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2008年4月30日 (水)

競馬場の”大向こう”

最近は馬券を買ってないので、競馬を見る時は至極大人しく観戦しているが、以前は100円単位の馬券を握り締めてワーワーと無駄な声を張り上げていたものである。

8歳になる不肖の娘は、とにかく競馬場で大きな声を張り上げる。以前はゼッケンの数字を連呼していたが、騎手の名を覚えた最近はもっぱら「騎手名連呼派」だ。

彼女にしても馬券を買っているワケではないから、内田博幸騎手が出ているレースなら決まって「ウチダさん!」を連呼するし、内田騎手が出ていなければ「ペリエさん!」なり「マトバさん!」(南関東限定)なりのセリフを叫ぶことになる。彼女いわく「せっかく競馬場に来ているのだから大声で応援しないのはもったいない」のだそうだ。ひとつの見識ではあるが、小学3年生としての言葉としてはいささかの不安も募る。

Kankyaku 

 「そのまま!」
 「差せ!」
 「できた!」

競馬場でファンが叫ぶ言葉は様々あるが、それぞれの言葉には発せられるに相応しいタイミングというものがある。

実はこれはなかなか難しいもので、向こう正面から「そのまま!」などと言うのはいくらなんでも気が早いし、かといって明らかに脚色が優性な馬に向かって「差せ!」と叫ぶのも芸がなくむしろシラける。レース展開を読みながらベストの瞬間にベストの言葉を発する技量が求められるわけだ。歌舞伎でいえば「大向こう」の掛け声のようなものか。ただ、歌舞伎と異なり、レース全体を盛り上げるための「声」では決してないのだが…。

以前、知人と連れだって競馬場に出掛けた際、スタートで後手を踏んだ騎手に向かって、その知人はレース中ずっと「ふざけんな!●●!!」と吠え続けていた。そういえば、罵る(ののしる)という字には、なぜか”馬”が含まれている。

とにかく、この知人はレースのたびにあらん限りの声を出し続けて、最終的には財布を涸らしただけでなく、声まで嗄らしてトボトボと競馬場をあとにした。

Kawasaki 

逆にクール過ぎるのも困る。別の知人と川崎に同行した際のエピソード。

とあるレースで私は8→3の馬単に100円を投じた。レースは直線を向いて3号馬が先頭。3馬身ほど遅れて8号馬が猛然と追い込む展開である。脚色は鋭いが、川崎の短い直線では届くかどうか。微妙な展開である。

「差せ差せ差せ差せ差せ差せ差せ差せ差せ差せ!」

当然のごとく私は吠えた。そのかいあってか、8号馬はゴール寸前で逃げ込みを図る3号馬を捉え、アタマほど交わしたところがゴール。私は拳を突き上げ会心の馬券を誇らしげに知人に見せた。レース中、知人はずっと黙っていたから、きっとハズしたのだろう。私は、年甲斐もなく叫き散らして申し訳ないと詫びた。

そしたらその知人も「取った」という。

へぇ、その割には大人しく見てたね。そりゃおめでと。で、いくら買ってたの?と聞いたところ、帰ってきた答えはなんと「10万です」である。

10万だぁ???!

じゃあ、もっと叫べよ! あの流れでよく涼しい顔で見てられたな!

とツッコむ(当然だ!)が、「いや、あれなら差せると思ったので」と未だ涼しい顔。たかが100円で大騒ぎした私の立場が無いが、さらに立場の無いことに、この夜は彼に全面的にご馳走してもらうこととなった。ちなみに、彼は私よりずっと年下である。

地方の競馬場には、自分の予想通りに決着すると「●●新聞××記者、本命・対抗!!」と”勝ち名乗り”を挙げる予想記者がいる。気持ちはわかるけど、馬単配当300円程度のレースでそれをやられると、周囲はドン引きになる。なんであれ、「掛け声」といものは”場”の雰囲気に調和したものでなければならない。難しいものである。

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2008年4月29日 (火)

フリーマーケット、再び

二子玉川『はなみずきフェスティバル』でござる。フリーマーケットの季節が今年もやってきたわけだ。

Mise私とフリマとの因縁の歴史(…でもないか)については、一年前の当ブログ「フリーマーケットは難しい」を参照されたい。

 

 

 

とにかく「フリマで売れるのは実用品」というのが去年の教訓だったワケだが、そうはいっても自宅で不要になった競馬関連グッズに「実用品」を探すのは難しい作業で、結局は以下のようなラインナップに落ち着いた。

 

Teiogoods【トウカイテイオーグッズ/各200円】
未使用。ボールペン、ストラップ、根付けなど。

 

 

 

 

 

 

Takujo_2【日刊競馬卓上カレンダー/300円】
未使用。4月~翌年3月のタイプ。

【日刊競馬カレンダー/500円】
未使用。だけど1月~12月のタイプなので、3分の1が既に紙くずになっている。(写真なし)

 

Bag【ショルダーバッグ/1000円】
未使用。「2007ジャパンカップ」のロゴ入り。

 

 

 

 

Tokei【社台スタリオン特製時計/5000円】
未使用。決められた時間になるとディープインパクトの”いななき”が響き渡る。

 

 

 

Sanba 【オーイ、サン馬くん/200円】
使用済み。固定電話に取り付けると、電話着信時に「電話だよ。電話だよ。1、2、サン馬だよ」と言って踊る。3連単馬券導入時に作られた高度なオモチャ。(写真切れててて申し訳ない)

 

 

 

 

 

 

 

 

Zekken【ゼッケン/1000円】
当然使用済み。またもらったので、懲りずに再び出品。道営競馬のヤツだから売れるとは思わないが、どんなモノ好きがいるか分からないので。

 

 

このうち、トウカイテイオーグッズ、卓上カレンダー、ショルダーバッグ、あたりは売れるかなという目論見があった。なにせ「実用品」である。

ところが終わってみれば、

 トウカイテイオーグッズ全種
 1/3が経過した日刊競馬カレンダー
 「オーイ、サン馬くん」

が売れたのみ。

残り8ヶ月分しかないカレンダーが500円で売れて、11ヶ月残っている300円のカレンダーが売れないというのは、私のようなフリマ初心者には理解しづらいものがある。「オーイ、サン馬くん」にしても、手に取ったおばさんが、その場で音まで鳴らせて「うわ!うるさい!」とか文句を言いながら、結局お買いあげいただいた。まあ、買っていただいて文句を言える立場ではないんだけど。

逆に、JCロゴ入りショルダーバッグは、肩に掛けてみたり、ファスナーを開けて中の具合をチェックしたりと、みな手に取ってみるんだけど購入には至らない。「使い勝手なんかより、JCのロゴを見ろよ!」と内心思うのだが、競馬に興味のない人にしてみれば、センスのない落書きみたいなものなのかもしれませんね。

むろんゼッケンに食いつく客は皆無。(笑)

売れ残ったゼッケン、JCショルダー、卓上カレンダーは知人にあげることに。金額設定からしてハナっから売るつもりのなかった掛け時計は、すぐに自宅で使用を始めた。6時間おきにディープインパクトが嘶くのだが、これがまるで恐竜の叫び声である。夜中にそんな声を聞いたら、子供が泣くので音のスイッチは切ってしまった。もう少しまともな”声”は録れなかったのかな?

