« 2009年3月 | トップページ | 2009年5月 »

2009年4月30日 (木)

出るか、2億馬券

先週末の北海道は、発達した低気圧の影響で季節はずれの大雪に見舞われた。降り始めからの降雪量は、十勝管内中札内村で67cm、同じく十勝管内大樹町でも54cmを記録した。既に種まきを済ませた畑は機械での除雪作業ができなおため、農家の方は頭を抱えている。

同じ週末、そして同じ十勝管内にある帯広競馬場では、2009年度のばんえい競馬が開幕を迎えたが、さすがにこの天候では客足が伸びず土曜~月曜3日間の入場者数は前年比23%減の4103人。売上げは同じく前年比で5%減の6820万円と振るわなかった。

とはいえ、新築移転した旭川の場外馬券場やインターネット売上げは数字を大きく伸ばしており、非常識な天候を考えれば健闘した方ではないかと思われる。

Bamba 

昨年度は馬券売上が目標に届かず、再び存廃論議が浮上してきた一方で、帯広競馬場は地域屈指の観光スポットとなり、多くの観光客が訪れるようにもなっている。経済効果という観点から、単なる競馬事業だけでなく、十勝の観光資源として活用する方策を探る動きも出始めた。

帯広市から業務委託を受けてばんえい競馬を運営する「オッズパーク・ばんえい・マネジメント(OBM)」の藤井社長は、2008年度の運営収支が4100万円の赤字になるという見通しを示した上で、帯広市に対し、観光資源としての活用促進のために競馬場の複合施設化を訴えた。

「明確な姿勢が示せなければ(来年度の開催について)何らかの判断をせざるを得ない」

何もしなけりゃOBM撤退もあるぞ、と帯広市に積極的なアクションを求めたのである。

これには帯広市長も、ばんえいの今後について「経営の合理化を進めること。もう一つは、競馬場を複合施設化すること。そうすることで、経営負担を軽くする必要がある。位置づけも大切。馬文化、開拓の歴史などの象徴としてばんえい競馬があります」と語り、これまで手をこまねいていた複合施設化に着手すべく検討委員会を立ち上げた。委員会は10月をメドに複合施設化に関する具体策をまとめる予定だが、結論次第では存廃問題が再燃する可能性もある。

そんな中、ばんえい競馬再興の切り札として浮上してきたのが、指定された5つの競走の勝ち馬を選ぶ「5重勝式馬券」の導入である。

今や全国どの競馬場においても、馬券の主流は3連単。だが、ばんえい競馬では発売されていないため、ファンの欲求を満たせないでいた。

そもそも、重勝式は中央競馬でも1961年まで発売されていた馬券である。だが、一度廃止され、2005年の競馬法改正で再び解禁されたが、解禁後に発売された例はまだない。

ばんえいは原則10頭立て。5鞍の勝ち馬を選ぶ場合、組み合わせのパターンはジャスト10万通りとなる。

的中がなければそのたびに売上金はキャリーオーバーされる。払戻金の最高額は2億円。サッカーくじ「totoBIG」の6億円や、競輪「チャリロト」の12億円と比較すればスケールで見劣るような気もするが、それでも「2億馬券」という響きにはインパクトがある。

購入はインターネットに限られ、今秋をメドに実施予定だという「5重勝」。ばんえい浮沈の鍵を握る存在であることは間違いない。

 

 

 

| | コメント (0)

2009年4月29日 (水)

新馬1着は奇跡

道営競馬の2009年度もついに開幕。6Rには平地では全国初となる2歳競馬が行われ、ポップコーンが1番人気に応えて快勝。今年の2歳馬一番星の栄冠を手にした。

ポップコーンは社台ファーム産の牡馬。父がアフリート(※写真)で、母の父はサンデーサイレンス。そして成田春男厩舎とくれば、そう!馬主は吉田照哉氏。いわゆる社台地方オーナーズの所有にかかる1頭である。

Afleet  

同馬は4月9日に行われた能力検査において、馬なりのまま51秒8の好時計で1着入線。その後の社台ファームのウッドコースで51秒台の時計をバンバン出しており、今日のデビュー戦でも単勝1.8倍の圧倒的一番人気に推されていた。

 開幕直後の道営でJRA認定を取り
   ↓
 JRA札幌シリーズで特指レースに出走し
   ↓
 札幌開催が終わったら南関東に転厩してJRAのクラシック出走を目指す

というのが社台地方オーナーズの基本戦略。つまり今日のフレッシュチャレンジにしても、良血社台ブランドの1番人気馬が、予定通りに勝っただけのレースに過ぎない   と思った途端、なんだか急につまらなく思えてきた。いや、一昨年、ポーカーアリスが「予定通り」に勝つことができなかったやっかみもあるんですけど……。

そんで、惜しくも2着に甘んじたオウサムフレンチは、父フレンチデピュティ、母の父がアフリートという血統。下河辺牧場生産の牡馬である。

4月2日の能検では、1着入線ではなかったものの、51秒1の好タイムをマークしていた。単勝16倍の5番人気は少々意外にも映る。年度初めの新馬戦にしては頭数が揃ったせいもあるだろうか。11頭というのは多い。

見据える先が南関東であれJRAであれ、将来の転厩を前提に2歳馬を道営に送り込むケースは少なくない。頭数増加はその表れだろう。そしてその目的はただひとつ、認定レースを勝つことである。

先々も道営で走るような馬との能力差は明らかだろうが、そうではない馬が何頭かいる以上、血統の差や能力の差だけで競馬を勝つというのは思うより難しいオペレーションとなる。だいたいが、競馬に「予定通り」なんてことは有り得ない。

今回のポップコーンにしても、3コーナーでいったん下がり、そこからステッキ入りまくりの追い通しでどうにか勝ったものの、2歳のデビュー戦ではあそこまでしたくはなかったというのがホンネであろう。

「認定レースでの2着が2回あればJRA認定馬に認定」なんてルールでもあれば別だが、多分に運に左右される競馬で確実に1着を奪うというのは、馬の能力を超えた難しさがある。言ってしまえば、ディープインパクトでもなければ「競馬での1着」なんて奇跡のような出来事。それが新馬ならなおさらだ。

レースは人智を越えた生き物。しかもそれに関わる人間の思惑を知り、常にその逆に動こうとする悪魔の如き存在なのだから、馬よりも始末に負えない。さらに、なぜかそれを理解せぬ厩舎関係者もいて、なお始末に負えない。

 

 

 

| | コメント (0)

2009年4月28日 (火)

競馬存続を懸けた勝負

勝負ができるのは今年が最後。座して死を待つよりは打って出る   

地元新聞社の取材に対し、高知県競馬組合の幹部はこう答えたという。

高知競馬は、その存続を懸けて「ナイター開催」という勝負に打って出ることとなり、本日、正式発表の運びとなった。西日本地区では初のナイター開催。しかも「通年ナイター開催」は国内でも初の試みである。

発表によれば、現在20基ある照明を計38基に増やした上で、7月10日(金)よりナイター競馬を開始。2009年度の高知開催96日間のうち、金・土曜日の42日間をナイター開催とする計画で、時間帯は午後3時半~同9時ごろを予定しているとのこと。特に他場が昼間開催や休催となる11月下旬~3月中旬の間は、その時簡帯を独占することとなる。これは大きい。

約88億円もの巨額累積赤字を県と市の両者が負担することで、どうにか競馬存続が決まったのは平成15年のこと。当時の橋本大二郎知事は県議会で、これ以上の資金援助は絶対に行わないという県の立場を明確にした上で、「赤字が見込まれる時は、年度途中でも開催を取りやめる」と宣言した。

その後は、ギリギリの経費削減と財政調整基金の取り崩しで何とか運営を続行してきたが、ついにそれも限界に達した感がある。ここで今、何らかの増収策を打ち出さなければ、競馬廃止は必至。そうとわかれば、組合も腹をくくるしかない。ナイター化に必要なカネを捻出すれば、組合の手持ち資金は消える。あとは馬券が売れるかどうか。その一点に懸かっている。

3日前の当ブログで私は、「再生3年目の岩手は勝負の年」と書いた。しかしその中身といえば、「薄暮開催の拡大」がメイン。これでは、捨て身のナイター開催に打って出た高知とのギャップが浮き彫りになるばかり。だからといって、盛岡で「通年ナイター開催」など現実的ではないのも事実。金のかからない工夫はもちろん大事だが、それだけで打開できるような局面でないことは岩手も高知も変わらない。最後の最後に勝敗を分けるのは、「覚悟の差」であるような気がしてきた。高知ナイターの行く末に注目したい。

