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2008年2月29日 (金)

『ハヤテ』の命運は?

先日、盛岡を訪れた夜に、地元で競馬問題を取材している某新聞記者と酒を飲む機会に恵まれた。新聞記者歴4年の彼は、特に競馬ファンというわけではなく、1年前の融資問題で議会が紛糾した時は、目前に迫った統一地方選を視野にも入れた地方自治体ネタのひとつとして、そしてその後は社会ネタのひとつとして、競馬問題を取材したのだという。

つまり岩手県競馬を専門に取材しているわけではない。そもそも地方支局、あるいは地方新聞の人員で、ひとつのトピックだけを長く追い続けることなど不可能な話で、「片手間」の取材になってしまうことは避けられない。だから、その相手と1時間半ほど話をした中で、正直言って私が知る以上の事実関係を新たに知るまでに至らなかったのも、やむを得ないことなのかもしれない。

ただ、取材にあたっている人間でしか知り得ない「現場感」というものはある。それは東京から推移を見守り、また集めた資料を読み漁っているだけの私には知り得ないモノのひとつだ。

岩手県競馬の存続を賭けた「330億円融資法案」で県議会が揺れたのがちょうど一年前。そのあたりの経緯については、当ブログの以下の記事を参考にしていただきたい。

 2007年3月16日付 《速報》岩手競馬重大局面
 http://hirotomi.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_61dd.html

 2007年3月16日付 《続報》岩手競馬 廃止へ
 http://hirotomi.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_f85c.html

 2007年3月16日付 《続報その2》奥州市の動き
 http://hirotomi.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_faac.html

 2007年3月16日付 《続報その3》賛否の議員名
 http://hirotomi.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_69d8.html

 2007年3月19日付 岩手競馬① 本日ヤマ場
 http://hirotomi.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_0cac.html

 2007年3月19日付 岩手競馬② サスケ議員辞職
 http://hirotomi.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_f474.html

 2007年3月19日付 《速報》岩手競馬存続へ!
 http://hirotomi.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_7c0e_1.html

県議会を取材していた記者によれば、「選挙が間近に迫っていたことが混乱に拍車をかけた」という。

Hayate1通常であれば党議拘束があり、賛否の票数もある程度読める。しかしこの日、多くの議員たちは「自らの意志による決断」を迫られた。それが選挙事情によるものであると思えば、いささか興醒めの感が残るが、理由はどうあれ、誰もがギリギリの状況に置かれていたことには違いない。最初の決議は22対22の同数から議長1が反対としたことで否決。新聞各社は「岩手競馬廃止へ!」と大きく見出しを打った。

 

Hayate2しかし翌週になって、岩手競馬にとってラストチャンスとなる修正動議が出される。動議の決議前に、前回投票で賛成票を投じたサスケ議員が突然の議員辞職。再度の否決ムードか漂う中、行われた採決では22対21で可決という大逆転が起きた。この瞬間、岩手競馬は一転して存続が決まり、現在に至っているのである。

Hayate3_2結局は、たった一人の議員が反対から賛成に回っただけの話。しかし、その行為によって今も競馬場があり、馬がいて、競馬に携わる人もいるのだと思えば  賛成・反対の議論は抜きにしても  一票の重さ、あるいは議会制度の重大さをあらためて考えさせられやしないか。水沢競馬場に隣接する厩舎地区を歩くうち、そんな思いが頭を巡った。

ここで今回、記者から聞かせてもらった話の中で興味深いトピックをひとつご紹介する。

Hayate4岩手競馬のマスコットである『ハヤテ』は手塚治虫氏のデザインであり、写真のように競馬関連施設のいたるところに使用されているが、これが使えなくなるかも知れないというのである。「なんで?」と聞けば、岩手県競馬組合はこのキャラクターデザインの使用権を買い取っておらず、なぜかリース契約を結んでいた。その契約更新に必要な費用が捻出できないというのである。

 

Hayate5もし契約更新ができなければたいへんだ。最悪のケースでは、競馬場の壁面からゴミ箱に至るまで、すべてのロゴを消し去る必要性に迫られる。

 

 

最後の写真をご覧いただきたい。岩手県競馬で使用されているマークカードであるが、最近になって下のように『ハヤテ』のデザインが描かれていないカードが出回るようになっているのである。

Hayate6これをキャラクター使用権契約が打ち切られた場合に備えての”布石”だとする見方もあるが、事実関係の確認には至っておりません。こないだの水沢滞在ではそこまでの時間的余裕もなかったですしね。いずれにせよ、馬券を買う立場にしてみれば、どおってことない問題なのかもしれないけど。

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2008年2月28日 (木)

ボンキュッボン7戦目

まずは昨日のエンプレス杯の話。

関西の競馬番組にも出演していらっしゃる宮川一朗太さんが“初東上”され、イベントでご自身の予想を披露されていたのだが、その中で「内田博幸騎手の地方所属最後の日なのでサヨウナラを買う」とおっしゃってた。もちろん冗談半分。しかし半分は本気だったようだ。TCK女王盃で苦杯を喫したラピッドオレンジとの比較となれば、距離が伸びてブライアンズタイム産駒を買わぬ手はないし、小回りの川崎で内枠を引いた今回は折り合いの不安も軽減される。

Sayounara実際のレースも、インでじっくりと構えて、直線では空いた内ラチ沿いを力強く抜け出すという、カワサキのお手本のような騎乗ぶり。最後は押さえる余裕もあったし、着差以上の完勝だったように思う。

一方、内田博幸騎手の地方ラスト騎乗となったラピッドオレンジは、1番人気に推されるも6着に敗れた。これには、内田博幸騎手もレース後のセレモニーで「さっきはスミマセンでした」とファンに頭を下げたけど、思えば前走TCK女王盃の勝因は、馬の力によるものというよりも内田博幸騎手の手綱捌きによる部分が大部分を締めていたように思う。

2頭とも次は船橋のマリーンCになる見込みだが、決着が着くのは、もう少し先になるのではないか。

Ichirota_2ともあれ宮川一朗太さんの予想は見事。イベント終了後にカメラマンから写真をと頼まれると、一台一台のカメラに向かって笑顔を作り、一人一人のカメラマンに対して「ありがとうございました」と深々と頭を下げられていた。私にしてみれば、予想なんかよりもこの光景の方がよほど凄いと感心したのだけど……。つまり、競馬のイベントにやってくる有名人で、こんな方は非常に希少だということです。

写真はご自身の携帯で撮ってもらっているトコ。

 

ほんで、今日はボンキュッボンの7戦目の競馬です。

久しぶりの地元川崎戦だが、今日はJRAの馬が相手。しかもこれまで手綱を取ってもらってた戸崎騎手ではなく、同じく大井期待の若手・坂井英光騎手にスイッチしてきた。前走、浦和で負けたあと手綱を取った戸崎騎手は、「(気性的に)ちょっと乗り方が難しい」と迷いを見せていた。そういう意味では、今回の乗り替わりはポジティブに捉えたい。似たような敗戦を二度続けたあとだけに何とかして“新味”を見出だしたいところである。

で、結果は逃げて3着。

中央の牡馬を相手の交流戦で3着は正直立派。勝った馬は地方所属馬ではあるが、ココを狙ってわざわざ大井から遠征してきたマル外の高馬である。そこでの3着は何も悲観するような結果ではない。

一方で“新味”となると「むむむ……」という感じ。見ている立場としては微妙な結果だが、このクラスで勝ち負けできる能力があることを再認識できたことが大きい。苦手な道悪だったし、連戦にも関わらず体重が増えていたことも好材料だ。