フリマ終了後は二子玉川『ぱっぷHOUSE』で焼肉パーティー。

Salt「儲かった金で”みすじ”を嫌と言うほど食ってやる!」という目論見も、子供の古着と合わせて数千円程度のあがりでは無理。それでも、たらふく食った。最初は、店の入り口に山盛りになっている岩塩の結晶が肉の塊に見えるほど肉に餓えていたのだが、もう当分肉はイイやという感じ。

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2008年4月28日 (月)

ブリーズアップセールも回避

あぁ~っ、もう。風邪治んない!(>_<;)

なんたって今日はJRAブリーズアップセールが開催される大事な日である。風邪をひこうが、熱を出そうが、これだけは行かねばならぬ!と意を決して早起きし、ダルい身体に鞭打って支度を整え、念のため騎乗供覧開始の時刻を調べようとブリーズアップセールのサイトを開いたら、「欠場」の欄に見覚えのある数字が…。

「もしや!」と思って慌てて調べたら、これが見事にビンゴ。ただ一頭の私の目当ての馬「チャーミングイヴの2006」ときた。え゛~っ? マジっすかぁ?

即座に布団に戻って寝直し。

それにしても、去年のサマーセールから実に8ヶ月間も楽しみにしていたイベントだけに、ショックのあまり風邪もさらに悪化した感じさえする。怪我でなく単なる調整遅れなら千葉サラブレッドセール(5/19船橋競馬場)や、HBAトレーニングセール(5/26札幌競馬場)に回る可能性もあるが、それでもブリーズアップセール上場のアドバンテージに比べれば落差は大きい。

それはそれとして、今年のブリーズアップセールはなんか常識の範囲というか、期待ハズレというか、さすがに2006ブリーズアップセールみたいに「一頭残らず買い尽くす!」みたいな空気にはならなかったようだ。それでも売却率83%は凄い数字なんだけど。

セールの様子を眺めていると、とある馬主氏からメールが入った。自己所有の繁殖がタニノギムレットの牡馬を出産したとのことで、子馬の写真が添えてある。肩がガッチリしてて、いかにもパワーがありそう。いいなぁ。んで、なんと来年はディープインパクトの子が産まれてくるという。それは凄い! 私なんか一生無理だもんね。シックスセンス産駒の購入を真剣に考えているくらいだもんな。

Sixsence 

ちなみにシックスセンスの公示種付価格は、ディープインパクトの30分の1です。皐月賞1・2着の着差2馬身半というのは、それほど大きな意味を持つものなんですね。

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2008年4月27日 (日)

体調再悪化でフローラSも回避

体調が悪いレベルで上下しており、特に今日は倦怠感が著しい。もとより肝臓に病気を抱えているけれど、いよいよ真剣に見て貰わねばならんだろか。……、なんてただの風邪だと思うが、トシと共に回復に手間取るようになってきた。

とりあえず、苦渋の決断でフローラSは回避。いやフローラSというよりは、今日は8Rの芝1400m戦の方をどうしても見ておきたかったので、「東京8Rを回避」と言うべきか。降着になったとはいえ、オールライトナウの前走の脚には目を見張った。左回り東京開幕を待っての仕切直し。

ところが、坂下から伸びる気配が見られず、前走のハジケっぷりは影を潜めた。あるいは坂が嫌いなんだろか? わからん。

Captainんで、今日はこんな感じで自宅でだらだらと過ごしただけなので、先週の皐月賞が終わったあとの話をさせていただく。中山競馬場からの帰宅途中に例の『小麦会』の「城東地区分科会」を開催したのだ。つっても、つまりは菊川で途中下車して、ひとりでうどん食っただけなんですけど。

まずは競馬場の南門を出て、京成の東中山駅までトボトボと歩く。GⅠレース当日ともなれば船橋法典の駅は激しい混雑で入場規制がかかることもあるし、バスに乗っても絶望的な渋滞にハマるのがオチ。ならば歩くしかないのだが、10キロはあろうかという機材を肩に掛けて西船橋駅まで歩くというのもかなりの苦業である。距離的には京成東中山駅あたりが限界だ。

200804241424000本八幡で京成から都営新宿線に乗り換えて菊川で下車。A1出口を右手に向かい10mも歩けば右側に目指す店『夢茶房』の大きな看板が見えてくる。「元祖もつ煮込うどん」の大きな文字と、その隣りに添えられた「まずければお代は頂戴しません」のひと言。いくら自信があっても、なかなか書ける文句ではない。「予想不的中の場合、予想料は頂きません」なんつー怪しい予想会社のコピーとはワケが違う。

いつもは暖かいタイプの「モツ煮込うどん」(¥680)を注文するのだが、『小麦会』名誉会長ともなれば、あまり変わり種を頼むのもいかがなものかと勝手に自問して、店の定番「とり汁うどん」(¥680)をオーダー。こちらは暖かい付け汁に冷たいおうどんをつけて食べるスタイルである。

200804241431000この付け汁、やたらと熱い。ソバ屋に入った時みたいに、まずツユだけをすすって……、みたいなマネをしたら間違いなくヤケドですよ。味見は慎重に行いたい。そこに角ばったぶっというどんをぼちゃんと付けて、しかるのちに思い切りすする。「コシがある」というよりは「やや固め」という方向に気持ちがシフトする微妙な喉越しだが、とり汁は美味い。「”つけ汁”の割にあっさりし過ぎてる」という意見も出そうなところではあるけれど、ギリギリのところで踏ん張っている感じは認めたい。ただ、結論として次は「モツ煮込うどん」を食べようとも思うけど(笑)

それにしても、う~む…。このうどんは”ツケ麺”には向かないんじゃないだろか?

そういえば、「まずければ代金云々」と書かれていたのは、あくまでも「モツ煮込うどん」の看板だった。「とり汁うどん」の幟にはいっさい余計な言及がされてないあたり、意味深長に思えてくる。

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2008年4月26日 (土)

モヤモヤに覆われた土曜日

熱は下がったが体調は本調子に戻り切らず、なんとなくモヤモヤしながら迎えたGW初日(なんですよね?)です。

Horsetrial元々の予定では昨日から小淵沢で行われている第37回全日本総合馬術大会を、家族同伴で見物に行くつもりだった。このブログで幾度となく紹介しているマルベリーと私の知人が出場しているのである。

ところが例の競馬とは無関係の仕事で、今日は名古屋に行くことになった。泣く泣く小淵沢は諦めた。4月のカレンダーの土曜日は、実はすべて「名古屋」で埋め尽くされていたのである。「何も、高松宮記念の翌週から、こんな目に遭わんでも…」と、週末が訪れるたびに私はひどく落ち込んでいた。

ところがところが、先週の土曜日に名古屋に行ったら「来週はナシで」ということになった。それは有り難い。で、さっそく家族連れで小淵沢に行こう!と手配を試みたのだが、GWに差し掛かるこの週末に空室はなく、なんだかんだで結局諦め。まあ、風邪も治りきってないし、無理をすることもあるまいが、モヤモヤした思いは抜けきれない。

それでもGW初日に自宅に籠もっていては家人が納得しないので、とりあえず多摩動物園に行き、そこから乗馬クラブに移動して上の娘を馬に乗せ、さらに『ららぽーと横浜』へ行くという絵に描いたような”家族サービス”に徹することに。

Jobaちなみに「春開催が始まった東京競馬場に行こう!」という私の発案は、検討対象に上がることもなく「却下」の憂き目に遭った。いずれにせよ、今日も体調が悪いのと、咳が止まらないことから撮影は自重せねばと思っていたので、これは仕方ないのかもしれない。でもモヤモヤしますね。せっかくの初日なのに。

ところで、娘が乗馬を終えてクルマに乗り込んでしばらくしたら、

 ・咳き込む
 ・顔に湿疹(蚊に刺されたような感じ)

という症状が出た。咳の方は”喘息”に近い感じだが娘は喘息と言われたことはない。これまで、馬に触ってそのような症状が出たこともないし、牧場や競馬場の厩舎にも普通に出入りしてきて何も問題がなかったのに、明らかなアレルギー症状を呈している。

つい最近も犬や猫を触っていたが、そのような症状が出たことはない。となれば、馬(動物)に起因するものではなく、飼い葉か寝わらがアレルゲン物質なんだろか? あんまり聞いたことがないんだけど?

