観戦のお誘いをいただいたのである。

凱旋門賞遠征を公言するブエナビスタを、直接この目で見られる機会はこれが最後かもしれない   。そう思ったら、何をおいても見ておかなければという思いがとみに強まり、とりあえず服装だけを整えて南武線に飛び乗った。

到着したら雨はあがり、強い陽射しも差しこむ好天。でも、場内は空いている。「予報負け」といったところか。

Stand 

Oaks2_2初めて見たブエナビスタは、思ったよりおとなしくて華奢な印象。よくこんなんでバカスカ勝てるもんだなとひとしきり感心。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

馬だけを見たらレッドディザイアのデキが抜けてる感じ。胸前の筋肉のハリなども良い。

Oaks1_3  

つまりはこの2頭で良かったわけだが、何を血迷ったのか、気付いたらヴィーヴァヴォドカ からの馬券を握りしめていたもんなぁ。なんでまた「ヴ」の字を3つも使ってみたのか? よくわからんですね。

 

そんでスタート。

Gate_2  

直線ではブエナビスタばかりを目で追っていたので、前で粘っていた馬が黒帽だとようやく気付いた時は「やったやった」と小踊りしたが、実際には同じ2枠のレッドディザイアでした。当たり前ですね。

Oaks3_2  

いやそれにしても、こんな競馬になるかもしれないな、と思ってはいたものの、いざ本当にそうなると、もの凄く力が入った。明日もオークスの話を続けます。

 

 

 

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2009年5月23日 (土)

馬事公苑に行かれる方はご注意を!

「全日本ジュニア総合馬術大会」が、ここ馬事公苑で開かれている。

なお、注意喚起のために冒頭から触れておく。

明日5月24日、上記大会のため、馬事公苑は一般来苑者の馬場内立ち入りが制限される。公園、池、放牧パドック、花畑、武蔵野自然林遊歩道など。これら馬場内の施設は、午後1時過ぎ頃まで利用できないので、予めご注意いただきたい。

 

お知らせついでにもうひとつ。

Imai_2馬事公苑内のギャラリースペースでは、2月に亡くなった今井寿恵カメラマンの追悼展が開かれている。今井寿恵さんを知らぬ人のために若干の説明を付け加えておくならば、サラブレッドの美しさを写真を通じて初めて日本人に伝えた『サラブレッドの伝道師』ともいえる人物。馬術競技観戦の合間にでもご覧いただければ、あなたの馬世界はきっと飛躍的に広がるはず。オークス観戦もいいが、「オークスの馬券はiPATで購入される」という予定の方などは、ぜひとも足をお運びいただきたい。6月7日まで。

 

さらに告知を続ける。School  

Panf

今大会期間中は、JRA競馬学校の案内ブースも開設されている。こんなパンフを配布したり、様々なVTRを放映したりしている。明日の武豊、未来の三浦皇成を目指したい若者はぜひ覗いてみていただきたい。

 

 

 

 

 

 

 

Hietsuお知らせが長くなった。ともあれ、今日の眼目は障害飛越である。

普段のホーストライアルとは異なり、これは公式大会であるから、選手にもそれなりの服装が義務付けられる。よりによって今日は気温30度にも手が届こうかという暑さ。炎天下にこの服装は、選手にとってはさぞかし辛かろう。夏になると、ありとあらゆる馬術大会が小淵沢で行われるようになってしまうその理由を、垣間見た気がする。

 

 

 

帰宅の際、「競走馬総合研究所前」のバス停で驚愕の事実に触れた。

Bus  

なんと6月より大幅なダイヤ削減だそうである。用賀駅と競走馬総合研究所前とを結ぶ「用01」系統は「日中30分に1本」という、俄に信じ難いウルトラローカルダイヤに変更されるというのだ。

用賀駅からは他系統のバス路線でも馬事公苑にたどり着くことができるが、弦巻門を多用する身として、このダイヤ変更はかなりの痛手。あるいは「少しでも歩いて痩せろ!」という神様(東急?)の思し召しだろうか?

 

 

 

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2009年5月22日 (金)

ライトレジーナの賭け

若干旧聞に属するが、先週行われた東京プリンセス賞のライトレジーナについて振り返ってみたい。

「なぜ突然ライトレジーナなのか?」という方におかれましては、こちらを参照あれ。

 4月16日付「前大井開催注目の一頭① ~ライトレジーナ~」
 http://hirotomi.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-6492.html

Regina  

東京プリンセス賞のライトレジーナは

 ・いきなりの1800m戦
 (デビュー以来の距離は1400、1200、1200、1200)

 ・初めての強い相手
 (デビュー以来の4戦はすべて平場)

というふたつの大きなハードルに対峙し、堂々の5着掲示板確保と健闘したわけだ。これは誉められてしかるべきだと思う。

このふたつのハードルがどれだけ高く、どれだけ困難であるかについて、今更説明の必要はあるまい。

向こう正面で早くも動いたレースぶりには「あぁ~、コーナーを4回も回るレースをしたことがないから、もうゴールだと思ってるぅ」と頭を抱えたし、仕掛けたのに逃げるネフェルメモリーに追い付くことすらできず、後続馬群に飲まれた瞬間は「やっぱし平場とは相手が違う。こりゃ、大差シンガリ負けだぁ」と夜空を仰いだ。

実際、そうであったとしても不思議ではなかったのである。だから、レースが終わってから「5着」と聞かされた時は、もの凄く驚いた。

冷静に振り返れば、「ハードル」などという生半可な表現では足りるものではない。そう考えれば、彼女の出走は一種の賭けだった。もちろん3歳のこの時期には避けて通れない“賭け”でもある。

Regina2 

とはいえ、人間(あるいは私個人)とは勝手なもので、レース運び次第では4着とか3着もあったんじゃないのか?   などと思ったのも事実。馬に言わせれば「ふざけんな!」だろうが、せっかくの舞台だけにもう少し見ておきたい部分もあったというのが正直なところ。まあそこまでは欲の掻き過ぎだろうから、先の楽しみにとっておくことにする。

ともあれ、距離と相手関係に一定のメドが立ったのは大収穫。もとよりスピードに秀でていることは実証済みであるから、今後のレース選択にも大きく展望が広がった。あれだけの競馬をした直後だけに次の開催(5/31~)はいったんお休みするようだが、その次の開催(6/21~)には出走が濃厚。この先も注目し続けたい。

 

 

 

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2009年5月21日 (木)

新型インフルがやってきた

私の住まう近隣において、新型インフルエンザの感染者が確認された。

報道された私立洗足学園も、感染された高校生が電車を降りたとされる東急溝の口駅も、私の日常の生活圏にすっぽり収まる。とはいえ、私や私の家族が感染したわけではないのだから、私自身のが何かしらの影響を受けることなどないだろう。朝、起きた時点ではそう考えていた。

