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2007年8月31日 (金)

セリ終了後の攻防

昨日の続き。

土壇場にならなくとも、午前の展示の段階でお台が安く修正されることは間々ある。

展示時、バイヤーから「いくら?」と聞かれて「400万」と答えていた馬でも、セリの段になって鑑定人が「お台は350万円からでございます」と切り出すことがあって少々驚かされた。展示時のバイヤーとのやりとりの中で「400万では厳しい」という感触を得れば、思い直す販売申込者がいてもおかしくはない。バイヤーの顔色を見れば、その価格設定を相手がどう思ったかはある程度想像がつくものなのだ。

絞りに絞って「400万」とお台設定した馬を、「350万もやむなし」と決断するのは、おそらく断腸の思いがするものだろう。しかし一方では、ひと声も掛からず主取りになることへの不安も頭をよぎる。それを”生産者の弱気”と言ってしまえば確かにその通りかもしれないが、「売るためのセリ」と割り切ったとすればある程度の経営判断も必要とされる。実際には「売れないよりはまし」とばかりに、叩き売りのような金額で落札されるケースが少なくない。

もちろん、主取りに終わった馬が会場から出てきた途端にその馬の引き手に声を掛け、「●●●万でどうだ?」と声を掛けるバイヤーの数は一人や二人ではない。「主取り」となってヘコんでいるところに「買うよ」と言われれば、救われた気持ちになるのかもしれない。主取りに終わった馬の多くが、こうした形で次々と買われて行く。

ちなみに、この場所には「この付近での家畜商取引を禁じる」との通達が出されているのだが、そんなものおかまいなしに、熱心な価格交渉が展開されている。「こっちが本当のセリ」と言い切るバイヤーすらいるのだから恐れ入る。

Sale7

(セリ会場から出てきた馬に視線を送るバイヤーたち)

中には、お台400万円で声が掛からず主取りとなった馬が、セリ会場の外で400万で取引されるケースもある。だったらセリで落札すれば良いじゃんか!と突っ込みたくもなるが、こうすることによって、買う方にしてみれば消費税20万円が浮くことになる。ケチ臭いと言えばケチな話にも聞こえるが、それでもある程度希望額に近い金額で売れるのだから、まだマシか。

これだけ売れないセールともなると、もはや売るのは諦めて「お披露目」と割り切る生産者も出てくる。買う方にしても「いま慌てて買う必要もない」と思っているだろうから、どうしても模様眺めのセリが続いてしまう。結局、他人と希望馬がかち合って「セリ上げる」という本来のセリらしい光景に貢献していたのは、相変わらずJRAと岡田繁幸氏のみ。その岡田氏は、大雨に祟られた2日目午後のセリでも、傘も差さずにじいっと一頭一頭馬を吟味していた。馬を見始めたら他は何も見えなくなるとも言われるこの集中力こそが、氏の相馬眼のエッセンスなのかもしれない。

Sale5

(明日付に続く)

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2007年8月30日 (木)

セリ開始前の攻防

昨日の続き。

セリの当日に配布されるペーパーには、一頭ごとの購買希望価格帯が示されているのだが、その記載内容は「300万以下」とか「300~600万」という具合に幅を持たせてあるので、セリが始まる前に「実際んトコ、いくらからなの?」とセリでの”お台”を直接聞いてくるバイヤーは少なくない。

Sale2この”お台聞き”を3人のバイヤーから受ければ「たいてい落札してもらえる」とのこと。これが1~2人だと「どうかなぁ?」となり、誰にも聞かれないようだと「もう帰りたくなる」とのだそうだ。ただ、この話を聞いていた時の馬は展示中に3人のバイヤーからお台を聞かれていたにも関わらず、その後のセリではついに声が掛かることはなかった。むろん、そういうこともある。

通常のセリでは、司会者より上場番号と馬名がアナウンスされ、馬と引き手が入場すると、鑑定人が「お台」を発表したところでセリ合いが始まる。当然、最初の「ひと声」は鑑定人が示したお台以上の額が示されるわけだが、このサマーセールでは、鑑定人がお台を提示する前に、まず場内のバイヤーからの「ひと声」を待つための”間”が設けられている。

Sale1 

そこでお台以上の価格が提示されれば「さっそくありがとうございます! 300万円の声、頂戴いたしました!」と鑑定人のテンションも上がるのだが、お台に遙かに及ばない価格が提示されると、鑑定人も「いや…、それは…、ちょっと…、希望と開きがございまして…。申し訳ありませんが…、いろいろと事情がありますので、300万円からスタートさせていただきたいと存じます」と口ごもってしまうこともしばしば。

こうしたケースでは、販売申込者の意思を確認する手間が発生するので、セリのリズムも淀み、会場内にはシラケムードが漂う。比較するのは気の毒にも思うが、7月のセレクトセールの熱気とリズムとを思えば、そこには天地ほどの格差が存在する。

Sale6ただ、販売申込者が想定していた「お台」よりも極端に低い価格の声が上がった場合でも、販売申込者が「それで良い」という意思を鑑定人に示した場合、最初のひと声が「お台」として有効となってしまう場合も間々見受けた。

セリには時間帯によって好不調の”波”があり、「この流れで300では厳しいか…」という具合に販売申込者が土壇場になって弱気になることもある。「セリは生き物」だと感じさせられる瞬間である。

(明日付に続く)

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2007年8月29日 (水)

鑑定人だってツラいよ

「ありがとうございます! 300万のひと声、気持ちよく頂戴いたします!」

なんていう鑑定人の声が会場内から聞こえると正直ホッとする。先週5日間に渡って行われたサマーセールは、当初の予想を遙かに上回る苦戦を強いられた。

「売れない」

「売れたが値が上がらない」

聞こえてくる声はネガティブなものばかり。インフルエンザ騒動を乗り越えてセール開催にこぎつけることができ、なおかつ一週間を通じてほぼ好天に恵まれたにも関わらず、抜けるような青空とはまるで正反対な何ともいえぬ暗いムードが漂っていた今回のセール。10頭以上連続して上場馬に声が掛からないような時間帯も決して珍しくはなく、そんな時にバイヤーの手がサッと上がると、鑑定人もつい嬉しくなって冒頭のような一言を発してしまうのだろう。その気持ちは、ただ見ていただけの私にも痛いほどよく分かる。

Sale3

初日、上場番号1番から9番まで立て続けに一声もかからず次々と主取りに終わったときなどは、「今日はこのまま一頭も売れないのでは?」などということを真剣に心配した。ペナントレース開幕3連戦でノーヒットに終わったレギュラー選手が感じる”不安”とはこのようなものか。たまりかねた鑑定人が「せっかく開催にこぎつけたセールですので、ぜひとも活発なお声掛けをお願いいたします」と懇願するシーンすら見受けられた。

セールのスケジュールは、午前中が上場馬の展示&速脚披露。昼休みを挟んで13時からセリということになっている。

ただし、いつなんどき「もう一度あの馬を見せて欲しい」というお客様がやってくるかも知れないので、馬を出す方は昼休みとはいえ気を抜くことはできない。馬房の片隅でササッと昼食を済ませて、お客様が通りかかるのをジッと待つことになる。何度も書いたが、この夏の北海道は本州並みの酷暑が続いており、この週も気温30度&湿度60%というなんとも北海道らしからぬ陽気が続いていた。だから、馬房が南向きだったりすると、かなりたいへんなコトになる。

Sale4馬も人も汗びっしょり……。

 