う~ん……。モヤモヤしてます。

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2008年4月25日 (金)

「直線の攻防」が消えて

ちょっと古い話で恐縮だが、4/5に中山で行われたダービー卿チャレンジトロフィー(GⅢ)は、昨今の競馬を象徴するレースだった。

あまりのスローに途中からハナに立って逃げ切ったサイレントプライドの入りの3ハロン通過はなんと36秒0。良馬場に限れば1600m戦となってからはもっとも遅いペースだが、他馬は競りかけることなく、むしろリードは開いた。直線でもサイレントプライドの脚色は衰えることなく、他馬はなすすべなく逃げ切りを許したのである。

重賞に臨まんとするオープン馬であれば、この程度のペースについていけないなどということはあるまい。なのに他馬の騎手たちは消極策に終始し、後続は団子状態のまま直線へ向いた。しかし、どの馬も余力十分でバテないから馬群は崩れない。結局、多くの馬が行き場を失って脚を余した。私は当然ながらリザーブカードを注視していたわけだが、直線で内に包まれて出るに出られない人馬の姿ほど見るに忍びないものはない。それでも33秒台で上がってきているのだから、まともなら…、と思わずにいられなかった。

先週まで2開催8週間続いた中山開催は、馬場の内の状態が良く、追い込み馬の出番はほとんど無かったように思う。直線で出入りの少ない、味気ない決着がやたら多かった。

そしてついに迎えた皐月賞である。

果敢にハナを奪ったキャプテントゥーレの入りと上がりの3ハロンのペースは、36秒2-35秒2というものだった。

もともと皐月賞というレースは、ハイペースが倣わしのレースだった。過去30年間、1979年にまで遡ってみても、上がりの3ハロンが入りの3ハロンより速かったというレースは5回しかなく、しかもここ数年間に集中しているのである。

 1993年 35秒6-35秒5 ナリタタイシン
 2003年 36秒2-34秒7 ネオユニヴァース
 2004年 35秒3-34秒4 ダイワメジャー
 2005年 35秒0-34秒5 ディープインパクト
 2008年 35秒2-35秒2 キャプテントゥーレ

勝ち馬の名前を見れば、スローだから…とケチを付けられるような馬が並んでいるわけではない。特にディープインパクトのレースについて言えば、その能力の高さゆえ上がりが極端に速くなったに過ぎないのだろう。

しかし、先日の皐月賞は4コーナーですでに勝負は決着していた。午前中には小雨もパラつく肌寒い陽気の中、目の前で白熱した追い比べが展開されるものと信じて皐月賞のスタートを待ち続けたファンにはいささか気の毒なレースになってしまったと言わざるを得ない。

しかも検量前ではいつもの光景が繰り広げられた。

 「スローで動くに動けなかった」

 「先に動いたら負けるから仕方ない」

 「思ったより弾けなかったね」

 「展開が向かなかった」

…等々。

実は皐月賞のレースが終わってから、自問を続けている。

いみじくもクラシックレースたる皐月賞に臨むにあたり、彼らはどういった心構えを持っているのだろうか?

Kawada通常のレースで「着拾い」や「叩き台」がまかり通っている現状は認める。だが、競馬の根幹たるクラシックレースは、何を差しおいても「勝ちに」いかなければならないレースではないのか? この日のために  生涯ただ一度のレースのために  仕上げられた馬を、「なんとしても勝たせる」という強い覚悟を持つ騎手は川田騎手以外にいないのか?

展開の利を求め、誰かが逃げ馬を潰しに行ってくれることを望み、たまたま騎乗馬の末脚がハマることを期待する。かくも他力本願な姿勢に終始するようなスポーツを、中山に集まった6万7千人のファンは望んではいなかったはずだ。

もちろん、展開の利が時としてドラマを生むことを否定するわけではない。でも、それはあくまで「時として」くらいが望ましいのであって、毎度毎度、重賞の度に繰り返されていては、ドラマになどなり得るはずもない。

JRAの賞金体系が、国際的に見ても「下に甘い」ということは以前にも書いた。入着賞金を狙って無理をしないという意識が潜在的に蔓延しているのも事実。が、調教師に話を聞くと「今どきの騎手はペース判断ができてない」という指摘も出てくる。皐月賞を評して「もっとも速い馬が勝つ」と言われていたことなど、今どきの若い騎手たちは知らないのかもしれない。

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2008年4月24日 (木)

体調戻らず馬たちの近況など

体調はさほど変わらってこない。熱は下がらないし、頭は痛いし、重たい咳も出る。雨なので一日布団にくるまってようかとも思ったがどうしても外せぬ会合があるため、文字通り這いつくばるように出掛けた。

するとポーカーアリスを預けている牧場の社長から電話が入る。こちらは熱発したりすることもなく順調とのこと。目下の懸案は飼い食いが細いことで、そう言われてみれば先月見に行った時も飼い葉を露骨に残しており、もったいないからってんで隣の馬房の馬にお裾分けまでしていた。この「隣の馬」というのがなんとスティンガーの子で、これがまるで肉食獣のような暴れっぷりなんですよ。「隣がうるさくて気になるんじゃないですか?」とさりげなく(でもないか?)馬房変更をお願いしたのだが、実際のところ効果はあまりないようだ。

もとからあまり食べない方らしく、「食わない」と言いつつも毎日同じ量だけは食べているというから、それほど神経質になる心配はないとは思う。

だが、まだ本調子には遠いのかな。なにせ、北海道で能検を受けたのが昨年の5月7日。それから一年間、ほとんど休むことなく調教を課されてきたわけだ、1ヶ月やそこらで完全にリフレッシュされるとは思わない。帰厩しても早いところをやるまでには、時間を必要とするかもしれない。前回ポーカーアリスのことを「人懐っこいのは相変わらず」と書いたが、裏を返せば臆病なあまり人を頼っているとも受け取れる。競馬に行って他馬を気にし過ぎるきらいがあるというのと何か関連があるのかもしれない。ないかもしれない。よくわからない。

話は変わってライトハート。

今回の大井開催に登録がないのは放牧に出たためです。「ゲートで落馬→カラ馬で1位入線」の事故以来、完全にリズムを崩していたようなので、このタイミングは悪くないと思う。聞けばゲートで悪さすることを覚えてしまったようで、必要に応じてそういったあたりのケアも行われるのだろう。内田博幸騎手でなくとも力を発揮できるように、ライトハート自身も闘わなくてはならない。

次。ヴァイタルシーズの話。

前走、クラウンカップ2着の評価は分かれるところだが、私は好意的に捉えている。勝ち馬と枠順が逆だったら、逆にヴァイタルシーズが6馬身差をつけて逃げ切っていたかもしれない。いや、地方競馬では実力の差以上に着差がつくから、そういうことは十分あり得る。昨日の羽田盃も然り。

