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2008年5月10日 (土)

マイナー種牡馬の下克上

Tachyonポスト・サンデーサイレンスの争いは、現時点ではアグネスタキオンが頭一つ抜けている格好だが、今年のクラシック有力候補と見られていたヴェルザンディ、ミステリアスライト、ダイワカンパニーなどが故障してしまったように、鋭い決め手を持っている反面、脚元の弱い産駒が多いようにも見える。

それでも4月末時点で中央リーディング首位はそのアグネスタキオン。ただ2位のフジキセキとは2億円ほどの差しかなく、高額レースが多い5~6月が過ぎれば、順位変動は十分考えられる。

そして2位のフジキセキを1億あまりの差で追うのがサンデーサイレンス。

Sundayアグネスタキオンの首位はキャプテントゥーレの多分に皐月賞によるもので、フジキセキの2位は高松宮記念によるところが大きい。特定の馬の好走に左右された結果ということは、つまり「混戦」なのである。そういう意味では、GⅠ勝ちが無いにも関わらず僅差の3位につけている”本家”の底堅さも注目に値する。

サンデーサイレンス直子は、競走馬時代に示したポテンシャルが、そのまま種牡馬成績に直結するケースが多い。アグネスタキオン、ダンスインザダーク、フジキセキ、スペシャルウィーク…。”傑作”と称された馬たちは、例外なく、ランキング種牡馬となっている。あと数年すればディープインパクトもここに加わる。

一方で、現役時代に不出走や未勝利に終わっても「サンデーサイレンス直子」の看板を背負って種牡馬入りした馬もいる。が、成功例を探すのはなかなか難しい。

そういった意味では、エイシンサンディの種牡馬大成は、歴史的快挙と讃えていいだろう。代表産駒のミツアキサイレンスは総獲得賞金3億を超え、父の血を伝えるべく種牡馬入りした。さらに、JRAでもエイシンテンダーが2005年のチューリップ賞を制するなど、予想外  と書いたら失礼かもしれないが  の活躍を見せている。

最近の話題で言えば種牡馬テイエムサンデーも忘れてはならない。不出走や未勝利どころか2003年のシルクロードSを勝った立派な重賞ウイナーだが、サンデー系種牡馬溢れかえる現状では生産者の目を引くこともない。しかし、種付料が20万円(受胎確認後支払い)と低価格に設定されたことで、初年度から14、17、18頭とまずまずの交配頭数を集めて、初年度産駒は9頭が血統登録された。そのうちの1頭ディアヤマトが兵庫ジュニアグランプリ(JpnⅡ)を勝ち、初年度からいきなり重賞ウイナーを輩出した。

昨日付で、サンデーサイレンス系種牡馬の淘汰が始まっていると書いたばかりだが、先述の通り淘汰の基準となるリーディング種牡馬争いには、かつてのサンデーサイレンスのような絶対権力者は不在。逆に言えば下克上も簡単に起こり得るわけで、こうしたマイナー種牡馬にも成功のチャンスが残されているとも言える。

(この項終わり)

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