 

 

 

| | コメント (0)

2009年4月27日 (月)

全頭落札の「セリ市場」とは

7月の「セレクトセール」に代表される競走馬の「セリ市場」は、原則として誰でも参加することが可能だ。極端なハナシ、全く競馬に興味のない人が1億円でディープインパクト産駒を競り落とし、自宅でペットとして飼育しようが、自らの乗用馬としようが、それは自由である。

だから、JRA馬主資格取得者のみが参加を許される「JRAブリーズアップセール」は、正確には「セリ市場」とは呼べない。敢えて言うならば、「JRAによるプライベートなオークション」といったところか。ともあれ、中山競馬場で本日行われた「ブリーズアップセール」は、76頭の上場馬全頭が落札という、およそ「セリ市場」の常識とはかけ離れた数字を残して幕を閉じた。

JRAは育成技術の向上や研究を目的に、1歳市場で1歳馬を調達し、浦河のBTCで育成。2歳になったこのタイミングでJRA馬主に配布する「JRA育成馬事業」を続けてきた。かつての「抽選馬」である。

だが、先述した「育成技術の向上と研究」という名目は、ハナから形骸化していた。「抽選馬」の当時は、まずまずの血統馬を安価で提供することで馬主保護を目指したに過ぎず、「JRA育成馬」と呼び名が変わった今も、凋落著しい日高のセリ市場で馬を調達することで生産者保護の色合いが濃い。

1歳馬を仕入れ、調教を施して競走馬に仕上げるという作業を、競馬主催者自らが実践している国は珍しい。それは本来なら”ピンフッカー”と呼ばれる業者の領分であり、日高にはそれを生業(なりわい)として生活している人だって少なからずいる。ところが、JRAの事業は営利を目的とするどころか、逆に足が出てしまうことも日常茶飯事。時にJRA育成馬事業が「民業圧迫」の謗りを受けるのはこの点にある。

Haneda  

先日の羽田盃を勝ったナイキハイグレードは、07年のセレクションセールで1500万円でJRAが落札。その後、JRAの最新設備で約10ヶ月間に及ぶ育成を施され、昨年5月の千葉サラブレッドセールにおいて現在の馬主が落札した価格は1160万円であった。「全頭売却」の今年にしても、実は投げ売りに近い赤字馬が続出している。

逆ザヤさえ平気で飲み込むJRAの体力に今さら驚くこともないが、対外的には「育成技術の向上と研究」というタテマエが重要な役割を担っている。340万円の「研究費」なら、まだ「安い方」なのかもしれない。

とはいえ、私は今のJRA育成馬のあり方を批判するつもりはない。今の日本の税制下では、種牡馬事業も含めた巨大な総合競馬産業たるJRAの存在が、香港やシンガポールのような競馬とはひと味もふた味も違う競馬を実現してくれていることは疑いようもないからだ。

昨年の朝日杯を勝ったセイウンワンダーや、古くはイソノルーブル、あるいはJRA所属ではないもののナイキハイグレードのような活躍馬を、JRA育成馬事業が送り出したことは動かしようのない事実。ファンに対しても、一定の功績を残していると見るべきではないか。

 

 

 

| | コメント (0)

2009年4月26日 (日)

”ワイルドラッシュ”ラッシュ

春の東京開催が始まれば、日本ダービーもいよいよ秒読み。いやが上にもテンションが上がる時期かと思いきや「5月といえば3歳よりも2歳の方が大事」なんて方も最近は増えているんだそうで、そんな話を聞けば競馬におけるPOG(ペーパー・オーナー・ゲーム)の浸透度合いに今更ながら驚かされる。そうですか。ダービーがPOGドラフトに負けてんですか。

とはいえ、私だってこの時期になると若駒の動向が気になってしまうのだから、あまり言えた義理ではない。ただしその「若駒」というのは来期のPOG対象馬よりさらに下の1歳馬たちです。すなわち各愛馬会(いわゆる一口馬主クラブ)の1歳募集馬が、まもなく発表される時期なんですね。新種牡馬の価格帯がどれくらいに設定されるかとか、昔追いかけていた牝馬の仔が募集されやしないかと、私なりにソワソワしてしまう。もちろんダービーほどの盛り上がりはないですけど……。

なんてことを考えてたら、良いタイミングで社台&サンデーの募集予定馬の一覧が送られてきた。いよいよディープインパクトの産駒がラインナップに乗っかってくるのである。注目はやはりエアグルーヴ×ディープインパクトの牝ですかね。募集価格はいったいいくらになるのか。あとこれはディープインパクト産駒ではないが、スカーレットレディ×キングカメハメハの牡もメチャ高そうだ。ちなみに募集価格は現時点では未定ね。

Di  

無論、いくら40分の1とはいえ、ウン百万円をポンと出せるほど家計にゆとりがあるわけではないので、私の興味の対象は自然と地方入厩予定馬に向かうのだが、今年は……やたらとワイルドラッシュ産駒が多い。これは社台イチオシということなんだろか?

仮に「今年はワイルドラッシュが良いよ」と、教えてもらったとしても、ワイルドラッシュ産駒が7頭も8頭もいれば、結局は「ふんじゃ、どのワイルドラッシュが良いんだ?」という問題に突き当たる。つまりは自分の眼を信じるしかないってコトかぁ。

 

 

 

| | コメント (0)

2009年4月25日 (土)

課題は決定力不足

14日に開かれた岩手県議会農林水産委員会において、日曜のたびに水沢競馬場の近隣道路で警察による速度違反取締(いわゆる「ネズミ獲り」)が行われていることに対する抗議の発言があった。河北新報が伝えている。

発言者は、自他共に認める競馬ファンという菊池勲県議。議員ご自身はそこで捕まったことはないとしながらも「あれでは次から行きたくなくなる。競馬振興上、大変に不満を持っている」と意見を述べたとのこと。先が見えない競馬再生の道のりにブレーキをかけさせるような真似はしないでくれ、という気持ちを訴えたのかもしれないが、警察の取り締まり手法を批判する発言は異例。ただ、気持ちはよくわかる。

同日の委員会では、新年度開催が開幕したばかりの岩手県競馬の売上報告もなされた。それによると開幕6日間の売上金は9億6500万円。計画値を2.2%上回る「黒字スタート」はまずまずだが、対前年比で逆に2.2%の減と聞けばいたずらに喜ぶわけにもいかない。

今年度の岩手競馬は再生3年目である。過去2年は当座の存続を最大目標とし、ひたすらコスト削減に撤してきたが、いつまでも同じ手法が使えるわけでもない。収支の上では黒字が続いても、売り上げが回復しなければ存続はおぼつかないからだ。再生3年目の岩手競馬は、「守り」から「攻め」へという大きな節目を迎えることとなる。

ただ、攻撃の核を担うのが「薄暮開催の拡大」と「騎手ハンデ戦」の2トップでは、正直決定力不足の感がありありではないか。

前者はどこでもやっていることで、岩手競馬を支える場外発売を優先すれば、否応なしの実施を迫られる内容に過ぎず、後者は確かに革新的であり、「世界初」という触れ込みもファンやメディアの目を引くとは思うが、これが果たしてどれだけ売上に結びつくのかは未知数だ。

とはいえ、これまでなら「失敗したら何を言われるかわからないから、何もしない」と言ってはばからず、経費削減の一点張りだった組合が、「何かをする」という姿勢にシフトしつつある現状には大いなる可能性を感じる。2トップだけではなく、中盤から果敢に飛び出してゴールを狙うような攻撃的な選手が潜んでいることを期待しよう。

世界初という騎手ハンデ戦は、5月16日の盛岡競馬で第1回目が実施され、今年度は合計14レース程度が予定されている。

 ※参考
 2月8日付「騎手ハンデ戦導入へ」
 http://hirotomi.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-758b.html

 

 

| | コメント (0)

2009年4月24日 (金)

馬の匂い

大井競馬場前駅でモノレールを降り、改札を通って、あの急な階段を慎重に下りていたら、後ろの方から「ウマ臭ぁ~い」という女性の声が聞こえた。

夏場なんかは確かにムッとした匂いが立ち込めることもあるが、今日は気になるほどではない。それでも普段こんな匂いを嗅いだことのない人にしてみれば、ことのほか強烈な“異臭”に感じるのですかね。ファンサービスという視点に立てば、ひょっとしたら重要な案件なのかもしれない。匂いというのは慣れてしまうものなので、現場にいると気付かない恐れがある。

Ooi 

我が家に犬がやってきてから10日になるが、帰宅して玄関の扉を開けるとやはり「犬臭い」と感じる。こちらは、慣れるのにまだ時間がかかりそうだ。

この「犬臭さ」は、いったい何に起因するのだろう?

