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2007年11月30日 (金)

豚の話

こないだ「桜木町の『ラクレット』でハンバーグを食べた」という話を書いたのだけど、それを読んだという競馬専門誌の記者さんから、『ラクレット』はハンバーグも良いがポークソテーも旨いんだという情報をいただいた。隠し味に味噌を使ったソースが絶妙なんだそうである。なるほどね。今度行ったらぜひポークソテーを食べてみよう。…と言っても、なかなか桜木町に行く機会がないんだよなぁ。ウインズ横浜にでも用事があれば良いんだけど。

それはそうと「ポークソテー」という料理は私も大好きです。

これは前にも書いたことだけど、私の母親の実家が鮮魚店を営んでいたこともあり、私が育った家庭における食事のメニューといえば、ほとんどが魚料理一辺倒。肉料理は週に一度の贅沢メニューで、当然ながら「肉」といえばそれは「豚肉」を指した。

レシピは決まってポークソテー。「ナイフとフォークを使って食べたい」という子供の発想である。それでも週に一度のポークソテーを楽しみに、指折り数えて一週間を過ごしたものだ。

逆に、今となっては、焼肉や牛肉のステーキは食べるけど、「ポークソテー」ってあまり食べなくなった感がある。いや、決して嫌いになったわけではなくて、食べる機会そのものが減った気がする。外食メニューとしてはメジャーな地位を確立しているとは言えず、おそらく洋食店におけるクラシックなメニューとして残されているのが一般的なのだろう。

Yoshikami私が好きなのは、浅草六区の洋食の名店『ヨシカミ』のポークソテー(1350円・写真)です。ぶ厚いロース肉にナイフを入れた瞬間に溢れる肉汁がたまらない。もちろん脂身まで美味しくいただけるひと皿。

そういえば、このブログにもよく登場する神田『ルー・ド・メール』でもポークソテーを食べたことがあって、とても美味しかったと記憶している。ただし、今現在の定番メニューにはないようですね。ということは、あれは日替わりメニューかなんかだったのだろうか? こんどマスターに確認してみよう。

200711191318000あと、これは厳密には”ソテー”ではなくて”グリエ”になるのだろうけど、こないだタマタカ南館4Fの『カフェスタージュ・ファームハウス』で「常陽牧場産”健康ポーク”のあぶり焼き」(1880円・写真)というメニューをいただいた。

たっぷりとスパイスを効かせた厚さ3センチはあろうかという骨付きポークを、じっくりと時間をかけて焼き上げた一皿。オーダー時に必ず「お時間30分ほど頂きます」と言われるので、そのたびに「う~ん、30分はちょっと長いよな」と逡巡し、結局違うモノを注文し続けてきたんだけど、今回は意を決して(大袈裟)「待ちます!」と答えた。

うん。待ったかいありますね、これは。ナイフを入れると、肉の中心はロゼピンクのミディアムレア状態。まさに『紅の豚』。この豚肉はいわゆるSPF豚(無菌豚)なので、これくらいの焼き具合で十分安全に頂けるという。

おおざっぱに切り分けたら、あとは骨の部分を直接手に取ってそのままかぶりつく。肉質は驚くほど柔らかく、とことんジューシーである。噛み締めた瞬間にあふれ出る肉汁をこぼさずに食べるのが難しいほど。これほどの「肉食ってます!」感は、ちょっとほかで味わうのは難しいのではないか。

こんなことを書いていたら、なにやら無償にポークソテーが食べたくなってきたね。明日、中山競馬場界隈でポークソテーを食べさせてくれる店があるだろうか? こうなったらファミレスでもいい。場内の『CASA』にはなかったような気がするので、南門を出たトコにある『ロイヤルホスト』に行ってみよう。

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2007年11月29日 (木)

ヴァイタルシーズ強し!

まず、一昨日書いた「浦和で1500mなんてコースを取れるのか?」という問題についてだが、答えは「取れる」んだそうだ。

4コーナー奥にあった駐車場を潰して、新たにスターティングポケットを作ったということで、正確に言えば“新設”ということになる。ちなみにフルゲート12頭取れるそうで、1600mの11頭より1頭分余計に走れるとのこと。

次。昨日のハイセイコー記念の話の続き。

勝ったヴァイタルシーズは、このブログにも何度か登場しているように、私とは少なからぬ縁がある。口取りでは馬主、牧場関係者から握手を求められ、「おめでとうございます!」と繰り返しながら、私は満面の笑みで頭を下げ続けた。ただ、ポーカーアリスがメチャクチャなレースをさせられた直後だっただけに、私の笑顔は多少引きつっていたことだろう。勝ち馬はポーカーアリスの隣の枠からのスタート。ポーカーアリスが出遅れたことで極めてスムーズに先行することができたわけだ。ヴァイタルシーズの圧勝劇に貢献してしまったことになるのかもしれない。

ただ、そんなこと関係なしにこの馬は強い。

Vital逃げて結果を残しているが、レースを重ねるごとにスタートからの走りにリキみが薄れていくのが分かる。7月の川崎のデビュー戦では、スタートからムキになって飛ばすあまりコーナーを曲がり切れず、ボンキュッボンのレースの邪魔をしてくれた憎き一頭だというのに、あの馬が今では全日本2歳優駿の最有力候補なのだから、ホント競馬は先が読めない。いずれ上のステージでボンキュッボンと再戦する日もあるのだろうか。

口取りが終わって、ヴァイタルシーズの育成担当のアイルランド人とこの馬についていろいろと話を聞き、それが終わると今度はポーカーアリスの調教師と会ってテンションの低いまま今後のことについてアレコレ話をして、調教師と別れたところでスタンドに戻ると最終レースが終わっていた。日はすっかり暮れていて、急に寒くなってきたことを除けばナイターの風情である。

この日大阪から大井競馬を訪れていた知人と一緒にモノレールに乗り込み大手町へ。

サンケイビル地下の鮨『今よし』にて、リザーブカードの相模特別優勝祝賀会である。いや、クラブオフィシャルの祝賀会ではなく、会員氏が個人的に開いた祝賀会ね。

席上、会員氏の口より「来年のマイルチャンピオンシップを勝ったら、30万奢る!」との発言があった。酔っていたとはいえ、こういう言質を聞き流す我々ではない。次走は12月15日の中山準オープン戦を予定しているというが、ぜひとも勝ち上がっていただいて、来秋までに賞金をバンバン加算してもらいたい。

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2007年11月28日 (水)

ポーカーアリス5戦目

ポーカーアリスの出走するハイセイコー記念でござる。

重賞となれば今までとはまるで相手が違う。しかも牡馬相手。もちろん既に重賞を勝っている馬もいるし、それ以外にもレベルの高い船橋で2歳ナンバーワンと目されるコラボスフィーダなんかも顔を揃えた今回は、間違いなく現時点での南関東2歳トップクラスが集結した好メンバーと言えるのだろう。普通に馬券を買う立場なら  あるいは写真を撮る立場なら  自然と興味をそそられる一戦になったであろうことは、間違いない。

しかし、自分の馬がそこに交じって競馬をするとなると話は別。

賞金云々は度外視して前日の平場を使うべきだったのではないか

とか

せっかくJRAが特指レースを解放したのだから中山のひいらぎ賞を使うべきだったのではないか

とか

メンバーの軽かったローレル賞を回避したのは間違いではなかったのか

とか、すなわち「本当にこのレースで良かったのか」という思いが千々に乱れて、かえし馬が始まってもポーカーアリス以外の馬を見る余裕などまるでない。それでも持ち馬が重賞に出走するというのは名誉なことで、よくよく考えてみたらそれ自体初めての経験だということにスタート直前になって気が付いた。

曇空。良馬場。大井内回り1600mのゲートが開く。と、同時にポーカーアリスは飛び跳ねるような仕草を見せ、大きく出遅れた。

Haiseikoあとは、デビュー2戦目で惨敗したレースのVTRを見るようなレース振り。戻ってきた騎手の「芝の方が良い」というコメントなど、白々しさを通り越して見苦しささえ感じた。そんなこと、前々から何度となく聞かされていることである。今日のレースに関して他に何かないのか?