そしたら下の娘が通う幼稚園から、いきなりの休園連絡である。いわゆる「自由登園」ではなく「来るな」というのだ。それで、いきなり諸々の予定が狂い始めた。

仕方がないので、買い物にでも行こうかと近所のスーパーに出かけたら、マスクを買い求める客が押し寄せてパニックを起こしていた。店員がマスクの入った段ボール箱を開けるや、客たちが奪いあうように手を伸ばす様は、まるでTVのワンシーンのようである。驚き、呆れ、そして疲れて帰宅。ちなみに私がその店で買い求めたのはコーヒーフィルターであった。なんとなくマスクに似てなくもない。

受けとめ方によるだろうが、これらは「深刻な過剰反応」と呼ぶにはまだかわいい状況であると思う。溝の口駅から電車に乗っても乗客のほとんどはマスク未着用。学校もいつもと変わらなく授業を行っている。

とはいえ、もしさらなる感染者報告があれば、事情は変わるはず。既に感染者が出たことは動かしようもない事実だし、感染者と一緒にNYから戻った先生と生徒は、普段通り登校していたという。

実際、川崎市当局も学校の休校や、集会イベントの中止について   実行に移すかどうかは別として   より踏み込んだ検討に着手した。もちろんその中には、自らが主催者を務める川崎競馬も含まれる。

学校は閉鎖するけど競馬は続ける   

もしそんなことを言い出したら、世のまっとうな親たちの非難の矢面に立たされるのは明らか。むしろ当局にしてみれば競馬の方が休止し易いと思われ、もし「市内の学校を一律休校とする」という局面が発生した際は、競馬もセットで休止されてしまうのではないか。

川崎競馬場に集う客は、「新型インフルエンザなんざ関係ねぇよ」という手合いの筋がほとんどだから、もしいきなり中止にされたら、きっと何がなんだか理解できないだろうな。

なんて、これを書いている途中に京都で感染者を確認というニュースが飛び込んできた。なぜか、競馬場所在地の周囲に感染報告が目立つような気がするのは私だけか。

 

 

 

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2009年5月20日 (水)

SⅢ・川崎モアーズ?

「川崎マイラーズ(SⅢ)」

Milers  

なんのヒネリもないネーミングの背後には、「どうせすぐ消えるかもしれない重賞だから」などという番組屋の思惑があるのかないのか分からんけども、ついつい昨日書いた「かちどき賞」のことが頭を過る。だが、そんな外野の心配をよそに、3頭の「ダービー馬」を含めた好メンバーが勢揃いした。

ドリームスカイは昨年の東京ダービー馬。前走に引き続き、水野貴史騎手が手綱を取る。

Dreamsky  

一昨年の東京ダービー馬アンパサンドは、1月の報知オールスターカップを快勝していらいの競馬。その時と同じく御神本騎手が跨がる。

Ampa  

その東京ダービーで2頭の鞍上にいた戸崎騎手は、ダービーグランプリの覇者マンオブパーサーで参戦。

Man_2  

だが、そんな実績馬たちをさしおいて、単勝1.6倍の圧倒的人気に押されて、しかもそれに応えて勝ってみせたのはノースダンデーでした。

North  

条件戦とはいえ、3連勝していたこと。その3連勝の中身がすべてぶっちぎりだったこと。さらに他の有力馬がが58キロとか59キロを背負う中、自身は55キロと比較的恵まれたことなど人気を集めた理由は様々あろうが、このメンバー相手に完勝した事実は大きい。ノースダンデーは、全7勝のうちマイルで6勝目。そのレース名に相応しい馬が、初代のチャンピオンに輝いたと言えなくもない。

Moresレースが終わって撤収。夕食は、川崎マイラーズならぬ川崎モアーズ・7Fの「屯ちん」でラーメン。

 

 

 

 

 

Ramen煮玉子入りチャーシュー麺を注文してから、あっと思い出した。

昨日の人間ドックで、ラーメンは控えるよう言われたばかりであった。あっちゃ~。メタボ脱出など、夢のまた夢に思える。

 

 

 

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2009年5月19日 (火)

人間ドックとかちどき賞

連日の早起き。加えて今朝は朝食抜き。今にも倒れそうな体で満員電車に揺られること45分あまり。「築地」駅で下車をする。

朝メシを抜いて来たのは、何もこれから築地グルメを堪能するためではない。築地にそびえる某病院で人間ドックを受診するのである。朝メシ抜きはそのためだ。あー、腹減った。

齢40ともなれば身体のあちこちに不安が出るのは当然のこととして、そも私には肝臓に不安がある。平日の早朝だというのに、医療センターはG1当日の馬主席のごとく込み合っていたが、最新のコンピューターシステムと的確なスタッフ人さばきにより、不快感を覚えることは一度もなく検査は無事終了した。

最後は医師とのカウンセリングである。私と同年輩と思しきその医師は、ストレス解消法をお持ちか?と尋ねた。

少し考えてから「競馬ですね」と答える。

難しい質問である。以前は、そんなことはなかったが、最近は競馬そのものがストレスに思える機会も増えてきた。JRAとモメてからは特にその傾向に拍車がかかったわけだが、そんなことをいちいち説明するわけにもいかない。

だが、目の前に座る医師は「競馬」というワードに興味を持ったようだった。「ウオッカは強かっですね」と名刺代わりの挨拶を挟んだのち、海外研修中にアスコット競馬場に行ったという話をしたのである。

Ascot  

それは素晴らしい。私もアスコットには二度行った。一度目はマークオブエスティームが勝ったクイーンエリザベス2世Sで、もう一度は……という話で盛り上がりたいのはやまやまだが、なにぶん混雑を極める人間ドックの診療の場である。一転して「お酒と食事のカロリーに気を付けて」という、いかにも人間ドックのカウンセリングにありそうな話題に戻ったところで、すべての過程が終了した。

Hashi  

建物のすぐ隣を流れる隅田川のほとりを歩く。すると、鳥が長い翼を広げたような形の勝どき橋が目に飛び込んできた。

そういえば、ちょっと前まで「かちどき賞」というレースが大井にありましたよね。01年までは12月の名物準重賞。02年に重賞に格上げされ、実施時期が10月に移されたまでは良かったが、どういうわけか翌年の番組表からは姿を消してしまった。

昨今では準重賞の「勝島賞」が相当するのかもしれない。その勝島賞も「勝島王冠」と名を変えて重賞に格上げされた。今年限りということにならなければ良いが。

 

 

 

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2009年5月18日 (月)

コンマ1秒への執念

昨夜は5時に目覚ましをセットして床についたのだが、それよりも先に犬に起こされた。枕元の時計を見れば、………4時半じゃねぇか!!