ところで、セール初日には、いくつかのTVクルーも来場。上手い具合にセールの存在をアピールしてくれると嬉しいな、と思っていたら、セリ開始前の組合理事長(だかなんだか、そんなヒト)の冒頭の挨拶の部分だけ撮って、さっさと帰ってしまった。つまりは、馬インフルエンザの関連ニュース素材が欲しかっただけなんですね。な~んだ。もう、STVさんには、ガッカリだよっ!(やっくん風)

(明日付に続く)

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2007年8月28日 (火)

競馬があればイイコトもある

まず、昨日付の「簡易キット」の件に対して、「簡易キットであっても、『実際は陽性』なのに『陰性』という結果が出ることはない」とのコメントをいただきました。ご指摘ありがとうございます。

Kit私の方も文章の流れのままに「その逆も考えられる」と書いてしまった感もありますが、対人使用の場合でも偽陽性および偽陰性が発生するという某地方競馬場に勤める獣医師の言葉を根拠に書きました。

ちなみに現在は、昨日付のブログの当該部分を削除しております。言いたいことは「簡易キットの感度・特異度は100%ではない」ということだけですので。

なお、メーカーによって多少の格差はあるものの、各メーカーは簡易キットの感度は75~80%、非特異性(馬インフルエンザウィルスとは異なる抗原に反応する)は1~5%と発表しております。

~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~

さて、突然話は変わりますが、実は腰痛が再発してしまいました。「再発」というのは、昨年もやっているからです。(2006年2月27日付「’06桃花賞」参照)

いや、今回は腰痛というよりハッキリ言って背中と胸。20日の早朝。社台スタリオンでクルマからカメラを出そうとした瞬間に突然胸部が痛み始めた。このまま死ぬんじゃないかと思ったほど。でも、相手はディープインパクトだし、これしきのことで泣きごと言ってられねぇ!と無理して機材をかついで写真を撮り、その後もサマーセールを撮り続けて、なんとか生きて東京に戻ってきたのだから、そんなに深刻な症状ではないのかもしれない。

でも痛い…。

肋骨あたりが折れたのかもしれないが、肋骨に何かがぶつかったり、転んだりした覚えもない。前屈みになると肩胛骨のあたりも激しく痛むので、10円玉を落とすと拾うことができなくなってしまう。10円ならまだいいが、これがもし100円玉だと何があっても拾わないわけにもいかないから、とにかく凄く困る。

それでも今夜は川崎に行かねばならん。川崎所属の広富牧場の自家生産馬・テタテットに、なんと真島大輔騎手が乗ることになったのだ。

Traner先日のサマーセールの初日。テタテットを管理する川崎の久保調教師と佐賀の真島調教師が揃って広富牧場の生産馬の馬房を訪れた際に、なぜかそんな話がまとまってしまったのである。言うまでもなく、佐賀の真島調教師とは、大井の真島大輔騎手の父である。

普通にイスに座っているのも辛い背中の痛みに耐えかねて、一時は競馬場行きを断念しようかとも思ったが、「この騒ぎの中、せっかく競馬をやっているのだから」ということを考えたら、ちょっとくらい背中が痛かろうが行くべきだと決断。これは、自分の中では  いささか大げさな話だけど  今年一番と言ってもいい程の重い「決断」だった。まあ、それほど「決断」を迫られる生活を送っていないということですね。たまに馬券買う時くらいだもんな。

Tetatetoしかし、この「決断」は見事なハッピーエンドをもたらしてくれた。なんとテタテットが快勝したのである。もともとこれくらいの力を持った馬であるが、その証明にもなった。真島大輔騎手の騎乗を後押ししてくれた佐賀の真島調教師にも、この場を借りて御礼を申し上げたい。

ちなみに先ほど紹介した昨年2月27日付の「’06桃花賞」を読むと、この日も真島大輔騎手を見に大井競馬場へ行こうとして、結局あまりに腰痛が激しくて断念しているんですね。このときは真島大輔騎手は負けたけど、今回は勝ったあたり若干の進歩が見られるような気もする。ともあれ、競馬があってくれれば、こういう嬉しい思いをすることもあるのだ。

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2007年8月27日 (月)

「競馬中止」を阻むもの

昨日の続き。

今回の馬インフルエンザ騒動でJRAがもっとも非難を浴びたのが、札幌記念を含む8/18・19の開催について、16日の夕方には「開催の方向」としておきながら、翌17日の朝に一転して「中止」と発表したことだろう。

これについてJRAは、「開催の方向」を言及した16日の席については、「あれはあくまで記者向けの現状説明会であって、JRAの公式会見とは異なる」とした上で、「競馬主催者の立場上、開催の可能性を追求するのは責務」という原則論を展開し、さらなるマスコミの不満を買うことになってしまった。

Farm

もちろんファンを思う気持ちがゼロであったとは思わない。しかし、”見切り発車”との非難を浴びる覚悟で、敢えて「開催の方向」という冒険を表明せざるを得なかった背景にはいくつかの事情があった。

分かりやすいところでは、この週末が札幌記念だったことがあげられる。馬産地北海道で行われる重賞競走の中にあって、格式も賞金も最上級のレースである。今年はGⅠホースの参戦こそ予定されていなかったが、夏競馬の一連のCMに出演する女性タレントが札幌競馬場に来場することになっていた。加えて、フランスで騎乗中の武豊騎手が札幌記念のために帰国することもあり、入場者数、売上げとも、相当程度の期待が持たれていた。

Rijichoさらに言えば、今年は札幌競馬場設立100周年の記念すべき年である。その記念式典にはJRAの高橋理事長が駆けつける予定にもなっていた。そのために1年前から周到な準備を重ねてきたJRAにしてみれば、簡単に白旗を揚げるわけにはいかなかったのである。(写真は、サマーセール会場に現れた高橋理事長)

開催中止には、農水省の意向も強く影響する。なんと言っても、日々億単位のカネを農水省に供給し続けている中央競馬をやめるとなれば、農水省側も「はいそうですか」と簡単に認めるわけにいくはずもない。「どうにか開催中止だけは避けるように」という趣旨の  しかも無言の  プレッシャーを受け続ければ、JRAにしても「まず何よりも防疫優先」などという原則論を振りかざすことが難しくなる。

もちろん、JRA内部に非難されるべき瑕疵があったことも、事実として残されている。

熱発馬が増え始めた11日の段階で、美浦と栗東では簡易キットによる検査を開始しており、事態把握への動きは進んでいるかに見えたが、夏競馬における「第3のトレセン」とも言うべき函館競馬場には簡易検査キットがなく、函館在厩馬520頭に対する調査は事実上棚上げされていた。

16日までに美浦および栗東で鼻水や発熱といった疑わしき症状のある70頭に対して行われた調査の結果、陽性馬は20頭(美浦3、栗東17)。この数字を示した上で、「開催に向けて準備している」としたのが、16日夕方のJRAによる”説明会”の内容である。

しかし、事態は翌朝に急変する。発熱などの症状がなく外見は健常にしか見えない状態の函館在厩馬から、陽性馬が続発したのだ。「発症していない陽性馬がかなりの数に上る」という恐怖は、開催に向けて執念を見せていたJRAを揺るがすことになる。結局は、この事実が決め手となり、JRAは中止を決断する。

