春の雨は大敵
ようやく晴れましたね。
今週はずっと雨。昨日は本格的に雪も舞ったので、さすがに今日の中山の芝コースは重馬場でのスタートを余儀なくされた。
それにしても、この時期の中山ほど芝の状態に神経を使う開催はないのではないか。
その最たるは2連続開催の最終日に組まれる皐月賞である。馬場状態を理由に有力馬が回避することが年中行事にもなったクラシックレースは、もはやダービーのいちステップレースと言っても過言ではない状況に追いやられている。
「菜種梅雨」の言葉通りこの時期は雨が多く、開催の冒頭から道悪を余儀なくされれば、開催後半に芝のダメージを回復させるのは容易ではない。東京のようにコース幅が広い競馬場では最大13メートルもラチを移動できるため馬場の負担を分散できるが、狭い中山でははそうもいかない。
90年代初頭からJRAの芝コースは野芝と洋芝を併用しているが、洋芝は成長力が強く、併用すると野芝は弱っていく。だが、寒さには強い洋芝も野芝のように水平方向に根を広げてがっちり地面を掴むようには生えてくれない。ために雨で緩んだ馬場を蹄鉄を着けた馬が走れば、芝は根こそぎ掘れてしまう運命にある。洋”芝”という呼ばれ方をしているから隙間なく生え揃ったフカフカの芝生をイメージされる方もいるが、実際には牧草地とか”原っぱ”をイメージされた方が近い。
「せめてGⅠレースだけは良い馬場でやらせてあげたい」
よく耳にする言葉だが、今のレーシングカレンダーではなかなか難しいのではないか。
もっとも端的な実現方法を挙げるなら芝のGⅠレースを開幕週に集中させればよい。が、その実現の前には「営業戦略」という大きな壁が立ち塞がる。実際、開幕週に行われている芝のGⅠレースなど皆無。かくして、本来なら馬の真の能力こそが問われるべきチャンピオンシップにおいて、毎度のごとく「コース取りによる有利不利」がことさら重要視されるレースが繰り返されることになるのである。












































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