京浜盃の競馬を見る限り、やっぱヴァイタルシーズに大井1700mは微妙に長かったか。となれば、1400m、あるいは1200mでMAXのスピードを見てみたい気がしなくもない。ただ前にも書いたように、南関東の番組体系には3歳限定の短距離路線という概念がもともと存在しておらず、距離適正も糞もなく2000m戦線に放り出される。自己条件(ヴァイタルシーズはA2に格付け)に適距離があればそちらに向かうというテもあるにはあるが、古馬相手の勝負を強いられて、たとえ運良く勝ったとしても1着賞金350万ではモチベーションも上がるまい。ならば、距離適正に目を瞑ってでも1800、2000を走らせたくなるのが人の性というものである。羽田盃のニックバニヤンを見れば、なおさらだ。

今日も写真は無しでご了承ください。明日には治さないと。

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2008年4月23日 (水)

羽田盃回避(感冒のため)

昨日付で書いた通り昨夜は府中で一泊。

そしたら、もの凄い風邪をひいてしまった。喉の痛みと発熱で悶絶死寸前。体温計というモノがないので、どんくらい熱があんのかわからんけど、感覚的に39度と想定。ひたすらカコナールとビタミン剤を飲みまくるが、朝になっても効果が現れる気配は一向にナシ。

昼過ぎまで少し横になってから赤羽に向かう。体調に変化はない。本来ならもっとゆっくりしてから大井直行の予定だったが、突然競馬とは関係ない仕事が入ったことによる。とはいえ、熱でうんうん言っているヤツが電車に乗っているというのはかなり迷惑ですよね。大顰蹙を承知で、ひたすら目を閉じて目的地に着くのを待つ。なんでこんな辛い目に遭わなきゃいかんのじゃ?

赤羽の所用は18時過ぎには終了。体調に変化はない。いやむしろ悪化の兆しすらあり。歩く速度が露骨に遅くなってきた。競馬的に言えば「ハロン5分」といったあたり。ばんえいの馬より遅いね。

赤羽駅の構内に入り、改札を抜け、ホームにたどり着くまでに2本の京浜東北線が行ってしまうという事態に至り、羽田盃は断念。帰宅することに全神経を集中させる。

”ばんばの歩み”でどうにか帰宅し、羽田盃はTVで観戦。

京浜盃でのあと調教師や生産者の方から「あの5馬身を真に受けてはダメ」と同じようなお話をされたことを思い出す。今年の3歳クラシック戦線が比較的低レベルの混戦であることについて、中央も地方も変わりはないわけで、桜花賞、皐月賞に続き三度続けて確認させられる結果でした。

今日は写真無しでご勘弁を。明日には回復するだろうか?

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2008年4月22日 (火)

大井『吉野家』が牛丼値下げ

週が替わって、またまた大井トゥインクル開催でござる。こんだけ中一週が続くと職員の方もさぞかし辛かろう。御見舞い申し上げる。

Cat先日、大井の馬場に現れる猫を紹介したけど、今日は馬主専用駐車場付近によく現れる一匹。こっちは馬の心配もないので、守衛のおじさんも可愛がっているみたい。

 

 

 

 

 

 

200804111540000場内にはこんな場所もある。コンクリートに蹄鉄を埋め込んだのは、装飾と滑り止めの一石二鳥を狙ったものと思われるが、蹄鉄は文字通り“鉄”だから、致命的なほどの錆びに覆われている。構造上、交換(打ち替え?)も難しいだろうと思うのだが、誰も気に留めてる様子がないので錆びるに任せてる状態。

次のニュース。

先々週の大井開催から、L‐WING・2F『吉野家』の牛丼弁当が値下げされた。これまで大盛650円だったのが、場外の一般店舗と同じ480円に改められている。

200804111741000まあ、多くのヒトにしてみればグッドニュースに違いない。店の前の貼り紙には「仕入れ先が国産牛肉から…云々」と理由らしきことが小さく書かれているのだけど、昨年7月15日付「牛丼650円はいつまで続く?」にも書いたように、要はここへきて同業他者の了解がようやく得られただけのハナシに過ぎず、それでも派手に値下げをアピールすることまでは許されなかったのか、値下げを知らせる媒体はこの貼り紙一枚のみである。5分ほど脇に立って見ていたのだが、来店した客8人が8人とも650円払おうとしていたから周知はなされていないと見るべきだろう。店になりかわって、このブログで文字を大にして告知させていただく。

大井の牛丼480円です!!

200804111743000もちろん傍から見てるだけでは店に失礼なので、私もひとつ購入。スタンドのベンチに腰掛けて480円の有難みを噛み締める。

今日は3Rまで見たところで早々に退散。これから府中まで行かねばならず、夜はそのまま府中で過ごし、明日の夜はそのまま府中からここ大井に舞い戻って羽田盃を見ることになる。なんか、もの凄く面倒くさいけど、私とて大井にいるだけで食っていける身でない以上、こればかりは仕方がない。

京浜盃の勝ちっぷりがあまりに見事だったからか、明日はディラクエの筆頭オーナー・吉田照哉氏も来場するとのこと。出産、種付け、クラブ募集馬の選別など、一年でもっとも忙しいこの時期に吉田照哉氏自らが地方重賞に足を運ぶというのは異例。よほど自信があるのは当然の理由として、さらに付け加えれば「社台地方オーナーズ」に対する“姿勢”を見せておこうということかもしれない。ひとつ取っ捕まえて、ポーカーアリスについて話をしてみよう。

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2008年4月21日 (月)

”芦毛3代”活躍の軌跡

下の写真は1994年の安田記念。5番人気のノースフライトが勝ち、10番人気のトーワダーリンが2着に追い込んで波乱となったレースである。

Yasuda 

このレースで1番人気に支持されたのが、前走の京王杯スプリングカップを勝っていた外国馬・スキーパラダイス(橙帽)。京王杯の成績だけでなく、前年のBCマイルでも希代のマイラー・ルアーの2着している実績を見れば当然の人気か。この安田記念では5着に敗れるが、この年の9月にはムーラン・ド・ロンシャン賞では武豊に日本人騎手初の海外GⅠ勝利をプレゼントするなど世界を舞台に活躍した。

そのムーラン・ド・ロンシャン賞について、「ひとつだけ気に入らないことがある」と武豊騎手は言う。パリに入る直前、アーリントンミリオン参戦のためシカゴにいた彼は、現地の理髪店で散髪をした。ところが英語でのオーダーがいまひとつ上手く伝わらず、「やたらとオッサン臭い髪型」の顔写真が歴史に残ることになってしまったのだという。

下の写真は、そのスキーパラダイスの娘エアトゥーレが、東京競馬場の1000万下条件戦を勝った時の写真。東京スポーツ杯2歳S当日の最終レースで、アドマイヤマックスが勝った直後のレースだから「覚えている」という方もいるかもしれない。

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最終の平場とはいえ、東京コースで牡馬を相手に見せつけたスピードはまさしく一級品で、良血開花を予感させるレースぶりだったと記憶している。実際、次走でいきなりGⅡレースに挑戦して、スティンガーやダイヤモンドビコーらを相手に勝ってしまうのだから、あの日の東京競馬場最終レースは、彼女にとってもそれなりにターニングポイントとなるレースだったのだろう。メインの東スポ杯で目当てのローエングリンが惨敗してヘコんだことなどすっかり忘れ、「良いレースを見た」と納得して帰途についたことを思い出す。