Nhpところで、今回の騒動で何度も登場した「簡易検査キット」は、あくまでも「簡易」の用途であり、その信頼性は100%ではない。

しかも、本来は人間用に製造・販売されている検査キットである。たまたトレセンの獣医師が馬で試してみたところ、人間と同じような結果が得られることを見つけたため、広く使われるようになったのだが、言ってみれば確たる根拠が無いまま使われているに過ぎず、その信頼性に疑問の声を上げる獣医師も少なくない。

今回の騒動はまだ収束したわけではないが、それでも今現在で様々な教訓や示唆が残された。JRAの縦割り組織の弊害が指摘されたり、外部育成牧場の役割の大きさがクローズアップされたことは決してマイナスではないと思う。

Bagun

今回の一件で、我々が相手にしているのは、サイコロでもなければモーターを積んだ機械でもなく、あくまでも生身の動物だということを、思い知らされた方もおそらく大勢いらっしゃるのではないだろうか。

それは鼓動し、明らかな意志を持ち、時に人間と同じように病に倒れることもある。だからこそリアルな感情移入も可能となるし、また300年もの永きにわたり世界中で愛されてきた。そんな大事なことを忘れて、競走馬を単なる博打の機械やマネーゲームの対象としか見なくなってきた日本の競馬界に、競馬の神様が怒ってみせたのかもしれない。そう感じずにいられないのである。

(この項終わり)

~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~

【訂正】

本文中に「今年はGⅠホースの参戦こそ予定されていなかったが」とありますが、エリザベス女王杯を勝っているフサイチパンドラが出走を予定していました。お詫びして訂正いたします。

2007年12月13日

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2007年8月26日 (日)

馬肉の心配をする人たち

「インフルエンザ」と聞いて、「死に繋がる伝染病」であると勘違いしたり「人体への感染」を心配する人は決して少なくない。今回、競馬開催の無かった札幌で会った多くの知人(競馬とは無縁)や飲み屋の店主などが、おしなべて間違った知識をもたらされていることに少なからずショックを受けた。

曰く、「人間への感染報道がないのは、情報が隠蔽されているからではないか」。

曰く、「感染馬はすべて焼却処分されると聞いた」。

曰く、「感染馬の致死率はどれくらいか?」。

曰く、「馬肉はしばらく食べないうようにする」。

状況が状況ならばじゅうぶんに笑い話として紹介できるネタだが、さすがにここまでひどいと、私も顔の引きつりを抑えることが難しい。競馬とは無縁の多くの人は「鶏インフルエンザの”馬”版」という認識を持っており、多少競馬を知っている人でさえも、「発症した馬は必ず死ぬ」と誤解している人が多かった。

ここであらためて  念には念を入れる意味で  書いておくが、馬インフルエンザで死んだ競走馬はいないし、過去に遡っても出ていない。もちろん、これが人に伝染することはない。鶏インフルエンザのように「変性ウィルス」の存在を心配する声もあるが、それを心配しだしたら、地球上のあらゆる動物が感染する病気を心配しなければならないことになる。そもそも「感染馬」と「発症馬」との区別が付いていない人が大多数なのだが、馬肉云々を心配する人たちにしてみれば、別にどちらでも同じことなのだろう。

しかし、そんな市民の不安を嗅ぎ取った一部のメディアは、ここぞとばかりに「壊滅」「甚大」「汚染」などという言葉を使ってさらなる不安を煽り立てた。わざわざ検査用の簡易キットを持参して一般の乗馬クラブまで出向き、感染馬を見つけ出して「ついに乗馬にまで蔓延!」と書き立てた新聞さえあったほどである。

これなど乗馬業界を知る人間にしてみれば失笑モノで、ワクチン接種の義務がない乗用馬を取り上げて大騒ぎして何になるのか?という思いを禁じ得なかったが、夏休みの移動動物園からポニーを外すという対応を迫られた業者もいたというから、市民はそれなりにインパクト受けたのだろう。となれば、件の新聞社の目論見は  腹立たしい限りだが  成功していることになる。

Umaいずれにせよ「騒ぎを大きくすることがメディアの役目」という大きな誤解をしているメディア関係者は決して少なくなく、こうした煽動主義のメディアとの付き合い方については、JRAもファンも意識を改める必要があると思われる。

馬インフルエンザは平たく言えば「風邪」に過ぎず、鼻水が出て熱が出る程度。かつては高熱を出すケースもあったが、ワクチン接種が義務付けられた近年では、発症しても周囲の人間が気が付かないほど軽症に留まる。今回、検知が遅れた背後には、そういう事情があったことは想像に難しくなく、今回のように広範囲にならないまま限定的な感染馬は、実は恒常的に発生している可能性もあると言われている。

飼い葉も落ちないし、運動も健常状態と同じようにこなせる。「感染」だけの場合は言うに及ばず、極論すればたとえ「発症」しても競走能力に致命的な影響は与えないだろう、というのが現場の見解である。

だから、感染馬は焼却処分はされたりはしません。一週間もすればすぐに治ります。ご安心下さい。また、馬肉も安心して食べて下さい。私は馬肉を口にしませんが、それは競馬に身を寄せる人間として「食べづらい」という思いがあるからです。決して「インフルの馬の肉を食ったら死ぬ」なんてウラ情報が存在しているわけではありません。くれぐれもご安心を。

(明日付に続く)

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2007年8月25日 (土)

本丸は「移動解禁」

今日、2週間ぶりにJRA競馬が開催された。多くのメディアは「開催を待ちこがれたファンが競馬場に押し寄せた」とステレオタイプな第一報を伝えている。

この中間は、馬もファンも開催可否の見通しすら分からぬまま、いわば「放置」され続けた。馬を出す方も、馬券を買う方も、お互い「手探り」の状態で競馬を迎えたことになる。先が見えぬ状況下でメイチの仕上げをされる馬などいるはずもなく、一方のファンにしてみても過剰反応したメディアの論調に引きずられるように「今週の開催は無し」と思い込んでおり、急に「やる」と言われたところで、頭の中を切り替えるのは簡単ではないだろう。週刊誌『競馬ブック』は今週の発刊を見合わせた。今週の特別登録馬を知らない人はもちろん、「そもそも今週の重賞って、ナニ?」という人だっていたかもしれない。

一昨日も書いたが、JRAは自前の施設(競馬場やトレセン)内にいて、なおかつ事前の検査によって陰性が確認された馬のみで競馬を開催すると明言している。現在、JRA関連施設の在厩頭数は約4000頭余。デビュー前の2歳馬や故障したにもかかわらず移動が許されずトレセンに留まっている馬もいるわけだから、実際に競馬に使える状態にある馬はこのうちの7~8割程度、3場開催中の土日2日間の出走頭数は1000頭前後だから、単純計算で3週間分の頭数しか揃っていない。

Admiremoon中2週で使えばそれ以降もレースは成り立つが、馬は生き物であるから、人間の思惑通りに体力を回復するとは限らないし、そもそも適鞍があるとは限らない。JRAに限らず、近年の競馬は、競馬に使った馬と、トレセンや育成牧場に待機している馬とを入れ替えることを前提として番組が成立している。

Daiwamejar_2今日からの競馬再開は大きな一歩には違いないが、やはり馬の移動ができない状態では「解決」にはほど遠い。秋の天皇賞の主役を担うであろうアドマイヤムーンやダイワメジャーの出走計画には、現段階で既に大きな狂いが生じてしまった。こうなれば、この狂いが修正できるレベルに収まるかどうかが焦点となる。JRAは馬の移動解禁について明言を避けているが、自前の施設と馬だけで賄える”競馬開催”とは異なり、影響範囲がJRAの埒外にも及ぶ”移動解禁”について決断を下せる人間がいないというのが問題の本質でもある。