最初は排泄物の匂いだと思っていたのだが、実際にトイレの始末をしてみるとどうも違う。犬を抱えて直接匂いを嗅いでみれば、確かにあの「犬臭さ」を感じるが、そうは言っても家じゅうに充満するほど強烈な匂いでもない。

私は犬にも匂いにも見識のある人間ではないので、あくまで素人の仮説になるが、原因はペットフードではないですかね。

馬主であり「日本ペットフード学会」の理事でもある某獣医師に尋ねてみたら、一般の犬用フードには、犬の食欲をそそるための匂い成分を添加してあるとのこと。最近は犬の体内で作用しる消臭剤も一緒に添加された商品がほとんどだけど、すべての匂いを消し去ることは困難だという。「食事を与えるたびに匂いが拡散すれば屋内に染み付くし、犬だって同じものばかり食べてれば、食べ物と同じ体臭を発するようになるよ」とのこと。

「そんなに体臭って食べ物が出るんですか?」

「食べ物の匂いはその一部が汗に混じって汗腺から分泌されるからね。ニンニク食った人が臭いのは、口臭ばかりじゃなくて大半は汗の匂いだよ」

「人はともかく、小さな犬でもそうなんですかね」

「もちろん例外もたくさんいるけど、大きさや種類は関係ない。飼ってるカブトムシがスイカ臭いのはスイカばかり与えるから」

「はあ、そうなんですか?」

「TVで哀川翅が言ってた」

「……」

Uma  

なんて、ここまで書いてきてナンだけど、大井競馬場厩舎地区から漂う「ウマ臭さ」は、ボロ(馬糞)と汚れた寝わらから発っせられるものだと思われる。もちろん各厩舎は行き届いた清掃を施しているのだが、それですべての匂いを抑制できるわけでもない。

したがって、件の女性が「ウマ臭い」と表現したあの匂いは、正確には馬の匂いではなく堆肥の匂い。女性にしてみればどちらでも良いことかも知れないけど、肉食動物に比べ、草食動物たる馬の体臭はそれほどキツくはないはずですよ。

 

 

 

| | コメント (0)

2009年4月23日 (木)

ダートの札幌

JRAの夏番組が発表になりましたな。

注目(?)はなんといっても1996年以来となる6月の札幌開催である。で、さっそく番組表を眺めてみて、ふと気付いたんですが……、やたらとダート戦が多くないですか?

気のせいかもしれないので、去年の1回函館と比較してみた。今年の1回札幌は6日間開催。従って、比較対象は昨年の1回函館の初日から6日目までとする。

すると、全72鞍中のダート戦の数は、去年がちょうど半分の36鞍(50%)であったのに対し、今年は44鞍(61%)も組まれているのである。1割以上も増えているのだから、パッと見でも気付くわけだ。

それでなくとも、札幌競馬場といえばダートのイメージが強いというファンは多いと思う。

Sapporo_2   

かつての札幌競馬場が、芝コースを持たぬダート専用の競馬場であったことは周知の通り。ダートの重賞がまだ珍しかった当時、札幌記念はフェブラリーハンデ(現フェブラリーSの前身)などを遥かに凌ぐダート最高峰のビッグタイトルだった。ダート当時の札幌記念の勝ち馬を挙げれば、ライフタテヤマ、ダイナレターなどそうそうたる名前が並ぶ。

今でも語り種なのは1976年の札幌記念。ダービーを勝ったばかりの3歳馬クライムカイザーと、そのダービーでクライムカイザーの2着と敗れた天馬トウショウボーイが、揃って札幌記念に駒を進めてきた。

早くも「史上最強」との評価を受け始めていたトウショウボーイだが、ダービーではクライムカイザーの奇襲に屈し、初の敗戦。その2頭が今度は札幌のダートに舞台を移して再び雌雄を決するというのである。ファンにとっては絶対に見逃せないレース。当日の札幌競馬場の入場者数6万549人は、いまだに札幌競馬場のレコードである。

だが、レースはファンの望んだ3歳馬2頭の一騎打ちになることはなかった。トウショウボーイはクビ差の2着、クライムカイザーはさらに8馬身置かれた3着とそれぞれ敗退。勝ったのはダート王として名高いグレートセイカン。いつの時代も古馬初挑戦の壁は高い。

ともあれ、今年の1回札幌開催ではダート番組が主体となるようだ。9月までのロングラン開催を見据えれば、開幕早々に芝が傷むのは避けたいところ。しかも今年は道営の開催が一度もないままJRA開催を迎える(※後日修正:GW前後に6日間開催あります)ことから、砂がこなれるまでダートコースを使い込む必要もある。

本州が梅雨シーズンの札幌ほど魅力的な街を、私はほかに知らない。「馬券で大儲け→解禁となったばかりのウニざんまい」というのがチャンピオンコースであろう。前提にかなり無理があるのは承知の上だが、今年もチャレンジしてみたい。

 

 

 

| | コメント (1)

2009年4月22日 (水)

羽田盃馬の妹にも注目を

大井競馬場は牡馬クラシックの緒戦となる羽田盃。昨夜の雨の影響で、馬場状態は「重」でござる。

JRAの皐月賞があーいう結果になってしまった直後なので、「果たしてこっちは大丈夫か?」という根拠のない不安がまとわりつく。しかも京浜盃がことのほか僅差だっただけに、ナイキハイグレードの一強ムードにはあまり流されないように注意したい。

しかし、そのナイキハイグレードは単オッズ1.5倍と圧倒的な人気。ファンにしてみれば「JRAはJRA、大井は大井」ということなんでしょうな。

Highgrade  

2番人気シャレーストーンは前走の京浜盃がナイキハイグレードにアタマ差の2着。4.1倍という単オッズは、逆転の現実味を一考させるには十分の微妙な頃合い。

Sstone  

Moere桜花賞2着から果敢に牡馬に挑んできたのはモエレエターナル。牝馬とはいえ、牡馬相手の重賞を勝っているのだし、その時の2着馬がシャレーストーンであるということを考えれば、もはや「挑戦」という言葉は慎むべきか。南関東クラシックの歴史を紐解けば、牝馬の活躍も決して珍しい出来事ではない。単オッズ10.2倍ながら堂々の3番人気。 

 

 

レースは早め先頭のシャレーストーンを、直線でナイキハイグレードが追いかける展開。

3コーナーのインで戸崎騎手の手が激しく動いた時は、「ほーら!JRAの皐月賞と同じだ!」と思っちまったけど、いやぁ、巧いこと外に持ち出しましたな。

それでもゴールは際どい勝負。だが、場内実況がわりと早いうちからナイキハイグレードが差し切る勢いだと教えてくれたんで、着差のわり撮影的には難しくはなかった。勝ち馬が外で何より。

Highgrade2ナイキハイグレードは、一昨年の「HBAセレクションセール」において1500万円で落札された市場取引馬。実は、このナイキハイグレードの半妹が、来月11日に札幌競馬場で開かれる「HBA2歳トレーニングセール」に上場予定なのである。

父は今年のJRA桜花賞馬を出したスペシャルウィーク。4月14日に行われた調教VTR撮影会では、1ハロン11秒49の好タイムをマークしている。是非ともご注目いただきたい。

 

 HBAオンラインカタログ:
 http://www.hba.or.jp/catalog/20090501/pdf/jp/20090501-01-0044-J.pdf

 

 

 

| | コメント (0)

2009年4月21日 (火)

職業:コンサルタント

最近「コンサルタント」という職種の人と接する機会が急増した。

自宅近くの鮨店で新たに常連になった人や中山の馬主席で知り合いになった人、皆ことごとく「コンサルタント」である。年齢的には40前後が多数。その年で馬主席を闊歩し、毎晩鮨店に通いつめるとはたいしたものだが、つまりそれくらい稼げる職種なのだろう。