季節が季節なら「夜」と言ってもおかしくない時間である。ゆうべ表参道で別れた連中は、ひょっとしたらまだ飲んでるかもしれない。そう考えたら、あと30分だけでも寝ていたい。布団に戻るか、どうするか……。ウダウダ悩んでいるうちに、30分が経ってしまった。

ともあれ想定外の早起きのかいもあり、8時前には船橋競馬場に到着。例のセリ名簿は、今朝は目立つところに山積みにされております(笑)。

Catalog  

せっかく早く来たので受付付近に張り込んで、吉田照哉氏を筆頭に社台グループ関係者をはじめ、最近お会いしていなかった牧場関係者、馬主、調教師、カメラマンらを次から次へと捕まえては挨拶三昧。私が今日ココへ来た目的の半分以上は、これであったような気がする。

そうこうするうちに公開調教がスタート。

Sale3  

1組目に登場したエアジンクスの2007(父フレンチデピュティ・ゼッケン11番)は、3代母に米国GⅠ4勝馬ステラマドリッドを持つから、ダイヤモンドビコーの近親にあたる。時計は2ハロンから27秒9-12秒3と特段に早くはなかったが、1040万円で落札された。

No11 

9組目にはそのステラマドリッドの牝馬(ゼッケン22番)も登場。すなわちダイヤモンドビコーの妹にあたる。父はキングカメハメハで26秒6-11秒1の好時計をマーク。牝馬ながらこの日の最高額落札となる3050万円で落札された。

No22 

こないだのHBAトレーニングセールでも最高価格は牝馬(ダイアモンドコア×スペシャルウィーク)だったけど、こういうのも2歳トレーニングならではという気がしますね。

ところで、とある組の上がりタイムが2頭とも「同タイム」と発表されたことについて、一部で揉め事が起きた。「そんなわけあるか!」と怒った関係者が主催者に詰め寄ったのである。

VTRを見ると、確かにタイム差があってもおかしくないように見え、これでは売り主が怒ったとしても不思議ではないようにも思えた。

こないだここで書いたセリ名簿の件もあるので、私が千葉県両総馬匹農業協同組合を嫌っているかのような誤解をされてほしくないのだが、売り手の多くは、今日のたった2ハロンのために数か月も前から準備をしてきている。そしてその成果はただ一つ、時計のみによって評価されるのである。だから、通常の調教時計と同列で扱えないのは当然として、ある意味ではレースの公式タイムよりも重い意味を持つ。

今回の件が実際に誤計時であったかどうかは別としても、コンマ1秒に執拗なまでにこだわる育成業者の、時計に対するあくなき執念を見たような気がした。朝っぱらから30分を無駄にするような人間は、多少なりとも見習うべきだろうか。

 

 

 

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2009年5月17日 (日)

ヴィクトリアマイルの記憶

青山で行われているとある集会イベントに参加している。

実は、昨日まで延々と続いた「会議」というのは、このイベントの準備のため。苦労のかいあってイベント自体はつつがなく終了となったわけだが、ヴィクトリアマイルの模様を見ることができなかったことについては若干の悔いも残る。

Dance_2  

毎年5月の第3日曜に開催されるこのイベントに私が参加するのは、かれこれ3年連続。だから私にはヴィクトリアマイルと言えば、第1回のダンスインザムードの印象しかない。コイウタのレースも、エイジアンウインズのレースも見てないし、今年のウオッカのレースぶりも見ることができなかった。聞くところによれば、後続を7馬身も離しての大圧勝だという。「写真判定はもうゴメン」と言わんばかりのパフォーマンスだったらしい。

見たかったなぁ……。

GⅠレース5勝目はメジロドーベルに並ぶ牝馬最多記録なんだそうだ。

Dober  

メジロドーベルにしてみれば、「12年前にヴィクトリアマイルがあれば、私だってもっとGⅠ勝っていた!」と訴えたいところであろうし、5勝のGⅠすべてが牝馬限定戦であったメジロドーベルの記録と、日本ダービー、天皇賞、安田記念を勝ったウオッカの記録を、単に「GⅠ勝利数」で比較するのはそもそも無理がある。そう思えば、今回のヴィクトリアマイルは、ヤマニンゼファー以来の安田記念連覇に向け、展望が開けたレースと捉えたい。安田記念は競馬場に見に行ってみようか。

なんて考えているうちにイベントはつつがなく終了。しかるのちに「炙家・風土」にて打ち上げ。

この店に来るのもすごく久しぶりだったし、それよりなりよりいろいろ溜まってるものもあったから、久々に爆発したい気分ではあったけど、明日は早朝から千葉サラブレッドセールに行かねばならんことに気づいてしまったので、しおしおと20時前には引き揚げた。そんなコトに気づかなくっても、それはそれで良かったような気もするが……。

 

 

 

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2009年5月16日 (土)

蕎麦と馬の意外な共通点

Kanban_3蕎麦という食い物は、ワインや鮨などに肩を並べる蘊蓄の塊であるだけに、あまり迂闊なことは書けないのだが、今日は朝から神田近辺に来ていたこともあり、昼は蕎麦にしようと決めていた。

 

神田は蕎麦屋が軒を連ねる町である。中でも「やぶそば」と「まつや」が双璧を為すわけだが、私はといえばJR神田駅近くの「尾張屋本店」の椅子が馴染んでいるような気がする。

 

 

Kamoseiro_2そんなワケで、今日の昼は鴨せいろ。鴨の脂がほどよく染み出たツユに半分ほど蕎麦をくぐらせ、しかるのちに一息で蕎麦をすすった時の、あの喉越しはまさしく「息を飲む」旨さである。

 

 

Kamo_2

鴨といえば、門別「いずみ食堂」の「鴨そば」も捨てがたい。

長さも太さもマチマチ。まさしく「田舎そば」そのものの麺には、鴨肉のコクたっぷりのツユがほどよく絡まる。寒い季節でも、これを一杯食べれば、まさしく生き返る思いがする。

 

色黒の蕎麦を見て、つなぎを使っていないいわゆる「十割蕎麦」だと思われるお客さんも多いようだが、店によれば「色黒なのは蕎麦粉が粗挽きだから。つなぎは使ってますよ」とのこと。しかし、その割合は企業秘密だという。

競馬で「つなぎ」と言えば、球節と蹄部の間の部位。馬が走る時に四肢の負担を和らげるクッションの役目を果たす。これが短すぎると衝撃が緩和されずに脚を痛める可能性が高まり、逆に長過ぎてはクッションが利きすぎてスピードが殺される恐れもある。

「つなぎ」はバランスが命。それは蕎麦でも馬でも同じことだ。

 

 

 

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2009年5月15日 (金)