そもそも、自らの庭で完結できるはずの競馬開催についても、JRA本部は責任回避に明け暮れた。

「感染馬は隔離する必要があるのか? ないのか?」

「感染馬を調教コースに入れてよいのか? いけないのか?」

この中間、調教師たちは競馬施行者でありトレセン管理責任者のJRAに問い正したが、JRAは「何も決まっていない」「現場の判断に任せる」という回答に終始した。

挙げ句の果てには「今週の競馬は開催されるのか?」という質問に対して、非公式とはいえ「開催への最終判断を下すのは現場を預かる調教師」という信じ難い回答を示したことで、トレセンには「もう、何を言ってもダメ」という無力感すら漂った。これが、一部の煽動主義マスコミのターゲットとなり、誤った情報が次々と垂れ流される結果を引き起こした。そして、最終的に今回の無駄な騒動に流れ着いたという感は否めない。

そんな中、日高家畜衛生防疫推進協議会が呼びかけていた管内飼養馬の移動の制限が解除されたというニュースは、歓迎すべきニュースだと思う。

これを「拙速」だとか「暴挙」だとか言って批判するのは容易いが、不必要な制限でがんじがらめにしたところで、最終的にワリを喰うのは馬そのものである。同協議会では問題が明るみに出た16日以降、感染が疑われたすべての馬を検査し、21頭の感染を確認したが、そのほとんどがJRAの施設から移動してきたばかりの馬や、ワクチンを打っていない乗用馬だったことが判明した。「防疫」は制限を強くすれば強くするほど効果をもたらすが、そもそも何のための防疫であるかを考えなければ、本末転倒になる恐れもある。

田植えや稲刈りの時期すら周囲の動向を伺って決めるという農耕民族丸出しの性格が如実に表れたのかもしれないが、「よそと歩調を合わせておけばとりあえず大丈夫」という主催者や管理者が多すぎるような気がしてならないのである。

(明日付に続く)

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2007年8月24日 (金)

サマーセール最終日

サマーセール最終日でしたが、諸処の都合により、本格的な更新は明日とさせていただきます。その代わりといってはナンですが、鹿ネタで写真を2枚ほど。

日高管内に限った話ではありませんが、最近道内ではエゾシカが大量に出没しており、様々なトラブルの種となって社会問題化しております。

放牧地の傍にもやってきます。突然の鹿に驚いて、放牧中に怪我をしてしまう当歳馬も少なくありません。

Shika1

6~7頭の群れ(おそらく家族)でやってきて、牧草だけでなく他の農作物を食い荒らして山に逃げていきます。

Shika2

”左手前”で軽やかに逃げ去る鹿。

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2007年8月23日 (木)

移動ができなきゃ意義は薄い

今日は早朝更新です。

昨日付で書けなかったのだが、JRAの競馬が今週末から再開されると発表がありましたね。もちろん無条件再開というわけではなく、検査の結果、陰性が確認された馬が出馬投票ができ、さらに投票後に再検査を行い、改めて陰性が確認された馬が出走できるという。さらに、夜になって道営事務所からも連絡があり、「旭川と門別に在厩する全ての馬を検査した結果、既に陽性を確認していた1頭を除き、全馬”シロ”」とした上で、来週の旭川開催を実施することになったそうだ。まずは、一歩前進といったところか。

以前にも書いたが、今回の馬インフルは、たとえ発症しても症状が極めて軽く、これほど大騒ぎするほどの事象だったのか?という疑問がある。特に馬産地にいるとそう思う。そこへ何も分からぬメディアが、鶏インフルエンザと同じ切り口で取材・報道したことで、一般国民に対する混乱をさらに助長した。とある全国紙は「旭川競馬も汚染!」という見出しで道営所属馬の感染を報じたが、「汚染」とはどういうつもりか? 昨今の新聞記者は、ネットで過去の近しい事例の記事を引っ張り出して記事を書くことが問題になっていると言うが、今回もそのような切り口の報道を誰も止めることができなかった。ディープインパクトの薬物検出騒動時に喰らったパンチを、再び喰らう格好になってしまった。

しかし、今回「開催」が宣言されたことですべては丸く収まったかというと、そうでもない。先ほど「一歩前進」と書いたのは、もっとも大きな課題「馬の移動許可」についての見通しが示されていないからだ。

競馬は再開される。ファンの気持ちは満たされるかもしれないし、おそらくメディアは大々的に「おかえりなさい!中央競馬!」と報じるだろう。しかし、一方で馬の移動は認められていない。秋のGⅠを狙っている有力馬たちの多くは放牧先に足止めされているし、骨折して放牧に出さなければならないのにトレセンの馬房に閉じこめられている馬もいる。

Ikusei

札幌競馬が無かった日曜。暇に任せて足を運んだ社台ファームには、なんとダイワメジャーの姿があった。毎日王冠を目指すなら、美浦に戻って本格的な調教にシフトしなければならない時期だ。しかし、移動が認められていないのだから、ここ(社台ファーム)で可能な限り調教を積む他はなく、関係者は一様に暗い表情をしている。

私のポーカーアリスも競馬場への移動を認められないため、道営所属馬でありながら道営競馬に出走することはできず、かといってJRAや盛岡への移動もできないため、このままでは秋シーズンをひたすら厩舎で過ごすことになりかねない。馬インフルエンザ問題の核心は「馬の移動が可能になるかどうか?」にあるのだ。メディアの皆さんは、ぜひそのあたりをもっと詳しく報じていただきたい。

Summersale

さて、今日はセール4日目でござる。

売る方も買う方も疲れがピークになる頃かもしれない。ここまでは大きな事故もなく順調に  売れる売れないは別として  進んでいるので、ぜひこのまま進めていただきたい。明日の最終日には「7月のセレクションセールで売れ残った馬の特別上場があるので、「明日に備えて今日は様子見」というお客さんが多いかもしれないが、どうか購買者の皆様、活発なお声掛けをお願い申し上げます!(鑑定人風)

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2007年8月22日 (水)

サマーセールは3日目

私が日高に入ってもう4日目。早いですね。

日高のとある牧場にて朝5時に起床する。でもゆうべは10時に寝たから、どおってことはない。一昨日のように、深夜1時に就寝→4時起床→1時間半クルマを運転、なんつーのがいちばん堪える。

この時季は夜間放牧なので馬たちは放牧地に放たれてはいるが、一晩中歩き回ったのでへろへろになっている。動きも少ないから、撮る方としてはあまり心踊ることもない。

まあ、そんなカメラマンの勝手な都合はさておき、夜間放牧のメリットはいくつかありまして、まず何より昼間だと暑すぎるということ。 この牧場でも先週にはついに気温35度をマークしたという。確認しておくが、ここは寒冷地北海道である。冷房装置などあるはずもなく、体調を崩す人馬が続出したそうだ。ちなみに「なぜこの真夏にインフルエンザが流行するのか?」という疑問を抱いている方が多いようだが、寒冷地の生き物であるサラブレッドにとって、日本の夏は決して過ごしやすい季節とは言えず、むしろ体力が衰えて健康的危機を起こしやすい時季でもある。ほとんどの馬の免疫力が低下した状況なら、馬インフルエンザに限らずあらゆる伝染病が蔓延するリスクは常に存在する。