そして何よりも「順調に使えている」という事実に敬意を表したい。ポーカーアリスは千葉で完全休養中。5月の東京に本気でチャレンジするのなら、ボチボチ乗り運動を再開したいところなのだが…。

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2008年2月27日 (水)

川崎らしいセレモニーでした

開催替わりなのでJRAに出頭。

別フロアでは「騎手免許交付式」なんかが行われているようで、担当者もいろいろ忙しそうにしている。待たされている間にお茶とお菓子を出してもらったのたが、このお菓子というのが例のニッポン放送の“詫び”の一品なんだそうだ。フェブラリーSの一件は、ニッポン放送側が平謝りして一応の決着をみたらしい。私もその日はラジオを聴かねばと思ってはいたのだが、なにせ新千歳空港大混乱の渦中にあったものだから、そんなことはすっかり忘れていた。だいたいが、まだフェブラリーSのレースVTRだってまだ見ていない。

用が済んでその足でカワサキ。

Uchipaku1内田博幸騎手、今度は「地方競馬所属騎手」としてのラスト騎乗ということで、今日の最終R終了後にまたまたセレモニーが用意されている。ちなみに今日の騎乗予定は7、8、10Rの3鞍のみで、10Rのエンプレス杯ではJRAのラピッドオレンジに騎乗するから、内田博幸の騎手服を拝めるのは7Rと8Rだけということになる。

ただし、先週も書いた通り、交流競走で南関東の競馬場に来た場合には、これまでの騎手服を着用するという決まりになったから、未来永劫この姿が見られなくなるわけではない。来週の船橋あたりでさっそく見られるんじゃないかな?

Uchipaku27Rの出走予定馬が取消となり、唯一の騎手服お披露目となった8Rは、一頭ポツンと後方からの競馬。今日は重馬場だったので、ゴール前では泥だらけ。カメラマン一同、服が汚れるのだけは勘弁と祈ったが、心配には及ばなかった。さらにエンプレス杯では1番人気に推されるも、けっこうな負けっぷり。結局今日の内田騎手は未勝利に終わった。

そしてセレモニー。

挨拶では、初めての重賞勝ちがここ川崎のロジータ記念だったことに触れ、「思い入れの強い競馬場」であるとした上で、「南関東でリーディングを獲った騎手の誇りにかけて、中央でもリーディングを狙います。行ってきます!」と高らかに宣言した。

感動のシーンではあるが、しかしなんといってもそこはカワサキ。ファンからの声援の内容がまた凄い。

Uchipaku3_2「リーディング獲れよ!」とか「中央の奴らに負けんな!」とかいうのは、まだ分かる。

ところが、「岩田なんかに負けたら承知しねぇぞ!」とか、「武の野郎なんか蹴飛ばしちまえ!」とか、あるいはもっと具体的なインターフェアーのやり方を伝授する”声援”もあって、これにはさすがの内田騎手もニガ笑い。先週の大井での壮行会とは、やはり微妙に色合いが異なる。

Uchipaku4それにしても、内田騎手にロジータ記念で初めての重賞勝ちをプレゼントしたのは、あのドラールオウカンですよ。内田騎手とドラールオウカンと言えば東京大賞典での乗り替わり事件である。内田騎手にとって、良くも悪くも一番の想い出であるとと以前聞かされたことがある。やはりドラールオウカンに対しては特別な思いを今でも抱いているのだろう。

セレモニーでは目にうっすらと涙を浮かべた内田騎手。さっそく明日から美浦に入るという。

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2008年2月26日 (火)

”大人”になったジャンポケ

今年もウォーエンブレムの種付けは厳しいようだ。

一昨年は種付け1頭で産駒ゼロ。昨年が種付け自体がゼロだったことは既に書いた。一方で数少ない産駒は次々と勝ち上がっており、社台グループとしても様々な試行錯誤を繰り返しながら、なんとかウォーエンブレムが“その気”になるのを待っているが、状況は芳しくないという。グループ以外からの問い合わせも殺到しているらしいが、事情を説明して丁重にお断りしているという。

ここへ来て種付けも繁忙期を迎えつつあり、ウォーエンブレムに費やせる時間も労力も少なくなってきた。この時期は朝の放牧を9時に終え、10時と15時の1日2回が通常業務だが、種付けが本格化すれ来月以降は、これに「早朝」と「ナイター」が加わり、1日4回態勢が敷かれる。

今年のSS系種牡馬の人気はゴールドアリュール(300万円)、デュランダル(200万円)、ダイワメジャー(500万円)といったところ。この3頭の種付けは既に満口である。母系がノーザンダンサー系という種牡馬が揃って人気を集めているのは単なる偶然か。

ゴールドアリュールは初年度産駒が実績を積み重ねているし、ダイワメジャーも馬体を50キロ以上も増やしてすっかり種牡馬の体つきになっており好印象。

ただ、デュランダルが少しばかり気になる。馬房の扉に体当たりしたり、金網に頭突きを繰り返したりと落ち着きいま一歩。もちろんサンデーサイレンスの例を出すまでもなく、暴れるからダメなどということはないのだけれど、馬房にはシェードがかけられて、完全に外が見れなくなるようにされているのを見ると、ちょっとキレてしまっているのかな?などと余計な心配をしてしまう。もちろん種付け業務には支障はないとのこと。

Deepディープインパクトの馬房を覗かせてもらう。8月に撮影して以来だから半年ぶりだ。

そういえば彼もノーザンダンサー系にサンデーサイレンスではあるが、彼に関して言えば血統構成云々を語るレベルではない。ただし、こちらはまだ満口には至ってないとのこと。やはり”初年度”の去年とは少しばかり事情が異なる。1200万円という種付け料は、おいそれと出せる金額ではない。

馬房に佇む彼はほとんど動こうとしない。まもなく種付けが始まる時刻だというのに、今にも眠り込んでしまいそうな様子に見える。聞けば普段からこんな調子だそうで、「余計な体力を使わず、マイペースを貫けるのは名馬の証」だとか。現役時代、厩舎でのあだ名が「お坊ちゃん」だったというのも、こういう姿を見れば頷ける。ただ、あまりにサンデーサイレンスと正反対な振る舞いに違和感も覚える。もちろん「暴れなければダメ」などということはないが、あくまでも私個人のイメージに関する問題である。

Deepcatディープインパクトの厩舎にいるのは、他にシンボリクリスエス(500万円)とトワイニング(80万円)、そして警備員が1人と猫が3匹である。警備員と一緒に猫もディープインパクトの馬房を見守っている。

シャトル帰りのジャングルポケットは真新しい厩舎で種付けの出番を待っている。種付け料250万の彼も既に満口だという。

久々に見るジャングルポケットはどことなく大人びた印象。明けて10歳になる種牡馬に「大人びた」なんていうのは、いささかおかしな話だが、この馬はついこないだまでホントに“悪ガキ”だった。娘(トールポピー)がJpnⅠを勝ったことで、遅まきながら自覚が芽生えたのかもしれない。

Janpoke種付け開始の時間が近づき、続々とスタリオンに集まってくる繁殖牝馬の“匂い”を察知して、隣のゼンノロブロイ(300万円)は猛獣のごとき雄叫びをあげながら暴れている。そんなお隣さんに触発されることなく降りしきる雪を眺めているジャングルポケットを見るうち、さらなる大仕事を予感した。

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2008年2月25日 (月)

社台への長く危険な道のり

新千歳空港で働く知人からのメールによると、今朝の新千歳空港は穏やかな天候に恵まれ、一番機からほぼ順調にフライトをこなしているとのこと。良かったですね。昨夜の札幌→東京の最終便が羽田に到着したのは、実に今朝の3時半。そんなのに乗らされると思うとゾッとする。あるいは乗れただけもヨシとすべきなのだろうか。昨夜の新千歳空港ターミナルの混乱ぶりは凄惨だった。