カンヅメの合間の至福

この数日間続きっぱなしの会議がいよいよヤマ場を迎えたので、人形町のとあるホテルにカンヅメになっている。

だが議事は遅々として捗らず、今は休会中。再開がいつになるかわからないから、「ちょっと大井まで…」なんてわけにもいかず、ひたすら再開を待っている状況で、絶望的ともいうべき「暇」な空気が、会議室内に充満している。

SPATがあれば大井の馬券で遊べるのに……。

   なんて思いが頭を過ったりもするが、あいにく数年前に権利を失効したままだ。今思えば、もったいないことをした。

そんなことを考えていたら、極度の空腹感に襲われた。昼飯を食べそびれた身では、いつ始まるかも分からない会議を待つのにも限界がある。「5分で戻れる範囲内の店で食事をとってくる」と断りを入れて、ホテルの外に出た。

Tsukasa向かった先は「TSUKASA」という洋食店。

JRA馬事文化賞の選考委員を務める作家の常盤新平氏が特に贔屓としていることで、一部の人間には有名なグリルである。牛肉の銘店「今半」のすぐ近所にあることとは関係ないのだろうけど、ビーフシチューやハヤシライスなど牛肉がメインとなるメニューが絶品。こちらのシェフのことを、常盤先生は「牛肉の達人」と呼んでいた。

そのビーフシチューを注文する。

肉と鶏肉ダブルのフォンに野菜を入れて三週間煮込まれたソースに浸かった牛肉は、きっぱりとした牛肉の味がする。シチューにはバラのブロックを使う店が多い中、こちらでは”おとし”をシチュー用に特注しているとのこと。季節の野菜もふんだんに使われており、見た目にも美しい。。

だが、そんな至福の時間もほんのひととき。食べ終わろうかというまさにその直前に、懐の携帯が鳴った。あぁ…。

 

 

 

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2009年5月14日 (木)

東京ダービー参戦も

モクモクと入道雲が沸き上がって、突風も吹き荒れた大井4日目のメインは東京プリンセス賞。ネフェルメモリーとモエレエターナルの一騎討ちムードだが、この天候は波乱を暗示しているように思えなくもない。

Air  

個人的な注目は2頭。まずは、桜花賞大敗からの巻き返し計りたいロマ。

Roma  

いつも後方に置かれてしまう脚質だけに、大井1800mはベストに近い条件。あとは相手との力関係という競馬になろう。差しに撤してどこまで伸びてこれるか。

そしてもう一頭の注目はライトレジーナ。4月16日付のエントリで「注目3歳馬」として紹介した一頭ですね。

Regina  

運や調子の良さだけで、この時期に3連勝するのはなかなか難しい。となれば、あとは距離をどうこなすか。父アジュディケーティングに問題は無いが、それでも初距離というのは相当なハンディキャップに違いない。だが、様々な選択肢がある中で、敢えてここに照準を定めたのはそれなりの裏付けがあってこそ。「先々を見据えた競馬」に終わるかもしれないが、それであっても期待の表れであることは間違いない。

能書きが長くなったが、ついに発走。

Start 

Princess1で、いきなり先手を奪ったのはネフェルメモリー。そのラップは「速い」とカメラマンから声が上がるほどで、「お! この展開は…」と思ったりもしたが、何のことはなくそのまま押し切ってしまった。

 

砂嵐がおきるほどのパサパサの馬場で、1800mを1分53秒5は速い。この時計では、ロマも、ライトレジーナも、勝ち負けに持ち込むまでに至らないのもやむを得ないだろう。

Princess2  

それにしてもネフェルメモリーのこの強さである。来るべき関東オークスでは、JRAのアースリヴィングと好勝負が期待できる……、と思ったら、調教師の口からは「(オーナーと相談の上だが)東京ダービーも」という声も出た。

ちなみに重馬場で行われた羽田盃果の勝ち時計は1分54秒9。時計的には十分足りている。万一、ナイキハイグレードとネフェルメモリーが揃って東京ダービーでぶつかるような事態になった場合、果たして戸崎騎手はどちらを選ぶのだろうか?

 

 

 

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2009年5月13日 (水)

ドトウ、オペラオーのワンツー

いつぞや「大井の注目馬」として紹介したキーンブレイドが今日の大井に登場。人気を集めたが、スタートしてから早々に圏外に脱落してしまい、あろうことかブービーに敗れてしまった。なんとなく馬に申し訳ない。

同じように「注目馬」として取り上げたライトレジーナの方は、明日の東京プリンセス賞に出走予定だが、果たしてどうだろうか?

ともあれ今宵のメインは伝統の重賞競走、第54回大井記念でござる。

1番人気は2月の金盃を勝ったバクパイプウインドで57キロ。

Matoba  

その金盃で2着だったルースリンドが2番人気で、やはり57キロ。

Konno  

3番人気は昨年のこのレースの勝ち馬コウエイノホシで、これまた57キロを背負う。

Tozaki  

で、勝ったのは軽量52キロのライジングウェーブでした。ちなみに大井記念は別定重量戦ね。

SakaiA3クラスの身ながら、4連勝で重賞を制してしまったのだから、完全に本格化の波(ライジングウェーブ)に乗った感がある。地方とはいえ、父メイショウドトウにとっては、初めての大きなタイトルとなった。

 

ちなみに2着に退けたバグパイプウインドの父はテイエムオペラオー。

Arima  

タイトル云々よりも、かつてのライバルの産駒に完勝したこと自体が、メイショウドトウにとっては重大事かもしれない。

Rising(※左写真は昨年5月8日ファンシーサドル特別優勝時のライジングウェーブ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2009年5月12日 (火)

セリ名簿への長い道のり

またまた東京湾カップ当日の船橋競馬場での話。

この船橋競馬場で来週に開かれる「千葉サラブレッドセール」の名簿をもらおうと、開催事務所を訪れた。すると机に座ったまま応対した若い職員は「ここにはないですね」と言う。じゃあどこにあるのか?と訊ねると、馬主受付だろうと言ってパソコンに顔を向けてしまった。

外は豪雨である。大粒の雨に打たれながら、靴をドロだらけにして「不良」の検量前馬場を通り抜け、やっとの思いでスタンドの馬主入口にたどり着いたら、受付の女性は「ここにはないわね」と言う。じゃあどこにあるのか?と訊ねると3Fの馬主席に行けばあるんじゃないかと言う。

1台しかないエレベーターは行ってしまったばかり。だが、長いこと待たされてようやくたどり着いた馬主席にそれらしい冊子は見当たらなかった。決して広いとは言えない馬主エリアを隈無く捜したのちにダメ元で警備のオジさんに聞いてみたら「ここでは見たことない」と言う。じゃあどこにあるのか?と訊ねると「開催事務所だろう」と言われた。