昨日の皐月賞を勝ったキャプテントゥーレが、そのエアトゥーレの子であることについて、今さら説明の必要はあるまい。昨日付けでも書いたように「あまりにラクな競馬」に助けられた感は拭い切れないが、鞍上の覚悟に応えた馬の頑張りを褒め称えたい。一流の“血筋”、相応の“覚悟”、そして馬の“頑張り”。この三つの要素が揃えば、来るべきダービーでも強気になれる。

Capt 

それにしても、と思う。「皐月賞」とはいつからこんなレースになってしまったのか。私は以前、「皐月賞すらダービーの前哨戦と考える関係者は増えている」と書いたが、昨日のレース内容はまさに”トライアル”のそれ。クラシックの看板が泣く、なんとも薄味のレースだった。

昨日から「ラクだ、ラクだ」と強調しているのは、精一杯の皮肉である。今はカリカリしているから、騎手に当たり散らしてしまいそうなのでもうやめておくが、話を聞く限りでは、少なくとも最近の若い騎手にとってみれば、「皐月賞」というタイトルは以前ほど重い意味を持っていないようだ。ダービーの有力馬が涼しい顔して皐月賞をパスする時代。それも仕方ないことなのか…。

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2008年4月20日 (日)

色んな意味で”ラク”な皐月賞

昨日からいろいろあって、中山競馬場に到着したのは6レースの発走間際。すでに“撮影場所取り祭り”は終わっているだろうが、今年の皐月賞ならそれほどカメラマンも集まらんだろ、と踏んでいたのだが……。

甘かった…。

Konzatsu 

カメラマンも観客もどえりゃー人数ですよ。

冗談抜きでディープインパクトの皐月賞より多いんじゃなかろか?

何ヶ所かで「詰めろ!」とか「下がれ!」なんてゴタゴタも起きている。競馬取材に慣れていないカメラマン&クルーが大量に紛れ込んでいるのは間違いない。私の隣のカメラマンも同行スタッフに「馬はどっちから来るんですか?」なんて質問してる始末。こういうヒトが近くにいるのはモノ凄く怖いんだが、今さらこの場所を捨てて、更にゴールから離れたトコに移動するのも躊躇われる。仕方なく、撮影の無事をひたすら神に祈ってその場で撮影続行。

Zekken

検量室で、ふと目に留まった一枚。

こういう、”予感”めいたモノを、ちゃんと馬券に結びつけなければならんのでしょうな。

 

芝コースの馬場状態は、8レース終了後に「良」へと変更発表。それでも力のいる馬場であることは一目瞭然で、8レース、9レースと先行馬2頭での決着。1000万の6ハロン戦でレースの上がりが35秒5を要していながら、差し馬がまったく台頭してこないというのは極めて特異。

何より「混戦」との前評判が高い皐月賞である。先週の桜花賞のようにゴール寸前で二転三転なんつー結末だってあり得る。しかし、この馬場で「とても届きそうもない位置からの差し切り」というのは考え辛いから、ゴール前で接戦になりそだったら前にいる馬を重視しよう。……などと真面目に考えてる脇でさっきの“競馬素人”カメラマンが「次のレースは1200mだから我々も移動すんだよね」なんて言い出すからガックリしてしまう。どうやら、スタート地点は固定で距離に合わせてゴール板が移動するものと考えていたらしい。

なるほどね。ゲートを動かすより、ゴール板を動かす方がラクかもしれない。しかし、ゴール板が向こう正面に行ったりしたら、見てる方はつまんないですよね。

なんて素人の戯言に踊らされているうちに皐月賞のゲートが開いた。「キャプテントゥーレが押して先頭に立ちました!」と場内のアナウンサーさえも意表を突かれた川田渾身の逃げは、ゴールまでその脚色が衰えることなく、まんまの逃げ切り勝ち。

Captainラクな逃げのおかげで、直線坂下の時点で大勢は決していた。「アタマはどれだ?」などと悩むこともなく、撮影は至極ラク。隣の“競馬素人”さんも、これならハズしようもあるまい。さらに2着タケミカヅチで、一昨日の当ブログで予言した「混戦なんて言っても、どうせ社台」という最悪のシナリオが現実のものになったが、そのシナリオに沿って、ラクに万馬券せしめたヒトは沢山いらっしゃることだろう。いろんな意味で「ラクな皐月賞」でした。

ちなみに私は、昨年末から馬券をやめてます。予想的には良いトコ突いてたかもしれないけど、買ってなければ払い戻しもない。2~3ヶ月前なら地団駄踏んで悔しがってただろうけど、さすがにもう慣れた。エアトゥーレの子がクラシック勝ったっつーことだけで、もうじゅうぶん。

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2008年4月19日 (土)

【続・競馬飯】⑤フランスでも事情は変わらず

『フランスの競馬場に美味いものなし』

これを読んで、「フランス」ではなくて「イギリス」の間違いではないかと思われるかもしれない。あるいは「美味いものあり」の誤りではないか、と。しかし、こんな格言も  少なくとも私の中では  ちゃんとあるのだ。もちろん、イギリスほどひどいわけでもないが   

美食の国フランスの社交場たる競馬場なら、さぞかしレベルの高いレストランが(ひょっとしたらミシュランの星付きレストランが)軒を連ねているのだろう、と考えたくもなる。いや、実際私もそんな一人だった。だが、そう思ってお腹を空かせたまま競馬場に行ったりしたら、たいていの人は失望する。

Longchamp理由は2つ考えられる。

まず、善くも悪くもフランスの競馬場がデモクラティックな場所になってしまっていることだ。「スタンドに入ることを許されているのは“ザ・メンバー”だけ」みたいな階層主義丸出しの色合いは、少なくともフランスの競馬場では比較的薄まっていて、どちらかと言えば若いお兄ちゃんや、見るからに移民のおっちゃんといった層の客がスタンドを埋めている。我々が思っているほど「セレブが優雅に過ごす場所」ではないわけで、となれば競馬場内の高級星つきレストランもその役割を全うできず、ただ狼狽えてしまうことだろう。

今ひとつは、「競馬場で食事をするくらいなら、外のレストランでちゃんとしたものを食べる」というスタイルが定着していることもある。だからこそほとんどの競馬場の第1レースは14時前後に設定されている。いつものカフェで待ち合わせ、しかるべきレストランでしかるべき食事を取り、競馬場では飲みものをとる程度。これこそが、パリのセレブリティーな方々のスタイルなのだろう。

だが、実際にはフランスの競馬場では、イギリスはもちろんのこと日本の競馬場よりも美味しいモノを食べることはできる。

Uma問題はかなり値が張ることで、「競馬場内の吉野家『大盛弁当』が場外より170円高い!」などと怒っているのがアホらしくなるくらいのインフレ度合い。とてもではないが、その値段でそこで食事をしようとは思えない。その値段で食べれば「値段の割に…」となるのは見えているし、そこまでのカネを使うくらいなら、帰国と同時に成田から五反田にタクシーを飛ばして、ステーキ『カサローエモ』で極上の大田原牛ステーキを味わう方を私なら選ぶ。

ロンシャン競馬場で、私が美味しいと(値段も含め)感じたのはケーキやクレープなど数々のスイーツ。特にテークアウト用のバカでかいプリンはそれだけでお腹を満たすには十分。もちろん味の方も「さすがフランスの底力」と唸らせるものがあった。

(この項終わり)

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2008年4月18日 (金)