もう二度とこの騎手がポーカーアリスに乗ることはないと思うが、「騎手問題」というのは、端から見るより遙かに難しい問題だと痛感した次第。いろんなヒトにも迷惑をおかけした。この場を借りてお詫びしたい。

レース後は、様々な方から電話&メールで励ましの言葉を頂戴した。有り難いことこの上ない。一介の南関東所属の2歳牝馬が、こんなにも大勢の人に注目されているのかと思うと、少し目頭が熱くなった。中には競馬場にまで応援に駆けつけてくれた人もいる。ありがたく、また、恥ずかしいレースを見せて申し訳ないという思いが交錯する。

とはいえ、「1頭だけ大きく遅れて入線」というような”大惨敗”も考えられるようなレースを展開したにも関わらず、馬は最後まで真面目に走り切った。その点は大いに褒めてあげたい。次はリベンジだ!

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浦和1500m?

ちょっと気になったのでひと言投稿します。

今日、平成20年度の南関東重賞競走日程が発表されて、その中でも浦和のゴールドカップの復活が大きなトピックスになっていたのだけど、その距離が「1500m」となっているんですよね。

 南関東4競馬場公式サイト
 http://www.nankankeiba.com/common/ns_20071127n4.html

 

浦和で1500mってコース形態は可能なんですかね? あまり聞いたことないんだけど。

1400mが4コーナーからのスタートで、1600mは3コーナー途中のやや外に膨らんだポケットからのスタート。1500mのコースを取ろうとするなら、3~4コーナー中間にゲートを設置しなければならない。たとえそれが可能だとしても、なんでそんな面倒臭いことをしてまで「1500m」にこだわるのか? 何かの間違いなのかな?

 

ところで、今日のハイセイコー記念にポーカーアリスが出走します。

鞍上は初勝利の時に手綱を取っていた山口竜一騎手。そう簡単に先手を取れるようなメンバーではないだけに、一体どんなレースをするのか注目してます。どうなるでしょう?

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2007年11月27日 (火)

JCダート移設の背景に

昨日の続き。

だいたいが、アメリカ馬の興味を集めたいというのなら、右回りにコース変更する今回のやり方は自殺行為ではないか。

カナダを含む北米地域の競馬は、東京競馬場と同じ  つまり阪神競馬場とは逆の  左回りのトラックで行われている事実は広く知られるところ。ほとんどの馬にとって経験がない右回りへの条件変更は、アメリカ馬のレースへの興味を確実に削ぐ。それでなくとも、アメリカ馬が遠征しにくい関西にレースを移したことは、アメリカからの有力馬招待を半ば諦めたように見えなくもない

更に言えば、美浦トレセンにオールウェザートラック「ニューポリトラック」が導入されて話題になったばかりだが、アメリカでは競馬場への導入の動きが急速に進み、来年のブリーダーズカップもオールウェザートラックの競馬場で実施されることになっている。場所が東京であれ阪神であれ、”ダート”でも”オールウェザー”でもなく、”砂”のコースで行われるJCダートへの興味は、世界的に見れば急速に薄れつつある。

Jcedwinそもそも、今回のJCダート移設の最大の理由は、「阪神のGⅠを増やせ」という外圧に屈したというのが現場の大方の見解だ。

「阪神に新設GⅠを!」という声は、ここ数年、在阪の馬主会を中心に高まっており、昨年創設されたGⅡ阪神カップも、いずれはGⅠに昇格する(…かもしれない)という建前で新設された経緯がある。

ただ、JRAとしては、これ以上GⅠの数を増やすことで希少性が薄まる事態は避けたいのが本音。「増やせない以上、なんでも良いから関東のGⅠを阪神に持ってけ」という検討は以前から進められていた。その結果として白羽の矢が立ったのがJCダートだったに過ぎない。だから、もはやJRAとしては海外招待馬の「質」「量」云々にはこだわっていないだろうし、近いうちに「JC」の冠を外すことも有り得ない話ではない。

国内の古馬GⅠがすべて外国馬に解放されたいま、JCダートに限らず「ジャパンカップ」そのものの存在理由すら問われかねない状況で、JRAは日本における国際招待レースのあり方を模索し始めている。

国内ダート最強馬と、ブリーダーズカップクラシックの勝ち馬やドバイワールドカップ馬とが激しくぶつかり合う   。そんなレースを私としても見てみたいが、現状では実現はかなり難しそうだ。むしろ、今回の条件変更が、JCダートの存廃論議に発展する可能性の方が高いのではないだろうか。

(この項終わり)

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2007年11月26日 (月)

ダート1900m+芝100m

例年ならJCの翌日は浦和開催が待ち受けていて、そのギャップのあまりの激しさに呆れることしきりなのだが、今年は大井が待ち構えていた。よってギャップそのものは例年より若干少なめ。

その大井では今日から昼間開催が始まるわけだけど、特別なオープニングイベントはナシ。ナイター開催時はあれほど盛り上げるのにね。最近ではむしろ昼間開催の方がずっと少なくて希少性があるのだから、どちらかと言えば”特別仕様”ということで盛り上げるのは昼間開催の方なのではないか。なんて、誰も聞き入れてくれないだろうけど。

とにかく、いろいろと用事が溜まっていたので、開幕日の早朝から大井を訪れる。振り返れば、前開催はJBCがあったにも関わらず、私は大井を全休せざるを得なかったんですよね。まったく話にならん。

で、大井の関係者と雑談にふけるうち、来年からJRAのJCダートが12月第1週の阪神開催に移されるという話題になった。「あれって、どういうことなんでしょうね?」ということ。ヘレンさん@英国人カメラマン&エージェントでなくとも、このGⅠ移設に疑問を覚えているヒトは多い。

Jcd_gate計画段階の構想では、5回阪神の1週目の日曜にJCダートを2000mで実施するというものだった。合わせて阪神JFと朝日FSを一週ずつ繰り下げることによって、エリザベス女王杯から有馬記念まで7週連続でGⅠレースが実施されるというギミックも成立するとされた。

このほかにも、「同じ日にWSJSが行われることで、有力馬に外国人騎手が騎乗するケースが増えて国際色豊かになる」とか「1週間遅らせることでブリーダーズカップから理想的なローテーションになる」とか「東京では2100mになってしまう距離が、阪神なら世界のダート競馬の根幹距離である2000mで実施可能」など、様々なメリットがあげられてはいた。

JCダートは今年で8回を数えるが、JCほど海外での知名度が上がることがなく、昨年に至っては招待馬はついにゼロ。今年のように「来ても3頭」という状況が続いており、しかもご存じのように、これまでに勝ち負けのレベルに達していた招待馬はフリートストリートダンサーただ一頭しかいない。質、量、揃っての凋落傾向に拍車が掛かっている。

海外、特にダートの本場・アメリカの有力馬がJCダートを嫌う理由のひとつに、「2100mは長い」という意見があったのは事実。僅か100mとはいえ、タフなアメリカ競馬の感覚では、距離は短ければ短いほど歓迎される。2000mを超えるグレードレースは数えるほどしか無い国から馬を招待するとなれば、なるほど「100m短縮」というエッセンスは、実力馬を呼び寄せるのに有効であるに違いない。

Dirtところが、阪神のダート2000mのコースは、芝コースの4コーナーの上を100m近く横切る格好になり、事実上、ダート1900m+芝100m。結局1800mでの実施となったのは、これが外国馬招待のネックとなると判断されたのだろうが、その段階で「ダートの根幹距離」という理念は棄てられたことになる。

(明日付に続く)

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2007年11月25日 (日)

