シーチャリオット復帰間近
早朝、白井でウィジャボードを見てから船橋へ。
開催の2週前の火曜日といえば、毎度お馴染み能検である。
なんと言っても、今朝の目玉は一年ぶりの復帰が近い南関東2冠馬・シーチャリオット。さぞかし現場は熱気に満ちあふれているだろうと思いきや、華代子さん以外に2人ほどの記者がスタンドから眺めているだけで、案外閑散とした光景だった。そんなものですかね。
目を凝らしてスタンドを眺めていたら、社台のクラブスタッフの見慣れた顔を発見。クラブスタッフというと、競馬サークルの中では「馬主」という立場で楽しく仕事をこなしていると思われがちだけど、実際には、雨の日も風の日も、それこそ夜が明ける前から能検や調教の現場に出向かねばならず、人が思うほど楽しい仕事ではないのだそうです。もちろん競馬の”プロ”としての知識や行動が求められるし、一方で売れなかった馬の残口を自腹で埋めるなんてコトもしょっちゅうだという。いやはやたいへんなお仕事ですね。ねぎらいの言葉でもかけてあげよう、と近寄ってみると、オーナーと思しき若い夫婦と競馬談義の最中であった。
ところで、『オーナー』という言葉から、どんな風貌の人物を連想しますか?
多くの方は「恰幅のいいオヤジ」とか「初老の爺さん」とか「品の悪そうな人物」とか、そんなイメージを抱く方が多いのでは? ちなみに私は「オーナー」という言葉を聞いてパッと頭に浮かぶのは、元読売巨人軍オーナーの渡邊恒雄氏の顔ですね。私が抱く『オーナー』の顔のイメージは、あんな顔です。
しかししかし、今朝船橋競馬場で見かけたオーナー夫婦は、私と同世代かあるいは私よりも若年かとおぼしき若いカップル。スーツにネクタイはオーナーとしての正装に違いないが、見るからに仕事っぽい書類がギュウ詰めのビジネスバッグをぶら下げていたから、きっとこれから出勤なのだろう。
地方競馬で馬を持つには、社長さんである必要もないし、もちろんお医者さんである必要もない。サラリーマンの収入でも十分可能である。こういう若いオーナーが、「太って、ハゲてて、公共の場でも平気でパイプくゆらすような品の悪い人物」みたいな、ステレオタイプな『オーナー』のイメージを打破して欲しいですね。愛馬を見つめる彼ら夫婦の仕草は、とてもカジュアルで格好良かった。
さて、私が今日わざわざ船橋までやってきたのは、もちろんオーナー観察のためではなく、一年ぶりの復帰となるシーチャリオットですらなく、なんとタヤスルージュである。私とタヤスルージュとの関わりについては、1/23付当ブログ「3歳新馬」をご一読されたい。あの日、デビュー戦で16頭立ての16番人気ながらあわやの3着に飛び込んだ彼女であるが、その後さらに2回の3着こそあったものの、ついにJRAで勝利を挙げることはなかった。競走デビューから間もなく1年、南関東船橋からの再出発である。
実は今朝は来るのを躊躇っていた。私が縁のある馬の能検に来ると、決まってロクなことにならないからである。
遠路遥々やってきたら、目当ての馬が取消になっているのはまだ良い方で、「検査」と言いながらほとんど全ての馬が「合格」するのが普通の能検であるはずなのに、私の目当ての馬が不合格になってしまったことが、これまで二度もあったのである。いや、これは本当に珍しいんですよ。
でも今日はそんな心配はまったくの杞憂。スムースな発馬から軽快に飛ばしたタヤスルージュは、不良馬場をものともせず、もったまま後続を2馬身半ちぎり捨てた。まあ、能検で着順とか着差を語るのはナンセンスかもしれないが、遅いより速い方が良いに決まっている。乗ってくれた石崎駿騎手も笑顔が絶えないし、これから南関東で立派にやっていけそうな気配。まずはひと安心。
そう思ってあらためて見てみると、馬体からして他の馬より垢抜けて見えるから不思議 というか図々しい ですね。もともとスッキリした馬体の持ち主で、芝馬なんじゃないの?とすら思えるんだけど、久々で見た今朝の印象もまるで変わっていない。うんうん、これは南関東でずいぶん上まで狙えんじゃないかな。なんて、ほくそ笑んでいたところに、次の試験を受けるグループがやって来て、そのうちの一頭の馬体を見たら、そんなささやかな優越感はどこかに吹き飛んでしまった。
コンフォーメーション 馬のつくり の良い馬とはこういう馬を言うんだなぁ、と感心することしきり。まさにほれぼれする馬体。ゲートで若干遅れたのが気になったが、それでも楽々の1着入線で、もちろん合格。仕上は順調のようで、大井からシーチャリのために駆けつけた内田博幸騎手も納得の表情だ。今から復帰戦が楽しみになってきた。
| 固定リンク

コメント