ただ、少なくとも「楽をして稼げる」ということではなさそうだ。見ている限りでは私より圧倒的に仕事をしいる時間が多そうだから、その稼ぎについて私が文句を言える筋合いではない。

それでも「コンサルタント」と言うと、他人から嫌われることが多いという。

巧みな話術で机上理論を展開する職業である。いざとなればどのような手段を使っても相手を納得させなきゃならず、目的を達成するためには多少なりとも仁義にもとる行為をしなきゃならん局面もある。しかも高いコンサル料をせしめる反面、ほぼノーリスクである。もちろんリスクを背負って働くコンサルさんもいるだろうが、鮨屋で隣りに座るコンサルさんは「ノーリスク」をことさら強調していた。

これを聞けば、似たような職業が身近にあることに気付かされる。いわゆる「予想屋」さんですね。

巧みな話術で客の興味を引きつつ、流れるような手さばきで客に予想の数字をスタンプした紙を一枚一枚手渡していく、あの予想屋さんである。

Yosoya  

「予想屋」なんて書くと、胡散臭そうなイメージが湧いてしまうかもしれないが、公営競技の「予想屋」は知事の営業許可を得ないと開設できない。れっきとした「日なた」の商売である。そして彼らは確定申告書類の職業欄には「コンサルタント」と記入する。

Wb  

ただ、彼らが受け取るコンサルタント料は1レースあたりわずか200円。仁義を軽んじるような人は少ないし、なにより成績が悪ければ退場を余儀なくされるというリスクを背負って活動している。だれも客が寄りつかいてない予想屋さんが、それでも虚空に向かって自らの展開予想を披露している様は、見ていて悲しいものがある。ひと口に「コンサルタント」と言っても、実に様々な人がいる。

 

 

 

| | コメント (1)

2009年4月20日 (月)

破れ得ぬ記録

記録は破られるためにあるとは言う。つい先日もイチロー選手が日本人によるプロ野球最多安打の記録を更新した。

子供心に張本選手の凄さを刻みつけられた世代の人間としては、「まさかあの記録が破られる日が来ようとは!」という思いが沸き上がる。年間試合数に大きな差があり、決着がつくまで延長戦を続けるメジャーリーグでは、日本に比べてヒット数を稼ぎやすいのも事実。だがしかし、たとえそれを斟酌したとしてもイチロー選手の記録が色褪せることはない。

プロ野球の最多安打記録は、競馬の最多勝記録に通じるものがある。JRAでは武豊騎手が1着になるたびに記録が更新されている状況だが、いつの日か三浦皇成騎手が逆転する時が来るのかもしれない。

Takemiさらに日本記録という観点で言えば、佐々木竹見さんの7153勝という不滅の大記録が、富士山の如く雄々しくそびえている。

こればかりは破られることはないだろう……、とは思うのだが、イチロー選手の快挙を目の当たりにした直後だけに、そんな自信も揺らぐ。

年間300勝をコンスタントに稼げるようなら記録更新も夢ではないが、開催日数を考えれば南関東以外では不可能に思える。とはいえ、南関東で300勝を毎年続けるような騎手ならJRA移籍の可能性も高いだろうから、やはり記録更新は難しいのではないか。

ただ、騎手の記録の中には「絶対に破られない記録」というものが存在する。

調教師としてタケホープ、ナスノチグサ、テイタニア、テンモンらを管理した故・稲葉幸夫氏は、騎手時代に同日に行われた平地、障害、繋駕(トロット)の3種類のレースで勝利を挙げたことがある。繋駕レースはすでに廃止されているので、この「同日3種レース勝利」の記録が達成されることは   少なくとも我が国においては   もう二度とない。

 

 

 

| | コメント (1)

2009年4月19日 (日)

教訓

皐月賞。勝ったアンライバルドはともかく、8番人気ながら2着に追い込んだトライアンフマーチは月曜時点で買おうと決めていた一頭だった。こう書くからには、もちろん買っていないわけですな。

最初の”ひらめき”が的中していたというケースは決して少なくない。過去に何度も同じような悔しい思いをしてきたくせに、今回もその教訓を生かすことはできなかったわけだ。写真はお母さんのキョウエイマーチ。

Kmarch  

突然話は変わるが、先月21日付「まさかまさかのスターマン」における結婚式の話題の中で、「業界では名の通った一流シェフが招待客の大半を占める披露宴を任されたホテルの料理長は気の毒」と書いたが、実際のところはそうでもなく、むしろ「さぁ、来い!」と言わんばかりの気合いで待ち構えていたらしい。たいしたもんですね。

よくよく考えれば料理のプロ人を招待した新郎もプロの料理人。当然のことながらメニューの試食だって一度ならずしているはず。となれば、いざ本番になって皿をひっくり返して、「こんなモノが食えるか!」とか「女将と料理長を呼べ!」などと荒れ狂う客がいなかったのも当たり前のことであった。ただ、ひと口箸を付けただけでサービスパーソンを呼び、「これ下げて」と言い放った出席者はいたけど。

新郎の話によれば、最初の試食があまりにひどいデキだったらしく、その場で料理長を呼んだらしい。しかるに自分が料理人であること、そして出席者の大半も料理人で中にはミシュランの★シェフもいることを丁寧に説明した上で、「この料理を出すことはできない」と正直に伝えた。

するとホテルの営業担当者はこう言ったという。「料理の価格を上げていただくしかありません」

あまりに無礼千万な言葉に、席を蹴ろうとした新郎を思い止まらせたのは料理長のひと言だったという。

「値段が上がったところで素材が高価になるだけで、決して味のレベルが上がるわけじゃありません。品数が減るかも知れませんが、今の予算の範囲でメニューとレシピを全て見直しましょう」

友引の土曜。しかも正午開宴となれば、その厨房は戦場の如き多忙の極致である。それを承知でメニューに手を入れることを受け入れたこの料理長はなかなかの人物ではないか。かくして、味にうるさい客が勢揃いした披露宴は、盛況のうちに幕を閉じた。

試食が気にいらなければ料理長を呼んで相談するというのは、何も料理人の披露宴に限ったケースではない。そのための「試食」である。ただ、「料理単価のUP」は問題解決の手段としてあまり有効ではない   。というのがこの話の教訓。備忘のために書いておく。とはいえ、私がこの教訓を生かせる機会は、(たぶん)もうないとは思うが……。

 

 

 

| | コメント (0)

2009年4月18日 (土)

すし独楽、年に一度の集い

Sushi毎年4月恒例のちょっとしたパーティー。八雲「すし独楽」に縁がある人たちが年に一度だけ集まって、四方山話に花を咲かす集いである。今回は犬と山中湖の話題がメインになった。

 

 

 

 

 

「花の大障害」との異名を持つ中山グランドジャンプ当日ではあるが、店近くの呑川緑道の桜は100%散り切ってしまっている。暦の都合でこうなってしまことはある。こればかりは仕方ない。

その中山グランドジャンプの今年の優勝馬はスプリングゲント。自ら果敢に動いて、マッチレースを制したそのレースぶりに、着差では決して計れない強さというものを感じた。9歳馬。カラジの域には及ばないものの、「円熟の強さ」に触れることができるのは障害レースの魅力のひとつである。

加えて、障害には“大化け”の魅力もある。中山大障害5勝という不滅の記録を残した名馬バローネターフも、平地成績は10戦0勝とからきしだった。バローネターフの収得総賞金は約3億3千万円。そのうち平地の賞金は80万円あまりでしかない。平地未勝利の3億円ホースの出現は、世界の競馬史上でも初めての出来事だった。

平地未勝利の身分から大変身を遂げて中山大障害(グランドジャンプも含む)を制した馬は、バローネターフのほかに11頭もいる。昨年末の中山大障害を勝ち、今日のグランドジャンプで惜しくも2着に敗れたキングジョイも、平地では18戦して未勝利である。

逆に平地時代の活躍馬が障害入りするケースは思うより少ない。ソールレデイ、ミスマサコ、ホシホマレ、ダイコーターなど過去に障害入りしたクラシックホースもいるにはいるが、いずれも成功することはなかった。これなども、障害と平地とで求められる能力が異なることの証左であろう。

