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2008年5月 2日 (金)

草競馬の季節

先週末の全日本総合馬術大会に出場していた知人から結果報告のメールが入る。残念ながら入賞は逃したとのこと。やはり簡単ではないですな。馬もまだ調教途上なわけだし、そういう意味では完走できたことをまず讃えたい。

ともあれ世間はGWである。

かつて人並みの生活を送っていた頃は、GWと言えば草競馬「武田記念」の観戦と相場が決まっていた。美浦トレセンから牛久方面に20分ほどクルマを走らせると草競馬の行われる武田牧場に着く。その昔、マルゼンスキーのライバルだったヒシスピードが繋養されており、本物の重賞ウイナーを間近に見れるとあって、集まった客たちの注目を集めていたが、そのヒシスピードは2004年に死亡。今では目黒記念を勝ったオペラシチーが、ヒシスピードに替わって観客の相手をしている。

Kusa1 

本題の草競馬であるが、私が出掛けていた90年代前半当時は頭数が揃わず4~5頭立てと寂しいレースばかり。”併せ馬”かと見まごうようなレースだが、それでも観客は喝采を浴びせた。むろん馬券発売はできないのだが、予想が当たれば地元特産の大根や白菜がもらえるとあって、勢い予想には熱がこもる。その後、大会の規模が大きくになるにつれ、肥料1袋とか(使い道などない!)、近所にある『ツムラ』の工場からバスクリンのセットなどが提供されるようになり、回を重ねるごとに参加者も増えていった。

そして、10年前くらいから私が行くことも無くなったのだが、ふと聞いたところによると、なんと昨今では3000人を集める一大イベントになっているのだという。しかも、慢性的な競走馬不足も解消されて、全7レースのほとんどを8頭前後で行っているとのこと。コースの幅員を考えれば、これがいっぱいいっぱいだろうから、「草競馬」というイベントカテゴリーにおける成功例のひとつと言って良いのではないか。立派のひと言に尽きる。

Kusa2 

草競馬のコースは牧場の敷地内にある1周1200mの調教用トラックが使われる。武田牧場は茨城県の育成牧場としては一、二を競う規模を誇り、預託馬も常時90~100頭。前出のヒシスピードを始め、桜花賞馬リーゼングロス、コクサイトリプル、ゴールドシチーなど多くの活躍馬を輩出している。

と、ここまで書けば今年あたり行ってみたくなるものだが、今回の開催日は果たしていつだ?と調べてみたところ、なんと「中止」だという。

理由は馬インフルエンザ。

草競馬「武田記念」は春秋年2回の開催だが、昨年の秋も馬インフルエンザ渦にあって中止の憂き目にあっている。牧場側としても、「今回は!」の思いは強かったと思われるが、近隣の美浦トレセンでも未だ陽性馬が後を絶たない状況では中止もやむを得まい。馬インフルエンザ騒動の後も、全国各地で草競馬は行われているが、現役競走馬も在厩している競走馬育成牧場という環境からしても、軽々に防疫論を脇に追いやるわけにいかない事情は理解できる。

1年ぶりの開催を待ちわびた草競馬ファンの気持ちを考えるとあまりに切ないが、こればかりはどうしようもない。

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