閑話休題、夜間放牧の話に戻る。

もう一つのメリットは、夜はアブが少ないこと。

この時期は、でっかいアブが馬ね血を吸おうとぶんぶん飛び回っている。脇腹辺りなら、馬も尻尾や後脚を使って器用に払いのけるが、腹の真下辺りに喰い付かれると払いようがないので大暴れすることになる。サマーセールの会場でも、アブが原因で放馬した馬がいた。

さらにいまひとつは、「夜に放した方がよく歩く」ということも見逃せない。理由を書くと長くなるけど、まあとにかく夜の方がよく歩くらしい。

朝の放牧地の馬(母馬と今年生まれた当歳馬)を撮ってしまってから、某育成牧場へ。追い切りの風景を撮らせてもらう。最初は15-15くらいと聞いていたのだが、馬主と調教師が見に来ていたから張り切ってしまったのか、12~13秒くらいのフルギャロップで坂路を駈け上がっていた。まあ、私としてはその方がありがたい。

この育成場に繋養されているナリタセンチュリーなども撮って、やおらサマーセール会場に。今日は3日目。それにしても蒸し暑い。東京の人間がそう思うのだから、北海道の人にはさぞかし厳しいに違いない。

セールについてはいろいろ感想があるが、ひと言で言えば「今日も売れない」としか言い様がない。売れたとしても、次の一声が掛からないので、激安セールの様相を呈してきている。主取りになった馬も、下(パレードリングを出たあと)で”お台”より安い価格で次々と買われていく。種付け料1200万のアグネスタキオンの産駒を1000万で売る気持ちって、どんなもんだろか? 中には50万でも売れない馬もいて、「それならオレが!」という気持ちも沸かないでもなかったが、イニシャルコストはさておき、ランニングコストは同じだけ掛かるのだから、おいそれと手を挙げるわけにはいかない。つまりは、多くの馬主と同じように「様子見」せざるを得ないのだ。

写真の更新はのちほど。

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2007年8月21日 (火)

【追記】豪雨のち晴れ間

追記。

2日目のセールにつあては「昨日なみか、それ以下」と書いてしまったのだが、その後グッと盛り返して、最終的には初日を僅かに上回る成績で無事終了。天候もそのあとはどうにか持ちこたえて、セールが終わったらスコールみたいな雨が降ったけど、まあ、終わってからの話なので。

ところで「無事」と言っても、昨日は無かった放馬が、今日は見られましたがね。以前のセールって馬を見に来ているというよりは「放馬」を見に来ているような感覚だったけど、最近はすっかり様相が変わって、放馬を見るのも珍しく感じるようになった。「おぉ~、放馬だぁ。頑張れー」みたいな感じですね。

取り急ぎ写真もアップしておきます。

まずは、朝のBTCは雨でした。

Btc

 

で、サマーセールもセリ開始の1時頃は雨でした。

Rain

 

で、セールが終わってからお邪魔した牧場でも雨が降ってきました。

う~む。雨を連れて歩いているような……。

Rain2

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セール2日目は豪雨

ゆうべは浦河に宿泊。ここまで来ればセールを見に来た客はいないだろうとタカをくくっていたら、夜に入った居酒屋の隣の座敷に川崎の池田調教師がいらしてぶっ飛んだ。

今朝は5時起きでBTCへ。天候は雨。屋内坂路で1頭撮ったところで早々に切り上げ。セールの行われている静内へとクルマを飛ばすと、これが信じられないほどの晴天。しかし北海道としては尋常ではないほどの暑さでメゲる。

展示を撮って、昼飯を食べに出て、30分程で戻ってきたら、今度は大雨。

セリの順番を待つパドックには馬と引き手さんしか見当たらず、馬を見分する客など誰一人としていない。
ところが、セリが始まって1時間ほど過ぎた今(午後2時)になって、また強烈な日差しが差し込んできた。で、また耐え難いほど蒸し暑くなってきています。

こんな陽気に嫌気が差したのか、2日目のこれまでの売れ行きは、昨日なみか、それ以下といった感じ。

今日はこれからネットはおろか、携帯も圏外のとある牧場に行くので、ここまでにさせていただきます。ひょっとしたら、明日夜おそくに追記できるかも。

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2007年8月20日 (月)

サマーセール初日

サマーセール初日でした。浦河の「ホテルイースト」から簡単に更新です。

今朝は4時に札幌のホテルをチェックアウトし、車を飛ばして社台スタリオンへ。ディープインパクトの撮影など。

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今朝は北海道らしからぬ蒸し暑さ。

先週半ばまでは30度を超える日がずっと続いていて、ようやく昨日あたりから「北海道の夏」らしくなったという声も聞こえたが、今日は「東京の夏」に逆戻りしそうな予感。

ここで突然馬インフルの話ですが、JRAの「まず開催を目指す」という方針を「無責任」と批判的に報じているマスコミはどれだけ現場の事情をしっているんですかね? そしてなによりも馬インフルで何がたいへんなのかの説明をそっちのけで、新たな感染馬を探すのにやっきですよ。今日も「福島の乗馬用の馬であらたな感染!」って鬼の首でも獲ったみたいに騒いでいる新聞があったけど、乗用馬の馬インフルは珍しくないですよ。ようはタチの悪い夏風邪が流行っている程度の問題なのに、鳥インフルエンザと同じ手法でアプローチしているから騒ぎが大きくなる。

閑話休題。

サマーセールです。無事行われてなにより。

ただし、例年に比べてバイヤーの数は激減。札幌で競馬がなかったことや、突然株価が下がってそれどころではない人がたくさんいるみたい。そんな中、JRAの高橋理事長の姿が目をひいた。これを「馬インフルでたいへんな時に、なにやってんだ!」なんて目くじらたてる必要はない。むしろ来てくださって、いろいろな話が前に進んだ感がある。

時間がないのであとは簡単に。

この日一番の高馬は、上場番号133番ザフェイツの2006(父マイネルラブ)で、1100万。落札者は(有)ビッグレッドファーム。

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あと、目を引いたのは3番目の価格(930万)でJRAが競り落としたシルヴァーチャームの牡馬(チャーミングイヴの2006:写真下)ですね。展示の段階から次から次へとバイヤーが訪れて、さらに馬房に戻ってからも、何度も馬主やら調教師やらがやってきては「ちょっと見せて」言い、そのたびに馬房から出されて歩かされていた。馬としては「セリ」は我慢の連続だろうけど、そういうことまで含めて見られているのだから仕方ないといえば仕方ない。

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今日はセールの2日目ですが、ちょっと天候が心配。

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2007年8月19日 (日)

社台巡り

8月の週末だというのに競馬開催の無い札幌にやってきております。

当初の予定では今日は1日競馬場で過ごすつもりではあったが、そうもいかないので、千歳でレンタカーをピックアップして、社台ファームに向かう。備忘のために時間を記しておくことをお許し願いたい。定刻8:30分に千歳に到着。レンタカーの手続きを済ませて、クルマに乗り込んだのが9:00で、社台ファーム到着が9:45。

ポーカーアリスを出してきてもらって、担当者の方とひと言ふた言。「インフルエンザかかってませんよね?」とか。決して冗談で言っているのではない。今後の見通しも相談しておきたいのだが、状況が見えないのではどうしようもない。

Poker

社台ファーム滞在は僅か15分。10時ジャストに出発して、次は社台スタリオン。10:35に到着。案外早い。明朝の撮影の打ち合わせだけのつもりだったが、せっかくだから馬房も見せて貰う。ハーツクライの眼光が鋭い。