ポーカーアリスまだ放牧中

ポーカーアリスを預けている牧場の社長から電話。

「やっと冬毛が抜けきって、毛ヅヤも体調も良くなってきました。5月に入ったら競馬場に戻せます」とのこと。「若干の遅れは折り込み済みだから、完全に疲れを取ってあげてください」と返答する。

必要があって放牧期間が延びるのは仕方ない。早く帰厩させたところで、そのぶん競馬場での調整期間が長くなってしまえば同じことだし、馬主にしてみればむしろその方が痛い。なんと言っても放牧先の預託料は、競馬場厩舎のそれに比べて2/3程度で済む。なるべく厩舎にいる日数を減らしたいと思う気持ちは岡田繁幸氏も私も同じだ。

Poker 

とはいえ、うまくすれば2回東京開催で使えるかと思ってたが、それはちょっと難しくなった。3回東京の後半というところか。もともと体調を崩して放牧に出たわけだから、番組を気にするのはヤボである。まずは体調を整えて競馬場に戻ることが先決。多少時間が掛かってもいいから、内田博幸騎手をして「このバネの良さは間違いなく芝向き!」と言わしめたあの軽快なフットワークを取り戻して欲しい。

とりあえず、帰厩前にもう一度ポーカーちゃんの様子を見に行かねばなるまい。

Pokerarice 

と、その前に今夜は、大阪から馬券名人が上京しているので、大手町で軽く一杯。

特に皐月賞を見に来たわけではないらしいが、明日の中山グランドジャンプは指定席を確保してしっかり見に行くという。私、明日行けないんですよ…。羨ましい。

とはいえ酒席の話題が2日後に迫った皐月賞であったことは言うまでもない。が、相手の知識にまるでついて行けない自分がいることに気付き、愕然とした。弥生賞は見れなかったが、勝ち馬がマイネルチャールズであったことはもちろん知っている。じゃあ、2着はなんだ?と言われると、これがなかなか出てこない。3着なんか絶望的。しまいには馬柱を眺めつつ「朝日杯の勝ち馬は出ないんですね」なんて素人丸出しの発言をぶちカマす始末。酔っていたせいもあろうが、ゴスホークケンがニュージーランドトロフィーに出て、しかも負けていたことなどまるで知らなかった。まったく話にならんですね。

わからないとなれば、どうしても一般論に走ってしまう。「混戦」と言われても結局勝つのは社台グループの馬じゃないですか?などという、まるで心温まらない結論を口走ってしまったことは大いに反省しなければなるまい。でも今年行われたGⅠ(JpnⅠ含む)4戦は、すべてそういう決着なんですよね。場を盛り下げてしまったことは反省すべきだが、現実から目を背けてもいけない。

ところで、今夜放送のNTV『未来創造堂』で、こないだ書いた東銀座の『喫茶YOU』(※4月10日付「オムライス喰って大井へ行こう」参照)のオムライスが面白おかしく紹介されていたとのこと。またまたブレイクだろうか? 店が混むのは嫌だなぁ…。

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2008年4月17日 (木)

小麦バンザイ!

お察しの通り、一昨日までの【続・競馬飯】は事前に書き貯めたモノでした。先週土曜から競馬とは無関係な仕事の都合で、あちこち出掛けていたためです。

この「あちこち」の中に「仁川」が含まれていれば、こちらとしても言うことないんだけど、世の中はそんなに甘くはない。桜花賞はもちろん、ニュージーランドトロフィーも阪神牝馬Sも、結果こそ知っているとはいえ、実際のレースを見ていなければ感想も印象も何もない。オークスの直前になって「レジネッタ」という馬の名前を聞いても「なにそれ?」と言ってしまいそうな気すら漂う。後日ネットで動画を確認したところで、あまり腹の足しにはならないものだ。

200804172253000そんなワケで、ひどくお腹を空かせたワタクシは、美味いうどんをたらふく食ってやろうと『つるとんたん』へと向かったのでござる。

かねてより『ソウゴンの単を買い続ける会』や、ダービー・JC・有馬記念の前夜に吉祥寺やら両国に集まる『野平会』(私が勝手に命名)。さらには、京橋で競馬と野球の話だけでだらだら飲む『三々会』など、様々な”会”に名を連ねている身であるが(あぁ、あと『千葉県馬主会』なんつーのもありますな)、このたび結成された『小麦会』なる会の名誉会長を拝命する運びと相成った。今宵が記念すべき第1回目の会合なのである。

200804172254000なんで私がそんな肩書きになるのか? 本人からしてまったく謎だが、ここ数ヶ月の間、「エン麦がまた高騰した」とか「もうちょっとフスマが安くならんもんか」とため息交じりにこぼしていただけに、「麦に造詣の深いヒト」と思われたのかもしれない。まあ、「先物取引でヤバい橋渡ってそうなヒト」と思われるよりははるかにマシなので、ここは快く引き受けることにした。

とはいえ、2年ほど前の当ブログ「うどんこねてる場合か」に書いたこともあるように、私は自宅でうどんを打ったりすることもあるので、決して不適格の烙印を押される筋合いでもなかろう。東京競馬場の杵打ち麺をこよなく愛し、中山競馬場でもB1F『オリエント』のミートソーススパゲッティを好んでよく食べる。さらに阪神や京都に遠征すれば、まずは「駆けつけ一杯」とばかりにきつねうどんをすする、まさに“小麦愛好家”なのだから。

200804172256000とはいっても、この業界で「小麦好き」と言えば、ラジオNIKKEIの中野アナの右に出る人物はいない。なにせ毎日の食事にはパスタかうどんを欠かさないという“コムギスト”ぶりである。私だってパスタもうどんも好きだけど、鮨も蕎麦もカレーも牛丼も好きだから、毎日“小麦食”というわけにはいかない。そこまで惚れ込める姿は尊敬に値する。

中野アナは主に関西を担当していらっしゃるから、春の東京開催を彩る『日清製粉協賛イベント』については、あまりご存じないかもしれない。日清製粉が一般企業として初のJRAタイアップを実現したのが2000年。以来、毎年オークスのレディースプレゼントを提供したり、『チュロス』の販売などのイベントを展開している。

イギリスのダービーにはボーダフォン社の冠がついているし、アイルランドのダービーも「Budweiser Irish Derby」である。JRAのレースに冠を付けられるのは、一部の例外(中京記念の「トヨタ」)を除いてマスコミか電鉄に限られているが、日清製粉さんの功績は冠化に値しないだろうか。『小麦会』名誉会長としても、JRAさんにご検討をお願する次第。

ともあれ、今夜のうどんは美味かった。

小麦バンザイ!\(^O^)/

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2008年4月16日 (水)

急遽、クラウンカップへ

ホントなら昨日の続きで【続・競馬飯】のつもりで原稿も用意してあったんだけど、先ほど川崎で行われたばかりのクラウンカップの話に急遽変更。なにせ、よもやのヴァイタルシーズ出走である。

大井と川崎とでのコース相性比較。相手関係。ヤネの都合。距離…等々。思惑は様々あろうが、いずれにせよ「クラウンカップは登録だけに留めて、勝負は羽田盃!」と勝手に思い込んでいただけに、発表枠順を見て正直慌てた。

ここ数日間バタバタしていた諸案件をひとまず棚上げし(「片付けて」と書きたいところだが無理)、2月以来久々の開催となる川崎へと急ぐ。思えば、前回の川崎は内田博幸騎手の移籍セレモニーなんかがあったんですよね。なんか、遥か大昔の出来事のようにも感じる。

Juchida1_3ともあれカワサキ。その[J]内田博幸騎手は昨夜に続いてのご来場。お疲れ様です。

 