疲れた……。

場内を隅々まで捜したわけではないけど、そもそも置いて無かったんだろうと思う。だから、このことについて競馬場の職員さんたちを責めるつもりもない。ただ、いかにももったいない話であり、また、いかにもありそうな話でもある。

どこのセールでも来場者数の減少に頭を悩ます中で、いちばん脈がありそうなポイントに網を張らない漁法というのは、通常の営業感覚では理解不能だろう。JRA競馬場の馬主席にはセールカタログが山積みになっているのだが、船橋でそれと同じ感覚を抱いた私が悪いのかもしれない。

HBAの各セールのように自宅に配送してくれるわけでもなく、セールの開催予定会場でも入手できないとなれば、購買意欲はおろか来場意欲だって萎えてしまうのは必至だ。

そこで、千葉両総馬匹農業協同組合に直接電話を入れて名簿の郵送を依頼したのだが、電話に出た方はなかなか承諾してくれない。

「商品のカタログが欲しい」という客に、それを出し渋る店などあまり見かけないが、とにかく必要なんですぐに送って欲しいとお願いの言葉を流々重ねた上、自分は船橋登録の馬主であると伝えたところで、どうにか郵送の約束を取り付けることができた。

疲れた……。

私がなぜこうも必死に名簿に執着しているのかと言えば、とある馬主から入手を依頼されたからである。自分が必要としているだけならば、馬市.comにアクセスしてPDFをプリントすれば済む話だが、世の中の馬主すべてがそれでヨシと思えるわけもない。すなわち、千葉両総馬匹農業協同組合は、今回の一件で貴重な顧客を一人失うところだったのだ。

Catalogちなみにこれが今日届いた名簿。 

こんなもの   なんて書いたら失礼だが   のおかげで、ずいぶんと振り回されてしまった。来年は、是非とも船橋競馬場の馬主席に山積みをお願いしたい。

 

(※後日追記)

スタンド馬主席ではなく場内の片隅にある馬主会事務所には置いてあったそうです。でも、たしかにあそこは普段は行きませんね。しし様、情報ありがとうございました。

 

 

 

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2009年5月11日 (月)

羽田盃馬の妹は2350万!

注目のHBAトレーニングセールが札幌競馬場で開催され、上場頭数142頭に対して、落札86頭という結果を残して幕を閉じた。売却率60.6%は、昨年の45.3%から大きく回復し、一昨年の水準に迫るもの。ましてや、この不況のさなかである。大健闘の部類だろう。

最高落札額は以前にこのブログでも紹介したダイアモンドコアの07(牝2・父スペシャルウィーク)で、その額なんと2350万円! いや、たいしたもんだ。

Diamondcore  

羽田盃馬ナイキハイグレードの妹という血統背景に加え、仕上がりの良さも評価されたのであろう。4月に行われた調教VTR撮影会では、併走馬がゴール前でタレるという悪条件にも関わらず楽に11秒49をマークしていた。

その育成調教は、浦河に厩舎を構える新進気鋭の育成牧場「愛知ステーブル」が手懸けた。前評判の高かった一頭だけに、その仕上げにはさぞかし神経を使ったことだろう。ある意味、競馬に出走させるよりも難しい仕上げを要求されるのである。

Highgrade_2  

トレーニングセールは「時計」が重要なファクターを担うわけだが、売る側の立場の人間にはふたつの大きな問題に直面する。まずひとつ目は、「どこまでやるか?」という問題だ。

すなわち、「出そうと思えば9秒台だってイケるぜ!」という仕上がり具合であったとしても、レースでもないのに無駄に早い時計を出されるのは買う立場としては嬉しいものではない。だからある程度はセーブしなければならないわけだが、かといって、時計を抑え過ぎては買い手の目に留まらない恐れもある。能力の片鱗をアピールしつつ、いかに馬に余計な負担をかけずに走らせるか。微妙なさじ加減が求められる。

そしてもうひとつの問題は、調教時計は併走パートナーに左右される部分が大きいということ。

各馬の調教は2頭一組の併せ馬スタイルで披露されるが、不運にも相手が恵まれないとグダグダの走りで終わってしまうこともある。事前に収録された調教VTRを見ても「こりゃ可哀想だ」という馬は何頭もいた。逆に言えば、買う側にはそういう要素を斟酌して、馬の能力を正しく見極める眼力が求められることになる。

ともあれセールが無事に終わって何よりだが、間髪入れずに明日は会場を移して「ひだかトレーニングセール」が開催される。開催となる浦河町のBTCまでは、札幌競馬場からざっと180キロの距離。売り手も買い手も移動がたいへんでしょうけど、どうか頑張って下さい。

 

 

 

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2009年5月10日 (日)

明暗分かれっぱなし

大井は開催の初日。日曜ということもあって、1レースからまずまずの入りです。

Stand  

Lウイングの脇には大型ディスプレイ装置が横付けされていた。何事かと思ったら、東京競馬場のNHKマイルカップの実況中継用ですよ。なるほどね。

15時40分になると、ディスプレイの前は黒山の人だかりになったが、あまり人気の無い馬が早目に先頭に立ってそのまま押し切ってしまうという展開に、さほどの歓声が声が上がることもなく、群集は黙ってパドックや馬券売場に散って行った。

今は大井2レースのパドック中継が放映されている。

Disp  

「中継」と言えば、私が今日大井にやってきた目的のひとつに「水沢のシアンモア記念の馬券を買って、レース中継も見たい」というのがあった。大井からブローザウインドとサンキューウイン、船橋からリュウノキングダムの計3頭が参戦しているのである。

そしたら、今日の他場発売は「福山ダービー」でやんの。え゛ぇ~っ!?

Tajo  

そりゃ、「ダービー」と名がつきゃ一大事なのはわかるけど、馬券も売ってないNHKマイルカップの実況を流すくらいなら、南関東から3頭も遠征しているシアンモア記念だって中継して欲しい。南関東勢のワンツーという結果だっただけに、なおさら思いは募る。

ちなみにシアンモア記念を勝ったリュウノキングダムって、去年ポーカーアリスと対戦してるんですよね。6月の船橋ブルーベリー特別。あん時は、ポーカーアリスが1番人気で、リュウノキングダム(※下写真)が2番人気だったんだよなぁ。

Ryu  

「明暗が分かれる」って、ひとつのレースで済む話ではなくって、そのあともずっと引きずるモンなんですね。暗闇を彷徨うポーカーアリスは、ようやく乗り運動を再開したところ。果たして復帰はいつになることやら。

 

 

 

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2009年5月 9日 (土)

擬似関西馬

今年のダービーは例年にも増して狭き門らしい。

Derby_2無論、フルゲートが18頭であることに変わりはないはずだが、出走可能な獲得賞金のボーダーラインが例年より高くなりそうなのだ。2勝馬が京都新聞杯で2着に入り、獲得賞金を2000万の大台に乗せてもまだ「たぶん無理」という状況の中、ダービーを目指す各陣営は、例年以上にプリンシパルSか京都新聞杯かで頭を悩ませたことだろう。