Hearts

このあとノーザンホースパークなども行くが、それについては明日以降の更新とさせてください。明日早くて寝なきゃいかんので。

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道営も開催中止

本日一発目です。

道営競馬でも21(火)~23(木)の開催を中止するという決断を下しました。

http://www.hokkaidokeiba.net/menu.html

実際にこの3日間だけでは済まんでしょう。ポーカーアリスが今後道営で走ることはなさそうですね。早く南関東に連れて来よう。でも移動ができない。困ったもんだ。

これから羽田です。

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2007年8月18日 (土)

不運の極み

これが本更新になります。

昨夜は桜新町で飲んで、帰宅してから調べモノ2件と軽く格闘。もちろん馬インフル関連。

……と思ったらこれがぜんぜん“軽く”なんかなくて、ふと気付けば時計は午前3時になろうとしている。『タモリ倶楽部』とか見ながらダラダラやってたのがいけないのだろうけど、大井の能検が4時間後に迫っているのでこれには焦った。

しかし、この時間から寝たところでむしろ寝過ごす危険性の方が高く、だいたいが能検の方は絶対に撮らなけりゃならんものでもないので頑固に調べモノを続行。しかし、あとになって考えてみれば、大井におけるインフルの状況を取材するチャンスを逃したことにもなり、結果としてこのチョイスは失敗。いかんね。最近はツキが無くてどうしようもないのだけど、自ら進んで失敗をチョイスするようではもう終わっている。

夜が完全に明けてから、北海道へ電話を3本。予期せぬ競馬開催中止で来週の予定がグタグダになってしまったので、それらをどうにかして繋ぎまとめなきゃならん。しかも今日中にですよ。なかなか難しい。お盆の週末だから担当者が不在だったり、そもそもインフル対応でてんやわんやだったりするから、スケジュール調整もままならない。

何を隠そう私は札幌記念を撮りに行くつもりで飛行機&ホテルの手配を済ませたばかりだった。

「馬インフルが出たけど競馬は開催する」とのJRA発表があった木曜の夕方、貯まったマイルで特典航空券を予約し、札幌の宿を押さえると、発表になったばかりの日曜の出走馬をチェック。クライアントの関係馬をピックアップして、「これなら6Rから撮れば良いな」ということになり、競馬場で某厩舎関係者と会って一緒に食事をする約束もしてしまった。その翌日は札幌でレンタカーをピックアップして、サマーセールの初日が行われる静内に向かうことにする。さっそくレンタカー会社にも電話して、こちらの希望した通りのクルマを手配することもできた。

Tokyo_prince完璧!

すべての話は、かようにトントン拍子に進んだのである。機嫌を良くして、この夜は東京プリンスホテルのガーデンレストランで生ビールをぐびぐび飲んで帰宅した。

ところが、こうした私の努力は一瞬のうちに瓦解することになる。

翌朝(つまり金曜の朝)、知人から「競馬中止だそうですよ」と告げられた私は、最初はその言葉を本気にはしなかった。

「はっはっは。確かに昨日の昼頃は中止もやむなしという空気が漂ったけど、夕方にはJRA広報が会見して『開催』を明言したんですよ。確定出走馬が発表になっているのが何よりの証拠です。(その話は)何かの間違いじゃないですか」と。

JRAは巨大組織である。一度発表した内容をひと晩で覆すような、そんな低レベルな組織であるはずがない……、という思い込みがあったのは間違いないが、その1分後には知人の言葉が正しいことを思い知らされることになる。だいたいが確定出走馬が決まっていようがいまいが中止にするのは簡単だ。枠順を発表してしまって、夕刊紙や競馬専門紙が印刷を始めてしまったあとだと、若干面倒くさいことになる。

いずれにせよ、このあとに私を待ち受けていたのは膨大かつ煩雑な事後処理の山だった。

それにしても、自分がわざわざ飛行機に乗って札幌記念に行くというタイミングで、「歴史的」とも言うべき災厄が競馬界を襲うことになるとは夢にも思わなかった。別の言い方をすれば、自分が地方馬主になって初めて所有馬が認定競走を勝ったそのタイミングで、競馬が”消える”事態に巻き込まれるというのはいったいどういうことか。道営競馬は予定通り開催を続けるというが、ポーカーアリスを初めとした外厩馬のレース参加は、防疫上の問題から当面の間制限されるのだという。つまり馬は元気でレースも行われているのに、レースに出ることが出来ない恐れもあるわけである。

携帯を落とした不運どころの騒ぎではないですよ、これは。

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大井の熱発馬は陰性

今日3本目の更新です。このあとが本更新になります。

大井の所属馬1頭が熱発した件について、インフルエンザ簡易検査の結果は「シロ」だったことが分かったそうです。良かったですね…、と書くのは拙速かな。でも、たとえ1頭でも「クロ」よりは良いわけで、良かったですよ。

突然「ドカン」「ドカン」と大砲みたいな轟音が鳴り響いて、ガラス戸がビリビリと震え出した。

何事だ!と外を見たら、今日はニコタマの花火大会でした。今年は久々に世田谷区側の花火も復活したので、ドッカンドッカン大変な騒ぎ。私自信、のんきに花火など見ている場合ではないのだが、写真を撮ってしまったのは「性(さが)」ということでお許し下さい。

Hanabi_3

部屋の窓から見た花火です。決して電線を撮ったわけではありません…。

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明日と明後日の金沢も中止

本日3度目です。

明日と明後日の金沢競馬も中止と発表されました。在籍馬に検査を施したところ3頭で陽性反応が出たというものです。

これで明日の平場開催についても、「水沢・高知・荒尾」の3場のみということになりますね。

今、千葉のとある育成牧場から電話があって、「馬が動かせないということは、育成業者にしてみれば仕事をするなということに等しい」と泣きが入っていた。泣きたい人は他にもいっぱいいるだろうけど、「当事者度合い」で言えば、私なんかより遙かに当事者である人なわけだから気の毒ですよね。

ただ電話の最後には「こういう時だからこそ普段でないようなことをやってみる」という前向きな言葉が聞けたのは良かった。「普段出来ないこと」って何でしょうね? 海外旅行とかかな?

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大井競馬も中止

本日2件目の投稿です。岩手競馬の存廃騒動以来のこと。

  開催の方向で努力 → 一転中止

というパターンは、ここ数日のJRAの顛末を思い浮かべますな。おそらく、どんな主催者であれ、ギリギリまで開催に向けて努力するんだけど、最終的には白旗を揚げざるを得ないという道筋を辿るもんなんでしょう。これを一概に否定するのは筋違いだと思いますよ。現場は必死になってやってんだし。

というわけで、本日平場の開催をしているのは、水沢・高知・荒尾の3場ですか…。存廃論議にさらされる競馬場だけが開催に踏み切っているのは、偶然なんですかね。

ところで、今日大井で予定していたイナリワンのお披露目はどうすんのかな? なんか、北海道には戻さない(戻れない)というような話も聞いておりますが…。

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大井で熱発馬を隔離

暫定更新です。

大井競馬を主催する特別区競馬組合は、大井競馬場にいる競走馬1頭から発熱などの症状を確認したと発表した。現段階では感染の事実は確認されていないものの、馬インフルエンザの可能性があるとして同馬を隔離し、合わせて南関3場(浦和、船橋、川崎)を含めたあらゆる外部施設からの入厩を認めないとした。