混乱していたのは空港の中だけではない。千歳を中心とした安平、厚真、長沼界隈でも道路で”遭難”という事故が相次いでいた。

昨日の午後、種付け予定の繁殖牝馬を広富牧場から社台スタリオンに輸送するのにお付き合いすることになったのだけど、普段ならゆっくり走って(馬運車だから)1時間の道のりなのに、雪のせいでたっぷり2時間もかかったのである。

私は自分が借りたレンタカーのハンドルを取り出発。昨夜は大量の雪が降ったが、少なくとも路面の雪は溶けおりグリップに支障はない。空は台風一過を思わせる晴天で、非常に快適なドライブである。

ところが、日高道が雪のため通行止めだという。「この好天でなぜ!?」と訝ったが、通してくれないのだから仕方ない。で、国道で鵡川へ。

その国道は門別競馬場付近から路面の状態が怪しくなり、そこから先は圧雪アイスバーン。しかし本当に強烈だったのはそこからで、道道千歳鵡川線(道道10号線)を右折し、日高道の下をくぐるあたりから道路左半分(つまり自分の車の走行車線)に雪の吹き溜まりが多数現れるようになった。最初のうちは、ちょいちょいとよけながら進んだのだが、だんだん道路全体を覆うくらいの巨大な”山”も出現し始め、よけるのも難しくなる。だいたいが、猛烈な地吹雪で視界は悪いところで5mほど。吹き溜まりそのものを視認することすら困難な状況である。

「これ、ヤバい!」

ココに及んで真剣に焦る。Uターンも考えたが、社台スタリオンに近づくにはこの道を行くしかない。度胸一番突っ走るが、豊川橋を渡った先の吹き溜まりは道路を完全に覆ってしまっている。クルマを止めたらもう二度と動かなくなってしまうので、とにかく勢いをつけて走り続ける。そんなこんなで、私のクルマは社台スタリオンに着いたものの、肝心の馬運車が到着しない。やっぱあの道を通るのは無理だったか。馬を載せている以上、「スピード出して突き進む」というのは無理だもんなぁ。

なんていろいろ考えていたら、およそ30分遅れで馬運車が到着。やはり道道千歳鵡川線で立ち往生していたらしい。たまたまそこへ牧草屋さんのトラクターが通りかかり、吹き溜まりを掻き分けて「道」を切り開いてくれたのだそうである。有り難い話ですね。もし、それが無かったら長沼の国道274号線の惨事(※北海道新聞社HP)みたいなことになっていてもおかしくはなかったですよ。まさに命拾い。

ともあれ、社台スタリオンに牝馬は到着し、種付けは無事終了。

私は社台スタリオンから空港に直行。国道36号線から空港内にかけての大混雑、そして空港内の大混乱は昨日付で書いた通り。

Lincolnちなみに付けたのはリンカーンでした。昨年は種付け料150万だったのが、今年は80万(受胎条件)に値下がりしている。ハーツクライという選択肢もあったわけだが、お金のこともちゃんと考えなければ”生産”は成り立たない。実は私はハーツに一票を投じたが、前の日にリンカーンを目の前に立たせてもらってみて非常に良い印象を持っていたのも事実。なるほど近藤オーナーが種牡馬入りに様々な尽力をされたほどのことはある。

もし自分が産駒を買うことができるなら(あくまでも”もし”ですよ)、この日の天候にちなんで「ホワイトストーム」なんて名前を付けるんだけど、なんか前に大井に同じような名前の馬がいたような気もするなぁ。3年後には再登録可能になっているだろうか? なんて、こんなことで悩んでも意味ないか(笑)

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2008年2月24日 (日)

新千歳開港以来の大雪!

Airport

新千歳空港はたいへんなコトになっております。

大雪の影響で欠航が相次ぎ、昨夜は2千人が空港内で一夜を明かす事態となり、各航空会社が配布する毛布が足りずに大混乱になったとか。いやはや、「空港内で一夜」という時点でもう十分に「大混乱」なのに、毛布でさらに「大々混乱」ですよ。

で、今日はその混乱に更に拍車をかける事態に。

雪は朝になっても降り止まず、正午頃にかけてようやく止んだものの今度はもの凄い北西風が吹き荒れ、千歳界隈は地吹雪に。高速道路は通行止め。室蘭本線は不通。国道36号線は除雪もままならず、あちこちに雪の吹き溜まりができて、立ち往生するクルマが続出。そんな中、札幌中のタクシーというタクシーが空港目指してやってきたもんだから、空港周辺には救いようの無い渋滞が発生して、タクシーを早々に降りて歩く姿も。

しかし、そうやって苦労してターミナルに辿り着いたまでは良かったが、ターミナルは人、ひと、ヒトで大混乱の渦に陥っているのでした。

だって、昨日から徹夜でキャンセル待ちしている人が2千人いるってんだから、混乱するなという方が難しいかもしれない。結局、夕方以降も「機材繰りがつかず」というお馴染み、かつ乗客にしてみれば承伏しがたい理由からバンバン欠航便が出る始末で、”キャンセル待ち難民”はさらにその数を増す一方。なんてったって、「明日も全便満席」ってんだから、今日の便で欠航喰らった人は、明後日の火曜まで千歳に足止めということになる。

土曜の大パニック初日を受けて、「北斗星で帰ろう!」という人もたくさんいたみたい。なるほど、考えましたね。午後に乗れば、翌朝上野に到着だ。

と、思ったら、土曜の午後に札幌を出発した北斗星が、勇払のあたりで13時間も停車したままだというニュースが流れてきた。これは厳しい。いくら寝台車とはいえ「車中2泊」というのはあまり聞いたことがない。

Tsubasa新千歳空港内で地上係員として働く知人から得た情報によると、土日の大雪は新千歳空港開港以来最悪の規模なんだそうだ。千歳市内には雪に埋もれたクルマも多数出ているというし、そう言われても特に不思議には感じない。なんといっても2千人が空港で一夜を明かすというのは尋常ではない。搭乗手続きの長い行列に並んでいたら、小さな子供がたくさん床に寝ている姿が目に入ってしまった。私も子連れだっただけに、こういう姿を見るのは忍びない。とはいえ、どうしてやることもできない。

そんなわけで、私はどうにか飛行機に乗って帰って来れました。詳しくは明日また。

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2008年2月23日 (土)

大雪のち雷雨のち猛吹雪

大雪のち雷雨のち猛吹雪
 

大雪の社台スタリオンを後にして、厚真から鵡川へとクルマを走らせたあたりで、それまでの雪が雨に変わった。

気温3℃と表示されているけど、もっとある感じ。クルマの運転には有り難いが、いかんせんロケ向きの陽気とは言い難い。少なくとも「雨」は想定外だった。

それでも広富牧場に着く頃には奇跡的な日射し。挨拶もソコソコに放牧地へダッシュして、バシャバシャと撮りまくる。

雨は夕方過ぎまで降り続くと、今度は激しい雷雨に変わった。

ピカッ!ゴロゴロ、ドカーン!!