 

かつて地方所属騎手の立場からJRA遠征を繰り返していた時は、騎乗機会を得るために、まるで勝ち目のない地方馬を帯同させることもあったわけだが、今では立場が逆転。南関東のJRA交流競走に積極的に参加することによって、かつてJRAへの遠征をバックアップしてくれた南関東関係者への恩返しをしているようにも感じる。

Juchida2ただ、上手い言葉は見つからないけど、ありがたいことですね。「内田博幸騎手じゃなきゃ、どうしても難しい」という馬は南関東にはまだたくさんいて、徐々に代役を見つけては“独り立ち”している状況ではあるけれども、そうもいかない馬だっているわけですよ。内田騎手の移籍を機に、引退したという馬だっている。戸崎や今野といったポスト内田を狙う若手がいるにしても、いきなり“替わり”になれるわけでもない。今日は勝ち星こそなかったが、内田騎手が跨がってレースに出るというだけでものすごい意味があるという馬もいたわけだ。

 

そんでメインのクラウンカップ。ヴァイタルシーズのマイナス4キロの馬体重441キロはデビュー戦に比べても1キロ重いだけ。成長力という点においてかなりの不安。かえし馬も控え目なので、正直今日のレースで上がり目を期待するのは酷だろうか。あるいは、このレースを使って放牧かもしれない。

レースのポイントは幾つかあろうが、やはりもっとも大きなところは「同型が揃ったこのメンバーで、ヴァイタルシーズがハナを獲り切れるか?」。この一点に絞られる。

なんて思ってたら3番手でキレイに折り合っちまいやんの(笑)

Vital01私の見立てというのはかようにアテにならんものなのだが、恥ついでに申し上げれば、「折り合ったのは体調イマイチだからだな。こりゃ大差のドンジリ負けもあるか…」と覚悟したのに、しっかりと2着を確保。なんというか、先々に向けて展望の開ける良い競馬だった。レース中、ヴァイタルシーズの実力を過小評価するような思いを巡らせてしまって馬に申し訳ない。スマン。

あらためて振り返れば、やっぱ酒井忍騎手への手替わりが奏功したんですかね。帰り際にオーナーにご挨拶すると、少なくとも「休ませる」という話は出ず、むしろ「次、頑張ります」という言葉があった。となれば、先ほどの「これを使って休み」という見立てさえも、見事にハズレの可能性が高い。ここまでくれば、私の馬券が当たらないのも理の当然か。

Moerelucky勝ったモエレラッキーについては、カメラマンから「またマジックマイルズだぁ~」という声が上がった程度なんだけど、「6馬身」をもっと評価してあげてください。でも、馬産地は種付け時期だけに、南関重賞を連勝というのはインパクトあるでしょうね。

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2008年4月15日 (火)

【続・競馬飯】④マークオブエスティームと聞けば

賢いイギリスの競馬ファンは、場内のレストランや売店で食事を買ったりはしない。広い芝生席(もちろんゴールからはかなり遠い)に、ベンチとテーブルを広げて、持参のパンにローストビーフや新鮮な野菜を挟んでサンドイッチを作り、シャンパンを空けて乾杯する。なるほど、こちらの方がはるかに美味いし、なにより安上がり。そういう意味では日本の競馬場と同じかもしれない。

Newmarket 

ただひとつだけ問題点をあげるとすれば、イギリスの気候はつとに変わりやすく、雨に降られてせっかくのランチが台無しになってしまう危険性が日本より遥かに高いことか。ただ、かつて私が目撃した限りでは、雨が降ってきたにも関わらず、平然と食事を続けているグループもあったが…。

ところで、昨日も書いたアスコット競馬場メンバーエリアのメインダイニングで驚いたことがある。唯一の”食べられるメニュー”である「スモークサーモン・サンドイッチ」を自分のテーブルに置いたまま、私は馬券を買うために席を立った。馬券売り場までは10mほどしか離れていない。窓口には並んでいる客もおらず、馬券を手にして私はすぐに席に戻った。

そしたら、見知らぬ紳士淑女の団体が私のテーブルを占拠していたのである。いやそれだけではない、そのうちの一人がテーブルの上に残していった私の食べかけのサンドイッチを平然と口に運んでいたのである。この時の衝撃を表現するには「唖然」なんていう言葉ではまるで足りない。席を立って、馬券を買い、席に戻る。その間、僅か1分足らず。これが、英国上流階級”ザ・メンバー”が集うメインダイニングの恐ろしさか。

その日アスコット行われたレースは、1996年のクイーンエリザベス2世S。そして、私が買った馬券はマークオブエスティームの単勝である。

Markそのマークオブエスティームはデットーリの魔法のような手綱捌きに導かれ、女傑ボズラシャムを一瞬のうちに差し切って勝った! その末脚は合田直弘氏をして「空を飛んだんじゃないかと思った」と言わしめたほど驚異的で、まさに「ヨーロッパ最強マイラー」と呼ぶに相応しいものだった。

なのに、私の中ではそのレースそのものの印象は、正直言って薄いような気がする。私が「マークオブエスティーム」という名を見つけるたびに思い出すのは、あのアスコットの「スモークサーモン・サンドイッチ」の味と、そのサンドイッチを私から奪ったあの紳士淑女たちの姿である。

(明日付に続く)

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2008年4月14日 (月)

【続・競馬飯】③イギリスの競馬場で食べるなら

『イギリスの競馬場に美味いものなし』

イギリスの競馬場を訪れたたことのある方なら、ご賛同頂けると思う。そもそもイギリスという国に美味いものが存在しないのだから、これはもうどうしようもない。

England 

筆者はアスコット競馬場のメンバーエリアのメインダイニングで食事をしたことがあるが、かろうじて口に入れることができたのは「スモークサーモン・サンドイッチ」のみという風体だった。もちろん「他のメニューがあまりに高かった」などという理由によるものではない。それ以外のメニューが口に合わなかったわけだ。それも強烈に。

それでも、パンはボソボソで、サーモンはやたらと湿っており、彼の地ではそれを「みずみずしい」と表現するのかもしれないが、私のつたない表現力では「みずっぽい」と呼ぶほかはない代物。それでも、そんなサンドイッチを注文するほか選択肢はないのだから、イギリスの競馬場で食事に期待するのは、まずやめておいた方が良い。

Fishandchips_2「どうしても腹の足しに何か…」、ということであれば「フィッシュ&チップス」をオススメする。たいていの競馬場には屋台が出ていて、多くの店でこのイギリスにおける偉大なメニューを売っている。特にグッドウッドのような海辺の競馬場のフィッシュ&チップスは他の競馬場と比べて美味しい。……ような気がする(笑)

ただし、果たしてフィッシュ&チップスを「食事」と呼べるかどうかという議論は最後まで消えることはない。

ちなみに、正体不明のパイを売っている屋台も競馬場には多数あるのだが、これはオススメできない。口に入れるのも憚れる味で、どうしてもイギリスの不味いものを体験したいんだ!という強い意志のある方のみにしかオススメできない。

「日本の競馬ファンはなんと恵まれていることか」

イギリスの競馬場で食事をするたびに、そう痛感させられる。「高くて不味い」などと書いた私が間違ってました!と。

(明日付に続く)

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2008年4月13日 (日)

【続・競馬飯】②競馬場に残る文明開化の味

JRA新潟競馬場NiLS21スタンド3階の『イタリア軒』は、新潟市内にあるホテルにしてその前身は日本で初めてパスタを出したという、言ってみれば”日本のイタリアンレストラン第一号店”である。