ちなみに今日のレースでは、上記に該当する他場所属馬および外厩馬の合計27頭をすべて競走除外とし、大井競馬場の所属馬のみでレースを行う。

競馬ファンにしてみれば、JRAの”代替”として期待された本日の大井開催だが、軒並み小頭数のレースになってしまったわけだ。5頭とか6頭とかのレースばっかり。でも、大井では1Rから3連単を売っているので、「まだ一度も3連単を当てたことがない」という貴兄は、ぜひともこの機会に大井で3連単にチャレンジしてみてはいかがろうか。今日の頭数なら2~3Rで3連単を的中させることも夢ではないですよ。トータルで儲かるかどうかは分かりかねますが。

なお、本日大井競馬場で予定されているイナリワンのお披露目は予定通り実施されるとのこと。

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2007年8月17日 (金)

「サムソン感染!」のインパクト

結局『中止』になってしまいましたね。しかも、明日からの土日の2日間程度の休止で収まるレベルでは無いことも徐々に明らかになってきた。なんと言っても感染を避けるため美浦から福島競馬場に”避難していた”はずのメイショウサムソンにも感染が確認されたことが、既に感染が広範囲に渡っていることを象徴している。「競馬の無い週末」が現実のものとなる。

「開催」の方針が一転した事実については失態の誹りを免れまいが、「そもそも今週が札幌記念でなければハナから中止だっただろう」という声も漏れ聞こえてくる。発覚が週末だったことが混乱に拍車を掛けた結果になった。トレセンや各競馬場で「クロ」と診断された馬も、現状では隔離などの措置はとられておらず、健常馬と同じ建家内で過ごしているという。こうしている間にも、感染馬はさらに増える可能性がある。状況把握にこれほど手間取っているようでは、中央競馬再開はかなり先のことになると言わざるを得ない。

インフルエンザ騒動によって完全に忘れ去られた感もあるが、9月からJRAの新理事長に土川氏が就任することが15日に発表された。JRAの理事長は、5代目(1966年~)から現職の高橋理事長まで農水事務次官経験者が代々務めてきており、土川氏は初の生え抜きからの昇格となる。

農水省からの”天下り”理事長時代が永年続いた背景には、右肩上がりで伸び続けた馬券売上げがある。経営責任などという観念はもとよりなく、どちらかと言えば理事長人事は政治的な事情に左右された。一方のJRAでも、生え抜きの幹部に「経営感覚」などまるでなく、JRAから自前の理事長を出すなどという発想は全くなかった。だが、1998年を境に売上げは落ちる一方。偶然の一致か必然なのか判断しかねるが、売上げ低迷の期間は現・高橋理事長体制の時代とほぼ一致する。ここへ来てようやく、JRAが「経営」というものと対峙しなければならなくなったのである。

折しも、競馬法ならびに中央競馬会法の改正により「一部主要競走の払戻金上乗せ」と「元返し(100円配当)の原則廃止」が決まったばかり。土川新理事長が今後向き合う課題は、9年連続で前年割れして今年も前年割れ必至の売上げを、いかに回復基調に戻すかという点に絞られていると思われていたわけだが、ここにきて防疫体制の管理という問題が新たにクローズアップされることになった。今後、JRAの管理対象となるトレセン内の厩舎だけでなく、事実上の”外厩”として稼働している各地の育成牧場などにも指導の手が及ぶ可能性がある。

馬インフルエンザについて言えば、数年前までのルールでは、初回入厩前までに2回の予防接種が義務付けられていたのが、つい最近これを3回に改められたばかりである。防疫体制をを厳しくしたにも関わらず感染馬が確認されたことに、関係者は大きな衝撃を受けている。獣医職でJRAに入会した経歴を持つ土川氏にしてみれば、人任せに出来るような懸案ではあるまい。考えようによっては、適任者が適切な時期にトップに立ったのかも知れない。

それにしても、と思う。

1971年秋から72年春に馬インフルエンザが蔓延した際、JRA競馬は数ヶ月に渡って中止の憂き目をみた。いちファンとしてなら大井でも川崎でも競馬を見ることは可能だろうが、馬主としては冗談で済まされる話ではない。実際、ポーカーアリスは9月8日の札幌コスモス賞を予定しているが、その日に札幌で競馬開催があるかどうかの保証もない。

もちろん、レースを使えないことで賞金収入が無くなるという心配も小さくないが、それよりもこの時期の2歳馬は、一戦一戦がその馬の一生を左右する大事なレースであることの方が問題は遙かに大きい。一部の防疫的な不手際が、多くの馬の将来を左右しかねないのだということを関係者は肝に銘じてもらいたい。

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2007年8月16日 (木)

インフルエンザのインパクト

「替わったばかりのトップには必ず試練が待ち受けている」と言ったのは、当時のCNNのキャスターだったか。テキサス州知事だったジョージ・ブッシュ氏が第43代アメリカ大統領に就任したのは2001年1月20日。そのわずか8ヶ月後の9月11日。3機のジェット機が次々とビルに突っ込んで、この日を境に世界のありようは大きく変わった。

そこまでスケールの大きな話でないにせよ、例えば銀行の頭取が交代すると、決まってATMシステムがダウンして大混乱が起きるというような話は列挙に暇がない。

昨日、JRA広報部が今月末に任期満了となる高橋政行理事長の後任に、土川健之現副理事長が昇格する人事を発表したばかりである。あわや「長期の開催中止」という最悪のシナリオもよぎった今回の馬インフルエンザ騒動を傍から見ていて、土屋氏は就任早々からイバラの道を強いられるのかとも思ったが、どうやらそこまでの事態に展開することは  今のところは  なさそうである。

 JRAホームページ発表:
 http://www.jra.go.jp/news/200708/081602.html

JRAにしてみれば連日の広報発表となったわけだが、昨日、栗東、美浦の両トレーニングセンターで、馬インフルエンザ感染の疑いのある競走馬4頭を確認。さらに今日になって確認されただけでも20頭の感染馬が出たことで、これ以上の感染拡大を防止するため、競走馬の移動を禁止する措置が取られた。これに伴い、今夜予定されていた道営競馬の大一番ブリーダーズゴールドカップ(JpnⅡ)へのJRA所属馬の出走も見送られている。同レースではJRA勢が17年連続して制していたが、その連勝記録は「JRA馬の出走馬なし」という意外な形で途絶えることとなった。

夕方になって、週末の札幌・新潟・小倉のJRA競馬は通常通り開催される見通しと発表されたことで、ある意味では今回の騒動のいちばんの被害者は道営旭川競馬の主催者だった。一方で、地元道営所属馬にしてみれば普通じゃ考えられないだけの額(4000万円)を手にするチャンスでもあり、レースそのものは案外白熱するかもしれない……、と無理に期待してみたけどそうでもなかった。でも勝ったギルガメッシュにしてみれば、願ってもないアクシデントで、まさに「展開に恵まれた」とはこのことか。インフルエンザ様々だろう。

馬インフルエンザは馬から馬には感染するが、人や他の動物には感染しない。人や鳥のインフルエンザとは異なるウイルスで、高熱、鼻水やせきといった症状がある。

Hongkong最近の例では、1992年の香港国際競走が馬インフルエンザの流行により中止となったことが記憶に新しい。たしか秋の天皇賞でプレクラスニーの2着したばかりのカリブソングが選出されていたはずで、もし遠征が実現していたらフジヤマケンザンよりも3年早く快挙が達成されていた可能性もあった。