JCデーの東京で水沢の馬券を

検量室脇の通路で、突然目の前に現れた男に握手を迫られた。

人違いだろう? 私は馬主ではないし、競馬番組に出演しているタレントでもないし、もちろん調教師でもない。ジョッキーでないことは体つきを見ればひと目でわかる。

だが勘違いしていたのは実は私の方だった。顔を上げたその相手は、見間違えようもない、井崎シューゴロー、その人だったのである。以前、とあるお店(当然飲み屋)に関してちょっとした情報を提供したのだが、それが思いのほか役立ったとのこと。それは何よりです。「お返しに取って置きのJCの情報を」とは言われなかったけど、どちらにしてもそういう情報は遠慮させていただきます(笑)

こんな具合に、今日は私の行く先々に挨拶したい相手が現れて、こと”人探し”に限ればこれほどラッキーな日はなかった。

エレベーターに乗れば探していた馬主がいるし、トイレに入れば隣に調教師がやってくるし、食事をしていれば牧場主が相席を求めてくるといった具合。

もともと今日はJC以外に撮る予定のレースも馬もなくて、それならば挨拶行脚で時間を潰そうと目論んでいたのだが、それもあっという間に済んでしまう有様。それで、向かったのが岩手競馬専用場外売場である。今日は大一番、北上川大賞典が行われるのだ。

Iwateなーんて言ってみても、JC当日の東京競馬場に来場しているファンが水沢の重賞などに興味を示すはずもなく、水沢の発売窓口に近づく客は皆無。

ご覧のように、一見するとけっこうヒトは入っているのだが、ここに座っているほとんどの客はJRAの馬券のみを購入しているお客さんたちで、ただ単に空いているイスを目当てにやってきて、ひたすらJRAの競馬新聞を睨んでいるに過ぎない。

そんな光景を見ていたら、だんだん腹が立ってきたので、テンショウボスの複勝に1万突っ込んでしまった。まあ、あれですね。前に福島競馬場の盛岡場外発売でやった「寄付もどき」の続きみたいなモノ。単勝オッズ1.2倍のテンショウボスが3着を外すとは思えず、実際に  かなり際どかったものの  人気に応えて優勝を果たし、しかも複勝の払戻が110円だったもんだから、「売上げに貢献」&「自分のフトコロに1000円」という有り難い結果に。もちろん、これはこれで言うことナシ。

岩手競馬の現場で働く関係者の皆さん、冬に向かうこれからが正念場だと思いますが、東京からもチマチマ購入してますので頑張ってください。

閑話休題。JCの話。

いま帰宅して、あらためてVTRを見たのだけど、アドマイヤムーンが普通に凌ぎ切ったレースにしか見えない。でも、どういうわけかターフビジョンで見ていた我々  両隣のカメラマンもそうだったと口を揃える  の目は、どちらかと言えば外の3頭が有利に思えるゴール前だった。ダメですね。まだまだ修行が足りない。

今になって思い返すと、この週末の東京コースは、「外が伸びそうなんだけど、イマイチ伸びない」というレースが多かったような気がする。JCの上がりの時計は33秒台が出ているのだから、キレてはいる。でもそれなりに力も必要な33秒台。そんな印象を受けた。

Jciwataともあれアドマイヤムーンにとっては大きな意味を持つタイトル獲得となった。来春の種牡馬入りを前に、2400mのGⅠを勝った事実はとてつもなく大きい。しかも、舞台はJCで、なおかつ今年と去年のダービー馬を向こうに回しての勝利である。さっそく浦河で牧場を営む知人に連絡したら、「これで種付け料が幾らくらいになるのかな?」とのこと。なるほどね。そろそろ、そういうことが気になる時期でもある。

レース後には、アドマイヤムーンの引退も発表になった。

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2007年11月24日 (土)

ヴァーミリアンの強さといったら

昨年は“ノロ”でパスしたJCダートでござる。

今年も若干ながら健康面に不安(朝から原因不明の頭痛に悩まされた)はあったが、去年に比べりゃ遥かにマシなレベルで意気揚々と競馬場に向かった。

7Rに間に合うように到着。田中勝春騎乗のレイズミーアップを撮るが8着に敗れる。ある程度苦戦は覚悟はしていたとはいえ、う~ん、残念。でも最低人気で8着ならヨシだろうか。

ひとつ挟んだ9Rではm松山厩舎のキッズベローチェが混戦を捌いて優勝。口取りのウイナーズサークルで、松山厩舎の某関係者と久々の再会を果たして、これだけでも今日来たかいがあった感じ。

実際、一瞬とはいえ「もう充分だから、今日はこれで帰ろうかな?」という思いが頭をよぎった。実は、昨日とある馬主さんから「風邪は大丈夫ですか?」というメールを頂戴して、そのときは確かに一点の曇りもない絶好調だったんだけど、昨夜寝る前あたりから頭痛がひどくなった。普段“頭痛”という症状と無縁な生活を送っているだけに、多少ビビって「帰ろうかな…?」と弱気になってしまったのだろう。

Jcdでも、弱気の虫に負けて帰らなかったおかげで、ヴァーミリアンの強い競馬を見ることができた。私はヴァーミリアンの馬券を買ってはいなかったのだが、直線入口で「あぁ…、これならもう勝たれても仕方ない」と観念させられるほどの完璧な競馬。鞍上ももちろん凄いのだが、馬も凄い。こんな凄い馬が、なぜ今までJRAのダート重賞を勝てなかったのか不思議なほど。

最終レースが終わって、釧路在住のポーカーアリスの共同馬主の方と落ち合って祝勝会へ。2勝分を合わせて祝ったので、普段の倍の量の酒を飲むハメになり、もうヘロヘロです。明日のJCに響くかもしれない。こんな時期に、”ボジョレー解禁”とかしないで欲しい。チェーンの居酒屋店で、2人で2万という会計は尋常じゃないですよ。

ちなみに、ポーカーアリスは、今朝の船橋競馬場でハイセイコー記念に向けた追い切りを行ったばかり。細かい時計は忘れてしまったが  この泥酔状態で覚えていられるはずがない  格上馬に負けない脚色で食い下がったという。アタマまで期待するのは酷だと思うが、今後に楽しみをつなげる結果になって欲しい。

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2007年11月23日 (金)

ディラントーマス来日の影に

一日空いてしまいましたが、「オブライエン調教師は実は遠征が嫌いなんじゃないの?」というような話の続き。

Bcそういう意味では、史上初のBCターフ連覇を達成したハイチャパラル(High Chaparral)は、珍しいクチかもしれない。

それでも、凱旋門賞で2年続けて1番人気に推されながら、2年続けて3着に敗れた事実を切り抜いてみると「やっぱり遠征に難ありなのか?」と思いたくもなる。とはいえ、もとより「遠征」というものは馬にとって不利なものなのだが…。

このハイチャパラルをJCの”超目玉”として招待しようと、JRAの担当者が東西奔走したことがある。2003年のことだ。

英・愛ダービーに加え愛チャンピオンSとBCターフ連覇の実績もさることながら、オブライエン師の管理馬としては「遠征慣れしている」という思いがあったのかもしれない。

しかし、私自身は「来ないだろうな」という確信に近い思いがあった。10年前にエイダン本人から聞いたあの言葉(※一昨日付「オブライエン師の”遠征観”」参照)は、揺るぎない本心だと思ったのである。だから、今回「ディラントーマスが招待を受諾した」というニュースを聞いた時も、私自身は「来日直前になって辞退するのだろう」と決めつけていた。だから  本当に!  来日したというニュースを聞いたときは、私はもの凄ぉぉく驚いたのだ。ごく控えめに表現して。

今回、ディラントーマスの来日(少なくとも”来日”はした)が実現した背景には、もちろんJRA担当者の相当な尽力があったことには間違いないのだろうけど、先方にもある程度の事情があったのだと思う。