スパゲティ、マカロニなどのパスタ類は、明治の文明開化とともに日本に入ってきた。明治10年頃に、新潟のレストラン「イタリア軒」で、パスタ類を出していたとの記録が残されている。

Meats明治7年夏。新潟で興行中だったフランス曲馬団のイタリア人コックが大怪我を負ったために帰国できず、仕方なくそのまま新潟に滞留してレストラン「イタリア軒」を開業したという。当時、スパゲティーとマカロニは、「西洋そうめん」「イタリア管麺」とそれぞれ呼ばれて大評判を博した。いずれにせよ、この店こそが冒頭に述べた新潟市内のホテル『イタリア軒』の前身である。

ホテルが競馬場に出店しているレストラン『イタリア軒』のメニューには、「スパゲティー・ミートソース」と「スパゲティ・カレーソース」(共に680円)と2つのパスタメニューがある。まさに元祖だけあって、これがまた度肝を抜く旨さ……、ということもなくて、残念ながらごくフツーのお味です(笑) 「元祖=旨い」という関係が必ずしも成り立つわけでもないという典型的パターンでしょうかね。

実は、こちらのイチオシメニューはスパゲティーではなく「デミオムライス」(890円)。今にもこぼれだしそうなトロトロの卵と、伝統のデミグラスソースとの相性はなかなか。競馬場内のレストランもまだまだ捨てたものではないと感心させられる。

……なんて書いてたら、無性にオムライスが食べたくなってきた。こないだ東銀座『YOU』で食べたばかりだというのに、今から春の新潟開催が待ち遠しい。いや、明日にでも麻布の『満天星』に行った方が早いか?

ともあれ、昨日から書いてきたことを踏まえれば、競馬場の食事事情は徐々にではあるが変わろうとしているのかもしれない。これまで画一的なモノの言い方を続けてきて悪かったと思う。

ただ、私としては、本気でミシュランの星を目指すくらいのレストランが競馬場内に出現して欲しいと願っているので、現状は「ささやかだけど大事な一歩」くらいの認識に捉えてます。

(明日付に続く)

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2008年4月12日 (土)

【続・競馬飯】①競馬場のエスプレッソ

このブログでは、ことあるごとに「競馬場での食事はおしなべて高く、そしてマズい」と力説している。

メニューはどこも似たり寄ったりで、うどん、そば、焼きそば、そしてモツ煮込みのオンパレード。吉野家の牛丼だって、競馬場内の店舗に限りあからさまなインフレ価格が長く続いた。しかもそんな食事にありつくためには、長蛇の列に加わって、長時間の忍耐を強いられるのである。かように競馬ファンというものは“不幸な人たち”なのだ、と。

こんなことを敢えて力を込めて訴えなくとも、競馬場に足を運んだことのある方なら誰しもが感じていることだと思っていた。私自身、競馬場内で食事を取ることはほとんどないし、このブログでも競馬場の外にある店ばかりを紹介してきた。

ところが、私の知らぬ間に状況は変わってきたようなのだ。ここへきて「競馬場には安くて美味しいものがたくさんありますよね」と立て続けに言われる機会があったのである。相手は3人いて、全く別々の人であり、性別年代から言われたシチュエーションも時期まですべてバラバラ。いずれも最近になって初めて競馬場に行ったという初心者であることを除けばこれといって共通項もなく、さらに言えば相手の話している競馬場まで、東京、阪神、大井と見事に分散されていたものだから、こうなると”普遍的な事実”としてしか聞こえてこない。私の知らぬ間に、競馬場内における食事事情はドラスティックな変貌を遂げていたのだ。

だが、言われてみればたしかに思いあたるフシもある。

まず、京都や阪神、あるいは中京、小倉の各競馬場の食事事情は、もととも他場と比べて評価が高かった。いずれもこの10数年の間にスタンドが改装されたばかりで、その際には食事施設の拡充にも力点が置かれたためだろう。また、当然のことながら関西や九州という地域的な事情にも注意を払う必要がる。Udonもともと食文化というフィールドにおいて一日の長がある地域。そこに関東の人間が足を踏み入れればどんなものを食べても「美味い」と感じることもあると思う。実際、立ち喰いのごく普通のキツネうどん(400円)ひとつとっても、東京では店内で座って食べるくらいの味わいがある。

大井競馬場については「場内飲食施設の充実」というテーマを、主催者が最重要課題に据えられているという事情もあり、以前に比べて状況の改善がはかられているのは私も認めるところである。

目玉と言うべき『ダイアモンドターン』の評価は分かれるだろうが、トゥインクル開催期間限定のレストランや、サンタアニタウィーク限定の屋台などの評価は悪くないように思える。敢えて苦言を呈せば、『コロちゃんコロッケ』が閉店に追い込まれたことが、かえすがえすも惜しまれるところである。

しかし、東京競馬場の施設は前出2場とは比べものにならないのだという。「興味がない」という些か非合理的な理由で、子細なリサーチを怠っていたことをまず先に謝っておかねばなるまい。

言われてみれば、以前のようなうどん&そば一辺倒の店は大きく数を減らし、それに代わって街中で普通に見かける看板がやたらと目に留まるようになっている。

Bakery『トウキョウカフェ&ベーカリー』のように、場内で焼きたてのパンが売られているなどというシチュエーションは従来なら想像もできなかった。第1レースの始まる前に、『エクセルシオールカフェ』でエスプレッソを飲みながら競馬専門紙をめくっていると、競馬場にいることを忘れてしまいそうであることは、まあ確か。それでも、もっとどうにかなるとは思うんだけど…。

(明日付に続く)

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ポルトフィーノ出走取消

桜花賞の有力候補だったポルトフィーの出走取消が、JRAから発表されました。左寛跛行とのこと。

つくづく、桜花賞に縁の無いファミリーだなと思ってしまいますね。お父さんはオークス向きとは言えないけど、どうするんだろか? 賞金も足りないだろうし。ただ最近のオークスは登録頭数少ないから足りちゃうのかな?

取り急ぎ、お知らせまで。

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2008年4月11日 (金)

バーナスコーニ日本デビュー

JRA版の専門紙が今日からこぞって値上げされた。410円が450円になるだけで馬券購入額からすれば微々たるものかもしれないが、10%近い値上げ率であることには違いなく、今後の動向が注目されるところである。

「注目」といえば、今日の大井で日本デビューを果たしたバーナスコーニもしかり。

Camera別に海外のスーパーホースがやってきたワケでもない。しかし、普段見かけないような”関係者”が、緊張した面持ちでカメラを構えてC1のレースを待っている。こちらとしてはそういう姿を見るのがなかなか楽しかった。

今朝のサンケイスポーツによると“海外既走の外国産馬”が日本で競走馬登録、ならびに出走を果たしたのは、何もバーナスコーニが初めてということではないそうで、およそ半世紀ほど前に大井競馬で活躍したグレイベルベットという豪州産牝馬が、オーストラリアで競走経歴があるにも関わらず、日本に輸入されて大井で8勝を挙げていたという事実が紹介されている。

“日本初”であるにせよ、そうでないにせよ、バーナスコーニが日本の競馬史に与えたインパクトの大きさを変えるものではなく、生産者、主催者、馬主関係者らは、きっと三者三様の思いで、この一見なんの変哲もないC1クラス(四組・五組)による一般戦を見つめていた。

Bana1 

しかし、その結果はなんとも評価に難しい内容。