戸崎騎手”プチ”スランプ脱出
月曜日の大井競馬場。とある牧場関係者が、大井の戸崎圭太騎手について「ただいま絶不調」と評していた。
栃木県出身の27歳。初騎乗で初勝利という離れ業を演じたデビューからまる10年が過ぎ、昨年はアンパサンドで東京ダービーも制覇。いつの間にか“若手”の領域から抜け出して、今では「ポスト内田博幸」の一番手と評する声もある。ちょっとばかり勝てなくなったところで「不調」の誹りを受けるのは、それだけ視線を集める立場にいることの証だろう。
「不調」という話が出たのは、一昨日付「勝って、そして驚いた」にも書いた月曜の大井最終レースの直前。私たちが応援していたガイナヤツ(牡4)は1番人気に推されてはいたものの、鞍上の戸崎騎手は8日の船橋2Rをナイキチャーミングで勝ったのを最後に、その直前のレースまでいっさい勝っていなかったのである。その間の騎乗回数は24鞍。うち、1~3番人気馬への騎乗回数が過半数の13回と聞けば、「不調」という言葉も自然と重みが増す。
しかし、そのレースで彼は25レースぶりの勝利を飾ることになる。もちろん戸崎騎手とて人間だから、体調や精神状態に一点の曇りの無い日などそうそうあるまい。ましてや競馬。走るのは馬である以上、巡り合わせで勝てないレースがたまたま連続することもあろう。人気を裏切る結果が続いていたのも、「鞍上、戸崎」という要素が人気を押し上げる方向に働いていると思えば仕方のない部分もある。
私個人は戸崎騎手に悪い印象を持っていない。ボンキュッボンに乗って勝ってくれたから良い印象があるのは確かだが、競馬場での彼の所作、礼儀作法を見ていれば、悪い印象を抱けという方が難しい。
こと大井に限れば 神様(的場文男騎手)は別格として 内田博幸騎手が抜けた穴は御神本訓史騎手、坂井英光騎手、そして戸崎騎手の3人が争う構図。だが、南関東4場で見れば、一昨年の南関東リーディングトレーナーの川島正一調教師(船橋)と、昨年のリーディングトレーナー・池田孝調教師(川崎)の双方から依頼を受ける戸崎騎手が一歩リード。川島正一厩舎の馬で、船橋記念(ディープサマー)、ダイオライト記念(フリオーソ)、しらさぎ賞(アストリッド)を、そして池田厩舎の馬では桜花賞(フィリアレギス)を勝っており、既に今年は重賞を4勝。中身も伴っている。
とはいえ、見る人が見ると「戸崎はまだまだ」という意見も多いようだ。このブログへのコメントにもそうした意見を頂いているが、現場でも「追い比べになったら御神本の方が遙かに上」という意見が大勢を占めているし、私もそれは認めるざるを得ない。戸崎騎手は”頭で乗って勝っている”という印象を多分に受けるのも事実。しかし、それでも結果を残しているのだから、決して見劣るものではあるまい。むしろ大きなアドバンテージでもある。
ガイナヤツで一昨日の最終レースを勝った戸崎騎手は、昨日の大井で3勝を挙げると、今日の大井でもきっちり3勝。”プチ”スランプは脱したように思える。
そういえば、「私の知人が彼と遠い親戚説」というのもあったが、その真偽は謎のままだ。最初のうちは「どうやって確認したら良いだろうか?」などと思い悩んだが、最近になって別にどうでもイイやと思うようになった。だって、「私と親戚」ってワケではないんだもの(笑)
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