まず、ここまで持ち上げておいてナンだけど、少なくともヨーロッパではディラントーマスの評価は我々が思うほど高くない。凱旋門賞を勝った段階で、英国レーシングポスト紙のハンディキャッパーがディラントーマスに与えたレーティングは、この10年の凱旋門賞では2番目に低い127ポンド。今年のトップホースだったマンデュロが凱旋門賞の直前で引退。加えて大本命の英ダービー馬・オーソライズドが真の実力を発揮できずに終わった(10着)今回のレースでは、ディラントーマスのパフォーマンスを高く評価することはできないというのが低評価の理由だ。

今シーズン限りで引退して種牡馬入りすることが決まっているディラントーマスの評価を少しでも上げるために、調教師が「遠い」と嘆く日本への遠征も、ある程度やむを得ない決断だったのかもしれない。

さらに大袈裟な”読み”を展開すれば、クールモアの対日本戦略というのものも見え隠れしないか。

折しも、ゴドルフィンは日本法人「ダーレー・ジャパン・ファーム」を通してJRA馬主資格を獲得したばかり。自身の最大のライヴァルが日本市場に着々と根を張りつつあるのを、指をくわえて見ているほどクールモアは呑気な連中ではない。むしろゴドルフィンよりも遙かにビジネスライクと言っても良いくらいだ。

「絶対来るわけねぇ!」と思われていたロックオブジブラルタルが、ワンシーズン限りのリースとはいえ来日した事実ひとつとっても、広い視野で見ればクールモアの日本戦略の一環なのだろう。

今回、ディラントーマスのレースを見ることができなかったのは残念この上ないが、ひょっとしたら数年先に種牡馬として日本にやってくることがあるかもしれない。その時には、ぜひとも馬ウイルス性動脈炎対策だけは万全の体制でやってきて欲しいものである。

(この項終わり)

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2007年11月22日 (木)

JC公開調教 その②

いちいち記録を残しているわけではないので確かなことは分からないけど、私がシーズン最初にコートを着るのは、毎年決まってこのJC公開調教の朝ではないだろうか。今朝の東京競馬場も例年通り、コートがなければいられないほどの冷え込みとなった。

東京競馬場の塀に沿ってケヤキ並木を歩く。西門から入ることも可能だが、一種の“儀式”としてJC公開調教の日だけは関係者通用門から入ることに決めているのだ。毎年この景色を見るたびに、あぁ、今年もJCがやってきたんだなと、あらたまった気持ちにさせられる。

今年も6時半に到着。どうせ馬は8時頃になるまで姿を見せないので、毎年「来年こそは、ゆっくり来てやるぞ」と思うのだけど、せっかちだからか、あるいは心配性だからか知らんが、とにかく早く着いてしまう。今朝もヘレンさんを見つけて挨拶し、ひととおり話を終えてしまうと、すっかり手持ちぶさたになってしまった。

Kohkai02ようやく7時50分になって

ハリカナサス (※写真上)
スチューデントカウンシル
 (※写真中)
ジャックサリヴァン
 (※写真下)
キャンディデート
サデックス

Kohkai01の順に5頭が一団となって入場。思い思いの調教が始まって、思い思いに撮る。

一頭、調教ゼッケン が馬服に隠れてしまっているのがいて、「アイツは何だ?!」という声も上がったが、それ以外は至極順調。ちなみに謎の馬はハリカナサスでした。

“順調”なのは、スチールカメラマンの人数が少ないせいもあったかもしれない。日本人、外国人を問わず、ずいKohkai03ぶんと少ない。10年前の半分以下だろう。去年も「少ない少ない」と言ってた記憶があるが、ウィジャボードという目玉がいたので、そこそこカメラマンは集まっていた。ディラントーマスがいない今回は、このくらいが妥当なんですかね。逆にTV局がたくさんいた。在京キー局はほとんど来てたようだけど、いったい何を目当てに来てたんだろか?

5頭の調教が終わって、入れ替わりにペイパルブルが姿を現した。モンジューの産駒で、ディラントーマスと同じクールモア・グループの一頭。そのディラントーマスが不在となれば、勢いこの馬にも注目が集まる。

芝コースを左回りにゆっくりと進み、向こう正面から軽めのキャンターで戻ってきた。「もう一周、強めに行くか?」と思ったのだがが、ゴール板を過ぎたあたりで馬を反転させ外ラチ沿いを歩いて戻ってくる。アシスタント・トレーナーも手綱を手に馬を出迎えにいった。いささか拍子抜けの調教内容だなとは思いつつ、ファインダー越しに人馬を見ていたら、ジョッキーが何かを叫んでいる。遠い上に、そもそも英語だから何を言っているのか分かりかねたが、結局ペイパルブルは厩舎には戻らず、そのまま4コーナー、そして3コーナーへと歩いて行ったまま戻って来なくなった。

いくら待っても戻ってくる気配がないので、ヘレンさんとお喋りタイム。今年の英国リーディングジョッキー争いは熾烈だったとか、ゴドルフィンが最近競馬にあまり熱心でないとか、今年のBCは雨でたいへんだったとか、そんな話。「そういえば、来年からJCダートは一週遅らせて阪神でやるんですよ」と言ったら、まだその情報を彼女は知らなかったらしく「本当? でもなんで?」と驚いていた。そりゃ驚くよね。「なぜ?」と思うのも当然だ。この辺については、JC後にでも触れることにします。

Kohkai04そしたら、突然芝コースの彼方からこちらに向けて一頭の馬が走ってくるのに気がついた。ペイパルブルである。我々が完全に忘れた頃を見計らったかのような、まさに絶妙なタイミング。美しく力強いキャンターで、軽快に我々の前を駆け抜けていった。

あとで聞いたら、初めてのコースで、しかもカメラマンがたくさん  今年は少ない方だが  いたので、馬のテンションが上がってしまったのだそうだ。そんな状態のままキャンターをさせてみたが、ジョッキーが納得できる走りではなかったらしく、それならばと向こう正面で一頭にさせて、テンションが下がるのを待ってから、あらためてノビノビと走らせてみたのだという。日本だとあまり聞かないような話だけど、向こうの人たちはかくもおおらかなんですね。

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JC公開調教 その①

「エイダン・オブライエン調教師シリーズ」(なのか?)の途中ですが、続きは明日に回させていただくとして、本日は、つい先ほど行われたJC&JCダートの公開調教の話。

7時50分に最初の1頭ハリカナサスが姿を現したのを皮切りに、続々と各馬が調教を始め、9時前に全ての馬の調教は終了しました。もちろんディラントーマスはいません。ガックシ…。

200711220835000写真などは夜の更新まで待っていただくとして、気になったところでは、ペイパルブルはキャンターだけの調教を一度終えて、1コーナーから常脚で戻ってきて、「ああ、今日は軽めで終わらせるんだなー」と誰もが思ったのだが、そのまま常脚で向こう正面まで戻って、そっから馬なりでもう一度追われました。

私の隣でその様子を見ていたペイパルブルのアシスタント・トレーナーは、なだぎの”ディラン”みたいに両手を広げるポーズをして「一体どうしたっていううんだ? なんでもう一回やるんだ?」みたいなことを言ってたけど、2度目の調教を見届けた時には「Yes! YES!」と連呼していたので、結果的には良い調教になったのでしょう。

アルティストロワイヤルは、「全ての馬が調教を終えてから始めたい」とダダをこねて、結局他馬よりも1時間ほど遅れて入場。帯同馬のベクラックスを伴って芝コースに入場し、ダクで半周し、向こう正面からはごく軽目のキャンターで終了しました。たったこの程度の調教のためにこんなに待たされたのかよ…、みたいな空気が流れる中、ベクラックスは…、興味ないですか?(笑) こちらは、もっと軽くってダクで一周しただけでした。

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2007年11月21日 (水)

オブライエン師の”遠征観”