ひときわ大きな雷鳴が轟いた瞬間、牧場内が真っ暗闇になった。リアル停電。クルマのヘッドライトもほとんどない場所で、月明かりも遮られているとなれば、目の前にあるのは正真正銘の暗闇である。前方に伸ばした自分ね手すら見えないような状況下でロウソクを探してあかりを灯す。

心細い炎を見つめ続けた15分間。「電気」という見えざるものの有難みを、ひしひしと感じた。

広富を後にしてベーシカルコーチングスクール(BCS)を目指して山を下りる。

そしたらいつの間にか雨はまた雪に変わっていた。しかも猛烈な吹雪。視界は10mほどしかなく、暗闇からフロントガラスに向かって飛んでくる無数の雪をじっと見ていると、上下左右の間隔というものが完全にマヒしてしまう。生まれて初めての経験。今、こうして携帯からブログを投稿することができて本当に良かったと思うほど。“遭難”を真剣に心配した。

それでもその後は広富の繁殖牝馬の交配相手について楽しい議論。血統構成の似通ったハーツクライ(400万)とリンカーン(80万)を比較してみると、なるほどけっこう違いがあるものですな。いずれにせよ結論は持ち越し。明日の朝に正式決定の運びとなる。

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社台スタリオンは大雪

社台スタリオンは大雪
 

北海道安平の社台スタリオンに来ている。

ここ数ヶ月に渡り私を苦しめている仕事上の相手がこの事実を知れば、「なにも、こんな忙しい時に!」と烈火のごとく怒り狂うであろうが、私だってフェブラリーSを捨てても、この日を選ぶ他なかったなかったのである。来週以降の週末は、中山記念も弥生賞もなく、ただひたすら奴隷のように働かされるのだから、これくらいは許されて当然だ。

詳しくはのちほど。

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2008年2月22日 (金)

大井のウチダのラストの大井

内田博幸騎手、“大井所属”として乗る最後の大井開催日である。最終レース終了後には壮行会も行われた。

Uhidarightただ、来週には川崎開催も残しているし、そもそもこれを最後にもう二度と大井で乗らないというわけではない。だから、あまり大袈裟な“お別れ会”もいらないのかな、と思ったりする。すぐ次の大井開催の交流レースにも乗りに来るらしいし。

 

Obje「あの勝負服が見られなくなるのが辛い」とお嘆きの貴兄には朗報がある。来月以降、内田博幸騎手が南関東の競馬場で地方所属馬に乗る場合には、今と同じ「胴青赤山形一文字、袖白」の服色を着用する方向で調整中である。これまでは、JRA所属騎手が地方所属馬に騎乗する場合は、枠色の臨時服を着ていたのだが、南関東から初めてJRA移籍騎手が誕生したのを機に、ルールを決めておこうという機運になっている。既に、園田競馬場が岩田康誠騎手な小牧太騎手らに対して同じような対応をしているので、南関東で実現しないということはないだろうと思われる。正門に燦然と輝く勝負服をかたどったオブジェもそのまま残されるらしい。こうした配慮が、移籍に心を痛めるファンの方々にとって、少しばかりでも慰めになってくれないものかと、切に願う。

今朝は早起きして大井の調教試験に出かけた。

大井は春の陽気である。馬体から立ち上る湯気もさほど目立たず、騎乗者も厩務員も、皆どことなく顔がほころんでいるようにも見える。

この調教試験に内田騎手の姿はないのはごく当然のことか。船橋の川島調教師も一頭連れてきてたが、その鞍上には戸崎圭太騎手の姿があった。川島師は「服色が(ゴドルフィンと同じ)青だから頼むことが増えそうだよ」と冗談を飛ばすが、実際に川島厩舎の馬に戸崎騎手が乗る機会は増えるのだろう。先を見据えたこうした動きは、ずいぶん前から既に始まっていた。川島厩舎のナイキアースワークに戸崎騎手が跨り、内田騎手の2着に食い下がった一昨日の金盃は、その象徴たるレースだろう。

Uchidahasiru関係者(主催者、調教師、馬主)に話を聞いても、今回の移籍をネガティブに話す声は聞こえてこない。主催者は「変革がなければ、最終的にファンに飽きられてしまう」と話し、調教師は「彼がJRAで活躍することが、我々の仕事の励みになる」と話し、馬主は「才能のある若手ジョッキーが飛躍する大チャンス」と話す。確かに大井には戸崎圭太や坂井英光といった次世代のスター候補が控えている。内田騎手が移籍したことで、そうした若手ジョッキーへの期待も否応なしに高まろう。しかも、的場文男という大ベテランも健在となれば、ファンの興味は一層掻き立てられれることになる。

とりあえずは「ウチパクの跡を継ぐ大井の“エース”が誰になるのか?」という視点で、南関東の競馬を楽しむことにしよう。

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2008年2月21日 (木)

ダイタクヘリオスだ! その2

一昨日付のダイタクヘリオスの写真は携帯カメラで撮ったものなので、あまり写り映えしてないのはそのせいなんだけど、あれではマイルチャンピオンシップ連覇という偉業を成し遂げた彼にあまりに失礼だと思い、ちゃんとした写真入りであらためて書きたい。

八戸駅から乗り込んだタクシーの運ちゃんに農協職員と間違えられたかことは既に書いた。上下揃いのダークスーツに白のYシャツというサラリーマン然とした服装にビジネス用のボストンバックを抱えているのだから、そう思われても無理はない。まあ、そのボストンバックには愛用のカメラと80-200ミリレンズが収納されていたわけだけど。

200802191522000それでも、履いている靴からして雪に覆われた山の上の牧場に行くに相応しいとはとても言えない格好であったことは確かである。

「いえ。馬を見に行くんです」と言うと、すかさず「ダイタクヘリオスかい?」と運ちゃんは答える。おそらくそういう乗客を何度も乗せているのだろう。「そうです。ご存じですか?」と聞く。

「競馬は見たこたぁねぇけんど、そんな馬が北海道から来たってことは知ってるよ。わざわざ東京から見に来た、なんて人が結構いるかんな。ずいぶんとまた速い馬だったって評判だなぁ」

「速い馬」と運ちゃんが話したことに、私はニヤリとしてしまった。「強い馬」とは言わないのである。ダイタクヘリオスを見るために遠来からわざわざやって来る熱心なファンともなれば、その馬を語るのに最も相応しい言葉を知っている。おそらく、このタクシーに乗った多くのファンは、ダイタクヘリオスのその「速さ」を、熱心にこの運ちゃんに語り続けたのだろう。八戸郊外の丘陵地を進んでいくうち、そんな情景が目に浮かんだ。

ほどなくして、道路右側に雪に覆われた放牧地が見えてくる。出産が近いと思われる繁殖牝馬が4頭、顔を上げてこちらを見た。タクシーがウインカーを出して牧場の敷地に入ると、「なんだつまらない」という風にまた首を地面に向けて、乾し草を噛み始める。

Daitaku_2左右に放牧地を見ながらしばらく雪道をガタゴトと進むと、前方に人が立っていた。作業ズボンに長靴、厚手のジャンパーという出で立ち。牧場主の山内氏がわざわざ到着を待って下さっていたわけだ。恐縮しまくり。

挨拶もソコソコにダイタクヘリオスのパドックに案内していただく。近づいてきたので顔を撫でようとしたら、その手を噛みに来た。が、その癖は彼が門別にいた当時からこちらも熟知しているので、余裕でかわせる。すると今度は「こら!」と叱る牧場主の手を噛もうとした。変わっていない。

 

「20歳を過ぎたのにまったく元気なもんだ」と牧場主もおっしゃる。

Daitaku2ライバルだったダイイチルビーが「超良血」と言われただけに、ダイタクヘリオスの血統構成は地味と思われがちだが、母系にはダイタクリーヴァやダイタクバートラム、また園田所属ながら先日の佐賀記念を勝ったチャンストウライなどが名を列ねているし、また自身の産駒ダイタクヤマトもスプリンターズSを勝つなど血統的な“底力”は決して軽くはない。そう思えばこそ、あと一頭でいいからダイタクヘリオスの名を上げる馬が出現してくれないものかと真剣に願う。現状の産駒数では極めて厳しい状況だが、それでも「望みがある」という状況の有難みをひしひしと感じた。

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2008年2月20日 (水)

