サンタアニタトロフィー
どういうわけか風邪が治らず、むしろ症状悪化の今日この頃。おかげで先週の川崎・船橋開催に引き続き、サンタアニタウィークの大井開催も全休せざるを得ないことに。
開催メインのサンタアニタトロフィーは、南関東限定のローカル重賞、しかもハンデG3という格付けのレースではあるが、『関東盃』という名称だった頃からサンタアニタトロフィーには、私個人も頻繁に足を運んできた。大井1600はどんなタイプの馬でも存分に実力を発揮できるコース設定だけに、既に実績を積み重ねた実力馬とその時期の旬の上がり馬との対戦が名勝負を生み出すのである。
過去の勝ち馬には、テツノカチドキ、ハナセール、プレザント、アブクマポーロ、インテリパワーとG1レースと見まごうようなビッグネームが並び、カネショウゴールドやセントリックなどのダービー馬が2着馬として名を連ねている。そうしたビッグネームの合間にホクトムソウやサントスという名前を見つけることができなければ、真夏のハンデG3であることをすっかり忘れてしまうレースなのだ。
ただ、ここ数年の出走メンバーを見ると正直「夏枯れ」の感を禁じ得ない。
ここ数年は南関東トップクラスの出走はなく、ここを秋へのステップにしたい馬が集結することが多くなった。しかしこれはダートグレード競走が整備された”賜物”と見るべきか。シーズンオフのハンデG3に相応しく、この時期に旬を迎えた馬が活躍するだけの単発的な重賞という色合いが濃くなった気がする。
東京大賞典を2勝し帝王賞も制したテツノカチドキと、東京ダービー、東京大賞典、帝王賞を勝ったスズユウが、互いに59.5キロを背負って”ガチ勝負”したのは1985年の関東盃だったか。勝ったテツノカチドキに騎乗した佐々木竹見の、その迫真の追いっぷりにシビれたのも遠い記憶である。
ただし、ボンビネルレコードが勝った今年のレース結果は、そういう思いを見事に裏切ってくれた感がある。昨秋、東京記念の見事な勝利を見れば中長距離でこその馬という印象を強くするが、マイル戦でもこのような勝ち方が出来ることを証明してみせたことにより、この先の展望が大きく開けた。4歳と言えばシーチャリオットの世代だが、去年の南関2冠馬がが先の見えないスランプに陥っている間に、世代エースの座を奪い取った格好だ。ただ、たとえ”世代エース”であっても”南関エース”には、まだ時計がひとつ(1秒)足りない。しかし、マルゼンスキーの肌にアサティスという配合からは、まだまだ成長の余地を感じさせる一頭でもある。
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