ディラントーマスの話の続き。昨日付けではセイントバラードの話に文字数を使い過ぎてしまいました。

同一年のキングジョージと凱旋門賞を制したのは、あのラムタラ以来だが、その前となると1958年のバリモスにまで遡らねばならず、ましてやその2つのレースの間にアイルランドの最高峰・チャンピオンSまで制したのだから、ディラントーマスがある意味で空前にして絶後の一頭の名馬である可能性もなくはない。しかも、そのチャンピオンSはレース史上初の連覇だった。

ただ、今回JCに出走していたとして、馬券になっていたかどうかというと、多くのファンは懐疑的な思いを抱いていたのではなかろうか。

SpecialwJCの歴史は凱旋門賞馬の不振の歴史でもあるからで、それはJCに招待された凱旋門賞馬が、”目玉”と祭り上げられて来日した段階で、役目の大半を終えてしまっていたからかもしれない。

 

今年のディラントーマスが「ヤリ」だったのか「ヤラズ」だったのか。今となっては、もう誰にも分からないし、分かったところで馬券の役に立つこともない。むしろ、私が気にするのは管理トレーナーであるエイダン・オブライエン師の「遠征」に対する考え方、あるいは日本に対する印象についてである。

私は10年前の秋にアイルランドにオブライエン師を訪ね、その調教風景を見学する幸運に恵まれた(※11月10日付「英会話ができないばっかりに」を参照)。

当時のバリードイルのエースは愛ダービーなど欧州GⅠを3勝したデザートキング  ちなみに当時私はキングオブキングスに傾倒していた  で、私は「ぜひともデザートキングをジャパンカップに連れてきて欲しい」と、オブライエン師に直接申し出たのである。それに対するオブライエン師の答えは「日本は遠いから…」と、まあ拍子抜けするほどつれない返事だった。

そんな一件があったからというワケではないが、私は世界屈指の名伯楽エイダン・オブライエン調教師は「実は遠征が嫌い」  あるいは「日本が嫌い」  という視線で見続けている。そして、それは実際に結果としても表れていると思うのである。つまり、手駒の割には、フランスやアメリカ、あるいはドバイを含むアジア地域への遠征において苦戦を強いられている印象があるのだ。

英愛のビッグタイトルを総ナメにしていながら、凱旋門賞制覇は今回のディラントーマスが初めてというのも、そんな彼への印象を強く後押しする結果となった。

(明後日11/23付に続く)

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2007年11月20日 (火)

馬ウイルス性動脈炎のインパクト

「馬ウイルス性動脈炎」の名を聞いたのは10年ぶりだ。

~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~

毎年のJCには必ず“目玉”となる外国馬が招待されている。もちろん馬のことだから、結果的来日を果たせなかった年もあるが、第2回のジョンヘンリーや第8回のトニービン来日時は、近年のペ・ヨンジュン氏の来日時にも匹敵するフィーバーに  少なくとも競馬サークルは  なったものだ。

「凱旋門賞馬というものを一目見てみたい」

そんなファンが府中に殺到し、パドックの周囲を埋め尽くしたあの  トニービンが来日したあの年の  JCからまだ20年も経ってないと気づくと、正直驚きやしないだろうか。なにせ今や日本のダービー馬が凱旋門賞を目指すことに、まるで違和感を感じない時代である。隔世の感がありありではないか。

Frightともあれ、2000年のファンタスティックライトを最後に“本当のビッグネーム”の姿を見つけるのは難しくなった。JCより香港を目指す流れが定着したことや、硬い馬場への抵抗感。長引く日本の馬産不況で、種牡馬購入の動きが鈍ったことが要因としてあげられる。

その後も凱旋門賞馬の来日は続いたが、近年ではその有難味も薄れた感が否定できない。先ほど書いたように、凱旋門賞というものへの”感覚的距離”がグッと縮まったことや、あるいは凱旋門賞そのものの凋落傾向も見過ごすわけにはいかないだろう。

ともあれ、今年のJC招待馬の”目玉”は、ディラントーマスで異論はなかった。

「なかった」などと過去形で書かねばならないのは、私としても無念でならない。検疫上の問題という能力や調整過程とは別次元の問題で出走回避というのは、「やるせない」の一言では言い尽くせぬまさに悲痛の極み。招待に尽力したJRA関係者の思いはいかほどか。「陽性が確認された」というのなら、まだ諦めもつくが……。

今回問題となった「馬ウイルス性動脈炎」とは、家畜伝染病予防法により届出伝染病に指定されている馬固有のウイルス性疾患であり、妊娠馬がこの病気にかかると流産してしまう。この伝染病が厄介なのは、病気が回復してもウイルスが種牡馬の生殖器に潜んでいることだ。その結果として、精液中に排せつされたウイルスが「エイズ」のように交配相手の繁殖牝馬に感染してしまうのである。さらに、感染馬の鼻汁にもウイルスが排出されることからクシャミなどによっても感染が広まるとされており、日本でこそ発症例はないものの、欧米では広く分布しているという。

セイントリアム(BCクラシック)やアシャド(BCディスタフ)の父であるセイントバラード(Saint Ballado)は、かつて日本への種牡馬導入が決まりかけたことがある。1997年のことだ。

全姉にカナダ年度代表馬のグローリアスソング、全兄にタイキシャトルの父として有名なデヴィルズバックを持ち、近親にはグランドオペラやシングスピールといった名前がずらりと並ぶファミリーの出身で、しかも父はサンデーサイレンスと同じヘイロー。もし来日が実現していれば、ひょっとしたら日本の血統を塗り替えていた可能性がないとも言い切れない。しかし、セイントバラードはついに来日することはなかった。それはなぜか。

アメリカを出国する直前の検疫で馬ウイルス性動脈炎の陰性証明ができなかったのである。今回のディラントーマスとまるで同じ状況におかれたわけだ。

結局、セイントバラードは来日を断念せざるを得ず、日本導入の話はその時点で流れた。

Khillwindそして2005年、アメリカに残った彼はついに北米リーディングサイアーの座にまで登り詰める。もし、来日していたらどうだっただろうか?などと考えるのは、もはや野暮だろう。ちなみに、マル外としてダート路線で活躍したカイトヒルウインドはセイントバラードの産駒である。

(明日付に続く)

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ディラントーマスJC回避

これは厳しい。JRAにも、マスコミにも、同一年のキングジョージと凱旋門賞を制した名馬を一目見てみたいと思っていたファンにも、そして馬券的妙味(ある程度人気を集めて飛びそう)を期待していた人にも、とにかく厳し過ぎる。

明後日、早起きして東京競馬場に行く気力が失せた感が……。

とりいそぎ。詳しくはコチラ。

http://www.jra.go.jp/news/200711/112003.html

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2007年11月19日 (月)

黒船賞と高知競馬の行く末

昨日に引き続き風邪でダウン中。縮小版でお送りします。

今日19日、NAR(地方競馬全国協会)において、ダート格付け委員会が開催され、2008年に実施されるダートグレード競走の格付けが承認された。

大きな変更点は3つ。

①暮れのJRA中山に古馬のスプリント重賞を新設
(「カペラS」というらしい。この措置に伴い2009年のガーネットSは廃止される)

②JCダートを施行時期を一週遅らせて阪神1800mで実施

③高知の黒船賞を廃止

上記②については、今年のJCが終わったらじっくりお話するとして、今日は取り急ぎ③黒船賞について。

半月ほど前に発表されたばかりの高知競馬の今年度第2四半期(7/15~10/8)収支状況によると、当初は約1200万円と見込んでいた黒字幅は892万円にとどまり、収支計画を約300万円余下回る結果となった。第1四半期を加えた上半期では2326万円の赤字となる。

ハルウララ人気で得た剰余金1038万円を補填するなどして、今年度全体では現時点で118万円の黒字を見込むが、剰余金はこれで底をついた。「単年度収支見込みと剰余金の合算が赤字になれば廃止する」という県の方針が、いよいよ現実味を帯びてきたことになる。もはや1着賞金3000万の黒船賞を開催できるような体力は、どこにも残されていないわけだ。

折しも今週末の日曜は、高知県知事選挙の投票日。有力候補が「競馬問題」に対して明確なビジョンを示さぬまま選挙戦は終盤戦を迎えているが、岩手同様、新知事には”競馬存廃問題”という避けて通れぬ超難題が待ち構えていることを覚悟してもらいたい。

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2007年11月18日 (日)

ついに自分も感染?