数多の平地未勝利馬に可能性は秘められている。障害のビッグレースを見るたび、そう思わずにはいられない。

ところで、今宵一緒に飲んだ方と別れる時、その相手が50mほど離れたバス停に猛ダッシュをかましたのを見てぶったまげた。相手もずいぶんと飲んでいる。しかも歳は60代も後半。もし今の状態で私が走ったら、間違いなく吐くか倒れるだろう。これも「円熟の強さ」というのだろうか。

 

 

 

| | コメント (0)

カンタカは9着(同着)

彼の時計では走っているし、この距離じゃ仕方ないですね。

(-_-;

| | コメント (2)

今日カンタカ走ります

今日の中山7Rに(地)カンタカが出走します。JRAの復帰戦ですな。

いきなりはどうかと思いますが、ウチパクなので掲示板くらいは目指してもよいかと。

 ~参考~

 2009年2月2日付「カンタカJRA復帰へ」
 http://hirotomi.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-78db.html

 2008年7月17日付「カンタカ、今度は川崎に現る」
 http://hirotomi.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_4072.html

 2008年6月14日付「名馬「カンタカ」府中に現る」
 http://hirotomi.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_28fd.html

 

 

 

| | コメント (0)

2009年4月17日 (金)

前大井開催注目の一頭② ~キーンブレイド~

昨日に続いて「前回の大井開催で気になった一頭」というテーマでお送りいたします。

4月ともなれば新馬戦も未出走戦も組まれないから、3歳未出走馬は最下級条件戦で経験馬相手のデビュー戦を迎えることとなる。そんなデビュー戦で見事1着ゴールを果たしたキーンブレイドは、父アジュディケーティング、母イノセントニンフ(母の父ヘクタープロテクター)という血統の3歳牡馬だ。

イノセントニンフの名前に聞き覚えがあればいっぱしの南関東ファンである。内田博幸騎手を主戦とし、大井で8勝をマーク。大井に移籍する前の荒尾時代を含めれば、その勝ち星は13にも達する。

Innocent  

500キロを遙かに越えるキーンブレイドの雄大な馬体は、それだけでスケールを感じさせるのに十分だが、馬体がなかなか絞れずにここまでデビューを待たされたという苦い側面もある。「大きければすべてヨシ」とはいかないのである。

今回のレースでも絶好のスタートから楽々2番手を追走。持ったまま4角で先頭に並びかけ、「さぁ、ここから突き放すか!?」と思わせたのだが、手応えの割に追って伸びない。外から伸びてきた馬に並ばれてから、ようやくエンジンが掛かった感じだが、こうしたモタつきも、突き詰めれば「まだ太かった」ということの表れであろう。

Keenbrade  

「相手に恵まれた」という評価を否定するつもりもないし、実際恵まれていたとも思うが、仕上がり途上からの伸びシロを勘案すれば、来週金曜に予定されている2戦目も、きっと良い競馬になるるのではないか。

ちなみに母イノセントニンフの弟、すなわちキーンブレイドのおじにはやはり大井で活躍したコータローがいる。その名前からファンが多かった一頭。下の写真は荒尾移籍後に撮影した一枚。

Kotaro  

 

 

 

| | コメント (0)

2009年4月16日 (木)

前大井開催注目の一頭① ~ライトレジーナ~

前の大井開催でライトレジーナという3歳牝馬が3連勝を飾った。一般戦ばかりの連勝だから注目度はまだまだ低いのだが、それでも続けて勝つというのは決して簡単なことではないので紹介したい。

Rightreg  

父アジュディケーティング、母ラフィーネベル。お姉さんにやはり南関東で活躍しているリリーベル(父ワレンダー・南関東4勝)やライトハート(父キャプテンスティーヴ・南関東4勝)がいる血統。お父さんがアジュディケーティングになったことに加え、500キロを超える雄大な馬体を誇っていたことから、デビュー前からある程度の期待はされていた。だが、それでも「お姉さんよりは少しは楽しめそうだ」(調教師)という程度のものだったと記憶している。だから、デビュー戦こそ2着に敗れたものの、そこからの3連勝は正直望外であったかもしれない。

Rightreg1  

特に前走は、馬主ですら「今日は相手が強い。たとえ(持ち時計を)1秒詰めることができたとしても勝てないだろう」と諦めムードだったのに、いざフタを開けてみれば持ち時計を1秒8も短縮しての快勝。勝ち時計1分13秒6は、昨夏以来この世代が記録した最高時計である。奇しくも水曜のポインタース賞(B3級・1200m)に出走して3着だったお姉さんのライトハートと同じ走破時計だ。

Rightreg2  

 

こちらは昨年産まれたライトレジーナの半妹。父はゴールドアリュールでますます期待が高まる。

Rafi2008  

まだソエ気味なので調教には細心の注意を払うが、抑え目の稽古での3連勝だったと思えば、その能力にまた驚く。ただ、1200専門では番組的に行き詰まることは見えているので、いずれ距離の壁にも対峙しなければならない。JRAファルコンSのように、春に3歳限定のスプリント重賞がひとつあるれば、喜ぶ馬はたくさんいると思うんだけど、南関東の重賞も乱立気味だしね……。

 

 

 

| | コメント (0)

2009年4月15日 (水)

レギュラーの息子はスタメン

明け方まで降った雨もすっかり晴れ上がった好天の一日を締めくくるのは、川崎競馬場の3歳重賞クラウンCでござる。ようやくナイターが気持ち良いと思える陽気になってきましたな。

Tutuji  

羽田盃を翌週に控えてのこの一戦を“残念羽田盃”と呼ぶ向きもあるが、昨年はここを勝ったモエレラッキーがダービーであわやの2着に好走したように、この時期の重賞はS3格付けであっても軽視はできない。今年も興味深いメンバーが顔を揃えた。

人気は3頭が分け合う。僅かの差で1番人気に推されたのはブルーヒーロー。前走、川崎の若草特別でナマラスゴイをぶっちぎったシーロの産駒。内田博幸騎手には2週連続重賞勝利の期待がかかる。

Blue  

2番人気は川島正行厩舎のサプライズゲスト。サウスヴィグラスの産駒で、鞍上は戸崎圭太騎手。

Suprise  

前走の大井・君子蘭特別の勝ちっぷりに唸ったグレードアップは、差のない3番人気。菅原勲騎手は岩手に帰ってしまったが、今回は御神本騎手を配して万全の構え。

Grade  

2番枠のチョットゴメンナが好発をキメたが、外から押してハナを奪ったのはサプライズゲスト。そのまま先頭を守り続けて4コーナーを回り、直線中ほどに差し掛かった。

Suprise2  

ようやく伸びてきたブルーヒーローがサプライズゲストの逃げを捉えて先頭に立ったかと思った瞬間、外から飛んできたのは6番人気サイレントスタメン。この馬、向こう正面ではシンガリを追走していた馬ですよ。いや、恐れ入った。 

Stamenたしかに、前売オッズでは「サイレントスタメンが1番人気」という時間帯もあるにはあったんだよね。今日の馬場状態(重)が幸いしたかどうか定かではないが、不良馬場のうぐいす特別で4馬身差圧勝の実績がある。その時も道悪に似合わぬ豪快な差し切り勝ちだったと記憶している。

なんて、よくよく成績を見れば、川崎の道悪(重・不良)に限れば(3,0,0,0)の実績だった。こういうところを見逃しているようでは馬券は獲ませんな。買ってないけど。

父はレギュラーメンバー。渋いですね。たまにはこういう馬が勝たないと面白くない。

 

 

 

| | コメント (0)

2009年4月14日 (火)

美浦の衰退がもたらすもの

JRA美浦トレーニングセンターにおいては、馬房余りが恒常化しつつある。

Miho  

この3月に新規開業した、大竹正博、尾関知人、矢野英一の3調教師に割り当てられた馬房は新人調教師としては異例の20。かつては10前後の馬房数からスタートするのが通例だっただけに、馬房余りの深刻さが伺える。さらに余った馬房を抽選で希望厩舎に割り振ったが、それでも余った引き取り手のない馬房を、今年調教師試験に合格したばかりの伊藤大士、田島俊明、和田正一郎の調教師に12馬房ずつ貸与することとなった。いきなり開業しろというのだ。

馬房余りのいちばんの原因は入厩馬の減衰である。栗東とのレベル格差拡大に加え、折からの大不況が追い討ちをかけた。異常なほどの入厩難で、顧客であるはずの馬主の方が頭を下げてどうにか馬を預かってもらっていたのはもはや昔の話。わずか10年足らずで事態は完全に逆転してしまった。