オールドファンなら1971年の有馬記念を真っ先に思い浮かべたことだろう。馬インフルエンザの大流行により、この年のグランプリに出走投票してきたのは僅かに9頭。しかも人気を二分した天皇賞馬メジロアサマと菊花賞馬アカネテンリュウも、レース当日の朝に馬インフルエンザにかかっていることを理由に揃って出走を回避。さらにカミタカも回避するに至って、この歳の有馬記念はたった6頭立てで行われた。

もっとも、カミタカの回避については諸説あり、人気馬メジロアサマとカミタカが同じ8枠だったことから、前売りで枠番連勝馬券を買ったファンが暴動を起こしかねないとして、カミタカを強制的に競走除外にすることで8枠がらみの枠連を払い戻したとも言われている。「友引」が制度として確立していない頃の話。ちなみにこの6頭立ての有馬記念を制したのは女傑トウメイだった。

(明日付に続く)

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2007年8月15日 (水)

あまりの暑さに馬も私も…

暑いですね。

実はヘコみまくっております。あまりの暑さに携帯電話を紛失してしまったのですよ。

いや、暑さは「かんけーねー!」(小島よしお風)だろとおっしゃるかもしれないが、実際のところ「落とした」というよりは、あまりの暑さにボーっとして、どこかに置き忘れたとしか思えないのだから仕方ない。普段はズボンの右前ポケットの奥深くにあるものだし、それを落とすとなると、よほど変な姿勢をとらなきゃならん。大井8Rの発走直前にiモードでプロ野球の途中経過を確認したことは覚えているが、そのあと9Rの黒潮盃が終わるまで携帯を手にしたかどうかを思い出せない。やっぱ暑さに脳がやられて、どっかに置いたままにしてしまったとしか思えない。

電話機自体は安物だし、そろそろ買い換えようと思っていたのでさほど気にもならないのだけど、やはり困るのはメモリーですね。あと、今日のブログを途中まで書いてあったのに、それがすべて無くなってしまったことも、私の些細な悲しみに追い打ちをかける。本ブログの文章は、普段電車に乗った時などに携帯からピッピッと入力しているのだ。

いったいいつ、どこでなくしたのか?

Namingなんとか記憶を辿ってみると、競馬場に入った時は8Rのパドックで出走各馬が周回中だったから19時15分頃だろうか。トゥインクルステージでは、12月30日に実施される牝馬限定の新重賞の「ネーミング発表会」が大々的に開かれていて、さほどのイベントでもないだろうにとタカをくくっていた私をあざ笑うかのごとく、ステージ前は大勢のファンでごった返していた。

ご覧の通り「東京シンデレラマイル」に決まったそうです。ポーカーアリスも来年はこのレースを走れるように頑張って欲しい。

 

Hanabi8Rの発走直前になって、突然轟音が鳴り響いて3コーナー奥の夜空に花火が打ち上がった。方角からして六郷土手の花火大会だろうか。撮影位置からゴール板に向かってカメラを構えると、どうしても背景に花火が写りこんでしまうので気になって仕方ない。

仕方ないので撮ってみました。三脚がないので1/50秒の手持ち撮影です。

Harita_2

そして、このあたりの時間帯に。携帯を紛失したのだと思うのだが……。

 ★ ☆ ★

9R黒潮盃の本場馬入場。張田京騎手のチェレブラーレが入場直後に大暴れして落馬。あわや放馬というシーンがあった。馬が花火に驚いたのかもしれない。

それにしても張田騎手は良く手綱を放さなかった。立派。  

 

Kuroshioで、レースは笠松から遠征のマルヨフェニックスが大楽勝。東海ダービー馬で重賞3勝の実績はダテではなかったということか。しかし勝ち時計1分53秒0は「水準級」と書けば聞こえがいいが、言ってみれば「平凡」。あとから戦評を書く立場なら「他が弱かった」ということになってしまうか。

”他”の大将格ロイヤルボスも4着とはいえ完全な負けレース。騎乗した的場文男騎手は、「暑さ負けかも…」と話していたが、「暑さ負け」の気持ちならば私にもよく分かる。こんな日は集中力ゼロになっても仕方ないですよ。

いずれにせよ明日は新しい携帯を買いに行かねば。

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2007年8月14日 (火)

「素行不良」

今日も今日とて大井でござる。暑いのに大変ですね。いやいや、それほどでも。

なんてアホなことを書きたくなるほどの暑さ。ホント参りますね。いったんL-WINGに入ったら、もう外に出る気がしない程。聞けば北海道・日高も30度を超える真夏日が続いているそうで、そうなれば人間だけでなく馬もさぞかし辛かろうと遠く東京の地からお見舞い申し上げます。今時分は夜間放牧の時期だろうから、馬は大丈夫なのかな? いくらなんでも”熱帯夜”なんてコトはないだろうし。

そんなことを考えながら、まずは佐賀9Rサマーチャンピオン(JpnⅢ)の馬券を仕込む。「少しでも佐賀の売上げに貢献できれば」なんて崇高な志は決してゼロではないけど、どうせなら一発当ててガッポリ儲けてやろうという気持ちの方が断然強い。だからこその本命◎キングスゾーンである。JRA馬の力量は断然だが、佐賀のコース形態に落とし穴が待っていそうである。いや、ぜひとも”待っていて”欲しい。遠征慣れしていて、さらに超小回りコースでの実績もあることからキングスゾーンの単勝で勝負!!

なーんて、自分としてはかなり”攻めた”つもりだったが、これがなんと1番人気だったんですね。いや、恥ずかしい限り。

それにしても、ダートグレード競走で他場の地方所属馬が1番人気になるなんて珍しいし、しかもそれに応えて優勝なんてケースはさらにレア。落馬があったことを除けば、なかなか良いレースだった。もう少し単勝がつけば言うことなかったんだけど。

Bagun

馬券はこれくらいにしてあとは淡々とレースを撮る。するといきなり2Rで真島大輔騎手が勝った。今開催はこれでようやく2勝目ですね。前開催(7/29~8/3)が6日間で7勝をマークしてたもんだから、「ついに開眼か!」とヘンに期待を持ってしまったのだけど、まあ実際にはこんなものか。前開催の勝ち星量産は、御神本騎手が騎乗できなくなったことで、その分の馬が回ってきたということもあるのだろう。だとしたら  御神本騎手には悪いが  真島騎手はここでもっと結果を出して、御神本騎手からお手馬を奪い取るくらいの気持ちで乗らなくてはならない。

ご存じの方も多いと思うけど、御神本訓史騎手は先月以降、競馬に騎乗できない日々が続いている。

この5月には、調整ルームへの入室義務を怠って10日間の騎乗停止処分を受け、さらにトップサバトンの追い切りに騎乗する予定をすっぽかす失態が明るみに出たばかり。そのジャパンダートダービーでは、船橋所属の石崎駿騎手が急遽トップサバトンに騎乗するという事態にまで発展している。

Mikamoto実は、この2件以外にも、東京ダービー直前に似たようなトラブルが起きていて、その都度主催者からは「頭痛や吐き気などの体調不良によるもので、本人が適切な連絡を怠った」と発表されてきたわけだが、あまりに同じような行為が繰り返されたことで、競馬場全体に「もはや庇いきれない」という空気が漂い始めている。

何より公正確保が強く求められる競馬だけに、うやむやにしたまま問題の幕引きを狙うようなことがあると後々になって大問題に発展しかねない。主催者が発表し続ける「素行不良」との内容について、そろそろ公にする時期ではないか。技量は誰もが認めるところで、万一それが失われるようなことになっては、大井競馬場のみならず日本競馬界にとっても大きな痛手となりかねない。状