ここんところ「忙しい」「キツい」「眠い」「鬱だ」「もう死ぬ」などと、さんざん泣き言を並べ立てていた仕事が、ようやく一段落し、晴れて競馬場にも行ける身になった途端、思い切り風邪を引いた。アレですかね。緊張の糸が切れた隙を突かれたってやつですかね。あるいは馬インフルに感染したんだろか?

いずれにせよ自宅で寝込んでます。リザーブカードが勝った11月3日以降、JRAにも南関東にも顔を出してないから「もうアイツは辞めたんだろう」なんて思われているかもしれない。焦りが無いと言えばウソになるけど、もう歳もトシなので無理はしないことにした。

何より、次週にはJCが控えている。ノロウィルスにやられてJCダートをパスし、翌日のJCはなんとか競馬場にたどり着いたものの医務室でひたすら寝ていたという昨年の悪夢を繰り返すわけにはいかないのだ。絶対に。

そんで、今日は大人しく自宅でTV感染もとい観戦。今日は、さっきも書いたリザーブカードが出走していたんだけど、ゲートで大きく遅れてまるで競馬にならないままレース終了。いや「出遅れ」というよりは、まるでダッシュがつかなかった感じ。ゲートの出方(あるいは出し方)を間違ったようなレースぶりだった。

マイルチャンピオンシップは、上位人気馬が実力を存分に発揮する形で掲示板を独占。前後半の4ハロンのラップが46秒4-46秒3。きれいにバランスの取れたラップにマイル戦の醍醐味が凝縮されていた。最後の最後は、自分の展開に持ち込むことができた分だけダイワメジャーに分があったということだろうか。いずれにせよ良いレースでした。

今日はこんなもんでご勘弁ください。

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出走予定馬3頭から陽性反応

今日の東京と京都の出走予定馬のうち3頭から馬インフルエンザ陽性反応が確認され、ただちに出走取消とされた。

内訳は、東京9Rのスズカダークと、京都6Rのポルックスダーク、京都9Rのユメノオーラ。これで、昨日陽性が確認された2頭と合わせ、現段階での陽性馬は5頭ということになる。

ちなみに、昨日のうちに陽性が明らかになった2頭のうち1頭は、先週、乗用馬7頭から陽性反応が出た福島競馬場でレースに出走していた馬だった。栗東に戻った後、発熱したことから検査したところ陽性を示したという。もう1頭は同じ厩舎に所属している馬で、福島には行っていない。JRAは、先週の土日に福島で出走した全馬の検査を、13日に実施したが、その時点では陽性馬は出ていなかった。

これまでの経緯を踏まえた上で、JRAは「開催に支障はない」としているが、昨日の開催競馬場にも羅患馬が出走していた可能性は否定できない。とはいえ、今週はJRA年間最大行事のJCウィークでもあり、JRAとしては騒ぎを大きくするようなマネはしたくない。対応に苦慮している様子がひしひしと伝わってきた。

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2007年11月17日 (土)

出口の見えぬ日々

このタイトルだけだと、「馬インフル」ネタと勘違いされるかな? ま、それも間違ってませんけどね。

今日、栗東トレセン内で2頭が馬インフルエンザに感染していることが確認された。JRAでは明日18日に開催される競馬場(東京・京都・福島)で出走を予定している栗東所属馬、さらに京都競馬場の全ての滞在馬に対し簡易検査を行っているという。今のところ簡易検査の結果は明らかにされていないが、陽性反応が出た場合は明日の出走は認めない措置をとるとのこと。

JCを目前にアタマの痛い問題ですな。これで感染馬が見つかったら、ちょいとヤバい。でも、冬になれば、こういう事態になることもある程度は予想されていたので、無為に騒ぎ立てる必要はないとは思う。

出口が見えないのは、馬インフル問題だけではない。

今朝もちょこっと書いたように、私がハマっていた今回のドタバタ仕事は15日の夜に大きなヤマを超え、昨日(16日)は事後処理でまるまる1日が潰れた。「事後処理」というのは、またまたある人物の”発言メモおこし”である。字数が2万にも及ぶとなれば、そうそう簡単に終わるような作業量ではなく、しかも例によって一字一句厳密な再現が求められる。フラフラになりながら作業をやり遂げ、ゲラチェックのOKを貰って、ようやくの帰宅と相成った。

そのまま家の玄関で倒れ込んで寝てしまえるほどの睡魔。だが、帰宅するなり、この2週間の私の苦労を労うための一席を設けてくれるという。「すぐに眠ってしまいたい」という思いが無いと言えばウソになるが、そういう話ならば有り難く受けるほかあるまいと、自宅近くのリストランテ『リ・オーノ』へ。

Beerヴォジョレー解禁直後であったが、今の私の体調でワインに手を伸ばすと、そのままひっくり返る可能性が高いので、悩み抜いた末にエチゴビールのスタウトで妥協。

何ごとにおいても”妥協”は大事。この2週間の私の心労の根本は、すべてこの一言に集約される。とはいえ、エチゴビールのスタウトは美味いので、決して安っぽい妥協などではない。深いコクのある味わいは、フォアグラのような濃厚な風味の食材こそがベストマッチということで、フォアグラのリゾットを注文。そしたらこれが”バカ旨”で、家族がいっせいにこの一皿に群がったものだから、ひと口しか味わえなかった。次はひとりで行ってやろうと心に誓う。

そんで、「今日(土曜)こそは競馬に行けるかなぁ…」と、淡い期待を抱きつつ朝からメールをチェック。案の定、「至急調査依頼!」と書かれたメールに、私のささやかな願いは見事に吹き飛ばされた。

その調査項目のひとつに「代用魚について」というのがあって、朝から図書館に行ったり、ネットサーフィンをしたりという一日。しかし、こういうのは調べ出すとキリがないね。

「代用魚」というのは、高級魚に代わる味や形の似ている安い魚を指す。例えば、仮想”真鯛”のティラピアや、仮想”鱸”のナイルパーチは回転寿司のネタとして、ほとんどの消費者が認知しているだろう。ツブ貝はバイ貝、アワビはロコ貝、という具合に”代用貝”もメジャーになりつつある。切り身やすり身になってしまえば、素人が外見で区別するのは難しいから、知られているよりも遙かに代用魚(貝)は流通しているのでしょうね。比内地鶏や但馬牛の一件のように社会問題になることはないのだろうけど、調べていくうちに、「根っこは同じ」と感じた次第。

それにしても、東京開催の土曜日だというのに、いったい私はナニをやっているのか?

