間隙の7ハロン
こちらの数字をご覧頂きたい。
1200 12
1400 5
1600 22
1800 18
2000 25
左の数字はレースの距離だということはすぐにおわかりいただけると思うが、右側は何の数字でしょうか?
実はこれ、距離ごとに分類した場合の年間の重賞レース数(去年の実績で芝のみ)なのである。一目瞭然だと思うが1400m戦は抜けて数が少ない。
「1400mは中途半端だから少ない」という見方は間違っていないと思うが、それなら1800mも半端な距離の割に数が多いことになる。結局は1400mのコースを取れる競馬場が、東京・新潟・京都・阪神の4場しかないことが一番の原因だろうが、実は海外ではこの7ハロン戦の重要性が増してきているのである。ヨーロッパ各国における2歳チャンピオン決定戦、デューハーストS(英)、ナショナルS(愛)、グランクリテウム(仏)などは揃いも揃って7ハロン、つまり1400mで行われるようになったのだ。
かつて某雑誌のコラムで1400m戦の重要性を説いた岡部幸雄元騎手によれば、短距離に近いイメージがあるマイル戦ですら、実は道中息が入る箇所がたくさんあったり、折り合いに注意しなければならないペースになることがあったりして、スピード能力が十分に発揮できない場合が多い。競走馬のスピード能力が格段に発達した現在では、「ある程度の持久力とスピード」をバランス良く発揮することができるのは、1600mではなくむしろ1400m戦なのだそうだ。
タイキシャトル級のスーパーホースであれば、1200mだろうが1600mだろうが、適正距離云々などを度外視した断然な能力差をもって圧勝するかもしれない。しかし、2000m超の中長距離戦とは異なり、1200m~1600mは1ハロン距離が変われば、結果も大きく変わってくるというのが一般的な考え方である。
例えば私などは、香港の英雄サイレントウィットネスとハットトリックが1400mで対戦していたら、いったいどちらが勝っただろうかとか、トロットスター@スプリントチャンプとトロットサンダー@マイルチャンプが1400mでトロトロ対決したらどっちが強いのだろうかなどと、 まるでしょうむないことだけど 興味が尽きない。
ちなみに、「日本競馬史上の最強の7ハロンホースは何か」というのを調べようとしたのだが、グレード制導入以降に1400mの重賞を3勝したというような”7ハロン猛者”は存在しなかった。重賞の数自体が少ないのに加え、G1戦がないから強い馬の参戦が少ないことが原因だと思われる。
さて、今年の番組改正で1400mの重賞がひとつ追加され(阪神カップ)、さらに昨年までは1200mと1600mで行われていた重賞が、それぞれひとつずつ1400m戦に距離変更となった(阪急杯と阪神牝馬S)。
7ハロン重賞はスプリンターとマイラーの双方の有力馬が流れ込む、いわば”潮目”のような条件であり、馬券的な妙味が高く、ひいては売上げ増につながる可能性がある。今回のレース数調整を見ると、JRAも7ハロン重賞を重視してきたのかもしれないという思いにかられる。
「7ハロン重賞を3勝している馬はいない」と先ほど書いたが、実は最近まで7ハロン重賞を既に2勝している現役馬が2頭いた。
「いた」と書いたのは、そのうちの1頭がコスモサンビームであるからで、彼は先月の阪急杯で2番人気に推されながらレース中の故障で予後不良となってしまっている。7ハロン云々を抜きにしてもこれは気の毒かつもったいないことをした。
もう1頭の現役馬ラインクラフト(ファンタジーS・フィリーズレビュー)は、このあと阪神牝馬Sに出走予定だという。勝てば史上初の”JRA7ハロン重賞3勝馬”の栄冠に輝くことになるが、そもそもこんなことに注目しているのは私だけなんだろうね…(^_^;












































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