空き馬房を抱えた調教師による馬房の返上や調教師廃業なども珍しい話ではなくなった昨今である。調教師は馬房数に応じて規定の厩務員を雇わねばならず、空き馬房はそのまま余計な人件費に直結する。「いきなり20馬房は厳しい」が、新人調教師のホンネではあるまいか。

美浦の馬が減って困っているのは調教師だけではない。美浦トレセン近郊に点在する育成牧場にとっても、こうした状況は死活問題だ。全体のパイが減る中で、ある程度の頭数を維持するためには、同業者からパイを奪うくらいの気概も必要とされる。

設備の更新や馬へのきめ細かなケアなどはもちろんのこと、行き届いた清掃や従業員の言葉遣いひとつまで気を配り、「ここに預けておけば大丈夫」と調教師や馬主に感じさせることが肝要である。要は印象の問題。「本質のハードルはクリアして当然」という厳しい戦いを強いられることになる。

南関東4競馬場への業務展開を模索する業者も少なくないが、美浦という立地が逆にネックとなるケースもあるそうだ。確かに小向の調教師が「ちょっと馬を見に行く」のに、美浦は遠過ぎるだろうか。現に私がそう感じている。

 

 

 

| | コメント (0)

2009年4月13日 (月)

2頭目の「アリス」

犬、来ちゃいました(^_^;

一昨日、茨城までポーカーアリスを見に行って、川崎に戻ってからなんとなく近所のペットショップに立ち寄ったのがマズかった。家人と店員が会話を始めたと思ったら、あれよあれよと言う間にゲージやらペットフードなんかを持たされ、何がなんだか分からぬうちに保険の話か進み、気づいたら犬と一緒に帰宅していたのである。

ペットショップの店員というのは恐ろしい。「見るだけ」と言う客のほとんどすべて落としてしまっているのでは?と思わせる。「興味はあるが買うつもりはない」という一見客を相手に、数十万の動物をいとも簡単に捌いてしまうあのセールストークは、日高の牧場も見習うべきところがあるのではないか。

それにしても痛い出費である。社台の地方オーナーズで一口(1/20)購入するのに十分な価格を見て、目玉が飛び出そうになった。

馬なら産駒の活躍の度合いによって種付料が決まり、それに母が重賞を勝ってるとか、兄がG1で好走したというようなオプション料を加味して、だいたいの相場が決まってくる。さらにトレーニングセールなら「調教タイム」という極めて客観的な要素で値段が決まることもあろう。

しかるに犬(特に仔犬)の値段は、誰がどうやって決めているのか? 同じ犬種で同じ性別で生後同じくらいが経過している犬で、なぜ15万と30万というような格差が産まれるのか?

ペットショップの店長に話を聞けば、有名なブリーダーの生産犬であれば高いし、近親にチャンピオン犬がいれば高いし、犬種によっては毛色が大きな要素になることがあるとのこと。ふーん。毛色はともかく、社台でスカーレットインクのラインの子馬を買えば高いというのと同じことですかね。それでも犬に何十万というのは、私の感覚では理解し難いものがある。「まったく走らない馬に何十万もかけるのと変わらない」と家人は言ってのけたが。

Aliceちなみにうちに来たのはヨークシャーテリアの牝。私を除く家族3人はすでにこの仔に目を付けていたフシがある。でなければ、あれほどトントン拍子に購入まで話は進むワケがない。しかも、まったく走らない馬(ポーカーアリス)を見に行った直後であれば、犬を飼うことに消極的な私が「高い!」などと文句をつけにくい状況である。まさにここしかないという絶好のタイミングではないか!

なんだか周到に仕組まれた罠に、まんまと引っ掛かってしまったような気がしてきた…。

仔犬の名前は娘ふたりがあれこれ相談して「アリス」に決定。「不思議の国のアリス」からではなく、もちろん「ポーカーアリス」からの命名である。ポーカーアリスを見に行った日にうちにやって来たからだという説明を聞けば「なるほど」と頷かされるところはあるが、よもやこの仔までツメの病気に悩まされたりしないだろうな。ツメに神経を使うのは、馬だけでじゅうぶんだ。

 

 

 

| | コメント (0)

2009年4月12日 (日)

”ラッパ”の境勝太郎氏、逝く

サクラローレルやサクラバクシンオーなどを管理した境勝太郎元調教師が亡くなられた。

他にも調教師としてキョウエイグリーンで73年のスプリンターズS、スリージャイアンツで79年の天皇賞・秋、サクラチヨノオーで88年の日本ダービー、サクラチトセオーで95年の天皇賞・秋、サクラキャンドルで95年のエリザベス女王杯を勝つなど5202戦656勝(重賞53勝)の成績を残された。

Sakura1  

人呼んで「境のラッパ」。レース前に強気のコメントを繰り返すことからそう言われ、記者たちも信頼を寄せていた。

「好きなことを言う方だな。でも、うそは言わない」

「競馬場のエレベーターで「こんな腐れ馬、よく勝った」って言ったら、馬主さんが後ろにいたこともあった」

しかし、単に強がっていたわけではない。ちゃんと馬の状態を把握して、それを正直に喋っていたに過ぎない。太いか細いか、調子はどうか、朝昼晩見てわからなけりゃプロじゃない。「厩舎は肉屋じゃない」と言って、馬体重を量ることをことさら嫌った。数字を見なくても、体調が分かるようにならなければ一流ではない。

北海道の小沢村(現共和町)の生まれ。子供のころから近くの牧場で馬に乗り、牛を追っていた。だから北海道への思いは人一倍。30余年の調教師人生で外国産馬を管理したことは一度もない。

「そりゃ日高贔屓だからさ。バクシンオーの仔が走っているし、ローレルも種牡馬になって楽しみだよ」

Fh020011  

最後に騎手としての活躍を紹介しておく。通算534勝。うち一番の思い出は「トサミツルで勝った50年の桜花賞」とおっしゃっていた。

「飼い葉を食わない馬でね。桜花賞の前は1ヶ月間一緒に寝泊まりして、食べさせた。勝った時は本当にうれしかったよ」

桜花賞当日に散り行く桜に見送られて逝かれたのは、決して偶然ではないのかもしれない。ご冥福をお祈りする。

 

 

 

| | コメント (0)

2009年4月11日 (土)

ポーカーアリス見てきました

茨城までポーカーアリスを見に行ってきました。

いきなり本題の右前のツメです。蟻洞の具合はこんな感じ。

Gido  

思ったよりずいぶん下りてきている(伸びている)ので少し安堵。春から夏に向かってはツメの伸びが早い季節だし、ツメの成長を促す『Hoof Food』なんかも使っている効果があるのかもしれない。でも『Hoof Food』のラベルに描かれた脚の絵は微妙に恐い。

Hooffood  

立ち姿。

Poker1  

Poker2_2顔。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今のメニューは午前中に1時間、午後に30分、合計1時間半のウオーキングマシンのみ。もう少しツメが伸びれば乗り運動もできるが、それにはあと1ヶ月くらいかかりそう。そこがひとつのマイルストンになりそうですね。乗れるようになればその先は早いと思うので、もうしばらくの辛抱だ。

それにしても、私がポーカーアリスを見るときってほとんどが牧場なんだよな。競馬場で見たのって3回だけ。うちの家族に至っては競馬場で1度も見たことがないから「ポーカーアリスというのは放牧しかしていない馬」というイメージで固定化されつつある。そんな誤解を払拭するためにも、次は競馬場で会いたいものですね。

 

 

 

| | コメント (0)

2009年4月10日 (金)

馬を買うよりたいへんだ

我が家もついに犬を飼わねばならなくなりそうな気配である。

Dog_3いや、犬は嫌いではない。むしろ好きなタチである。ただ、マンション住まいの身分ではラブラドール・レトリバーのような大型犬は言うに及ばず、私が「これぞ犬!」と愛して止まない柴犬すらも飼うことは少なくとも困難なのである。

私の住むマンションの管理規定には、「中・大型犬を飼ってはならない」という一文こそなかったと記憶しているが、「共用区域内で犬を歩かせてはならない」というルールはある。

つまり飼い主が抱っこして歩きなさいということだが、柴犬でも成犬ともなれば体重は10キロ近くになろうから、毎日の散歩の度にそれを抱えて歩くのはかなりの重労働である。だいたいが「犬を飼いたい!」と言って聞かないのは娘なのだから、娘が抱えることのできる小型犬にせざるを得ない。