そんなこんなで、今日は魚についてアレコレ調べて書いているうちに一日が潰れた。しかも、つい油断して東京スポーツ杯発走の時刻に居眠りをしてしまうという大失態。

と、ここまで書いて、ほとんど競馬の話が出なかったのですが、美浦でポリトラック(正確には『ニューポリトラック』。商品名)馬場が正式オープンしたそうで、評判は上々らしいですね。新素材馬場については、以前にこのブログでも紹介しているので、興味のある方は是非ご一読を。

 2007年7月11日付「曲がり角に立つJCダート」
 http://hirotomi.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_6aba.html

 2007年7月12日付「潮流はオールウェザーへ」
 http://hirotomi.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_4e8c.html

 2007年7月13日付「日本の競馬が変わる日は」
 http://hirotomi.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_03db.html

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特指レースの出走制限解除へ

都内某所から携帯更新です。

昨日付けで、「地方所属馬の特指レース出走が認められるかどうかについては、依然として目処が立っていない」という話が出たばかりだが、どうやら次開催(中山・阪神・中京)から制限が解除されるそうです。

歓迎すべき話。でも、今からじゃポーカーアリスが出るのに適当なレースがないので、逆に「なんでもう一開催早めてくんなかったんだよ!」という怒りの方がむしろ大きい。ひいらぎ賞じゃ、ちょっと家賃が高そうだし。

私の方は、相変わらずバタバタしておりまして、ブログの方も書き貯めたものが続いておりますが(昨日付けを書いた時は「特指」の件に進展はなかった)、件の仕事は木曜日に大きなヤマを超え、明日と今日はその残務整理。明日からは通常営業に戻れるものと期待しております。明日は競馬場行けるかなぁ。

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2007年11月16日 (金)

ポーカーアリス便り

ポーカーアリスの次走が、28日に大井で行われる重賞・ハイセイコー記念になりそうな雰囲気である。

Paその前日には2歳一組のレースが組まれていて、距離が1400mとちょっと短いことが気になるものの「まあ、そっちでイイや」と気楽に構えていた。しかし、そのレースの1着賞金が250万円だというのである。現在、獲得賞金総額270万円のポーカーアリスが、もしこのレースを勝ってしまったら、獲得賞金は「520万円」ということになる。するとどうなるか?

JRAの500万条件戦に出られなくなってしまうんですよ。いや、それは困る。

地方所属馬の特指レース出走が認められるかどうかについては、依然として目処が立っていない状況ではあるが、一方で来年早々の制限解除というシナリオは、まるで無い話とも言い切れない。そうなったら、桜花賞トライアルの前に、一度JRAの芝を体験させておくのは当然の選択肢だ。ただ、そこで500万条件戦に出られないとなれば、いきなりJRAのオープン馬と対戦しなければならなくなる。初芝&初コースだけでも負担なのに、さらに追い打ちをかけるような負担をかけるのはできれば避けたい。

もちろん、東京2歳優駿牝馬を勝ってしまった場合でも、当然賞金は加算されて500万条件戦には出走できないのだけれど、そうなったらそうなったで、ある程度の強さが証明されたのだから、JRAのオープン馬相手でも臆することなく堂々と闘えば良い。

な~んて、夢みたいなことをホントに言えるようになれば良いのだけど、まずは目の前のハイセイコー記念である。南関東SⅡの格付けだけあって1着賞金は2000万。今までとはケタが一つ違う。

となれば出てくるメンバーも相応で、鎌倉記念を勝った  このブログでも何度も取り上げた  ヴァイタルシーズを筆頭に、デビュー3連勝でゴールドジュニアーを制したニックバニヤンや、船橋で2戦2勝のコラボスフィーダなど、現段階での南関東のトップクラスが集結しそうな気配である。さすが2000万円ともなると簡単には獲らせてもらえそうもない。

まずは、トップクラス相手にどんな競馬をするのか見てみる、くらいのゆとりある気持ちで臨むほかあるまい。いつも通り、「勝ったら驚く」に徹します。

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2007年11月15日 (木)

道営競馬へのご意見募集中

Goalban先月の上山の話についてはけっこう反響があったようで、それはそれで書いた方としても嬉しいのだけど、やはり廃止になった競馬場にみな興味あるんだなぁと、あらためて感心した次第。山口瞳氏ばりに、廃止になった全国各地の競馬場を歩いて回る企画でも立てたら、案外イケるかもしれない。

2003年の上山廃止後に、あちこちで沸き上がった地方競馬の廃止ドミノにおいては、この上山の廃止に至るプロセスや事後処理が”お手本”になったと聞く。『上山モデル』と各自治体の間では呼ばれていたらしい。上山のファンにしてみれば、あまり嬉しい呼ばれ方ではないですよね。

その『上山モデル』とは違うプロセスによって事態が動きはじめたのが北海道道営競馬である。

11月1日には今年度第2回目となる「北海道地方競馬運営委員会」が開かれ、道営ホッカイドウ競馬の在り方に関する高橋知事への提言案がまとめられた。先に道が「北海道競馬改革ビジョン素案」で示した旭川開催撤退への理解取り付けや、観光事業との連携などを盛り込んでいる。提言案は、改革ビジョン素案を「競馬継続と馬産地活性化への道の強い意思」と位置付け馬産地中心の実施体制移行と旭川開催撤退に伴う関係者の理解取り付けなどを求めるもので今月中旬にも高橋はるみ北海道知事に提出される見通しだ。

「改革ビジョン素案」については、当ブログの9月11日付「カウントダウンが始まった」を参照されたい。ひと言で言えば、2010年度までに収支が黒字転換しない場合、道営競馬を廃止するというものだ。

今年度の目玉だった旭川のロングラン開催が終わったのが先月の11日。開催60日間の馬券発売額は89億4612万3900円で、対計画比92.3%に留まった。道によると、馬インフルエンザの影響で開催を3日間中止したことが大きいという。

そんな中、道は「北海道競馬改革ビジョン素案」について、道民からの意見募集を始めた。

北海道競馬改革ビジョン(素案)に対するご意見募集についてhttp://www.pref.hokkaido.lg.jp/ns/nsi/pubcome/keibapabukome.htm

基本は「道民からの意見募集」ということなので、”非道民”の私などは応募資格が無いことになる。念のため道の農政課に電話で問い合わせてみたら、「いちおう決まりなので道民の方だけに限らせていただいてます」とのこと。まあ、最終的には道の財政問題に帰着するような話だから、納税者である道民の方の意見に限るという趣旨も分からないではない。

それにしても、道営競馬主催者のこういった姿勢は悪くないと思う。

以前、こういうキャンペーン(なのか?)も何もやっていない時に、道営競馬への提言を道の競馬事務所に送付したら、丁寧な礼状と粗品が送られてきた話は既にこのブログにも書いた。岩手で同じことをしたら、罵声と共に門前払いされた経験があったので、いたく感激した覚えがある。ちなみに”粗品”とは重賞で使用されたという某馬のゼッケンだった。

旭川撤退にしても、競馬廃止にしても、最終的な負担を強いられるのは道民である可能性が高いわけだから、私としても道民の総意を尊重する。ともあれ、建設的な議論を期待したいところ。北海道在住の方で、道営に対してひと言お持ちの方は、ぜひアクセスされたい。締切は今度の日曜までということなので、ぜひお急ぎください。

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2007年11月14日 (水)

馬の博物館とハンバーグ

今日のメイン更新でござる。

最近私を苦しめている仕事の都合により、長津田と関内まで出掛けて行って、立て続けに人と会わねばならなくなった。

昼過ぎに長津田で、夕方が関内。そんで、関内が終われば例によってそのまま先方と宴席に流れ込むことになる。外回りの営業サラリーマンの方々は、平素よりこうした日々を過ごしているのでしょうか? ちなみに、私は営業活動をしているわけではありません。念のため。

Hakubutu1長津田での用件が済んだのが午後3時で、関内での約束の時間が6時だから、実に3時間も間(ま)がある。スタバに入って昼寝することも考えたが  ホントにサラリーマンみたいだな  せっかくなので根岸の『馬と競馬の博物館』に立ち寄ってみることに。今の極悪な精神状態を改善させるのに、少しは役に立つかもしれない。

 

門をくぐるといきなりゲートが置かれていた。使われている形跡はナシ。 

 

ちなみに、今現在開催されている特別展示は「馬のシルクロード~馬と馬文化・遥かなる道~」展だという。

Hakubutu2馬ネタならなんでもござれを自認する私だが、う~ん……、シルクロード云々は、さほど食い付くようなネタではないですね。でもちゃんと200円払って館内に入る。

そしたらなんとも愛嬌のある顔をした埴輪が出迎えてくれた。これを見れただけでも、まあヨシとするか。

 