そういう意味で今年のプリンシパルSは、”トライアル”本来の役割を担うこととなった。獲得賞金の如何にかかわらず、2着に入ってしまえばダービー出走が約束される。他馬の動向を気にしながらダービーまでの数週間を過ごすのは、人馬共に余計な負担となるにちがいない。それゆえ、例年なら1勝馬で埋め尽くされ、セントポーリア賞とさほど変わらないメンバー構成となるプリンシパルSも、さすがに今年は18頭のうちオープン馬が16頭を占め、レベルの高いレースが期待された。

個人的な注目は2頭。

まずはオオトリオオジャ。前走の毎日杯では5着に敗れはしたものの、そのまま美浦に戻ることなく栗東の坂路で調整されてきた。最近はこうした“擬似関西馬”の活躍が目立つ。同厩のブラックエンブレムはそうやって秋華賞を勝ったし、厩舎は違うがマイネルキッツも関東馬でありながら栗東で調整されていた。

   なんて具合にけっこう期待してたんだけど、向正面でレースは終わってしまいましたな。馬がいくら仕上がっていても、チグハグな競馬をされてしまったら元も子もない。もったいないことをした。

そしてもう一頭の注目は、二本柳壮が手綱を取るベルベットロード。

二本柳壮騎手、ついに夢のダービー騎乗へ!   なんてコトになったら嬉しいな、と思いながら馬の姿を追ったが、後方でちょっと脚を使っただけでしたね。まあ、万一ここで権利が取れたとしても、本番では十中八九乗り替わりであったと思うけど……。

 

 

 

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2009年5月 8日 (金)

◎のち○、時々▲

商売柄、天気予報を気にするタチである。先週の週間予報では、今週ここまで雨が続くとは言ってませんでしたよね。

とはいえ予報はあくまで予報。人智の及ばぬ未来を予見する行為は、競馬の予想と本質的にはなんら変りなく、不的中をいちいち責めていてはきりがない。それでも「最近の予報の的中率は、某競馬専門紙の本紙予想に負けている」なんて話を聞けば、失礼ながら気象予報士の方ももう少し頑張った方が良いんじゃないのと思ったりもする。

Rain  

競馬と天気予報。そんなふたつの世界を知る人物がいる。日本気象協会に務める気象予報士・木村司さんは、かつて園田競馬場の厩務員だった。その当時の経験を題材にした小説『馬蹄の下から』(リトル・ガリヴァー社)が出版され、話題を集めている。

木村さんは高校を卒業してから滋賀県の牧場など2年ほど働いたあと、「地元で馬の仕事がしたい」と園田競馬場で厩務員となった。

馬場状態や馬の調子が天候によって左右されることから、徐々に気象に興味を持つようになり、2003年頃から気象予報士の勉強を始めた。05年に3度目の挑戦で見事合格。翌年には日本気象協会に転職を果たし、「厩務員としての人生を形に残したい」と小説を書き始めたのだという。

1204_27  

『馬蹄の下から』は、牧場で働く青年たちが馬の育成を通じて成長していくストーリー。興味のある人はこちらも参考になさってみると良い。

 リトル・ガリヴァー社HP
 http://www.l-gulliver.com/interview/14kimura.html

 

 

 

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2009年5月 7日 (木)

船橋は今日も雨だった

今日も小雨が降ったり止んだりの天気。明日も雨の予報が出ているから、今船橋開催は雨に祟られっぱなしですね。

一昨日付で、「雨の船橋では、レースとレースの合間は鳩のように軒下でじっとうずくまっていなけりゃならん」と書いた。何もこれはカメラマンに限った話ではなく、ライターや調教師や馬主関係者も同じ思いをしているのだから、来るべきJBCのためにも屋根が必要だと訴えた次第である。来年のJBC当日が雨にならないなどという保証は、どこにもないわけだし。

昨日の東京湾カップを待つ間、例によって軒下で雨をしのぎながら、そんなことをボンヤリ考えていたら、もうひとつ雨の日に気になるモノが目に入ってきたんですよ。

これ↓

Mizutamari 

写真が分かりづらくて申し訳ないけど、大きな水溜まりです。

ちょっとでも雨が降ると、いつもこの場所に水溜まりができてしまうので、特に口取り撮影をする時なんかは我々も気を付けなければならない。ただ、運が良ければ、見事な「逆さ馬」を見ることもできるけど。

JBCともなればこの周囲は関係者でごった返すこと必至。不運にも雨が重なれば「水の事故」が起きないとも限らないし、初めて船橋競馬場を訪れた記者に「船橋競馬場は検量前に湖がある」なんて書かれてしまうかもしれない。

ただ、ここに大量の砂を入れたところで、解決しないんですよね。でかい水溜まりが、でかいぬかるみに変わるだけのこと。路盤に手を入れて、うまく排水できるようにしてやらなきゃならない。簡単ではないわけだ。

それでも馬場管理のプロが集まるFRTなら、どうにかしてくれるんじゃないか。別に差し迫った問題じゃないから、誰も気にしてないんだろうけど。

 

 

 

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2009年5月 6日 (水)

様変わりした東京湾カップ

昨日に引き続き雨の船橋競馬場では、昨日に続いての重賞。3歳馬による東京湾カップでござる。

Rain2  

今日の雨は、昨日よりまだマシとみて合羽の着用は見送った。昨日使った雨合羽がまだ乾いてないしね。なので髪も服も濡れるに任せるのみ。ある意味、我々は雨に濡れるのが仕事みたいなもの。よもや「傘をさしながら撮る」なんつー真似など許されるはずもない。

Rain_2  

ともあれ東京ダービーに向けた最後の重賞だけあって、「振り返ってみれば良いメンバーが揃っていた」なんてことがよくある系のSⅢですな。昨年は東京ダービーの1・2着馬が揃ってこのレースに出ていたし、過去にはアジュディミツオーなんかもココを勝って東京ダービーまで登り詰めている。

かつての東京湾カップといえば年の瀬の名物レース。しかもその当時もなぜか「4歳(当時表記)限定重賞」だった。12月なのにね。数日後には5歳(当時表記)になってしまうようなメンバーだけを集めた一戦に、果たしてどんな位置付けが用意されていたのかはわからんが、年末の高揚感も手伝ってかファンは熱心に声援を飛ばしていたと記憶している。キョウエイヒホウが人気のエスケイワンをゴール寸前差し切って勝ったのは、1995年の大晦日だったか。高々と右手を挙げたのは高松淳一騎手。