これは純粋に個人の好みの問題だが、私はチワワやパピヨンのような手のひらサイズの犬種を、正統な「犬」と思っていないフシがある。なぜだかわからないが、犬としてのアイデンティティーを感じられない。むしろフェレットとかハムスターに近い感覚がある。

だが、それは小型犬を飼ったことのない経験の乏しい私の勝手な言い分に過ぎず、この際そんな私の乏しい“犬観”さえも治さねばなるまいと、一念発起してペットショップに足を踏み入れた。

だが、そこで次なる障壁が立ち塞がったのである。

Sale  

競走馬のセリに足繁く通いつめ、ジロジロと馬体を眺め、血統にはケチをつけ、挙げ句の果てに目の前の生き物に勝手に値踏みをするという行為をさんざん繰り返してきた私がこんなことを言うのもナンだけど、値札の貼られたゲージを覗きこみながら「さて、どれにしようか?」と選ぶようなマネは、果たして倫理的にどうなんだよ?と考えてしまった。店内のすべての犬という犬たちが「僕を買ってください」という目で私を見つめているような錯覚(なんだろうと思う)に陥ってしまえば、おいそれと一頭を指さして「ふんじゃあコレ」なんてライトな買い物は出来んですよ。「20%OFF」なんていう赤札を見ると、なおのことテンションが下がってしまう。

「ショップで買うんじゃなくて、どこかでもらってくるってのはダメかな……?」

私のこんな提案も「いつになるか分からない」「好きな犬種になるとは限らない」などという家族全員からの反対意見の嵐に、一瞬にして吹き飛ばされた。挙げ句の果てに「自分は好きなように馬を買うくせに、犬にお金を出すのが惜しくなったのか!」とまで言われる始末。それを言われると正直痛い。この週末は「犬巡り」になるんだろうか? やれやれ。

 

 

 

| | コメント (3)

2009年4月 9日 (木)

忘れな草賞とクラウンC

今週末のJRAの出走馬が発表になり、注目の(?)忘れな草賞にスイリンカの名前を見つけた。

桜花賞に出させてあげたかったが、もはや叶わぬ夢である。同じ日の同じ競馬場の同じ3歳オープンのレースに出走するというのに、クラシックとただのオープン特別とでは、気持ちにこんなにもギャップがあるものか。つくづく勉強になった。

スイリンカは当歳の頃より見てきた一頭で、そんな馬が奇跡的にも新馬~特別と連勝を果たしたのだから、注目するのは理の当然。アフリートの肌にワイルドラッシュという配合から距離への不安がないわけではないが、この時期の競馬だからむしろ完成度が勝負を左右するのではないか。まあ、完成度にしても不安がないわけではないんだけど。

ともあれ、登録頭数が少ないであろうオークスなら、出走のチャンスはグンと広がる。その時に備えて2000mの走りをチェックしておきたい。池添騎手に手が戻るのもプラス。

一方で来週行われる川崎の重賞クラウンCの登録馬の中に、ナマラスゴイの名前を見つけることはできなかった。

Namara  

2歳夏からここまでコツコツと賞金を積み重ねてきたのに、地元の重賞に登録すらできなかった事実は残念であるが、そこは馬を優先しなきゃならんので仕方がない。あの類い稀なズブさは長距離レースでこそ真価を発揮する。気を取り直して戸塚記念でも目指そう

 

 

 

| | コメント (0)

2009年4月 8日 (水)

「第20回」東京スプリント

「第20回」の東京スプリントでござる。

これまで19回行われた東京シティ盃の、レース名と、施行時期と、出走条件と、賞金を変更しただけのレースなのでそういうことになるわけだが、そこまで変えてしまったらまったく新しい別の重賞ではないかという気がしないでもない。ともあれフジノウェーブには「連覇」の期待がかかる一戦。

Matsuyaまずは「松屋」へ。

昨日はアレコレ考えた末、何も食わずに引き返してしまったが今日は「牛めし(並)」を注文。全店で展開しているキャンペーン価格に従って300円である。これは安い。安いのに売れ行きは今一つな感じ。私が食べている間、新しい客は来なかった。やはり「競馬場の牛丼といえば吉野家」という潜在的なイメージが、ファンの頭には刷り込まれているのではなかろうか。

 

 

Sakura1200mのスタート地点の桜も満開です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1200mというのはスペシャリストの距離である。

  地方最速のスプリンター・フジノウェーブ
             VS
  ダート1200mのレコードホルダー・ビクトリーテツニー

戦前の下馬評は「1200のスペシャリスト2頭の争い」という構図だった。

Zennoなのに勝ったゼンノパルテノンは、過去25戦してスプリント戦の出走はゼロ。7歳4月にして初めて出走したスプリント戦で、スペシャリスト2頭を退けてしまうのだから、いやはやたいしたもんですね。

ひそかに期待したトップサバトンは6着。べつにトップサバトンそのものに深い思い入れがあるわけではないけど、この路線にもそろそろ新星の登場を期待したい。7歳馬の表彰台独占にそんな思いを強くした。

 

 

 

| | コメント (0)

2009年4月 7日 (火)

吉野家から松屋へ

大井競馬場は新年度2日目の競馬。

ようやく体調が戻ってきたのを祝して、かねてからの野望であった「吉牛を一気呵成に流し込む」をついに実行に移してやろうと、腕をぶしてエルウィング2Fに上がったら、吉野家の看板がやけに黄色っぽく見える。あぁ、こりゃいかん。また熱が上がって来たかと思いながら近寄ってよくよく見たら、「吉野家」が「松屋」に化けてるではないか。

Matsuyaあ、そうだっけ。すっかり忘れてた。

牛丼弁当(大盛)のみという形態の吉野家に比べれば、メニューや分量の選択肢が増えた分だけ喜ぶ客もそれなりにいそうだ。その一方で、「快気祝いを吉牛で!」と心に期してやってきたごくごく一部の客は路頭に迷うことになる。

それにしても「松屋」の競馬場出店って珍しいんじゃない? 中山競馬場に「MATSUYA」なら入っているけど。

ともあれ松屋では何も食べずに撤退。松屋の「牛めし」と吉野家の「牛丼」は違う。まあ、この際多少の味の違いには目を瞑るとしても、病の床にあった私が薄れゆく意識の中でイメージしていたのは、オレンジの看板の下で「吉牛」をかき込むというものだった。味はともかく、絵柄がマッチしなければ、私の思いは決してコミットすることはない。

なんて、吉野家が松屋に変わっただけで、ここまでアレコレ考える人間もいるのだ。

 

 

 

| | コメント (0)

2009年4月 6日 (月)

馬事公苑は競技施設

だいぶ体調も回復してきたので、リハビリがてら馬事公苑まで散歩してみた。

Sakura  

馬場内を埋め尽くしたソメイヨシノからは、雪のように花びらが舞っている。このようなロケーションの日にホーストライアルが行われずまことに残念。一方でアリーナを囲む八重桜たちの蕾は固いまま。こっちは月末だろうか。

これは、ラッコ?

Racco

いったい なぜこんな怖い顔を…??