仙台→福島→大井競馬場

夕べはさんざん飲み散らかして、ホテルに戻ったのは明け方4時頃だったか。

気を失うようにベッドに崩れ落ち、携帯電話の音に起こされたのが8時くらい。さすがに用件を理解するまでに時間がかかったが、とにかく福島へ行けと言われていることだけは理解できたので、慌ててシャワーを浴びて荷物をまとめる。

今日は仙台のホテルで昼まで寝てから帰京するつもりだったが、もし早く起きることができたら、普段東京からでは行けないような  わざわざ行こうとも思わないような  場所に行ってみようと思っていた。それはすなわち社台の山元トレセンである。まあ、行ったところで自分の馬がいるわけでもないのだけれど、社会科見学的な見知から施設を見学させてもらおうと思ってた。

……が、福島でござるよ。せめてもう少しベッドで眠っていたかった。

福島で新幹線を降り、タクシーで市内の某新聞社へ。なんだかんだと時間がかかってしまい、福島駅から再び新幹線に乗り込んだ時には時計の針は13時半を回っていた。できることなら、今日は大井に行っておきたいと思っていた私としては、かなり焦るシチュエーションである。

“大井所属騎手”としての内田博幸騎手にとって、今日の金盃はホームコースでのラスト重賞ということになる。騎乗予定のルースリンドは人気の中心で、もちろん勝つ可能性は高い。元々ここを使う予定はなかったにもかかわらず、内田騎手に大井最後の重賞を飾ってもらおうと矛先を変えてきた陣営の配慮も見逃せない。そんな事情を知ってか知らずか、15時の時点で単勝オッズは110円と圧倒的人気。それを見ればますます行っておきたいという思いは募る。

しかし、その”15時の時点”で私はまだ新幹線の車中にいた。東京駅到着予定時刻は15時24分。金盃の発走予定時刻は16時05分である。乗り替え検索サービスによると間に合うはずなのだが、それでも競馬場到着は16時ジャストくらいという計算となれば勢い気もはやる。

Kinpaiなんとかファンファーレに間に合ったものの、こういう行動が歳を重ねるごとに辛くなってくるのがよく分かる。息を切らしながらレースを見るハメに。

注目のルースリンドは大外枠から実に無理のない競馬。最後は追うところもなくナイキアースワーク以下に2馬身の差をつけ、実にあっさりと勝った。

Uchidatosakiレース後、内田博幸騎手はウイニングランはせず、2着の戸崎圭太騎手と並ぶように引き上げてきた。内田博幸騎手が抜けた穴は、この若きダービージョッキーが大井の競馬を引っ張ることになるのだろう。

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2008年2月19日 (火)

水沢競馬場で調査中

水沢競馬場で調査中

仙台に向かう途中の水沢江刺で途中下車。新幹線で何度も途中下車するのは楽しいですね。

水沢競馬場は冬季の休催期間中で、本日は大井2日目を場外発売。大型ビジョンに向かって「ウチダ、差せっ!」などと大型ビジョンに向かって叫ぶファンの中にいると、ここが水沢だということを忘れそうになりますね。

本馬場は雪に埋もれているので調教も行われてはいない。

今年度は3月20日から水沢での「特別開催」が予定されているので、今日あたりからボチボチ馬場入りすんじゃないかと思ってたんだけど、やはりまだ寒さが厳しくて馬場が凍結してしまっているらしい。馬場開きはいつ頃になるのか聞いてみたが、あんまりはっきりした答えは返ってこなかった。

……というか、私が聞いた相手が悪かったようで、何を喋ってんだかサッパリ理解できなかった。今朝のダイタクヘリオスの牧場でも同じような思いをしたのだけれど、私はもう少し言語聞き取り能力(特に東北系)を身に付ける必要があるみたい。

いずれにせよ、まるで乗られていないところから1ヶ月弱でどれだけ仕上がるんだろか? それとも、別の暖かい土地の育成施設で乗り込まれた馬たちが大挙して入厩してくんのかな? でも今の水沢の賞金レベルでは、放牧に出す方が割に合わないように思う。

わざわざ水沢江刺駅から30分も歩いてここまでやってきたのは、いろいろと調べておきたいことがあったからなんだけど、予定より早めに次の目的地仙台に入らねばならなくなり、いくつかの目論見は達成できずじまい。面白いネタを仕入れることはできなかったが、面白くはないが大事な話は聞けたのでヨシとしよう。

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ダイタクヘリオスだ!

ダイタクヘリオスだ!
盛岡を朝早く発ってダイタクヘリオスです。

20歳過ぎてるというのに、相変わらず“口”がうるさくて、現役時代を知る者にはそれがまた嬉しい。

今年も産駒は誕生予定で、種付けもするというからファンには朗報ですね。タクシーの運ちゃんの話によれば、いまだに紙袋一杯のニンジンを抱えたファンが東京からやってくるんだそうです。なかには八戸に宿をとって、日参するツワモノもいらっしゃるとか。いずれにせよ、そういう熱心なファンは女性がほとんどで男性は少ないのだそうだ。八戸駅前でタクシーに乗り込み、牧場の名前を告げたら「お客さんは農協の方?」なんて言われた(笑)

これから水沢に向かいます。

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内田博幸騎手壮行会

まだ盛岡におります。

昨日付で「内田博幸騎手の移籍セレモニーやんないのかな?」と書いた件について、大井の広報の方から「やるよ」とメールが届きました。朝早くから恐れいります。

金曜の最終レース終了後にゴール前典賞台にて。内田騎手からファンへのメッセージもあるそうなので、是非とも足をお運びください。

取り急ぎお知らせまで。

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2008年2月18日 (月)

盛岡より蛯名調教師の話

盛岡より蛯名調教師の話
盛岡グランドホテルの一室で携帯からこの文章を書いている。仕事先が手配してくれたホテルは今どき希有なことにインターネット接続サービスが存在しなかった。

競馬開催のない盛岡に来ているのは、すなわちこれが競馬とは無縁の仕事であるからで、しかもまたまた人前で話さなければならないとあって、ホテル窓から見える盛岡の空同様、私の心もどよよんと曇っている。

盛岡に来る前には、今日から開催が始まる大井競馬場に立ち寄った。そしたらいきなり内田博幸騎手とハチ合わせしたので「このたびはおめでとうございます」などと結婚披露宴ばりの挨拶。すると、「向こうへ行ってもお世話になりますので、今後ともよろしくお願いします」と、さらに丁寧な返事が返ってきた。このキャラクターがあれば、たとえ3月からであってもいきなり100勝行くんじゃないかと思わされる。昨年、美浦所属騎手のうち5人が100勝を達成した。外国人や栗東の騎手に奪われていたパイを取り返した格好だが、悪く言えば抜けたトップジョッキー不在の証でもある。いきなり「関東リーディング」なんてことはいくらなんでもないだろうが、考えさせられるだけで十分凄い。

ところで、“大井所属騎手”としての内田騎手の大井ラストライドは今週の金曜なわけだけど、何か特別なセレモニーでもあるんだろか。目についた職員に聞いてみたけど、はっきりした返答はナシ。金曜の枠順が確定して、内田騎手のスケジュールが決まってからということだろか。

5レースにレディトゥランが出たので、それを見届けからモノレール駅に向かってダッシュ!……しかけたところで、蛯名調教師に呼び止められた。挨拶と馬の話あれこれ。急いでいたのは事実だが、まあ昼メシの予定がズレる程度なので一緒に次のレースを見る。

蛯名調教師の管理馬は出遅れが響いて8着。山田信広騎手も悔しがる。やはり大井1400mの外枠は難しい。

気づいたら一頭の空馬がこちらに向かって突進してきた。カメラを構える間もなく、ものすごい音を立ててラチに激突。

馬は捕まったが、まず真っ先に駆け寄ったのは、さっきまで私の隣にいたはずの蛯名調教師である。いや、素早い。一通り馬体を見回して、その馬の厩務員に一言二言声をかけてから、何事もなかったかのようにこちらに戻ってきた。

そういえば、前に的場文男騎手がウイナーズサークルでファンにサインをしていた時に、ファンから色紙やらTシャツやらを受け取って、「どこにサインすればいいの?」とか「せっかくだから握手もしなよ」とか言いながら、その即席サイン会を仕切っていたのも、蛯名調教師だった。

ファンはマネージャーか何かだと思ったんじゃないか?

