出るか、2億馬券
先週末の北海道は、発達した低気圧の影響で季節はずれの大雪に見舞われた。降り始めからの降雪量は、十勝管内中札内村で67cm、同じく十勝管内大樹町でも54cmを記録した。既に種まきを済ませた畑は機械での除雪作業ができなおため、農家の方は頭を抱えている。
同じ週末、そして同じ十勝管内にある帯広競馬場では、2009年度のばんえい競馬が開幕を迎えたが、さすがにこの天候では客足が伸びず土曜~月曜3日間の入場者数は前年比23%減の4103人。売上げは同じく前年比で5%減の6820万円と振るわなかった。
とはいえ、新築移転した旭川の場外馬券場やインターネット売上げは数字を大きく伸ばしており、非常識な天候を考えれば健闘した方ではないかと思われる。
昨年度は馬券売上が目標に届かず、再び存廃論議が浮上してきた一方で、帯広競馬場は地域屈指の観光スポットとなり、多くの観光客が訪れるようにもなっている。経済効果という観点から、単なる競馬事業だけでなく、十勝の観光資源として活用する方策を探る動きも出始めた。
帯広市から業務委託を受けてばんえい競馬を運営する「オッズパーク・ばんえい・マネジメント(OBM)」の藤井社長は、2008年度の運営収支が4100万円の赤字になるという見通しを示した上で、帯広市に対し、観光資源としての活用促進のために競馬場の複合施設化を訴えた。
「明確な姿勢が示せなければ(来年度の開催について)何らかの判断をせざるを得ない」
何もしなけりゃOBM撤退もあるぞ、と帯広市に積極的なアクションを求めたのである。
これには帯広市長も、ばんえいの今後について「経営の合理化を進めること。もう一つは、競馬場を複合施設化すること。そうすることで、経営負担を軽くする必要がある。位置づけも大切。馬文化、開拓の歴史などの象徴としてばんえい競馬があります」と語り、これまで手をこまねいていた複合施設化に着手すべく検討委員会を立ち上げた。委員会は10月をメドに複合施設化に関する具体策をまとめる予定だが、結論次第では存廃問題が再燃する可能性もある。
そんな中、ばんえい競馬再興の切り札として浮上してきたのが、指定された5つの競走の勝ち馬を選ぶ「5重勝式馬券」の導入である。
今や全国どの競馬場においても、馬券の主流は3連単。だが、ばんえい競馬では発売されていないため、ファンの欲求を満たせないでいた。
そもそも、重勝式は中央競馬でも1961年まで発売されていた馬券である。だが、一度廃止され、2005年の競馬法改正で再び解禁されたが、解禁後に発売された例はまだない。
ばんえいは原則10頭立て。5鞍の勝ち馬を選ぶ場合、組み合わせのパターンはジャスト10万通りとなる。
的中がなければそのたびに売上金はキャリーオーバーされる。払戻金の最高額は2億円。サッカーくじ「totoBIG」の6億円や、競輪「チャリロト」の12億円と比較すればスケールで見劣るような気もするが、それでも「2億馬券」という響きにはインパクトがある。
購入はインターネットに限られ、今秋をメドに実施予定だという「5重勝」。ばんえい浮沈の鍵を握る存在であることは間違いない。























































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