邂逅、ふたたび
様々な事情により朝に家を出て仕事に出掛け、殺人的混雑を極める正午過ぎの店で掻き込むように昼食を食べ、夕方には自宅に戻るという生活パターンが続いている。競馬場の混雑はさほど気にはならなかった私だが、電車や昼飯時の混雑は正直しんどい。
しかもJRAと縁が切れたため、土日は完全な休みと化した。齢40を迎えて、いよいよ私も世間一般のサラリーマンの仲間入りを果たしたわけだ。これが良いことなのか悪いことなのか自分では判断がつかないが、楽かと言われれば以前より間違いなく楽。でも、楽しいかと言われれば以前の方が楽しかったことも間違いない。
この完全週休2日制チックな日々がいつまで続くのか自分でもわからないので、家族への罪滅ぼしならびに先々への恩着せは今のうちに済ませておこうと、過日家族を連れ立って山中湖に向かった。
これまでなら、家族旅行の行き先といえば北海道か福島か新潟か小倉といった競馬場のある土地か、いわきや那須など競馬関連施設がある土地に限られていたわけだが、それが山中湖である。これが意味するものは何か ?。
ここには競馬場も場外発売施設もトレセンも牧場もないのである。およそ競馬とは隔絶された観光地たるこの地を選んだ私の罪滅ぼしへの本気度をお分かりいただけるだろうか。
ともあれ湖を見下ろす高台のホテルに宿をとり、中庭で雪遊びをして、湖にボートを浮かべてワカサギ釣りに興じ、名物のほうとうを食べ、温泉に浸かりながら富士山を眺めた。
いつでもそうだが偶然の出来事というものは突然やってくる。子供たちのおやつでも買おうかと、湖畔のコンビニ入ると、なんとかつてニューマーケットやアスコットで一緒に仕事をした知人が飲み物を手に取ってレジに並んでいたのである。
大手町駅の改札口に続く今年二度目の邂逅は山中湖畔のセブンイレブンで訪れた。邂逅は場所と時間を選ばない。
聞けば、乗馬クラブを兼ねた山中湖畔のペンションに逗留しているのだという。なんとも優雅な話だが、競馬に関わる仕事はずいぶん前にやめてしまったとのこと。週のうち7日間を競馬場通いに費やしていた彼の当時の仕事ぶりを思えば、歳月の流れを感じずにはいられない。
それでも、乗馬クラブに来ているというからには、何かしら馬とは縁のある日々を過ごしているのだろう。コンビニでの再会だけに詳しく聞くことはできなかったが、そうであって欲しい。「まだ撮ってるんですか?」と聞かれて、「いや、まぁ、むむむ…」なんて具合にはっきり答えられなかったのが悔やまれる。






















































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