それくらい蛯名調教師はマメに動きます。

盛岡まで来て蛯名調教師の話になってしまうとは…。我ながら意外。明日のホテルはネット環境があるだろうか?

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2008年2月17日 (日)

乗馬施設閉鎖中

Gate久しぶりの競馬場。でも、夕方から別仕事があるのでダイヤモンドSは見れん。今年の最初のJRA重賞を見るのは果たしていつになることか。まあ、もともとが「弥生賞に始まりジャパンカップに終わる」という競馬暦感を持つ人間なので、さほど深刻でもないんだけど。

今開催は通行証がない身なので、例によってスタンドからのゲリラ撮り。とはいえ、ダート戦ばかりなので実質的に支障はナシ。目当ての馬が勝った場合に口取りを撮れない恐れがあるけど、今日のラインナップなら大丈夫と判断。なんて油断してたら、目当ての馬が直線先頭!というレースがひとつあって肝を冷やしたが、終わってみれば後ろから数えた方が早い着順だった。やれやれ。

それにしても、パドックも返し馬も口取りも撮らない競馬場というのは、こんなにも手持ちぶさたに感じるもんなんですね。フツーなら空いた時間は馬券を買いまくるわけだが、さる事情があってここんトコ馬券の方は遠慮させていただいているので、あてもなく場内をうろつく。

200802171107000あらためて場内を歩いてみると、競馬場には“ウマ”が溢れかえっているものですね。

手すりの支柱。

 

 

 

Yugu子供広場の遊具。

 

 

 

200802171137000水飲み場。

あまりに暇だったので、こんな感じで“ウマモノ”を携帯のカメラでパシャパシャ撮ってたら、背後から「ナニ撮ってんの?」と声をかけられた。

振り返ると昨年のリーディングトレーナーが立っているではないか。あわてて挨拶。しかるのちに、私の知人が預けている3歳牝馬の具合や、社台の種牡馬展示会の話や、ブリーズアップセールの話とかで盛り上がる。普段、地下馬道なんかで会うと何かと遠慮して挨拶だけで終わるケースが多いんだけど、こういうトコでは思う存分話せるモンですね。むしろ会話を切るタイミングに苦労した。相手の携帯が鳴ったところで失礼する。

すると今度は某トップブリーダーに遭遇。競馬場ってのはアレですね。凄い人が普通にブラついているとこですね。ともあれここは、ポーカーアリスの話をしただけでお愛想。

200802171149000_2ところで今日のレース出走馬の誘導は福島競馬場所属の誘導馬が務めていました。

ご存じの通り、一昨日の金曜日に東京競馬場乗馬苑の乗用馬が馬インフルエンザの陽性となったことによる措置で、乗馬展示や体験乗馬などの馬事イベントも一切中止。美浦トレセンでもポツポツと陽性馬が見つかっているが、関東ばかりというのも気になるところではある。

Mon8レースを見届けたところで、後ろ髪を引かれつつ帰宅。明日は盛岡ですよ。競馬やってないのに。

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2008年2月16日 (土)

競馬帯のオールナイトニッポン

フェブラリーS当日の「日曜競馬ニッポン」はどうなってしまうのだろう?

来週は2ヶ月に一度のラジオ聴取率週間である。例によって東京のラジオ各局は特別ゲストや特別プレゼント目白押しの特別編成で臨むわけだが、中でもニッポン放送は『俺たちのオールナイトニッポン40時間スペシャル』と題して、23日(土曜)の昼から、伝説のパーソナリティを総登場させ40時間ぶっ通しで特別番組を流すのだという。復活するパーソナリティは、ビートたけしを筆頭に、松山千春、所ジョージ、松任谷由実などなど。私も学生時代は毎晩“25時”を楽しみにひたすら夜更かしを続けた人間なので、これはぜひ聞きたい。特にビートたけしは録音して永久保存版にしたいとも真剣に思う。

でも、待てよ。土曜の昼から40時間ということは、翌日の『日曜競馬ニッポン』にどっぷり被ることになる。レース発走時刻だけ競馬中継をインサートする予定なのかも知れないが、よりによってこの日はGⅠフェブラリーS。GⅠ当日にレギュラーの競馬中継が休止するという話は、そもそもあまり聞いたことがない。中継インサート程度のお茶の濁し方では、この帯のメインスポンサーたるJRAは黙ってはいまい。

実際“黙っていない”ようだ。今回の『オールナイトニッポン40時間スペシャル』では、今日現在で2つの枠でパーソナリティーを「シークレット」として発表していないが、うちひとつは日曜の15~17時の枠で、つまりは“渦中”の競馬帯。伝説の中の伝説のパーソナリティを起用するのかもしれないが、実際にはクライアント側の許可が下りておらず番組として発表できない状況が続いている。しかも、JRAが知らぬままスペシャル番組の構想が発表になったことも、JRAの態度を硬化させている。まあ、そりゃそうだよね。

JRAサイドとしては最終的にオールナイトニッポンのスペシャル番組とするのは構わないとしながらも「競馬に特化した番組内容とする」「JRA以外のCMを入れない」などの注文を付けている。特に後者は興味ありますね。「●●●●のオールナイトニッポン! この番組は、ブルボン、ポッカコーヒー、キャニオンレコード、……」と続く番組冒頭の提供案内でお馴染みなように、オールナイトニッポンをスポンサードしてきたのはブルボンさんである。それが、「この番組は、JRA、日本中央競馬会」なんて言われると、ちょっとガックリきてしまいそうである。

まあ、最終的にJRAが他の時間帯をもらって特別番組を流すことでお茶濁すんだろうけど、こういう揉め事を端から見ていると、「日本放送さんは企業としてもうちょっとしっかりしないと」という印象を抱かざるを得ない。また堀江みたいのが出てこないとも限らないから、注意してください。

さて、めでたく日曜15時からオールナイトニッポンが放送できたとして、そのシークレット・パーソナリティがショボかったらガッカリですよね。いったい誰になるんだろ? まがりなりにも、苦労して手に入れた帯なんだから、パーソナリティもそれなりでなければなるまい。予想としては

 ◎中島みゆき シークレットっぽいところで
 ○亀渕昭信 無理だろうけど聞きたい話もたくさんあるし
 ▲谷山浩子 まあ、一応個人的には……

てなところか。過去にパーソナリティやってなくても良いというなら、井崎脩五郎氏であればJRAも納得すると思うんだけど、番組的にグダグダになりそうで……。

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2008年2月15日 (金)

馬の名前が分からん!