Hihou  

Bluerad_2あれから14年が経った今年の東京湾カップは、ブルーラッドが人気のサプライズゲストをゴール寸前差し切って優勝した。高々と右手を挙げたのは御神本訓史騎手。

勝ち時計1分44秒2。昨日同様に時計は早い。東京ダービーに向けて期待が膨らむ一方で、不良馬場で激走した反動も気になるところか。

   なんて、東京湾カップ勝ち馬の次走をアレコレ考えるなんて、レースそのものの存在意義があやふやだった当時では考えられんこってすな。隔世の感がアリアリ。

 

 

 

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2009年5月 5日 (火)

「GⅠ8勝」の壁は厚く

雨のかしわ記念になってしまいました。しかも豪雨(泣)。ハロー車の鯉のぼりも、雨をたっぷり吸い込んで泳ぎづらそうにしている。

Koi  

それでもお客さんは入ってくれた。カネヒキリ、アジュディミツオー、フリオーソ、ボンネビルレコード。4頭合わせて17のGⅠ勝利を数えるメンバーの為せる業だろうか。

Kasa  

だが、そんな並み居るGⅠホースたちを差し置いて前日発売1番人気に推されたのは、なんとエスポワールシチーですよ。

Espo  

(私が見ていない)マーチSはそんなに鮮烈な勝ちっぷりだったのか?と驚いたが、パドック周回の頃にはさすがにカネヒキリが逆転。エスポワールシチーの会員さんたちが、こぞって前日発売に走ったのかもしれない。

ともあれ、こちらが1番人気のカネヒキリ。日本記録となるGⅠレース8勝目がかかる。

Kane  

かしわ記念が交流重賞になってから連覇を果たした馬はいない。昨年の覇者ボンネビルレコードは5番人気。

Bon  

いや、連覇どころか、実は2回勝ったという例さえもないのである。3年前のこのレースを勝っているアジュディミツオーは7番人気。

Mitsuo  

それにしてもひどい雨ですね。船橋競馬場は雨を避ける場所がほとんどないのて、レースを待つ間はリアルに“軒下”でじっと蹲っているほかはない。天下の祭典JBCを誘致した競馬場であるならば、せめて雨を凌げる場所くらい作って欲しい。川崎がJBCやった時に作られた屋根付きスペースは、たいへんたいへん重宝しております。

Kashiwa_2そんなわけでずぶ濡れで迎えたレースは、中団からレースを進めて3角からマクって出たエスポワールシチーが、カネヒキリの追撃を完封して優勝。雨の助けがあったにせよ1分35秒9は早い。前売1番人気に押し上げた方々の慧眼には恐れ入る。

惜しくも2着に敗れたカネヒキリは、レース後にジョッキーが下馬。ジョッキーは、左前がおかしいと思って入線後下馬したことを明らかにした上で、「何もないと良いけど…」と続けた。少なくとも屈腱炎を起こした右前ではない模様。

Geba  

ただ、右であれ左であれ、脚に不安を抱えながらGⅠを走り続けていること自体が、そもそも奇跡的なんだよなと痛感する。ある意味「GⅠ8勝」なんかよりも凄いコトですよ。何もなければ予定通り帝王賞ということになるのだが、果たしてどうだろうか。

 

 

  

 

 

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2009年5月 4日 (月)

恵庭岳特別連覇のアノ馬が

マイネルキッツと言えば、2006&07年の恵庭岳特別連覇の印象が強い。写真は2006年。

Eniwa  

いや、それが能力を示すものという意味ではなく、たまにしか札幌を訪れない私が、2年続けて目の前で勝たれると、そのイメージは強烈にコミットされるものである。だから、私の中では、いずれはエリモハリアーとかクラフトワークのような夏の北海道で輝く渋いオープン馬になるのだろう、と勝手に思い込んでいた。それがまさか春の京都で花を咲かせることになろうとは。いやはや、競馬は分かりませんね。

昨年まではローカルの2000mを中心に使われてきたのが、今年に入って徐々に距離を伸ばしてきたのは松岡騎手の進言が大きかったという。私もそれは聞かされていた。だが私はその路線変更の真意は、ネヴァブションやアルナスラインといったあたりが幅を利かせる長距離戦線の方が「組み易し」と判断したためだろうと解釈していたフシがある。チャンピオン古馬に対する非礼をお詫びしなければなるまい。

しかし今年に入ってネヴァブションとほぼ同じローテーションを歩んできたのは事実。年明けてから天皇賞までの3戦は共に、中山金杯、AJCC、日経賞で、2頭の戦績だけを比較すればマイネルキッツの2勝1敗である。

実はこの2頭は2003年生まれの同期生で、かつてはクラシックを目指す争いで顔を合わせていた。

2006年2月のセントポーリア賞では、マイネルキッツの2着に対してネヴァブションは6着。翌月の水仙賞では、マイネルキッツが5着で、ネヴァブションはやはり6着という成績が残されている。

そういえば、冒頭に書いた2006年恵庭岳特別をマイネルキッツが勝ったその10分後、中山第10レース九十九里特別を勝ったのはネヴァブションだった。ただ、恵庭岳特別が500万条件であるのに対し、九十九里特別は1000万条件。この時点で両者の立場はいったんは逆転していたことになる。その後、ネヴァブションは菊花賞にまで駒を進め、勝てはしなかったものの、その後3連勝で翌年の日経賞を制し、一気に重賞ウイナーにまで駆け上がった。

一方のマイネルキッツは、同期のライバルが勝ち続けるのを横目に見ながら、1000万条件戦で苦戦を続ける。結局、翌年の恵庭岳特別までまる1年間、勝利から遠ざかる苦悩の日々を過ごしていた。

それが、気づいてみれば天皇賞馬である。

両馬の直接対決は昨日の天皇賞を含めてマイネルキッツの5勝1敗。いつの間にか水を空けられてしまった格好のネヴァブションに、宝塚でのリベンジは期待できるだろうか。

 

 

 

 

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2009年5月 3日 (日)

スイリンカ、初東上も

久しぶりの東京競馬場は重賞のない日であるにもかかわらず、思いのほか混んでいた。「人混みは極力避けてましょう」なんてハナシは、競馬ファンには無関係か。いや、競馬ファンであるなしに関わらず、気にしてないか。

Konzatsu  

そんなわけで人混みとウイルスをかき分けるようにスイートピーSのパドックへ向かう。前にもこのブログで紹介したスイリンカが初東上してきたのである。

Suirinka114番のゼッケンを付けてパドックを周回するスイリンカの見た目は悪くない。とはいえ前回見たのは当歳時の牧場でだから、比較のしようもないのだけど、初の長距離輸送をクリアし、大きな馬体減りもなく(むしろ8キロ戻した)、落ち着き払っているのは好感が持てる。6番人気に甘んじてはいるが、折り合えればチャンスはありそうだ。