Hakubutu3「ハミ」というシロモノには個人的にめちゃめちゃ興味あるんで、もっともっとハミの展示があると嬉しかったです。これは紀元前10世紀(!)頃のものと思われる装飾ハミ。

Hakubutu4馬の祖先とされる「ヒラコテリウム」です。決してカピバラではありません。体高は30センチほどだが、カピバラよりもずいぶんとスマート。むしろ銀座に巣食ってるドブネズミに近いか。

 

Hakubutu5閉館時刻になって外に出ると夕陽がなんとも美しい。東京競馬場のパドックと同じトキノミノル像が夕陽を浴びて輝いていた。

 

博物館を出て、バスに揺られて桜木町へ。

次の約束までにはまだ時間があるので、早めに夕食を済ませておこうと桜木町駅近くをウロウロ歩き回って『ラクレット』というお店に入ってみる。

Sakuragi そしたら、出鱈目に入ったにも関わらずこの店チョイスが大正解。周囲の客を見渡してハンバーグをオーダーしたのだが、これがなかなか秀逸な味わい。ひょっとしたらココは、TVや雑誌なんかで紹介されているような有名店なのかもしれない。

私の自宅の近所にはハンバーグの隠れた名店があって、そこの味に私に慣れ親しんでいる私は、他の店でハンバーグを食すにあたり評価のハードル高めに設定している。にもかかわらず、それを難なくクリアしてきた。旨さいものに当たった喜びよりも、驚きが先に立つ。こちらのハンバーグは、一言で言えばあまりに正統派。故に好き嫌いは分かれるだろうけど、私は前者である。ライスの盛りも、ずいぶんと気前が良い。

Sakurag2_2実は、今これを書いているのはその店内。旨いものを食べた直後の満足感と、このあとに控える気の進まない会合との狭間で、私の精神状態は目の前に置かれたコーヒーから立ち上る湯気のように、ビミョーに揺らいでいる。

 

このあたりから、またまた“鬱モード”突入…。こんな毎日が、いったいいつまで続くのやら。

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馬インフル他トピックス数件

★香港に遠征するシャドウゲイトとコンゴウリキシオーの検疫に問題なし

福島の馬インフルは全馬陰性とのこと。まずは良かったですね。シャドウゲイトとコンゴウリキシオーの2頭は既に阪神競馬場で輸出検疫に入っているので、まるで問題ないというのがJRAの見解。コンゴウリキシオーが検疫に入った時は香港ジョッキークラブから「1ヶ月の輸出検疫が必要」とされ、コンゴウリキシオーはそれに従う形で天皇賞翌日あたりからおとなしく阪神競馬場で暮らしているわけだけど、それがここへきて「2週間」に短縮されたばかり。だからこそシャドウゲイトの参戦が可能になったわけだが、コンゴウリキシオーにしてみれば、なんかソンしたような感じですよね。

いずれにせよ、騒ぎが大きくならなくて良かった。感染した乗用馬3頭と、感染しなかった乗用馬4頭は、新潟競馬場に移送されたそうです。

★コスモバルクのJCでの鞍上が松岡正海騎手に決定

抜擢の理由は「マイネル、コスモの馬に乗って結果を出しているから」というもので、普段からの1鞍1鞍がいかに大事かを思い知らされるお話じゃないですか。注目のルメールは「フサイチパンドラがいるから」という理由で断ったらしいけど、これはどちらかと言えば”バルクの方がフラれた”という印象が強いようで。

★南関東3歳3強の近況

フリオーソの次走がJCダートというのは書くまでもありませんよね。羽田盃馬トップサバトンは浦和記念から東京大賞典を予定。ただし、調整具合によっては浦和記念をパスする可能性もアリ。東京ダービー馬アンパサンドは、中間に骨片除去手術を施されていますが、手術そのものは無事完了しており、東京大賞典を目指して調整中。ただし、こちらも無理はせず、東京大賞典の翌週の地元戦・報知オールスターカップという選択肢もある模様。

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2007年11月13日 (火)

「ダービー馬」の呪縛

帰宅しました。時計は火曜の午前2時を回っていますので、もう、これを火曜付けとして投稿させていただきます。月曜付けが短いままで申し訳ありませんが、今日の馬インフルの検査結果が分かれば、厚めにフォローするということで、ひとつ。

それにしても福島の馬インフルの問題はアタマが痛いですね。福島だけとはいえ出走全馬の検査をすれば、「また陽性馬が出た!」とかいってメディアが大騒ぎする可能性もあるし。そう思うだけでウザい。

福島だけでなく、私の問題もだいぶ深刻。未だ昼夜逆転は解消しておりません。

この日曜は、寝てる間にエリザベス女王杯のスタート時間。慌ててTVのスイッチを入れたら、もうゲート入りが始まってた。

スタートが切られ、ダイワスカーレットがいつにも増して大きく力強いストライドで飛び出すのを確認すると、私は寝呆け眼を必死に凝らして、ウオッカの黄色い勝負服を画面の中に探した。そう。私はウオッカが出走を取り消していたことを知らずにレース中継を観ていたのである。

馬群の最後方ばかりを見つめる私を尻目にレースは淡々と進み、結局は逃げた馬がそのまま先頭でゴールインを果たした。つまり私は、勝ち馬のレース運びをほとんど観ていなかったことになる。ウオッカの取り消しを知ったのは、その後のアナウンサーと解説者のやりとりを聞いた時だった。だからというわけではないが、私は今年のエリザベス女王杯にウオッカが出ていなかったという実感はない。ヘンな話だが「このどこかにいる」と信じて観ていたその感触というのは、まだリアルに私の中に残っているのだ。

それにしても、ウオッカは完全にツキに見放されてしまったようで、見ているこちらの方が痛々しい思いを禁じ得ない。

Okkaあの歴史的ダービーの代償などとは思いたくもないが、歴史上、3歳時に牡馬に勝負を挑んだ牝馬たちが、ことごとく悲劇的な人生(馬生)を過ごしていることを知っている身として、ウオッカの今後が気が気でならない。その詳細をいま語るにはあまりにも時間が足りないので、それはまた後日。

とはいえ、ウオッカの陣営はまだ年度代表馬と最優秀3歳牝馬のタイトルを諦めてはいないらしく、「JCか有馬を獲ればこっちが有利」と踏んでいるらしい。それを知ってか知らずか、ダイワスカーレット陣営も当初は「エリザベス女王杯後は休養」と言ってたのが、ここへ来て「ウオッカが出るならこっちも有馬」などと言い出した。

この2頭のライバル物語はファンも興味を持つところで、陣営がファンを意識して話を盛り上げているうちはまだいいのだが、ウオッカについてはやはり3歳春シーズンに2つの大きな挑戦に打って出た反動のようなものを感じずにはいられない。それでなくとも、順調ならば最初から「エリザベス女王杯→JC」という予定だったとも聞く。今回の故障は、馬の方が無意識に  あるいは意識的に  ある種の”シグナル”を発したのかもしれない。

ダービー馬であるという事実が、ウオッカを苦しめているのでは…?、という思いは、今や大多数のファンが多かれ少なかれ感じていることだろう。たしかに蹄球炎は騒ぎたてるほどの怪我ではないが、ファンの声やメディアの論調、あるいはその他多くの関係者の思惑に応えようとするのは危険なのでは…、という思いが強くなってきた。「ダービー馬だから」などという変なこだわりは、もはや棄てた方が良いかもしれない。ダービー馬の呪縛にとらわれることなく、「彼女自身を見据えたキャンペーンを」と願うばかりである。

だってまだ3歳の牝馬なんだし。

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2007年11月12日 (月)

福島乗用馬から馬インフル

JRAの発表によると、福島競馬場に繋養されている乗用馬7頭から馬インフルエンザの陽性反応が出たという。これを受け、先週土日の福島開催24レースに出走した全ての馬について、明日13日に馬インフルエンザの検査