競馬とはまるで無縁の仕事で府中に来ている。明日はやはり赤羽に行かねばならない。もしこれが逆であったならば、今日の浦和開催と明日のJRA府中の両方をうまく絡めることができたのだが、なにぶん自分のスケジュールを決められる立場にないのでどうにもならない。

こういった仕事においてはスケジュールの組み方がたいそう重要になってくる。いや、ある意味「すべて」と言ってしまっても良いかもしれない。

依頼された仕事は基本的に断らない(断れない)のがフリーランスの原則で、依頼が重なっても“どうにかする”のがプロでもある。さらに個人経営である以上は仕事以外の事務作業にも膨大な時間を奪われるわけだから、勢い普段の生活は時間との戦いとなる。このブログで何度も書いてきたように、私が“秒”単位で競馬場の往復を繰り返しているのも、そのためだ。一日に2つの競馬場をハシゴすることや、同じ競馬場へ2往復なんつー荒技も珍しくはない。以前なら、「携帯の乗換案内サービスなんてみっともなくて使えるか!」な~んて思ってたんだけど、今ではコレばっかりですね。申し訳ないが、背に腹はかえられない。

それでもスケジュールをやりくりできないことは、当然ながらあるわけで、そうなったら何かを捨てなくてはならなくなる。「人生とは捨て続けることである」と書いたのは誰だか忘れたが、まったく御説の通り。捨てなくては前に進むことはできない。

来週は今年最初のG1レース(川崎記念はJpn1ね)が行われるのだが、私はこのフェブラリーSを捨てることにした。

「土日の1泊2日」という条件で北海道に行かねばならなくなったはいいが、今週は先ほども書いたように赤羽に行かねばならず、2週先の3/1は名古屋に行くことが既に決まっている。さらにその前後の週まで検討範囲を広げてもダメなことには変わりなく、結局フェブラリーSを捨てることにしたのである。個人的には明日の赤羽が恨めしい。

Varいちファンとして、今年のフェブラリーSを見たいという気持ちはものすごく強い。有馬以来冬枯れが続いてきた競馬場にファン垂涎のメンバーが終結するのである。前日の土曜は京都でウオッカを撮り、夜は先斗町のバーでゆるゆると飲み、翌朝に東京へ移動して、しかるのちにダイワスカーレットやヴァーミリアンらを撮るというのが、考え得るもっとも贅沢なスケジュールだろう。

でも、現実はそうはいかない。仕事である以上は「ファンとして」という視点は真っ先に排除の対象となる。競馬好きであった方が、この仕事を続けるには良いとは思う。雨が降っても、風が吹いても競馬はあるわけで、そんな日でも笑って競馬場に行ける人間の方が良いに決まっている。でもあまりに競馬好きが過ぎるのも考えものだ。自分が行きたい競馬場を選べるわけではないし、競馬場にいながらレースを見ることができないことだってある。私は一昨年の春の天皇賞当日に、新潟競馬場での撮影を余儀なくされたことがあったが、それは決して特別な出来事ではない。

ともあれ私が行かない以上、今年のフェブラリーSは歴史に残る好レースになるような気がしてならない。

話を戻すが、今は開催前夜の府中本町で競馬とは無縁の仕事をこなした人たちと飲んでいるのである。

Sushisaku府中本町駅を挟んで競馬場とは反対側にあるこじんまりとした寿司店『鮨作』。

今までこのブログに書かなかったのが不思議なほど、良く使ってるお店です。狭いのですぐ満席になってしまうことと、もの凄く見づらい位置にTVがセッティングされていることを除けば、なかなか良いお店です。特に穴子が美味しい。

今日は競馬とは無縁の仕事ではなかったが、酒席の話題は競馬の話一辺倒。隣のam/pmで東スポ買ってきて、あーだこーだとバレンタインSの予想談義に花を咲かすが、その馬柱に記載されている馬名が私の知らぬ馬ばかりなのには驚いた。キャリア1~2戦馬がひしめくセントポーリア賞ならまだしも、バレンタインSに出るのは歴戦の古馬たちである。その馬たちが「分からん」というのは、いよいよ私も末期状態か。

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2008年2月14日 (木)

ウォーエンブレムの遺伝力

先日行われた共同通信杯を勝ったショウナンアルバはウォーエンブレム2世代目の産駒である。

War父のウォーエンブレムにしてみれば初の重賞タイトルとなったわけだが、2世代合わせても37頭しか競走馬登録されていないことを考えれば「驚くべき早さ」と言えなくもない。

だが一方で、デビューを果たした24頭のうち12頭がJRAで勝ち上がるという驚異の勝ち上がり率を誇るウォーエンブレムにしては「案外遅かった」と感じる人もいるだろう。なによりデビューを果たした24頭の産駒で、のべ20勝(※本日現在)は凄い。いずれにせよ、種牡馬ウォーエンブレムは何かにつけて常識はずれなところがある。

2002年のアメリカ3歳クラシックでケンタッキーダービーとプリークネスSの2冠を制覇したウォーエンブレムは、この年に死亡した大種牡馬サンデーサイレンスの穴を埋める存在として鳴り物入りで来日した。ところが、供用初年度に種牡馬としては致命的ともいえる“欠陥”が判明する。なんと、牝馬にほとんど興味を示さなかったのだ。結局初年度は、気分が向いたときだけ牝馬の相手をして、交配頭数は7頭。誕生した産駒は4頭に留まった。それが現4歳世代である。

ウォーエンブレムを繋養する社台スタリオンは、何とか種付けさせようと試行錯誤を繰り返した。釧路郊外で乗用馬を生産するセントラル牧場に、“転地療養”させるという荒技に出たことすらある。

だが、あらゆる手を尽くしたにも関わらず、未だに原因はわからない。「栗毛馬なら相手にするようだ」と言われた時期もあったが、どうやらそんな単純なことでもないらしい。敢えて言えば、どうやら“その気”になるバイオリズムがあるようで、しかも困ったことにバイオリズムが下がっている時がほとんどなのだという。つまりお手上げである。

しかしさすがは「ポスト・サンデーサイレンス」の触れ込みで導入されただけあって、そのヘリタビリティ(遺伝力)は素晴らしいものがある。

4頭しかいない初年度産駒は揃ってJRAでデビューを果たし、しかも揃って勝ち上がったばかりか、なんとうち2頭はオープンまで出世した。また34頭が誕生した現3歳世代も、ショウナンアルバを筆頭にブラックエンブレム、ピースキーパー、ダノンシーガルズ、キングスエンブレム、エアパスカルらがクラシックに駒を進めそうな気配である。金のタマゴを産む種牡馬であることは確かなのだが、タマゴを産むかどうかは気分次第。なんとも生産者泣かせの種牡馬なのだ。

ちなみに、ウォーエンブレムの産駒数は34頭(実際に今日までに競走馬登録されたのは33頭)を数える現3歳世代が突出して多く、現2歳世代は9頭の繁殖牝馬に種付けし、誕生した産駒は5頭に留まる。

それ以降はさらに悲惨で、一昨年はわずか1頭の種付けに終わり、しかも受胎しなかった。そして昨年はついにいっさい種付けをしようとはせず、2年続けて産駒はゼロ。現2歳世代が“ラストクロップ”となる可能性も現実味を増してきたと言える。

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2008年2月13日 (水)

ボンキュッボン6戦目

ボンキュッボンが桜花賞(浦和の)出走への僅かな望みを賭けて浦和9Rフレッシュフェブラリー賞に出走する。

Bonbonできることなら今日のメインレースのユングフラウ賞に出走したかったが、例によって収得賞金の壁が立ち塞がった。この伝統ある準重賞  なんと今回で54回目!  ならば、3着以内の成績で桜花賞の出走枠が保証されるが、フレッシュフェブラリー賞ではたとえ1着になったとしても桜花賞出走は担保されない。しかも牝馬限定のユングフラウ賞とは違って、こちらは牡馬が相手。つくづく賞金の重さが身に染みると同時に、クラシックとはすなわちサバイバル戦であるとあらためて感じた。