 

ところで月曜は馬事公苑の休苑日である。

とはいえ、入苑ゲートはいつも通りに開けてくれているから、入れないということはない。

だが売店はお休み。展示コーナーや花壇にも立ち入ることはできない。

その花壇の前で文句を言っている中年の女性3人組がいた。

曰く「なんで公園に休日が必要なの?」とか「ちっとも馬がいないじゃない」とかいうもの。

こういう人たちは馬事公苑を公共の公園施設だとでも勘違いしているのだろう。ホーストライアル開催時に馬場内に入れないことに怒り出す来苑者も同じラインの上にいる。

言うまでもなく馬事公苑は馬術競技施設であり、その一部が限定的に近隣住民のために開放されているに過ぎない。馬事公苑に来て、馬術競技に文句をつけるというのは完全な筋違いである。

Sakura2_2  

万一の事故に繋がりかねないコース上での飲食や酒類の持ち込みについても、できれば禁止としたいところなのだが、苑長に聞けば「桜の下で食べるお弁当の美味しさは私も良く知っているし、お酒の無い花見は馬券の無い競馬のようなものだから」と来苑者に対する心配りを口にする。この時期の馬場の点検・掃除は、格段の神経を注がなければならない。美しい桜の花びらの影には、そのような配慮があることも知って欲しい。

Sakura3  

 

 

 

| | コメント (0)

2009年4月 5日 (日)

クローバーの10はタマモクロス

せっかく下がったと思った熱が再びぶり返したので、食事は再び「プレーン粥」に逆戻り。「吉牛」の野望は明日以降に持ち越しでござる。

そんな体調では外出もおぼつかないから、今日は「天皇賞トランプ」を使って子供たちとトランプに興じた。かれこれ20年くらい前に競馬会(古い!)から貰ったやつ。1枚1枚のカードに歴代の天皇賞馬が印刷されている。

コレ、実際使ってみると、カードの数字ではなく、プリントされている馬の方に興味が行っちゃってなかなかゲームに集中できないという難点がある。「やった!ルドルフだ!」とか「うわ、タイテエムだよ」みたいな感じ。少なくとも「ポーカーフェイス」を保つのは無理ですね。もし相手がプロなら私の手の内を読まれてしまうところだが、今日の相手は子供なので助かった。

そんで7並べをやってみたら、なんとスペードのAがないことに気付いたのである。

Trump1  

古いトランプだし、久々に引っ張り出したもんだから、どこかに行ってしまったのだろう。それはありそうな話。

気になったので、なくなった1枚に印刷されていたハズの一頭を調べてみると第49回のヒカルポーラ。古馬になってからのメイショウサムソンを管理した高橋成忠調教師が騎手時代に勝った天皇賞ですね。

「天皇杯」と呼ばれる賞典が下賜されるスポーツは珍しくないが、「天皇賞」という呼び名は競馬だけ。そもそも天皇杯が歴史上もっとも早く下賜されたのは競馬である。前身の帝室御賞典をへて明治38年までさかのぼる日本最古のレース。何度も競馬場に行幸された明治天皇が賞杯を下賜されたのがその始まりとされる。

それだけに、天皇賞こそ競馬界最大の名誉と受け取る競馬人も少なくない。なにより開始当初は一着馬には賞金は出ず、与えられるのは賞杯だけだった。

Trump2  

ところで、帝室御賞典時代には芦毛が出られない時期もあったはず。もしこの制度が現代まで続いていたら、タマモクロスやメジロマックイーンの快走は生まれなかったことになる。

 

 

 

| | コメント (0)

2009年4月 4日 (土)

突然の訃報

木曜の夕方から完全に寝込んでしまい、金曜日をまるまる布団の中で過ごして、土曜も夕方になってようやく熱が下がってきました。ご心配をおかけしました。いや、辛かった。

Taikiそんな病み上がりの頭に飛び込んできたのが蛯名信広調教師の突然の訃報である。調教中に管理馬に蹴られたとのこと。なんとも言葉がない。ご冥福をお祈りします。

直接の面識は無かったが、ダービーグランプリを勝ったタイキヘラクレスを放牧先で捉えた1枚の写真を、(どういうルートでだったのかは忘れたが)調教師がいたく気に入ってくださって差し上げたことがある。それ以来、管理馬には一目を置かせていただいたが、タイキヘラクレスを上回るような管理馬には残念ながら縁がなかった。

 

南関東で重賞を勝つなど活躍しているコアレスデジタルも、もとは蛯名信広師の管理馬でした。

Cd  

 

 

 

| | コメント (0)

2009年4月 3日 (金)

発症3日目

熱にうなされてほとんど眠れぬまま朝。

症状は昨日よりも更に悪化。思考能力はほとんど失われていたが、明日(土曜)、ポーカーアリスを見に行くと牧場に伝えてあったことを思いだし、慌ててキャンセルの電話を入れる。

……これが今日の唯一の出来事みたいなもんか。

あとは食事と寝るを交互に繰り返すのみ。食事にしても薬を飲むのに仕方なく入れているようなもんで、できることなら水だけ飲んでいたいのがホンネ。これが長引くようなら痩せられるかも知れんな。

ちなみにこの日の食事は、朝:お粥(プレーン)、昼:お粥(生姜入り)、夜:お粥+湯豆腐、と徐々に回復傾向。明日は一気に吉牛食えるくらいまで回復してくんないだろか? 50円引きセールしてるしね。

 

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

筆者体調不良につき

筆者体調不良につき、更新をお休みしてます。ご了承ください
m(__)m

| | コメント (2)

2009年4月 2日 (木)

発症2日目

体調を崩してたおかげで、これを書いている今日は既に4月5日。備忘のためにこの日あったことだけを簡単に。

前日の熱は朝には下がっていたので、治ったものと判断。食事に出る。あぁ、思い返せば、これが”最後の”まともな食事だった。

その席で、同席者から「配合」についての助言を求められた。具体的には「どうしても菊花賞を獲りたいのだが、どういった配合パターンにすべきか?」という話。

ついに生産界は私の配合論を求める時代になったか……。

なんてコトは一切無く(当たり前だ)、同席していたのはダビスタの熱心なプレイヤー。つまり完全にどうでも良いゲームの話でした。「しょせんゲームなんだから血統表を菊花賞馬で埋めてしまえば良いんじゃない?」とこちらもどうでも良い感丸出しの返答。まあ、それであまり間違ってもいないと思うんだけど。

Os1ただ、そんないいかげんな態度で罰が当たったのかしらんが、夕方になって再び体温が急上昇。断続的に襲う悪寒。頭痛。吐き気。手足の痺れ、等々の症状が激しくなった。昨日とは2段階くらいレベルの違う症状に音を上げ、一切を投げ捨てて横になることに。

夕食の替わりに『OS1』をガブ飲み。

 

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年4月 1日 (水)

ゴホンと言えば

新年度早々に風邪を引いてしまった……。いや、エイプリルフールではないです。マジで。

朝飯の時に「あれ?…、ちょっと…、ダルい…、かな?……」と察知したのを無理矢理シカトしたのがマズかったか。15時過ぎにどうにも無視できなくなり、這うように近くの診療所に助けを求めたところ38度を超える熱があった。

先週の飲み過ぎが祟ったのかしらんが、とにかくお薬をいただいて「安静にしてるように」と厳命された。であるからにはおとなしくしているほかあるまい。

いただいたのは「ダーゼン」という白い粉薬。「龍角散」とは違って顆粒が大きく飲みやすいけど、飲みにくくてちょっと苦い「龍角散」の方が効きそうな気もする。飲んではみたが、体調が良くなる兆しは見えない。

「ゴホンと言えば」でお馴染み「龍角散」の歴史は200年をゆうに越えるが、野草の根や木の皮などを使った成分は、その間ほとんど変わらないという。「ウマが風邪を引いたら、まず真っ先に龍角散を飲ませろ!」と大昔に誰かから聞いた覚えがあるから、それなりの効き目があるのだろう。ただ、今では禁止薬品に指定されているかもしれない。ディープインパクトの薬物騒ぎを持ち出すまでもなく、ここ10~20年でリストもずいぶん増えたというし。

前にもかいたことがあるけど、「ドーピング」とはもともと競走馬に使用された用語である。ヨーロッパの辞書に「doping」という言葉が初めて載ったのは1889年のこと。そこには「競走馬にアヘンと麻薬の混合物を与える行為」と記されている。

ただ、実際の効果をもたらすようなドーピングにはかなりの経験が必要とされる。興奮剤を投与し過ぎると、馬はかえって走らなくなるし、筋肉増強剤は生殖機能に影響を及ぼし、繁殖馬としての将来を閉ざすことにつながる。そしてなにより「カマせば必ず勝てる」という保証もない。賞金没収程度ならまだよいが、「ライセンス剥奪の上、業界から永久追放」などという発覚時のリスクまで考えれば、近年の陽性率がほぼ0なのも頷ける話。とはいえ「ゼロ」ではないのも事実。今でもたまに新聞を賑わしているのをご存知かと思う。

それにしても薬飲んだくらいじゃ、すぐに治らんもんですね。

Funabashi  

今日から船橋に開催が移り、しかも水曜だというのに重賞が組まれていない日で助かった。こんな体調で寒風吹きすさぶナイター開催なんかにノコノコ出かけたら、冗談じゃなく命に関わるもんね。何が走るってわけでもないから、明日と明後日の船橋もお休みに決めた。

 

 

 

| | コメント (0)

« 2009年3月 | トップページ | 2009年5月 »