ただ、ここまで来るとさすがに相手が強い。出馬表の父欄には、アグネスタキオンやシンボリクリスエスといったS級種牡馬の名がズラリと並ぶ。

レースを迎える頃には7番人気になっていた。やっぱ厳しいか、という思いが過ぎる。

好スタートを決めたスイリンカは、外目の3番手を追走。絶好のポジションではあるが、よくよく馬を見ると口を割ったり、頭を上げたりと、あからさまに折り合いを欠いている様子。あちゃ~。

それでも絶好の手応えのまま直接坂下でいったん先頭に立った時は「ヨシ!」と思ったが(そりゃ、思うよ)、さすがに坂で突き放せるほどの力は残っていなかった。結果8着での入線。

勝ったのは、人気を集めていたブロードストリート。ブエナビスタあたりと勝負してきた実力は、やはりここでは上だったか。あまりにアッサリと抜け出されたから、悔しさも感じることができない。

Sweetp 

帰りの南武線が凄いことになりそうなので、天皇賞は見ずにさっさと撤収。そしたらホームでラジオを聞いていたオジさんが「マイネルキッツが勝っちゃったよ!」と叫んだ。てっきり谷川岳Sのことを言ってんのかと思ったけど、天皇賞だったんですね。そりゃビックリ。

 

 

 

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2009年5月 2日 (土)

「シルク」が地方競馬参入

既にご存じの方も多いことと思うが、愛馬会法人(いわゆる一口馬主クラブ)のシルクホースクラブが、道営、岩手、大井に2歳馬を送り込む。特に道営や岩手では「人気回復のきっかけになってくれれば」とクラブ側のみならず、主催者側も熱い視線を送っている。

Silk_2   

社台&サンデーを筆頭に、マイネル、キャロットなどの一口馬主は、JRAでは珍しいものではないが、地方では認められていなかった。ところが一昨年の競馬法改正により、地方競馬においても、馬主資格を持つクラブ法人が馬主資格を持たない一般から資金を調達し、賞金を配分するという運営形態が認められたのである。

道営入厩のシルクポーラスターはフサイチソニックの牡馬で募集価格120万円。口数は200口だから一口あたり6000円ということになる。

岩手入厩のシルキーフェザント(牝2・父ムーンバラッド)は募集価格70万円(一口3500円)。こちらは現時点で「ほぼ完売」とのこと。

大井に入る2頭はシルクアーリア(牝2・父アフリート)とシルクオーサム(牡2・父ノボジャック)。募集価格はそれぞれ340万円(一口1万7000円)、200万円(1万円)となっている。

このうち、道営と岩手の2頭については、出資者の約2~3割が地元在住の方で、残りは首都圏在住者だという。それでも、「一口馬主」が家族友人を連れて競馬場に来てくれれば、競馬の輪は広がる。「窮状を打開する切り札」(岩手競馬関係者)とまでは正直言い切れないが、多少なりとも集客に繋がることは間違いない。

あとは結果がでるかどうか。社台グループの地方オーナーズでは、JRAに入れてもおかしくないような良血馬を、惜しみなく道営や南関東に送り込んでいる。だが、その価格や血統に見合う結果を残しているかと問われれば、必ずしもそうとは答えられない。

先日の道営札幌で今年の2歳馬初勝利を挙げたポップコーン(父アフリート)も社台地方オーナーズの一頭だが、その募集価格は1200万円。シルクが道営に送り込むシルクポーラスターの10倍の実に価格である。たかが道営と思われるかもしれないが、2歳競馬のレベルは賞金レベルに比べてずっと高い。先日も書いたように、2歳戦での1着を巡る争いは熾烈を極める。

「話題作りのための参入」とか「新規会員開拓が目的」などと揶揄されぬために、シルクの2歳馬たちは早く結果を出さなくてはならない。間もなく始まる能力試験から注目が集まる。

 

 

 

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2009年5月 1日 (金)

歓声の消えた日本ダービー

前にも書いたが、イネ科の牧草「チモシー」にアレルギーのある私は、この時季に花粉症のピークを迎える。

だから当然のようにマスクを着用しているのにもかかわらず、今朝電車に乗って一発クシャミをした途端、車内中の視線が私に集中した。「いや、花粉です」と言っても信じてもらえそうもない空気である。

すぐ隣の横浜市で豚インフルエンザ感染の疑いが報じられた直後だけに、皆さん神経を尖らせている様子。おちおちクシャミもできないですな。横浜の学生さんは”シロ”が判明したそうで何より。

もし感染が公式に確認されれば、どうなるのだろうか?

人が大勢集まるイベントやスポーツの試合、あるいは遊園地などに対しては、関係省庁から内々に中止や営業自粛の可否の問い合わせがなされているようだが、今後の動向如何では「可否問い合わせ」が「勧告」や「命令」になる可能性だって捨てきれない。すでに海外ではプロサッカーリーグの試合を無観客で行っているところもあるし、F1レースでも無観客開催が検討されているという。日本でもっとも観客を集めるスポーツイベント・日本ダービーを今月末に控えたJRAにしてみれば、対岸の火事とは言えない状況になってきた。

Derby  

過去に日本ダービーが無観客で行われた例がないわけではない。

1944年、戦局悪化に伴い、競馬は「能力検定競走」とその名を変え、馬券発売も中止された。その年の6月18日に行われたダービーも200人程度の関係者が見守る中でひっそりと行われ、勝ち馬は「カイソウ」と記録されている。

あくまでも仮定の話だが、政府の指示や地元府中市からの要請によって、今年の日本ダービーを無観客で実施せざるを得ない可能性は現時点で排除できない。JRAもあらゆる事態を想定していると思われる。

たとえ東京競馬場や各地のWINSが一般客入場禁止のやむなきに至ったとしても、ネットでの馬券発売が可能であれば、事情は65年前と大きく異なる。まがりなりにも馬券が売れて、オッズが発生し、レースが無事確定して、払戻し業務が行われれば、通常の開催とさほど変わらない   という見方をする人もゼロではないだろう。まさかいくらなんでも……、とは思うが、可能性はどうあれ選択肢のひとつではある。

65年前のダービーを観戦した200人のひとりに、作家の菊池寛がいる。自らの所有馬がそのダービーに出走していたのだが、着外に敗れた愛馬のレースぶりを見届けると、「歓声がないと馬も走らない」と周囲に漏らしたという。

日本ダービーは競馬界最大の祭典であり華である。その祭典が、しんと静まり返った府中2400mで行われる事態など私には想像もできない。もし万が一にもそのような自体になれば、高貴なるダービー馬を、いやあるいは競馬そのものを冒涜することになる。

万一の局面に備え、万全の準備ならびに英知の結集を強く望む。

 

 

 

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