浦和の桜花賞の歴史はJRAのそれには及ばないものの、ユングフラウ賞と同じく今年で54回目と聞けば、決して軽くはない。

しかし、それほど立派なクラシックレースでありながら、出走可能頭数が11頭と極めて少ない点については画竜に点睛を欠く思いがしてならない。これは浦和1600mの宿命的事情によるものだが、牡馬クラシックの第一弾羽田盃のフルゲートが16頭であることと比較しても、ことのほかバランスを欠いているように思う。しかも浦和の1600mは、スタートしてすぐに4コーナーに差し掛かるため、8枠などに入ろうものなら枠順確定のその瞬間に勝ち目は消える。となれば、実質的なフルゲート頭数は8~9頭ということになり、羽田盃の半分程度。牡馬と牝馬とでは著しい差が生じているわけだ。

そんなことはずっと以前からみんなが知っていたことだから、浦和の桜花賞は早晩1500mに変更になるかもしれない。最近になって新設された距離である。

1500mならフルゲートは12頭。1600mと1頭しか違わないが、枠順による有利不利は1600mほど極端ではない。牝馬クラシック第二弾となる関東オークスとの距離差が広がることに懸念を抱く向きもあろうが、現行の500mの延長距離が600mになるにすぎず、JRAの800mに比べればまだ穏やかな方と言える。“牝馬3冠”の残る1冠・東京プリンセス賞も含めて距離を並べてみると、

 桜花賞 1500m
 関東オークス 2100m
 東京プリンセス賞 1800m

という具合にきちんと300m刻みで並び、同じく400m刻みとなっているJRAの“牝馬3冠”に通ずるところもある。

 桜花賞 1600m
 オークス 2400m
 秋華賞 2000m

~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~

フレッシュフェブラリー賞のボンキュッボンは6着に終わった。

パドック周回中からイレ込んでいたように見え、こりゃ少し落ち着いてくんなきゃ困るなぁ…と思っていたら、今度はゲートに入るなりすっかり落ち着き払ってしまい、あまり覇気の感じられないレースだったように思う。

気合いが入り過ぎては、ダメ。落ち着き過ぎは、なおダメ。

つくづく競馬は難しいですね。

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2008年2月12日 (火)

サダエリコ活躍中

こないだ釧路を訪れた時に競馬を知る人たちと話していたら、突然ばんえい競馬の話題になった。「ばんばで、いまけっこう強い牝馬がいるんだよ」と相手は言う。

Sada_2「ひょっとしてサダエリコですか?」

と答えてみたら、それがドンピシャ。「さすが、東京の人も知ってるんだからサダエリコも有名になったもんだ」なんて盛り上がってたけど、いや、それはちょっと待って欲しい。私はたまたま偶然にサダエリコを知っていただけで、東京の競馬ファンはおろか競馬関係者まで捜索の範囲を広げたところで、「サダエリコを知っている」なんてコアな人間はいないと思いますよ、きっと。

実は、私が釧路に行ったちょうどその日もサダエリコは走っていた。STV杯というオープン馬の競走で2着。8歳になる牝馬で、これが通算136戦目だというのだから2着は立派だろう。先月のオーロラ特別では2年半ぶりの優勝を飾ったばかり。私が岩見沢で彼女を見たのは3歳の秋だったから、4年半も前のことになる。いやはや、懐かしいですね。

それにしても、いくら北海道だからと言って、いきなりばんえいの話で盛り上がれるというのは、やはり釧路という地域の為せる業か。同じ北海道でも札幌や日高では、こんな話はまず出ない。ばんえい競馬が北海道の生活に根付いて発展した競馬であることを感じさせる。

そのばんえい競馬を主催する帯広市の来年度予算案がこのほど固まった。

ばんえい競馬への特別会計予算は121億8千万円。今年度に比べ6億円ほど予算増ということになりそうだ。馬券売上げが好調だったことに加え、来年度はナイター開催の日数を30日増やして72日間とするためだという。

そんな予算案の中身を固唾を呑んで見守っているのは、ばんえいの馬主、生産者、そして厩舎関係者だろう。果たして賞金や出走手当の増額はなされるのか、否か。関係者には気の毒だが増額という話は今のところ聞こえてはこない。2月4日までの馬券発売額は、計画比を15%以上も上回る大健闘を見せているが、夏場のナイター開催の貯金を食いつぶしているような状況で、冬場に入ってからはどちらかと言えば苦戦を強いられているのが実情だ。最終的に目標売上げ額をクリアできるかどうかは微妙な情勢である。

来年度の賞金や出走手当について、今年度の売上げ実績を加味して決定することは、主催者と厩舎側の合意事項である。最終的にどうなるかは今後の売上げが左右するわけだ。「出走手当が2万5千円ではやっていけない」という声は、生産者、厩舎サイドから根強く上がっている。存廃論議に揺れていた昨年度の出走手当は4万5千円だった。このブログでも何度も書いていることだが、馬一頭の預託料は、どれだけ切りつめても12万前後。現在の2万5千円では毎週休まず出走しても赤字が出る計算になる。

Banba赤字を承知で馬を持つ奇特な馬主など、このご時世にそうそういるものではない。馬主が馬を買わなければ、生産者は立ち行かなくなる。10年前なら1頭500万でも売れたものだが、ここ数年では100万を超える価格で取引される馬はまずいないという。

とはいえ、背に腹は替えられぬといういわばギリギリの選択で減らした出走手当をわずか1年で戻せるほどばんえいの経営は楽ではなかろう。その程度の問題なら旭川や岩見沢が開催を投げ出すことはなかったはずだ。

ところで、その岩見沢について。

Iwamizawa道央道を走っていて市町村の境を過ぎる度によく見かける「ようこそ岩見沢市」みたいな看板があるじゃないですか。それがいまだにばんえい競馬のイラストなんですけど、コレ早急に変える必要あるんじゃないですかね。地球上でばんえい競馬を開催している唯一無二の都市・帯広からクレームが来たりしないんだろか。まあ、そんな細かいことを言ったりはしないんだろけど。

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2008年2月11日 (月)

努力すれば報われるバクチ

晴天の共同通信杯だというのに、都内某所で屋内イベントの撮影。

Kyodo2007共同通信杯がダメでも東京競馬場そのものにちょっとした用事があったので、仕事の前か後にちょっとした時間を見つけてどうにかして行けないものかとアレコレ藻掻いてみたが、10時集合16時解散ではどうにもならぬ。東京競馬場が皇居あたりにあってくれば、まだ何とかなるのだが。

写真は昨年の共同通信杯ね。

イベント終了後は例によって飲み会。ある意味、イベントそのものよりも重要な“イベント”だったりする。

競馬好きが何人かいたので、昨日南青山のバーで見かけた「競馬必勝法」を吹くオヤジの話題になり、いつしか「そもそも必勝法は存在するのか?」という議論に発展した。

かつて枠連しかなかった時代に、「資金3分割4倍法」という必勝法を提唱する競馬予想会社があった。「これは堅い」と思われる厳選されたレースしか手を出さないというスタイルはよくあるが、それでも競馬に絶対などあるはずもないのだから、手持ちの資金を3分割して、負けに備えつつ4倍の利益を目指そうというものである。聞けばたしかに一理あるが、よくよく考えてみれば、言われなくとも我々が普段からやっている行動で、別に目新しいセオリーでもなんでもない。

必勝法の奥義を相伝するにあたっては、それをいかにして「誰も知らない秘密のやり方」と思い込ませるかが大事であって、必勝法の有効性云々などは二の次であったりすることがほとんどであるような気がする。

だいたいが、JRAのバクチでは単複で20%、それ以外の馬券では25%というテラ銭を取られるわけで、こうした「控除」という存在が厳然としてある以上、レースを重ねれば重ねるほど負けることになっている。だから「××まで繰り返す」